バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

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ようやくやりたかったことのひとつが出来ました!
新たにお気に入り登録、感想をくださった方、ありがとうございます!!

今回もよろしくお願いします!!


僕と条件とバカテスト

「………で?

 許可は貰えたのよね?」

 

「………一応。

 条件付きではありますが…」

 

お約束の正座から始まります。

この小説で僕は一体何回正座したのだろうか…?

もはや正座のしすぎで美しい正座に

なってるね。

まるで武人のような…

 

「お、神威当たった…

 まるで今の明久のような姿勢だな」

 

「呑気にモ○ストなんてやってないで

 助けてよ雄二!!」

 

某スマホひっぱりハンティングゲームのガチャを引きながら僕を哀れむ雄二。

くそっ…神威なんて中々レアなキャラ当てやがって…

僕なんて今回のガチャ大爆死したのにッ…!!

 

「それでその条件は?」

 

「それが………

 次の期末テストで全員が赤点回避

 することだそうですよ」

 

「「「え''っ!?」」」

 

それが条件として出された理由としては勉強が疎かになってはいけないという理事長の計らいだ。

いわゆる『部活バカ』という奴になるなということだね。

 

「僕も最近は勉強してるしギリギリ

 赤点は回避できるかな…」

 

「ワシも最近は赤点は取らなくなったの。

 得意科目の点数も伸びとるしな」

 

「………雄二のおかげ」

 

「当たり前だ。

 というか俺が教えてるのに赤点取る

 のだけは許さん」

 

雄二は教育者に向いているのではないかと思う。

現にバカ四天王とまで言われた僕たち

三人を平均以上の成績にしていることがそれを証明している。

最もバカ四天王のうち一人は雄二だけどね。

なぜ文月学園時代に本気を出さなかったのか…

それが気になるんだよね。

 

「まぁ私たちも流石に赤点はないかな。

 この条件なら問題ないんじや……」

 

「「「もう駄目だ(にゃ)……」」」

 

「そう簡単にはいかないようだな…」

 

高坂さん、凛ちゃん、そして先輩…

どうやらピンチみたいですよ?

 

「それで…お主らは何の教科が赤点

 なのじゃ?」

 

「私は数学……

 小学校のときから苦手で…」

 

「凛は英語!!

 どうしても好きになれないにゃ~…」

 

「…………………」

 

二人の苦手科目は分かった…

どっちも僕が苦手な教科なんだよね…

基礎以外は教えてあげられないかな…

 

「………部長は?」

 

「わ…私が赤点なんて取るわけない

 でしょ!?」

 

「じゃあなんでさっき絶望したような

 顔してたんですか」

 

「べ…別にしてないわよ!!」

 

「あ!

 にこ先輩、鞄にこんなの隠してた

 にゃー!」

 

「ア…アンタそれ!?」

 

鞄から先輩の小テストを見つけた凛ちゃん。

部室にある机にドンと置いた。

 

「………これは酷い」

 

「いや…まさかのぅ………」

 

顔に手を当ててテストから目を背ける康太と目を擦って何度も見間違いだと現実逃避しようとする秀吉。

 

「先輩、何か言うことは?」

 

「……勉強って難しいわよね」

 

先輩のテスト

国語、数学、英語25点……

この様子だと全科目赤点なんじゃ…!?

 

「穂乃果、今朝小テストが帰ってきた

 筈です。

 穂乃果も見せて下さい」

 

「ど…どうしてかな?」

 

「穂乃果の苦手科目が本当に数学だけか

 確かめるためです。

 さ、出してください」

 

「い…嫌だ…

 じゃなくて…駄目だよ!」

 

「凛!貴方もよ」

 

「真姫ちゃん怖いにゃ~!!」

 

この様子だと三人共、小テストですら赤点レベルか…

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは穂乃果の勉強は私とことりが。」

 

「凛ちゃんは私と真姫ちゃんだね。

 でもにこ先輩は……?」

 

「それはウチが担当するよ」

 

「うおっ!?副会長……」

 

これはまたお久しぶり、副会長。

駄目な作者のせいでしばらく登場出来てなかったんだよね…

そしていつの間に部室に入ったんだろう…?

 

「こんなことを聞くのはどうかと

 思うんですが副会長の成績は…?」

 

「見たい?」

 

いや、やっぱり聞かない方が良かった。

きっと全科目満点とかなんだろう。

聞かなくても予想できることだったよ…

 

「わ…私に勉強なんて必要ないわよ…

 その小テストはたまたま…………

 ひぃっ!?」

 

「嘘つくとわしわしするよ~?」

 

「わ…分かりました……

 お願いします……」

 

あの先輩を脅すなんて…副会長恐るべし。

まぁ…けど………

ないものをわしわしされても……ね…

 

「喧嘩売ってるのアンタ」

 

「っ!?」

 

考えていることがバレた!?

