バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

2 / 55
お気に入り登録してくださった皆様ありがとうございます!!

今回は一人しかμ'sメンバー出せなかったという…
ナニソレイミワカンナイ!!


要塞と和菓子屋と音ノ木坂

『うえ~ん!!

 穂乃果ちゃぁぁぁん!!』

 

『待っててことりちゃん!

 今助けを呼んでくるからね!』

 

『どうしてこうなるの~!?』

 

 

 登った木から降りられなくなってしまった少女は助けが来るのを待つしかなかった。

 

『手が痛いよぉ……』

 

 木に辛うじて掴まっているがその白い小さな手の力では助けが来るまで木に掴まっていることはできないだろう。

 

『誰か来て…早くぅ……』

 

 少女はもう限界だった。

 だがそのときだった。

 

『なっ!?

 お…お前何やってるんだよ!?』

 

『え…?』

 

 少女の近くには少年がいた。

 

『降りられなくなっちゃったの…

 助けて…!!』

 

『わ…分かった!!

 ちょっと待ってろよ!!』

 

 少年は急いで少女の足下へ周り込んだ。

 

『飛び降りろ!!

 キャッチするから!!』

 

『え!?

 そんなの無理だよ…!!』

 

『俺これでも腕力はあるから!』

 

『でも…怖いよ………』

 

『大丈夫だ!!

 俺を信じろ!!』

 

『うぅっ……えい!!』

 

 少女は木から手を放して飛び降りた。

 

『よっと!!』

 

 少年は少女を抱きとめた。

 

『ほら、大丈夫だっただろ?

 うわぁ!!』

 

 少女は少年に抱き付き、少年の肩で泣きじゃくる。

 

『怖かった…怖かったよぅ…』

 

『わ…分かったから!!

 離れてくれぇぇ!!』

 

『ど…どうして…?』

 

『いや…どうしてって…』

 

『ことりのこと嫌いなの…?』

 

『会ったばっかりで嫌いとかないだろ。

 ・・・っていうかお前、怪我してんじゃん。』

 

 少年は少女の手を見て言った。

 少女の手は木に掴まっていたために擦りきれてしまっていた。

 

『ちょっと待ってろ。

 確かここに…あった。』

 

 少年は自分の鞄から消毒液とばんそうこを出した。

 

『痛いけど我慢してくれ。

 バイ菌が入るよりはいいから。』

 

『痛っ……』

 

『はい。これでOK。』

 

『よくばんそうこなんて持ってるね。』

 

『よく怪我するからな。』

 

 少年は無邪気な笑顔で言った。

 

 そのときだった。

 

『ことりちゃぁぁぁぁぁん!!』

 

『あ…ほ…穂乃果ちゃん!!』

 

『ことりちゃん!!

 ごめん…大人の人が誰もいなくて…

 ってあれ?降りられたの?』

 

『う…うん!!

 この子が助けて………』

 

 少女が振り向いた場所に少年はいなかった。

 

『あれ…?』

 

『ことりちゃん?』

 

 少年がいた場所には消毒液とばんそうこが置いてあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジリリリリリリリリリ!!!!

 

「んあぁ?」

 

 何だ…?

 俺こんな時間に目覚まし掛けたっけな…?

 

『雄二!!早く起きなさい!!

 吉井君たちが来てるわよ!!』

 

「なっ!?マジか!?」

 

そうだった!!

今日は音ノ木坂に入学手続きをしにいくんだった!!

 

「お袋!!

 昼はあいつらと食ってくるから大丈夫だ。

 あと向こうの寮に行く前に一回荷物とりに帰ってくるから」

 

『えぇ。

 いってらっしゃい。

 行く前にコーヒーくらい飲んでいきなさい』

 

お袋が机にマグカップを置いてくれる。

 

「わ…悪りぃお袋…

 ぶふぉぉぉっ!?」

 

『な…!?

 どうしたのよ雄二!!』

 

「お袋!!

