岸波白野の暗殺教室   作:ユイ85Y

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一つの区切りとなる修学旅行編、開始。
修学旅行では、『白野がムーンセル世界から持ち込んだもの』を出していこうと思います。


13.旅行の時間

 

 『ロマンス』というものがある。

 一般的に知られている意味としては、所謂恋愛物という認識が強いが、本来はそうではない。恋愛の要素は存在するがそれはあくまでもついでであり、メインとして据えられるのは騎士の武者修行である。

 騎士が見知らぬ土地を冒険し、美しい婦人と出会い、その婦人のために彼女たちを苦しめる怪物と戦い、そして王に認められる……というのが本来のロマンス、つまりは騎士道物語である。しかし次第に受けの良い恋愛の部分ばかりが取り上げられるようになり、今の恋愛小説を意味するロマンスとなっていったという経歴があるのだが、それは今関係ない。

 私が言いたいのは、難関苦境を乗り越えた先には報酬があるという事だ。それは数多くの物語で語られている通りで、現実にもそうだと言える。険しい山道を乗り越えた先に絶景があるように、何時間も運動した後はご飯が普段より美味しく感じたり、一週間麻婆断ちした後の麻婆がひたすらに美味しかったり。

 

 つまり何が言いたいのかと言うと、暗殺教室終了の危機に陥った中間テストという修羅場を乗り越えた私達には報酬があってもよくて―――

 

「渚、班の人数揃った? 決まったら学級委員の私か磯貝君に伝えてね」

 

「……班?」

 

「忘れたの? 来週の修学旅行のよ」

 

 ―――こんな時期に修学旅行があるのは、労いの意味もあるのかもしれないという事だ。

 

 

 普通は秋や冬に行われることが多いらしい修学旅行だが、ここ椚ヶ丘中学校の修学旅行は中間テストが終わった後すぐ、五月の終盤に組み込まれている。まぁ定番のシーズンだと他の学校と時期が被って宿や施設の予約が取りにくいとかの理由もあるのだろうが、そんな事は一切関係ない私たち生徒にとってこの修学旅行は慰労の要素が強い。

 かく言う私も今から非常に楽しみだ。何せ初めての旅行である。あの黄金の都市は旅行というより移住に近かったし、毎日が戦闘で血生臭かった。それに比べれば修学旅行の何と平和な事か。しかも向かう先は京都、定番も定番のド定番だが、それが逆に私には嬉しい。定番という事はそれだけ素晴らしい場所だという事なのだから、初めての旅行を外れなく過ごせるというのは良い事だ。

 

 そして、この旅行が楽しみなのは何も私達だけじゃないらしい。

 

「まったく……三年生も始まったばかりのこの時期に、総決算の修学旅行とは片腹痛い。

 先生あまり気乗りしません」

 

 殺せんせーはそんな事を言っているが、背中に置かれた特大のリュックがその言葉の説得力を無くしていた。タコのツンデレなんて求めてないんだけどな。

 というかリュックの中から覗いている物の中には、明らかに修学旅行に関係ないものまで混ざってるし。しかも修学旅行は来週なんだから、今から準備しても仕方ないと思う。こんにゃくとかロールケーキとか、痛むよ?

 

「……殺せんせーは、楽しみにしてて大丈夫なのか?」

 

 ウキウキな事を指摘されて照れくさそうにしている殺せんせーに、気になった事を聞いてみた。

 

「にゅやっ?……えぇ、楽しみですとも。皆さんとの旅行も……暗殺もね」

 

 ま、殺されませんがねぇと続けて、見慣れた縞模様になった殺せんせーがヌルヌル笑う。

 そう、修学旅行とはいっても暗殺教室のそれがただの旅行で終わる筈が無い。行事にはそれに見合った暗殺がある。今回の旅行先でも、暗殺は当然組み込まれているのだ。

 

 結局旅行が血生臭くなるのは避けられないんだよなぁと思いながら、私は今日一時間目の体育の授業で烏間先生から受けた説明を思い出す。

 