これはタダじゃ済まなそうだな…

そしてその日の部活は終了となった…

 

 

 

 

 

 

 

 

[翌日 アイドル研究部部室]

 

「それで…どうだ?テスト勉強の方は」

 

「雄二のおかげで調子はいいかな。

 特に苦手だった数学は重点的に勉強

 してるからね」

 

「お前のことじゃねぇよ。

 お前ら三人のは俺が勉強見てるだろ。

 アイツらのことだ」

 

アイツらっていうのは問題の三人。

つまり高坂さん、凛ちゃん、先輩のことだろう。

 

「う~ん…どうだろう。

 昨日も帰ったあと勉強したらしいけど…」

 

「ま、百聞は一見にしかずとやらだ。

 見てみりゃ分かるだろう。

 んじゃ、失礼して…」

 

雄二は部室のドアを開けた。

一応部員じゃないからご丁寧にノックもして。

 

「もう無理…おやすみ……」

 

「穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃ~ん!!」

 

「あっ!白いご飯にゃ!!」

 

「引っ掛かると思ってるの!?」

 

「ご飯………」

 

「にっこにっこにー!」

 

「だから次ふざけたらわしわしMAX

 やっていったやん?」

 

……………何だこのめちゃくちゃな勉強会は…

 

「おいおい、酷い有り様だな…

 一体何があったんだよ…………

 おい、園田。

 そこでくたばってないで起きろ」

 

「園田さん!?

 一体何が…………」

 

「明久…私はもう駄目みたいです…

 穂乃果のことをお願いします……

 少し……休みます…」

 

「園田さん!!

 園田さぁぁぁぁぁぁん!!」

 

「そんな馬鹿な茶番やってないで

 園田を座らせろ。

 もう流石に見てられん……」

 

「ど…どうするつもりさ雄二?」

 

「まぁ見てろって」

 

言われるがまま園田さんを椅子に運んで座らせた。

そうしている間に雄二はなにやら準備を始めていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで凛たちは何をするの?」

 

「わしわしはもう嫌……

 もう嫌よ……」

 

「もしかして今日はこれで勉強終わり!?」

 

目を輝かせながら言う高坂さん。

そんなに勉強してたんだね…

そして先輩が大変なことに……

くそっ…

なぜわしわしのときに僕はいなかったんだ!!

 

「んなわけあるか。

 お前らの学力が謎な以上はこうする

 しかない。

 抜き打ちテストだ!!」

 

「「「えぇぇぇ~!?」」」

 

いつの間にか作っていた問題を机にドンと置く雄二。

もしかしてわざわざ作ってたのかな…?

 

「明久、秀吉、康太。

 お前らもついでにやってけ」

 

「どうしてさ?」

 

「この問題は基礎問題だからな。

 お前らもやっておいて損はない」

 

「………この問題は俺たちのために?」

 

「ばっ…馬鹿言え!!たまたまだ!!」

 

男のツンデレとか誰得なんだよ…

あれ?南さんはどうして面白そうにしてるの…?

 

「それじゃ、抜き打ちテスト始め!」

 

雄二の合図でテストが始まった。

さて、ここからはテストの問題と皆の

答案をお見せしながら見てもらおうかな。

 

 

 

 

 

 

[国語]

次の漢字の正しい読み方を答えろ

『節分』

 

【吉井明久の答え】

『せつぶん』

 

【坂本雄二のコメント】

まぁ、出来て当たり前だったか。

問題を少しレベルアップしないとな。

 

 

【高坂穂乃果の答え】

『せっぷん』

 

【坂本雄二のコメント】

一気に変な意味に変わったな…

まさか間違える奴がいるとは…

 

 

 

[科学]

NaClとは何か答えなさい。

具体的な使い方も上げなさい。

 

【矢澤にこの答え】

『塩化ナトリウム』

『料理に使う』

 

【坂本雄二のコメント】

正解だ。

塩化ナトリウムは俗に言う食塩だ。

料理はもちろんのことNaとClに分解してソーダ工業に使われたりもする。

ソーダ工業ってのは工業製品を作るための基礎原料を作ることだな。

 

 

【星空凛の答え】

『塩酸』

『料理に使う』

 

【坂本雄二のコメント】

お前と同じ答えを書きそうな奴を一人知っている。

ソイツはこの小説に出てこないが明久は夢(原作)でソイツに猛毒料理を食わされたそうだ。

お前がソイツのようにならないことを

願う。

 

【吉井明久のコメント】

凛ちゃん、後で僕と料理を勉強しよう。

それまでは絶対に料理しちゃ駄目だよ?