 これコーヒーじゃねぇだろ!!

 一体何を入れた!?」

 

『えぇ?

 ちゃんとコーヒーのボトル……

 あら、これ…めんつゆだったわ。』

 

「どうしてめんつゆとコーヒーを

 間違えることが出来るんだ!?」

 

『だってコーヒーとめんつゆって文字が似てるじゃない。』

 

「どこがだよ!!

 めんつゆはカタカナですらねェ

 だろ!!」

 

『そんなことよりほら、吉井君たちが…』

 

「あぁクソッ!!

 どうしてこんなことに…!?」

 

俺は急いで玄関を出た。

 

「遅いよ雄二!!

 これじゃ遅刻しちゃうよ!!」

 

「あぁすまねぇ!!

 走るぞお前ら!!」

 

「どうしてこんなことになるのじゃあ!?」

 

「・・・災難」

 

俺たちの新たな学園生活一日目は音ノ木坂へのマラソンで始まった…

 

「ねぇ雄二!!」

 

「何だ明久?」

 

走りながら明久が話しかけてくる。

 

「なんだがめんつゆの臭いがするんだけど!?」

 

「それはカクカクシカジカで……」

 

「それは災難じゃな……」

 

「流石に僕でもめんつゆとコーヒーは間違えないよ…」

 

「・・・差し入れ」

 

 何故持ってたかは不明だが康太がおにぎりを渡してくれた。

 ただ輸血パックの入ったクーラーボックスから出したのだけは見逃さなかったからな。

 

「ありがとな、康太。

 いただくぜ」

 

 走りながら食う飯がこんなに旨いなんてな…!!

 俺は色んな意味で初めての体験に感動していた。

 

「あのバスに乗れば音ノ木坂に近い所で降りられる!!

 お前ら全力で走れ!!」

 

「わ…分かったのじゃ!!」

 

 その後、何とかバスに乗って音ノ木坂へと向かうことができたのだが…………

 

「ハァ…ハァ………

 こんなにも辛い登校は……ゼェ…

 生まれて…初めてだ……」

 

「僕たちもだよ………」

 

 全員登校の時点で疲れきっていた。

 朝からこんなんで、このあとにお偉いさんたちと会談などできるのだろうか…

 

「でも乗り遅れなくて良かったのじゃ」

 

「そうだね。

 これで乗り遅れたら怒られちゃうもんね

 ・・・主に鉄人に」

 

「容易に想像がつくな」

 

「・・・確かに」

 

「「「「ハッハッハッハ…」」」」

 

「誰に怒られるだって……?」

 

「あれ?雄二。

 今鉄人の声が聞こえたような…?」

 

「まさか。

 奴は今頃学校で補習授業の筈…」

 

「お主ら。

 現実から目を背けてはいけないのじゃ」

 

「・・・今まで楽しかったよ」

 

「何で康太は僕らが死ぬことを

 前提としてるの!?」

 

「降りるぞ明久!!

 ここに居たら死刑に………」

 

「さぁ、吉井、坂本!!

 課外授業の時間だ!!」

 

「「ギャァァァァァァ!!!!」」

 

僕らは音ノ木坂に着くまで延々と説教と音ノ木坂でのマナーを叩き込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ着いたぞ。

 さっさと降りんか吉井に坂本!!

 これから音ノ木坂の理事長に会うのだからな」

 

「へ……へ~い……」

 

「りょ~うか~い…………」

 

「まるでゾンビじゃな………」

 

「・・・気を確かに持て明久、雄二」

 

「お…おう…」

 

「うん…」

 

 とりあえず鉄人の案内で理事長室に向かった。

 誰のせいで疲れてると思ってやがる、この鉄人は

 

 

 

 

 

理事長室

 

「お前たち俺がバスで言ったことは

 覚えているな?」

 

「は……はい」

 

そりゃあれだけ言われれば俺と明久は嫌でも覚えてるわ。

 

「よし、行くぞ」

 