『君等の楽しみを極力邪魔はしたくないが……これも任務(・・)だ』

 

 そう言って烏間先生が説明したのは、暗殺教室流の修学旅行内容。

 班ごとに分かれて回るコースを決め、先生がそれに引率するというのは普通の修学旅行と同じ。しかし、ここに暗殺が関わってくる。普段とは違う環境、複雑に入り組んだ京都の街、そして予め決められることになる行動ルート……と、狙撃手(スナイパー)を配置するには絶好の環境がこれでもかと揃っている。既に国は狙撃のプロ達に話を持って行っているらしい。

 

『成功した場合、貢献度に応じて百億円の中から分配される。暗殺向けのコース選びをよろしく頼む』

 

 ……とまぁそういう訳で、私達E組の修学旅行は暗殺ありきのコースを考えなくてはならなくなった。遊び一辺倒という訳にはいかないのが少し残念だが、元々修学とは勉強の意味なんだし、間違ってはいないと思う。

 

「カルマ君! 同じ班なんない?」

 

「ん。オッケ~」

 

 そうして放課後となった今、クラスではみんなそれぞれが思い思いの班を形成していた。このクラスは全員で27人、規定人数も無く男女混合で構わないとの事なので、揉め事とかはあまり起こらないだろう。

 周囲を見ると、やはりこういう状況になると普段から仲の良い人同士で組んでいる所が多いように見える。学級委員の磯貝君と片岡さんだったり、寺坂君達のグループだったり。纏まり方を見るに、6~7人の塊が4つ出来る事になりそうだ。

 今回の暗殺計画を考えると、3~4人で班を作って暗殺の機会を増やす方が効率的かとも思ったが、そこまでガチガチにやるのもそれはそれで面白くないだろうし、これくらいが丁度いいのかもしれない。

 

 そして私の班だが……

 

「で、メンツは? 渚君と杉野と茅野ちゃんと?」

 

「あ、奥田さんと岸波さんも誘った!」

 

「ん」

 

 茅野さんの言葉に手を上げて応える。体育の授業中、順番待ちをしてる時に誘われたのだ。特に断る理由も無かったのでその申し出は有難く受けさせていただいた。

 潮田君とかカルマとは普通に話すし、これを切っ掛けに茅野さんや奥田さん、杉野君とも仲良くなれればいいと思う。

 

「じゃあこれで六人?」

 

「や、寺坂たちが六人班だからウチにもう一人かね」

 

「なら問題無いな。この時のためにだいぶ前から誘っていたのだ」

 

 そう言って、杉野君は一人の女子を連れて来た。

 

「クラスのマドンナ、神崎さんでどうでしょう!?」

 

「おぉ~異議無し!」

 

 杉野君が連れて来たのは神崎さんだった。

 おしとやかで清楚、そして美人。大和撫子という言葉を絵に描いたような美少女だ。今回の暗殺で生徒に要求されるのは囮役なので誰が来ても同じだし、修学旅行の班として考えても特に一緒の班になりたい人がいる訳でもないので、私も異議は無い。

 

「よろしくね、岸波さん」

 

「うん、よろしく」

 

「よっしゃ決まり! どこ回るのか決めようぜ」

 

 班も決まったので、まずは旅行情報誌や観光サイトを片手に行きたい所をピックアップする。そして次にそこをどう暗殺で活かすのかを決めていくのだ。遠距離からの狙撃という暗殺方針を取る以上、屋内では射線が制限されるのが痛い。なるべく外で暗殺を行えるようにするべきだろう。

 ここに行きたいと皆が挙げていくのは、私も含めやはり清水寺を筆頭に、金閣銀閣や二条城に嵐山……と有名所が多い。普通の修学旅行なら、何日かに分けて全て回るというのも面白そうだが、暗殺に絡めるとなると少々難しい。どういう作戦を立てるかにもよるが、暗殺の事を考えると候補は絞られてくる。出来るだけ他の班と被るのも避けたいので、そうなってくると中々決まらない。