絶対何があっても駄目だからね!?

 

 

 

[科学]

現在から約140億年前に起こった

宇宙の始まりといわれている爆発を

なんと言うか答えなさい

 

【木下秀吉の答え】

『ビッグバン』

 

【坂本雄二のコメント】

正解だ。

ビッグバンが起こる前って何があったんだろうな。

そもそも見たことないのに爆発が起こったって断定してるんだろうな。

 

 

【星空凛の答え】

『スターバーストストリーム』

 

【坂本雄二のコメント】

ほう、つまり黒の剣士は技を使う度に

宇宙を作り出していると。

ゲームの中だからってやりすぎだろ。

というかお前結構アニメ好きなのな。

 

 

 

[英語]

次の英文を日本語訳に直せ

Do You have any friends

who can play the piano?

 

【矢澤にこの答え】

『あなたの友達は』

 

【坂本雄二のコメント】

訳せたのはそれだけかよ…

ピアノくらい訳せないか……?

ちなみにこの文の答えは

『あなたにはピアノが弾ける友達が

 いますか』が正解だ。

 

 

【星空凛の答え】

『No』

 

【坂本雄二のコメント】

分からなかったらYesかNo入れれば

いいって考えてるだろ?

せめて日本語に訳せよ…

そして壁の隅っこで泣いてる西木野に

謝れ。

 

 

 

[生物]

ナメクジに塩をかけるとどうなるか答えなさい。

 

【土屋康太の答え】

『ナメクジの体が溶ける』

 

【坂本雄二のコメント】

こんな問題を出した自分を責めている俺がいる。一応正解だ。

こんくらい簡単にしないと解けない奴がいるんだよ…

何かすまない……

 

 

【高坂穂乃果の答え】

『おいしくなる』

 

【坂本雄二のコメント】

食えねぇよ。

お前のためにかなり簡単にしたんだがな。解けなかったか。

 

 

 

[英語]

次の英文を日本語に訳しなさい

Akihisa and Hideyoshi going to

go out next Sunday

 

【高坂穂乃果の答え】

『嘘………だよね?』

【星空凛の答え】

『え………えぇっ!?

 明久先輩と秀吉先輩って…えぇっ!?』

【矢澤にこの答え】

『』

 

【坂本雄二のコメント】

お前ら訳せたのか!?

訳せたならせめて答えを書けよ!!

なんで英文を理解したような言葉だけを書いてるんだよ!?

先輩に関しては答えも書かずに真偽を

確かめに行ったか……

ちなみに日本語訳は

『明久と秀吉は来週の日曜日

 デートするつもりです』だな。

 

【木下秀吉のコメント】

どうしてこんな問題が出題しておるのじゃ!?

 

【吉井明久のコメント】

いいじゃないか秀吉。

本当のことなんだから。

 

【土屋康太のコメント】

……もう止めておけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【数日後】

 

「まさか全員が赤点回避するなんて…

 一体どうやって三人共あの状況から

 赤点回避したんだ……」

 

結局あの三人は赤点を回避。

晴れてラブライブに出場出来るようにはなったけど…

 

「失礼します……

 会長、遅れてすいませ…………」

 

「ひいっ!?」

 

生徒会室に入る僕。

いつも通り生徒会室には会長がいた。

僕が部屋に入った途端に何かを背中に隠した会長。

 

「会長…?

 その背中に隠したものは………?」

 

「な…何でもないわよ!?

 本当に何でもないの!!」

 

「またそんなこと言っても駄目ですよ?

 言ったじゃないですか、会長は一人で

 背負いすぎです。

 仕事くらい僕に下さい。」

 

「あっ!ちょっと……!!」

 

少し強引ではあるけど会長の後ろに回って紙を奪いとった。

 

「えっと……

 仕事の内容……………は…?」

 

「吉井君…これは……」

 

「最近生徒会の仕事で忙しかったん

 ですもんね…

 まぁ…仕方ないですよ………」

 

会長から奪いとった紙。

そこには確かに会長の名前が書いてあった『赤点』のテストであった……

 

これからはもっと多く生徒会に通おう…

このままだと会長は無理をしすぎるからね…




次回が『やりたいことは』の辺りですね。
結構今回でモタついてしまったので急ぎめに投稿します。
凛ちゃんは第二の姫路になったりしませんのでご心配なく!!

今回もありがとうございました!!

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