バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

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まず一言。何があった!?

この間の明久穂乃果のデート回で
お気に入り登録者数がめっちゃ増えたんです。
嬉しいですよ!!
皆さんは穂乃果と明久のエンドを期待してるのかな?
勿論作りますが。

ですが!
今回はやっとにこ回です。
原作だと5話なのに20話近くかかってるんだよなぁ……


新たに高評価をくださった
紅蒼の魔神さん、黒っぽい猫さん、Ritoruさんありがとうございます!!

今回もお楽しみいただけると幸いです。
では、どうぞ。


僕と先輩と小遣いの恨み

「さて………

 そろそろどうしてこんなことを

 しているのか教えていただけます?」

 

「いいから黙って隠れる!!」

 

「はい…」

 

先輩に問い詰める。

が、速攻で拒否される…

これが僕の扱いの酷さだよ…

 

『雨、何で止まないの?』

 

『私に言われても…』

 

「はぁ………」

 

仕切りを挟んで隣の席にいる高坂さんたち。

なぜ僕がこんな監視…

いや、ストーキングしなければならないのだろう…?

この先輩の考えが謎である。

それも今の先輩は……

 

「ちょっと、何見てんのよ。」

 

「いや…

 やはりその格好は目立つのでは…」

 

「何言ってんのよ!!

 アイドルが身を隠すのは当たり前

 でしょ!?」

 

「そうですか~…」

 

アイドルじゃないでしょ。

とか言ったら僕の命はない。

それは確定。

 

とりあえずいつも通り何があったか説明を…

 

『うわぁ!う○ちだ!!』

 

「うるさい!!」

 

「ぼ…僕たち!?

 これは…そう!ソフトクリームだよ!

 いいね!?」

 

『え……うん。』

 

…………さて。

この子供たちがいなくなったところで

改めて説明しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「解散しなさい!」

 

それが先輩と高坂さんたちとの出会い

だったそうだ…

いつも神社で練習しているという高坂さんたちの様子を見に行った僕の目の前に広がっている光景は倒れている高坂さんとマスクにグラサンという典型的な不審者の格好をした先輩だった…

そのあと先輩は僕がしっかりと説教しました。

聞いたところ高坂さんが倒れていたのは先輩がデコピンしたそうで…

そして先輩が解散しろといったにも関わらず普通に活動しているからという理由で先輩が高坂さんたちを監視し始めたのだ…

そして部活動の一貫という理由をつけられて僕も巻き添えに……

ちなみに今はハンバーガー屋にいる…

って、ちょっと待って。

 

「先輩。

 貴方、何してるんです?」

 

「痛っ」

 

この先輩は…

僕が説明してる間に隣の席の人のポテト盗み食いしてるし…

 

「何するのよ!バレるでしょ!」

 

「そんなことするのが間違いだって

 ことに気づいてくれませんかね?」

 

反省する気を見せない先輩。

そんなとき隣から声がした。

 

『海未ちゃん!

 私のポテト食べたでしょ!?』

 

『自分で食べた分も忘れたんですか!?』

 

そう。

隣にいるのはμ'sの皆様。

監視するとはこういうことだ。

簡単に言ってしまえばストーカーである。

仕切りである一枚の壁を通り越して

聞こえるのは高坂さんと園田さんの声である。

 

 

「ふっふっふ…

 ポテトごときで争って…

 まだまだ子供ね…

 そのまま解散しちゃえば…」

 

「へぇ~。

 流石は先輩。

 じゃあ大人の先輩はポテトごときで

 文句は言いませんよねっ!」

 

「ちょっとアンタ!!

 それ私の!!」

 

「いやぁ~。

 ポテトごときで争わない先輩は大人

 だな~。」

 

「そ…そうよ……

 にこにーは…大人………なのよ…

 けど………ううん!駄目!!

 私は大人!!」

 

「そうそう。

 体は子供。頭脳もこど……

 怒られそうだな……」

 

「今、頭脳も子供って言ったわよね?」

 

「あ、もうすぐなくなっちゃいますね。

 あーあ。

 でも大人な先輩は僕が食べても

 怒りませんよね!

 こんなに美味しいのに!」

 

「そ…そうね……

 でっ…でも大人の私には関係ないし!」

 

「じゃあ勿体ないので残ったのは

 僕が全部いただきますね!」

 

「も…もう止めてよぉぉぉぉっ!!」

 

自称大人は遂に堕ちた。

流石にこれ以上は可哀想なので止めておこう。

止めてあげる僕こそ真の大人……

いや、子供をいじめる辺り大人じゃないか…

 

「うぅっ……

 最低よアンタ………!!」

 

「先輩はこれを他人にやってたんですよ?