そう言うと鉄人はドアをノックした。

 

「失礼します。

 文月学園より参りました西村です」

 

『どうぞお入り下さい』

 

中から女性の声が聞こえる。

 

「行くぞ。」

 

俺たちは中に入った。

 

「こんにちは皆さん。

 私がこの音ノ木坂の理事長、南です。

 よろしくお願いしますね。」

 

「「「「よろしくお願いします。」」」」

 

「とても礼儀正しい生徒さんですね。

 聞いていた生徒さんたちとは大違い

 です。」

 

「…南理事長。

 失礼ですがどんな生徒だと

 聞いておられましたか……?」

 

鉄人が訪ねる。

 

「言っていいのでしょうか…?」

 

よし、あのババァだな。転校する前には絶対に殺ろう。

見てみろ、お前ら。

明久はおろか秀吉と康太まで殺気立ってるぞ。

 

「それでは…

 早速本題の方に入らせて頂きますね」

 

しっかし…

この理事長若すぎねぇか?

本当に理事長なのかと疑うまでだろこれは。

 

「まずは入学手続きの方ですね。

 事前に藤堂先生の方から必要な書類などは頂いているので問題ありませんね。

 こちらが学校から支給される物のリストです。

 何か不備があれば……」

 

特に不備は無いが…

ん!?何だこれは!?

 

「あ~…理事長、ひとつよろしいでしょうか」

 

「はい?何でしょう」

 

「このリストは学校から支給されてる

 物で間違い無いんですよね?」

 

「はい。そうですね」

 

「じゃあこのクレジットカードとかいう明らかに学校から支給される筈が無い物は一体…?」

 

「あぁ…

 それは藤堂先生からですね。

 リストにあるものは全て皆さんの学生寮に送られていますので

 後で確認して下さいね」

 

 あのババァ……!!とうとう金銭感覚までイカれやがったか…

 こんな経済感覚であの学園大丈夫なのか…!?

 

「それとこちらが学生帳になります。

 では一人ずつ名前の記入をお願いします」

 

俺たちは学生帳に名前を書いた。

 

「はい。

 これで皆さんは今日から音ノ木坂の生徒です。

 これからよろしくおねがいしますね」

 

よし、とりあえずこれで一段落だな。

お次は何を……

 

「それと皆さんにはやって頂くことがあるのですがよろしいでしょうか?」

 

「お気になさらずにどうぞ」

 

おい鉄人、俺たちが決めることだろそれは。

まぁいいけどよ…

 

「皆さんも知っての通り、この学校は新しく試験召喚戦争を取り入れる学校です。

 そこでより安全に試験召喚戦争を行うためにも試験召喚戦争に詳しい皆さんには試験召喚戦争の運営…

 つまり生徒会にも入っていただきたいのです。」

 

これは予想外だな…

まさか運営までさせられるとは思ってもいなかった…

明久たちは顔には出してないが結構焦ってるな…

 

「分かりました。

 生徒会としての仕事を教えて

 いただけますか?」

 

「生徒会での仕事は会長に出されたことを実行していただければ大丈夫です。

 運営としての仕事は主に召喚獣の召喚の承認、及びルールの公布です」

 

ラッキーだな。

俺たちはいつでも召喚獣を出せるようになる上にルールの上乗せも出来るってことか。

 

「分かりました。お引き受けします」

 

「ありがとうございます。今日はこれで終了です。

 我が校の為に時間を割いていただきありがとうございました」

 

「いえ、とんでもない。

 これも我々の仕事ですから。

 コイツらは帰らせますが私は学園長に任されている仕事もあるので残らせていただきます」

 

「分かりました。

 では西村先生はこちらにどうぞ。試験召喚戦争等のことについてお話がありますので…」

 

「はい。

 お前たち、今日はご苦労だったな。

 初日に備えてゆっくり休んでくれ」

 

ふ~…ようやく終わったようだな。

さて、ここからはお楽しみの時間だ。

 

