バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

19 / 55
ギリギリセーフで投稿できたぜよ……
そして今回も新たに高評価を頂いた方にお礼申し上げますが名前変わってる人が多くて分かりにくいw

新たに高評価をくださった
REICEさん、yuucoさん、
木原@ウィングさん、室町さん、メシさん、
あなべべさんじゅうななさん、Rausさん

ありがとうございます!!
もしも名前変わってる人いたらごめんなさい。


では今回もどうぞ。


私と練習と不器用な彼

 

「○クスプロージョン!!」

 

「みぎゃぁぁぁぁぁ!?!?」

 

可愛らしい声の後に召喚フィールドに

轟音と共に起きた爆炎と一人の男の悲鳴が轟く。

そして爆炎が起きた場所には点数が0になった召喚獣の焼死体があった。

 

「あれ…?

 また失敗しちゃった………?」

 

「いや…

 威力は上がっていた…

 ある意味成功だ…………………」

 

「坂本…

 続けたいのは山々だが点数が0点に

 なった。

 補習の時間だ。」

 

「頼むから見逃して下さいよ鉄人…

 アンタからの頼みでもあるんですから…」

 

「だから補習の時間は短縮して

 やってるだろう。

 補習室に来るように。」

 

「へ~い…」

 

雄二は仕方なく補習室に行こうとした。

だが誰かに服の袖を掴まれて足を止めた。

 

「あの…ごめんね…?」

 

「お前が謝ることじゃねえよ。

 それに補習に行っとけば明日の

 耐久力も上がるからな。」

 

耐久力というのは明日も当てられるで

あろう某爆裂魔法を耐える点数のことである。

今まで2~3発喰らうだけで0点になる雄二だが。

 

「今日も上手くなれなかったけど…

 ありがとう…」

 

「お…おう………

 つーか…礼はいい……

 こっちも生きるためだしな…」

 

雄二はくすぐったそうな顔をする。

 

「え?最後なんて言ったの?」

 

「いや本当に何でもないんだ

 気にしないでくれ」

 

「どうして棒読みになってるのかな!?」

 

雄二はそんなこんなで補習室に向かうのだった。

 

さて、そろそろどうして雄二が

こんな目にあってるのか説明しよう。

事の始まりは鉄人の一言で始まった。

 

 

数日前

 

「坂本。

 お前に依頼したいことがある。」

 

「お断りします」

 

「拒否権があるとでも?」

 

「ちなみに無理にでも断った場合は…?」

 

「補習の時間を2時間プラス。

 授業で必ず5回以上挙手発言することとする。」

 

「喜んでお引き受けします

 というかさせて下さい」

 

「よし。

 お前もこの間の戦争で南の召喚獣の

 扱いの酷さは知っているだろう?」

 

「えぇ…まぁ………

 というか被害者は俺ですけど…」

 

「そこでだ。

 召喚獣の扱いだけは上手いお前に

 指導をして貰おうと思ってな。」

 

「俺が女子に?

 あいつの召喚獣は魔法使いだったな…

 俺は格闘専門なんで無理ですけど…?」

 

「お前の能力でなんとかしろ。

 さもなくばお前の命も危ういぞ。」

 

「確かに………」

 

「今日から放課後は空けておくように。

 生徒会のあとはどうせ暇だろう?」

 

「俺は学校存続のために力込めてん

 ですがね…」

 

「まぁ…あとは頼んだ。

 俺の力ではどうすることも

 出来なかったからな…」

 

「ちょっと待てアンタ今サラッと

 恐ろしいこと言わなかったか!?」

 

そう。

既に鉄人が彼女の召喚獣の扱いを指導

したのだが鉄人でさえも点数を0にされたのだ。

その後鉄人は自分で自分を補習したとか。

 

「まぁ…俺は信じてるからな…」

 

「目を見て言ってくれねぇか!?」

 

「あぁ…それと………」

 

「まだ何か……」

 

「あの技の名前だけは変えておけ」

 

「あぁ………それだけは完遂します…」

 

流石にずっと○クスプロージョンだと

不味いと鉄人でも思っていたようだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…というわけでお前に頼ることにした」

 

それで何で僕なのさ?