 それにほら。」

 

「ん?」

 

先輩はμ's一同の方を見る。

そこにはさっきまでもめていた雰囲気から一変。

練習の話に変わっていた。

 

「な…なんで………?

 私の計画は完璧だったはず…」

 

「詰めが甘いんですよ。

 あのくらいで砕ける友情なんて

 ありませんよ…」

 

「友情…友情ね………」

 

あれ………?

さっきまでふざけた雰囲気だったのに

いつの間にかシリアスな雰囲気に…

ていうか先輩なんで急にそんなに悲しい顔をするんですか…

僕はなんて声をかけたらいいんですか…?

 

「ねぇ、本当の友情なんてあると思う…?」

 

「そりゃ…あるんじゃないですか…?」

 

「言いきれる?」

 

「……言いきれるようになりたいです」

 

「そう…」

 

僕はいつも肝心なときに踏み出せない。

今も先輩が真剣に答えを求めている筈なのに僕は言いきれていない。

だったら僕に出来ることはひとつだけ。

態度で示すしかない。

そんな友情がないってなら作ればいい。

誰が先輩を裏切るようなことがあっても僕は先輩の味方でいよう。

         とき

そう決めたのはこの瞬間だった。

それが僕の未来を決める最大の選択肢になるとも知らずに。

 

「何か変な雰囲気になっちゃったわね…

 本当ならさっきのポテトの件も

 合わせてアンタの口を縫うつもり

 でいたんだけど……」

 

「すごーく不吉なこと言ってるの

 分かってマスカ?」

 

「けど…………

 ま、話したら少しは楽になったかも。

 ………………ありがと」

 

「え…はい……………」

 

髪をいじりながら言う先輩が少しだけ

可愛くみえたのは言わない。

お礼を小さな声で言ったのも聞こえた。

ここで聞こえないフリをするのは難聴系主人公だけだろう。

 

『あーあ…

 部員が5人いればちゃんとした部活

 として練習場所が貰えるのに~…』

 

どうやらお隣は練習場所を考え始めたようです。

確かに雨だとずっと練習なんてできないし…

 

『5人なら…………』

 

『とっくに揃ってるのでは……?』

 

『あ…』

 

………僕は覚えてたよ?うん。

忘れてたなんてことはない。絶対に。

 

『忘れてた!!

 部活申請できるよ!!』

 

「忘れてたんかぁぁぁぁい!!」

 

「は…?」

 

お隣で高坂さんの言ったことに

突っ込む先輩。

そして向こうの全員がこっちの席の方を向く。

バレると思ったそのときだった。

 

「それで忘れてたってどういうこと?」

 

「いやぁ…

 部員が揃ったと思ったら安心しちゃって…」

 

「はぁ…この人駄目かも………」

 

西木野さんの中で高坂さんが駄目な人にていうか何で先輩また何か隣から盗んでるんですかぁぁぁぁぁ!!!

「ん!?」

 

「せ…先輩?」

 

突然壁越しに何かを盗んでいた先輩の

手が止まる。

何が起こったのか分からずにいると先輩はこう言った…

 

「手が抜けないんだけど!?」

 

「はい!?」

 

隣の席の高坂さんのポテトを壁の隙間

から盗み食いしていた先輩だが壁の隙間に手がすっぽりと入ったまま出てこない。

どうやら狭いところに手を入れたら抜けなくなるというアレらしい。

ちなみに作者は子供の頃、歩道橋に足を突っ込んで抜けなくなり、警察沙汰になったことがあるとか。

 

「いや、そうじゃないみたいよ!!」

 

「貴方は心でも読めるんですかね?」

 

「手が…何かに引っ張られてるのよ!!」

「なんですと…」

 

僕は恐る恐る隣の席を覗いてみる。

 

「ふっふっふ…

 気がつかないと思った!?

 何回も同じ手は通じないよ!」

 

隣の席で見たのは思いっきり先輩の腕を掴んでいる高坂さんの姿だった…

どうやら盗み食いされていたのに

気がついてたようだ…

 

あの…そろそろ腕、放してあげて……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、食べたポテト返してよ!!」

 

「嫌よ!!」

 

「…………どうしてこうなったの?」

 

何でハンバーガー店で正座させられてるの僕…

ていうか僕が何をしたと………

「ちゃんと買って返してよ!

 一番大きいやつ!!」

 

「穂乃果のはMサイズだった筈ですが…」

 

「アンタたち歌も躍りも全然駄目!!