 

「んー……」

 

 ふと周りを見渡してみると、他の所でも班員で固まってどこに行くかどう殺すかと話し合っている。普段はクラスと距離を置いている寺坂君達も、この時ばかりは打ち解けているみたいだ。

 

「……あ」

 

 そして視界の隅に移った彼女を見て、閃いた。わからなかったら人に聞くというのは普通の事だ。

 

「イリーナ先生」

 

「な、何よハクノ」

 

「プロ視点の助言が欲しいんだ、協力してくれないか?」

 

 『自分は世界中飛び回ってるから旅行とか今更』なんて言っておきながら、いざ除け者にされるとウズウズしてたし、何だかんだ言って殺せんせーと一緒なんだろう。だったら協力してもらおうじゃないか。

 

「……し、仕方ないわね! そこまで言うなら? えぇ、えぇ。協力してあげようじゃない!」

 

「礼を言う」

 

 そうしてイリーナ先生の助言もあって、京都の有名所を抑えつつ暗殺もしっかりと組み込まれた修学旅行プランは着実に形となっていく。狙撃は専門外の筈なのに、同業だからなのか的確なアドバイスをしてくれるのは本当にありがたい。

 暫く暗殺の計画を練っていると、殺せんせーが大量の辞書を携えてやって来た。今から古文の授業でも始める気なんだろうか。

 

「一人一冊です」

 

「重っ……」

 

「殺せんせー何これ?」

 

 私も受け取ったが確かに重い。一キロ前後はあるんじゃないだろうか。

 

「修学旅行のしおりです」

 

「「「辞書だろコレ!!?」」」

 

 思わず周りと一緒になって叫んでしまった。これはもう辞書だ。ちらっと見てみたが、『京都弁について知りましょう』とか『寺社を訪れて「ん? この人通だな」と思われる参拝方法』とか『上限金額別、京都の楽しみ方講座』とか『オススメのお土産』とか……もうこれ一冊読むだけで京都行った気分になりそうだ。紙工作の金閣寺とか付いてるし。浮かれすぎだと思う。

 

 正直こんなの渡されても困る。そう言いそうになったのだが……

 

「移動と旅行は違います。皆で楽しみ、皆でハプニングに遭う。

 ……先生はね。君達と一緒に(・・・・・・)旅できるのが嬉しいのです」

 

 ……そんな事を言われてしまっては、口を閉じるしかない。

 確かに暗殺が成功するにしろ失敗するにしろ、この面子で行く修学旅行はこれ一回きりだ。暗殺も大事だが、学校行事も大事だという事は先の中間テストで存分に教え込まれた。なら先生の浮かれっぷりも頷けない事も無い。

 暗殺対象(ターゲット)がこれだけ熱を入れているなら、普通の修学旅行になる筈が無い。旅行でも暗殺でも、私達の予想を大きく上回ってくれるのだろう。

 

「……ハプニングは、いらないけどね」

 

「あはは……そうだね」

 

 

 

   ◆

 

 

 

 そうして暗殺と旅行の計画を練りながら日々の勉強と訓練をこなしていると、一週間というのは案外早く過ぎてしまう。あっという間に修学旅行へと出発する日がやって来て、今は新幹線に乗り込んだ所だ。

 

「いつまでイリーナ先生は泣いてるんだ……」

 

 そんな私の目の前では、寝間着を着込んだイリーナ先生がさめざめと涙を流している。何故寝間着なのかというと、最初は凛が知ったら発狂しそうな程の金額がつぎ込まれてるであろうブランド物で全身ガチガチに固めていたのだが、引率の教師としては相応しくないという理由で烏間先生が脱がせたのだ。いや、こう言うと語弊があるな。脱ぐように言ったのだ。

 

「泣かないでよビッチ先生! さっき凄いカッコ良かったからさ!」

 

「そーそー! D組の奴等の度肝抜いてたじゃんか!」

 

「あぁ、アレか……」

 