「よし、お前ら行くぞ!!」

 

「「「おー!!」」」

 

「待ってろよ…俺たちの楽園!!」

 

そう、お楽しみである学生寮だ。

親無し鉄人無しの俺たちの楽園だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生寮前

 

「……………」

 

「…ねぇ雄二。」

 

「何だ明久。」

 

「これって本当に学生寮なの?」

 

「…らしいな。」

 

俺たちが地図を頼りに来た場所にあったのは一軒家だった。

 

「ちょっと待てあのババァまさかとは

 思うが新築したのかこの家…!?」

 

どう見ても新築にしか見えない一軒家は俺たち四人だけが住むには充分すぎる大きさだった。

 

「…四回建ての屋上つきだと…!?」

 

「どう見ても学生寮ではないぞい…」

 

「僕もここまで来るとちょっと悪い気がするよ…」

 

イカれたババァの差し金だろうが

これは願ってもいなかった幸運だ。

 

「だがこれはラッキーだな。

 お陰でお前らに会うときいちいち

 違う部屋に行かなくても済むしな」

 

俺は家の鍵を開けた。

 

「ちょっと待って雄二…!?」

 

「…なんと言うか…

 もう何を見ても驚かんぞ」

 

「…まさに楽園」

 

「こんなに広い家なら演劇の練習も

 思う存分できるぞい!!」

 

「さて、入って早々だが一旦帰るぞ

 お前ら。」

 

「どうしてさ?

 今日からここに住むんじゃないの?」

 

「一応家具までは付けなくてもいいって言ったからな。

 家具をそれぞれの家から送って貰うまでは無理だな」

 

「…それならババァが既に俺たちの家具を引っ越し業者が持ってくると言っていた。」

 

「…康太。

 それはどこ情報なんだ?」

 

「…ババァからの連絡。」

 

俺は嫌は予感がしてすぐに電話をかけた。

 

『あら雄二?どうしたの?』

 

「お袋、もうすぐ引っ越し業者が来ると思うが俺の家具はまだ絶対運ばないで──」

 

『あぁ!業者さんならさっき雄二の

 家具をすっきり全部持っていったわよ。』

 

「…………………」

 

 動きが早すぎるあのババァ!!

 俺は電話を切った。

 

「ゆ…雄二…?」

 

「…………じゃねぇか」

 

「え?」

 

「上等だあのババァ!!

 今日からこの学生寮…

 いや、要塞に住み着いてやろうじゃねぇか…!!」

 

「僕らの家具も多分来るだろうし…

 それまで時間あるけどどうする?」

 

「買い出し行くぞ!!

 冷蔵庫とかは明久の家のが来る

 筈だ。」

 

「まぁ僕元々一人暮らしだしね」

 

「ということは当然冷蔵庫の中は

 空っぽの筈」

 

「さらっと酷いこと言うね。

 実際そうだけど…」

 

「ということはこの要塞には今食料が無い!!

 つーわけで直ぐに支度しろ。買い出し行くぞ」

 

「けど雄二、僕たちそんなにお金持ってないよ?」

 

「ババァがクレジットカードを送って来てただろ?

 そこに銀行のカードもセットであるそうだぜ?」

 

「何から何までとんでもない学園じゃな…」

 

「ほら早く行くぞ。

 恐らく何回かに分けて買うことになる。

 時間が勿体ない。」

 

 とりあえず俺たちは買い出しに行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…たくさん買っちゃったね…

 流石にこれが限界かな…」

 

 

 カートに溢れんばかりの食料を入れて押していく僕たち。

 でも僕はこれから個人的な買い物に行かなくてはいけない。

 

「雄二。

 家まで持ってって貰っていいかな?

 これから調理器具を買いたいんだけど…」

 

「調理器具?

