バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

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まきりんぱな編はこれで終わりです。
そして今回は秀吉のターン!!
あと後書きは次回予告を書いております。
ぜひ見てください!!



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僕と秀吉と一年生

「え~と……

 つまりそれって………」

 

「メンバーになるってこと?」

 

「はい!!

 かよちんはず~っ前からアイドルを

 やってみたいって言ってたんです!」

 

「そんなことはどうでもよくて…

 この子は結構歌唱力あるんです!!」

 

「どうでもいいってどういうこと!?」

 

「そのまんまの意味よ!」

 

「………もはや娘の進路を決める

 夫婦じゃな…」

 

「確かに…」

 

目の前で当の本人の小泉さんではない

二人が痴話喧嘩を繰り返す中、僕たちは黙ってみていることしかできなかった。

 

「わ……私はまだやるとは…………」

 

「もう!!

 いつまで迷ってるの!?

 絶対やった方がいいの!」

 

「それには賛成。

 やりたいって思うならやってみれば

 いいじゃない。」

 

「私は………」

 

困っている小泉さん。

そんな中、秀吉が動いた。

 

「ま……まぁ、西木野よ。

 本人もまだ意思が固まってないよう

 じゃし、そんなに焦らせん方が良い

 のでは…」

 

「先輩は黙ってて!!」

 

「………はい」

 

弱っ!!

秀吉弱っ!!

きっと秀吉は将来この子に尻に

敷かれるんだろうな………

 

「凛は知ってるよ!!

 かよちんがずっとずっとアイドル

 やりたがってたこと!」

 

「凛ちゃん………」

 

「大丈夫。

 貴方ならできるわ。

 私も少しは応援してあげるから。」

 

「西木野さん…………」

 

小泉さんは決心したように高坂さんたちの方に向き直る。

 

「私、小泉花陽といいます。

 一年生で背も小さくて……

 人見知りだし…声も小さくて……

 得意なものも何もないです…

 けど…アイドルへの思いは誰にも

 負けないつもりです!!

 だから……

 μ'sのメンバーにしてください!」

 

小泉さんは頭を下げた。

目には少し涙を浮かべながら。

 

「こちらこそ、よろしく!

 花陽ちゃん!!」

 

高坂さんは笑顔で手を伸ばした。

小泉さんは差し出された手を握る。

 

「かよちん……偉いよ……………」

 

「何泣いてんのよ…」

 

「だって……あのかよちんが……

 って、西木野さんも泣いてる!」

 

「えっ!?

 だ……誰がよ!?」

 

…………はい。

貴方たちもう完全に小泉さんの親ですね。

あぁ…こんな素晴らしい雰囲気の中、

男の僕たちなんかがいていいのだろうか!?

 

「それで…二人はどうするの?」

 

「「どうするって…えぇっ!?」」

 

突然のことに固まる二人。

本当に息のあった二人だね。

見てて和むなぁ…

 

「ど…どうするって………

 私たちも!?」

 

「まだまだメンバーは募集中ですよ!」

 

手を差し出す南さんと園田さん。

 

「凛は…やるにゃ」

 

「そ…そんな簡単に決めていいわけ!?」

 

「凛はかよちんと一緒ならやるにゃ!

 凛は…あんまり女の子っぽくない

 かもしれないけど……

 それでもやってみたいの…!」

 

「ヴェェェ!?」

 

相方の一瞬の決断に自分の答えを

考える西木野さん。

 

「わ…私は………」

 

戸惑う様子を見せる西木野さん。

ここでまたも動いたのは秀吉だった。

 

「よいではないか、やれば。」

 

「先輩……何でですか?」

 

「お主の顔を見てれば嫌でも分かるぞい。

 スクールアイドルに興味があったん

 じゃろう?」

 

「私はそんな……」

 

「そんなことない、なんて言わせんぞ。

 ライブのとき、あれだけ真剣に

 見ていたではないか。

 あんな顔をしたお主は初めて見た。

 あのときにしか見れんかった顔じゃ。」

 

「何でそこまで見てるのよ…ブツブツ…」

 

「放課後はずっと一緒にいたからの。」

 

「も……もう!!

 それより…いいんですか?」

 

「何がじゃ?」

 

「私、放課後先輩にピアノ聴かせて

 あげられなくなるんですよ。」

 

「お主のやりたいことが見つかれば

 わしは満足じゃ。

 少し名残惜しいが…問題ない。」

 

「……もう少し抵抗してくれても

 いいじゃない…」

 

「抵抗?」

 

「何でもない!!

 じゃあ………約束してください」

 

「何をじゃ?」

 

「私がスクールアイドルやったら…

 先輩が私を応援してよ…」

 

「わしが……?」

 

「私は応援する人はいるけど応援して

 くれる人はいない…から………」

 

「お主…

 わかった。約束しよう。」

 

「………うん。

 先輩。私も…いいんですか?」

 

「えぇ。

 まだまだメンバーは募集中ですから!」

 

園田さんはもう一度手を差し出す。

西木野さんはそれに応じた。

 

「やったぁ!!