 倉橋さんと三村君の言葉で、乗り込む時の事を思い出した。私達から貧乏人の匂いがするなどとほざくD組の生徒達の前に、ハリウッドセレブみたいな装いで颯爽と優雅に登場したイリーナ先生は確かに格好良かった。烏間先生に一喝されたインパクトも大きかったから忘れていたが、あれには私の中で言峰が良い笑顔を浮かべていたものだ。ちなみに驚いてたD組と脱ぐように言われたイリーナ先生双方にだったが。

 

「つーか本校舎の奴等も何だよアレ、何が貧乏人の匂いだよ?」

 

「ねー、自分のお金って訳でも無いのにさー」

 

 君もこちらに来たまえと愉悦面に手招きをする言峰を頭の中から追い払って意識を車内に戻すと、杉野君と茅野さんがそんな話をしていた。

 

「だよねー、自分の金で席取ってから言えっての」

 

「そうだな、その条件ならあんな奴らに私は負けない」

 

「ん?」

 

「え?」

 

「あ」

 

 ……しまった。ついうっかりポロッと零してしまった。凛のうっかりが伝染ったのか?

 口にしてしまった事を無かった事には出来ない。案の定、耳聡く聞きつけたカルマが追求してきた。

 

「負けないってどういう事?」

 

「えっと……」

 

 ……仕方ない、説明するしかないか。幸いな事に他の隠してる事情(月の聖杯戦争云々)に比べれば、これはまだ言い訳が効く。皆に言っても何も問題無いだろう。

 

「……その、自由に使える金額なら彼らには負けないから」

 

「へー、具体的にいくら?」

 

「―――――い、一億くらい」

 

 金額を告げると、全員が見事に固まった。まぁ仕方ないだろう。なんせ一億、そう一億円だ。これは嘘でも何でもない、純然たる事実である。

 何故一介の中学生でしかない私がそんな大金を自由に出来るのか? それは私がこちらの世界に持ち込んだ物(・・・・・・・・・・・・・)だからだ。

 

 月の聖杯戦争で使われていた通貨であるPPTに、黄金の都市で手に入れた通貨……その総額全てが日本円となって、私の電子マネーとしてこちらに存在しているのだ。

 バイトしながら両親の遺産を管理してやりくりするしかないかとか考えていた時にこれを見つけた私の驚愕と言ったら……祝・ハサン脱却! と心の中でファンファーレが鳴り響いたものだ。椚ヶ丘中学校は如何なる理由があれバイト不可なので本当に助かった。

 

 何でこんなにあるのかと言えば、それはもう英雄王様のおこぼれとしか言いようがない。

 ただでさえAランクの黄金律で金銭の方から集まって来る人だったし、襲ってくるエネミーは財宝ぶっぱで根こそぎ殲滅してれば金額も貯まるというもの。段々と増えていくゼロの数に慄く私を、だから貴様はハサンなのだフハハハハと盛大に笑っていたのは記憶に新しい。

 

「「「はァ!!?」」」

 

 暫くして驚愕とともに再起動した後、皆の目の色が一瞬で変わった。ちょっと怖い。

 具体的に言うのなら、純粋に驚いてる潮田君や茅野さんより、身近な額なのかそんなに驚いてないカルマとか竹林君よりも、立ち上がってまでこちらをガン見している磯貝君の据わった眼が怖い。

 

「それくらいあったら、グリーン車一両くらい貸切れるし……」

 

 ついでに言うなら、宿のグレードももう五段階くらいは上げれる額だ。実際やってやろうかとも思ったが、中学生がやる事としては明らかに度を越しているので断念した。

 

「な……んでまた、そんな額が」

 

「どうやって稼いだんだよ」

 

「それは……」

 

「おしえてくれませんか」

 

「ッ」

 

 さっきまで離れた所にいた筈の磯貝君が、気付いたら隣にいた。

 

 ――というか磯貝君怖い、眼が怖いよ!? ハイライト消えてる、言峰神父と同じ目をしてる!