 いい!?アンタたちがやってるのは

 アイドルへの冒涜よ!

 とっとと止めなさい!!」

 

「あっ!ちょっと!!」

 

先輩は走り去って行く。

レジで会計を済ませて速攻で店から消える。

 

「………どうするればいいの僕は。」

 

「まぁ、

 そんなことどうでもいいじゃない

 ですか。

 それで明久?

 あの人は……ダレデスカ?」

 

「ひぃぃぃぃぃっ!?

 後ろに!後ろに何かいるよ園田さん!」

 

園田さんのこのプレッシャーは暴力を

振るわれるよりもよっぽど怖い!!

寿命が何年か縮むよ!!

 

「明久くーん!

 ポテト返してよぉぉ!」

 

「えぇっ!?

 それって僕が悪いの!?」

 

まぁポテトくらいなら些か問題ないけど…

 

『あ……あの……お客様………』

 

「あ、すいません…

 うるさかったですよね………」

 

ついには店員さんまで出てくる始末に…

 

『あ、いえ………

 お連れの方がこれを…………』

 

店員さんは一枚の紙を僕に渡してきた。

 

「えっと何々………領収書!?

 ちょっと待ってください!!

 こんなに僕注文してないですよ!!」

 

ざっと見ただけで四人分の値段はするんだけど!?

僕は何も買ってないし………

 

「あ、もしかして渡す相手を間違えて

 いるんじゃないですか?」

 

『いえ…

 お連れのお子さまが……………』

 

「お…お子さま?

 ってまさか……………」

 

見た目がお子さまで僕の連れ…?

絶対にあの人しかいないでしょ!!!

 

「あのお子さまはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

『えぇっ!?』

 

店員さんも驚いているが気にしない。

領収書…いや、請求書を握り潰して

僕は店員さんにお金を払うのだった……

 

『あ……ありがとうございました……』

 

店員さんが逃げるように持ち場に戻る。

僕は未だに手のひらで請求書を握り潰していた。

 

「あの先輩………絶対泣かす!!」

 

今月の小遣い全部吹き飛んだじゃないか!

僕の小遣いの恨みは怖いからな!!

 

ただ…ひとつ救いがあるとすれば……

 

「おいしー♪」

 

機嫌良さそうにポテトを頬張る高坂さんの笑顔だった…

 

「しっかし………

 何でこんなに買ったわけ…?

 あの人は冬眠でもするのか…?」

 

そんなことを思いながら高坂さんの笑顔を見届けるのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後ろにおっかないオーラを放つ園田さんがいたのは言うまでもない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま~…」

 

「おねーさま!

 おかえりなさい!」

 

「た……ただいま……」

 

「今日もますこみ(?)っていうのに

 追いかけられたんですか?」

 

「そっ…そうよ!

 夕飯を作る暇もなかったから

 今日は買ってきちゃったけど……」

 

「おねえちゃん暇ないの?

 遊べないの?」

 

「ご…ごめんねここあ。

 今日は無理なの~。」

 

「これなに~」

 

「ちょっと虎太郎!!

 それいじっちゃ……」

 

「これはなんですか?

 チョコレートにベーキングパウダー…

 お菓子でも作るんですか?

 それにこれスーパーの袋………」

 

「な…なんとかマスコミから逃げながら

 買ったのよ!!」

 

「誰かにあげるんですか?」

 

「え…まぁ………ね。」

 

「えぇっ!?誰!?

 おねぇちゃんそれ駄目な奴だよ!

 そんなところ撮られたりしたら…」

 

「だ…大丈夫よ!!

 これは……………そう!

 私のプロデューサーにあげる奴よ!」

 

「プロデューサーさんですか?」

 

「そうよ。

 ものすっごいバカなプロデューサー

 でね…」

 

「ふーん」

 

「な…何よ、虎太郎。」

 

「別に~。」

 

「ここあ、何で虎太郎にやけてるの?」

 

「わかんなーい」

 

「はぁ………

 何でこんなことしてんだろ私………」

 




プロデューサーとアイドルは付き合える(確信)。

海未はヤンデレっぽくなってますが
姫路と美波たいに暴力振るわないし、
何より殺人料理は作らない。
それにときたまデレる。
そして変態に……

そろそろ花陽と凛にも明久の毒牙が
襲いかかりますよ。
さて、誰が最後まで生き残るのか…
そして二人はどう変化するのか…


原作一期終わるまで何話かかるのか…
ちゃんと劇場番までやるからね!?



今回もありがとうございました!!

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