 これでμ'sは6人だよ!」

 

「土屋君も入れれば7人。

 部活として認めて貰えるよ穂乃果ちゃん!」

 

「いいえ、8人よ。」

 

「えっ?」

 

西木野さんが言った言葉に驚く高坂さん。

 

「あと一人、この部に入るべき人が

 いるわ。」

 

「ほう、そんな奴がおるのか…」

 

そんなことを言う秀吉。

だが……もう秀吉以外の皆は薄々気づいていた。

この流れで誰が名指しされているのかを。

 

「秀吉。

 お前本気で言ってんのか?」

 

苦笑いしながら言う雄二。

秀吉はまだ気づいてないようだが。

 

「どういうことじゃ?

 この中に女子はもう…」

 

「何言ってるんですか…

 先輩のことですけど…………」

 

「なっ!?

 なぜわしなのじゃ!?」

 

「そうか!!

 やっとアイドルになる気になったん

 だね秀吉!!」

 

「明久、話がややこしくなるから

 お主は黙っておれ!!」

 

そうと決まれば今のうちに秀吉の

サインを貰っておかないと…

 

「どうしてこうなるのじゃ!?

 そして何故わしなのじゃ西木野!!」

 

「穂乃果先輩。

 μ'sの曲の練習は誰が指導してるん

 ですか?」

 

「え?

 誰も指導なんてしてないけど…」

 

「この先輩は男のくせに無駄に歌が

 上手いんです!

 放課後も暇してるので曲の指導は

 この先輩に任せるといいと思うん

 ですけど…」

 

さりげなく秀吉馬鹿にされてない?

 

「えっ!?

 そういうことなら大歓迎だよ木下君!」

 

「ま…待つのじゃ高坂!!

 わしはまだやるとは……」

 

「何でですか?

 先輩の才能の発揮できる場所が

 あるんですよ?」

 

「わしは歌の専門ではないし…

 それに歌ならお主がやれば……」

 

「駄目です。

 私は作曲の方をすると思うので。」

 

「なんと………」

 

「それに………

 先輩、私のピアノずっと聴いてくれる

 って言ったじゃないですか。

 忘れてませんよね?」

 

「なっ!?

 その約束を今ここで使うのは卑怯

 じゃぞ!!」

 

「………聴いてよ」

 

「なっ……」

 

って、えぇぇぇぇぇ!?

どうしてそんなに秀吉に近づいてるのさ西木野さん!!

 

「ずっと…聴いてよ…………

 嫌なんて…言わせない。」

 

「………はぁ。分かった。

 ただし、わしは厳しいぞい?

 後で後悔しても知らんからの!」

 

「…………うん。」

 

微笑む西木野さん。

少し可愛い…というか萌えたのは言ったら殺されるから内緒にしておこう…

 

「そうと決まれば明日から毎朝

 ランニングと発声練習じゃ!!

 徹底的にやるからの!!」

 

「き…木下君が本気だ……!!」

 

高坂さんに西木野さん。

君たちは秀吉に眠る真の力を目覚めさせてしまったようだな…(ザーボ○声)

あぁなった秀吉は僕たちでも止められないよ!!

僕たちはそれを演劇スイッチと呼んでいるが。

 

「あ…明日は休みの日の筈にゃ!?」

 

「だからこそやるのじゃ!!

 平日より長くできるぞい!!」

 

「き…木下さん…貴方のお陰で

 ようやくまともな練習が出来ます…!」

 

「明日の朝から…ですか?

 初めての練習…ほわぁ……」

 

目を輝かせる園田さんと小泉さん。

 

「ね…ねぇ木下君………

 やっぱり明日の朝は………………

 ほら、お休みだし!」

 

「甘いぞい高坂!!

 一日練習が欠けることでどれだけ

 ポテンシャルが変わってしまうか…」

 

「うわぁぁぁん!!

 木下君の鬼ぃぃぃぃぃぃ!!」

屋上に高坂さんの声がこだました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイドル部…………」

 

穂乃果たちの画像があるアイドル部の

サイトに少女は

『アイドル語るなんて10年早い!』

と書き込んだ。

 

「ふっ…」

 

嘲笑する少女。

その頭をげんこつが飛んできた。

 

「痛ッ!?

 何すんのよ!!」

 

「それはこっちのセリフですよ!

 何変なこと書き込んでるんですか!

 ネットは一度書き込んだら消去するの

 大変なんですよ!!」

 

……その後少女は一時間近く怒られたそうだ。

 




はい。
次回は急きょ明久と穂乃果のデート(?)会です!!
さて……どんな内容にしますかねぇ…

お楽しみに!!

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