 お前の家から送られてくるんじゃ

 ないのか?」

 

「昔から使ってる奴だからもう古くて…

 流石にそれで料理して皆に出すわけ

 には行かないからさ。」

 

「分かった。

 これは俺たちで運んどく。

 じっくり選んで来い。」

 

「今晩は旨い料理を期待しておるのじゃ。」

 

「…明久の料理は絶品。」

 

「あはは…ありがとう。

 じゃあ行ってくるね。」

 

 とりあえずホームセンターとかで大丈夫かな………?

 

 

一時間後…

 

 

「よし、これで大丈夫かな。

 まさかティ○ァールのフライパンを

 この手で使える日が来るなんて…!」

 

 調理器具は意外と高いからね…

 包丁一本買うだけでゲーム何本分か持ってかれるからなぁ。

 

「ん?

 あれって……」

 

 和菓子屋さんかな…?

 雄二たちのお土産にもなるし、何か買っていこう。

 

 僕はお店に入った。

 けど…

 

「あれ?誰もいない…」

 

 おかしいな。今日はお休みの日なのかな?

 けどそんな看板もなかった。おそらく今は立て込んでいるのだろう。

 

 とりあえず商品を見て待つことにした。

 

「あ、これがいいかな?」

 

 僕の目に留まったのはおまんじゅうだ。

 っていうかもう決まっちゃったよ。どうしようか、まだ店員さんいないみたいだけど…

 

そのときだった。

 

「ただいま~……

 …ってお客さん!?」

 

 店の入り口が空いて僕と同い年くらいの女の子が入ってきた。

 あれ?この制服って……

 

「君は…音ノ木坂の生徒…?」

 

「え…?

 はい!音ノ木坂知ってるんですか!?」

 

うわっ!近い近い近い!!

 

「う…うん。勿論知ってるよ。

 だから…ね、その……」

 

だって転校する高校だからなんて

言えない…

 

「あ、ごめんなさい!!

 お客さんでしたね!

 直ぐに準備しますから!」

 

「あっ…ちょっと…」

 

 女の子は店の奥に言ってしまった。

 ・・・大丈夫かな?

 店の奥なんかに勝手に入っちゃって…

 

「ごめんなさいお待たせしました」

 

「えぇ!?」

 

 しばらくすると女の子が出てきた。

 それもお店の人の服で。

 

「あ…あれ!?

 君ってこのお店の…!?」

 

「えへへ…♪

 驚いた?ここ私の家だよ?」

 

「そ…そうだったんだ……

 あ、えと…これお願いします。」

 

 僕はおまんじゅうをレジに出した。

 

「ありがとうございました!」

 

 お金を払って財布にお釣りを入れた。

 

「あ、ねぇ君!!」

 

「何かな?」

 

「こ…これ………」

 

「えっ?あ……」

 

 これって僕の音ノ木坂の学生帳…!?

 さっきお釣りを入れたときに財布から落としちゃったのかな。

 

「ねぇ!

 もしかして君が音ノ木坂に入学

 してくるテスト生なの?」

 

「え…うん。そうだよ」

 

 良かった。理事長、僕たちテスト生のこと話しててくれたんだ…

 変な誤解を受けて警察にお世話になるのは御免だからね。

 

「やっぱりそうだったんだ~!

 あ、私は高坂 穂乃果だよ!」

 

「僕は吉井 明久。

 宜しくね、高坂さん」

 

「よろしく!明久君!!」

 

「えぇっ!?

 あ…明久君!?」

 

「あ、駄目だった?」

 

「い…いや、そうじゃなくて…

 驚いただけで………」

 

「そっかー」

 

 だって女の子にいきなり呼び捨てで呼ばれたことなんて無いんだもん!!

 

「明久君!!」

 

「な…何かな?」

 

「同じクラスだといいね!」

 

「うん!

 またね!高坂さん!!」

 

 僕は和菓子屋さんを後にした。

 

 




今考えれば二人出てましたね。
μ'sメンバー。

さて、次回は三年組ですね。
にこにー登場させるぞ~♪

今回もありがとうございました!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。