 

 声の調子も何だかおかしかったし、このままだと何をする(される)のか分からないので、全部答える訳には行かないが、さっさと答える事にした。

 

「……その、遺産関係でちょっと」

 

 まぁ入手経路を子細に話すと、最終的に月の聖杯戦争まで話を遡らなければならなくなる。そんな事を話しても信じられないだろうし、おかしな人だと思われるだけだ。信じてくれるまで話すという選択肢もあるにはあるが、そこまでする理由も無いし。何より、進んで話したいとも思わない。

 だから大金を持っているという情報は外に出せても、両親の遺産と言って誤魔化しておく。ちゃんと以前の私(岸波白野)の両親には、脳内で頭を下げておくのを忘れない。それに税金などで色々引かれているが、一億弱の中に数百万ほど遺産が含まれているのは本当だ。 

 

 私がそう言うと、先程まで皆が持っていた熱気は呆気なく消失した。顔に浮かんでいるのは後悔と罪悪感だろうか。拙い事聞いた、そう言いたそうな顔をしている。

 

「……その、ゴメン岸波さん」

 

「いいよ、気にしてないから」

 

 律儀に謝ってくれた磯貝君の目は、いつもの目に戻っていた。これからは彼の前で大きな金額の話はしないようにしよう……。

 

「ハァ……」

 

 車内の奇妙な熱は消え、皆がそれぞれで騒ぎだす。これ以上の追及は無さそうだと判断すると、自然と溜息が出た。何と言うか思わぬ疲労だ。花札をやりだしたツインテールコンビが苦笑しながらこっちを見ているのを尻目に、何となく窓の外に目を向けた。

 

「……おぉ」

 

 窓の外を流れる景色に、少しばかり感動してしまう。豊富な緑とどこまでも青い空を見ていると、ここが私が生まれた世界とは本当に違うんだという事を改めて実感させられる。向こうの地上には、きっとこんな景色はもう数えるほどしか残っていなかったのだろう。

 それにゆっくりと景色を見れる速度と距離というのも素晴らしい。何度かギルの気まぐれで『天翔ける王の御座(ヴィマーナ)』に乗せてもらった事があったが、速いわ縦横無尽だわ財宝をミサイルにして爆撃するわで、景色を楽しむ事なんて出来なかったし。

 

「……いい景色だ―――――ッ」

 

 ……その景色に、突如タコが割り込んできた。

 

「うわぁっ!!?」

 

「こ、殺せんせー!?」

 

「そういや居ねぇと思ったわ!」

 

「何やってんだ国家機密!」

 

 別の意味でまた車内が騒がしくなった……。

 その後潮田君が電話で聞いた所によると、駅中スイーツの誘惑に負け、それで乗り遅れてしまったのだとか。集合時間に遅れるとか教師の自覚は何処へ行ったんだ。

 

『ご心配なく、保護色にしてますから! 服と荷物が張り付いてるように見えるだけです!』

 

「それはそれで不自然だよ!?」

 

 どうやらこの状態のまま移動して、次の駅で乗り込むらしい。どうやらそれまで景色はお預けみたいだ。

 

「……何か、精神的に疲れるなホント」

 

「そうだね……あ、岸波さんも花札やる?」

 

「……やる」

 

 序盤からこれかと若干萎えつつも、これからの二泊三日は随分と退屈しなさそうだと思い、気付けば自然とテンションが静かに上がっていた。

 

「やった、猪鹿蝶!」

 

「お、おのれぇ……! こうなったら何としても次に上がって、宝具で10文の追加ダメージを……!」

 

「ほ、ほう……? いやそんなルール無いからね!?」




白野が持ち込んだものその①:金銭

椚ヶ丘はバイト禁止なので、一人暮らしをする白野の収入源はありませんが、金ぴか様がもたらした大金があるので問題無しです。もうハサンとは呼ばせない。でもハサンになるための授業は受ける。



ムーンキャンサーってBB以外に該当者いるんですかね?
いるとしたらまともなアルキメデス? ヴォイドエリザ? かぐや姫?
わからん。

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