僕が中二病だからとか絶対思ってるだろコイツ…

 

「それで南の技の名前だが………」

 

「○クスプロージョンと○ルスか…

 いつか天空の城が滅びそうな名前…」

 

「なんかねぇか?

 これだけは成し遂げないと俺は

 補習地獄に送られちまうんだよ…」

 

「そうだな…炎の魔法だから…

 じゃあ……ファイアボール!」

 

「だせぇ…

 というかマ○オじゃねーか…」

 

「ドラゴストーム!!」

 

「某ピンクの悪魔の炎のコピー能力な。」

 

「ダイナミック・フルムレイム!」

 

「Zパワー無しでZ技使うなアホ!」

 

「アトミック・フレア!」

 

「超次元サッカーかよ!?

 そういえば復活発表したなあのゲーム」

 

「火竜の翼撃!!」

 

「妖精の尻尾の竜殺し!?

 あのアニメ早く続きやってくれ…」

 

「滅びのバーストストリーム!!」

 

「俺が滅びるのか!?

 そして遊○王だろソレ!!」

 

「ジ・エンド・オブ・ザ・ユウジ!」

 

「禁断解放すんな!

 俺が封印されるだろ!!」

 

「ラスト雄二ング!!」

 

「俺の召喚獣のラストってことか!?

 何だよユージングって!!

 足のないMSにでも使っとけ!!」

 

「ハァ…ハァ………

 これでも駄目なわけ…………?」

 

「あたりめぇだ……ゼェ…ゼェ…

 最後の3つにかけては炎関係ねぇだろ…」

 

中二病っぽく言い過ぎて疲れた僕と

ツッコミすぎて疲れた雄二。

 

「あぁもういい!!

 お前は他のこと手伝え!!」

 

「他のこと………?」

 

そしてこれが地獄の始まりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「って訳で南。

 今日は俺じゃなく明久に狙いを集中

 させて撃て。」

 

「ハァ!?

 やることって的かよ!!!

 僕がいくら避けられるからって

 当たったら終わりじゃないか!!」

 

「安心しろ。

 鉄人に頼んで一時的にお前の召喚獣の

 フィードバックは無くして貰ってる。」

 

「そんなことできるんだ…

 ならまぁいいけど………」

 

「それに万が一お前がやられても

 俺も一緒に補習室に送られてやろう

 じゃねぇか。

 それに手伝って貰うのは今日だけだ。」

 

「言ったね……?

 絶対逃げるなよ!?」

 

「へいへい。

 んじゃ始めていいぞ南。」

 

「う…うん!!

 行くよ~………」

 

 

 

 

 

 

 

 

あとになって考えれば本当に馬鹿だったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてこんなことに……」

 

「いや……マジで悪かったと思ってる…」

 

雄二は僕の点数が雄二ほど高くないことを忘れていたようだ。

ここのところ補習で点数が上がり続けている雄二とめずらしく補習を受けない日が続いていた僕じゃあ点数に差がありすぎた。

避け続けることはできたが一発喰らっただけで補習室送りになってしまった…

 

「まぁ避けられた方だと思うけど…

 凄く自分が無力に感じるよ…」

 

「まぁお前の召喚獣の避け方を見た

 お陰で俺も避け方がわかった。

 サンキューな。」

 

「いや……いいけど…………

 僕はもう駄目みたいだ………」

 

これからが本当の地獄だ………

 

「なんだソレ……

 一体何が…………」

 

僕は雄二に携帯のメールを見せた。

 

 

題名 怒るわよ

 

本文

今日も遅刻!?

遅れるなら連絡くらい入れろってあれほど…(以下略)

 

 

「よし。

 今から異端審問会に訴えてやるからな。」

 

「ちょっと待ってよ雄二!!

 君はこのメールの恐ろしさを……」

 

「補習中だぞ貴様らぁぁぁ!!」

 

「「ぐぉぉっ!?」」

 

額に彗星のごとく飛んでくるチョーク。

ちなみに今日飛んできた色は赤。

 

「…で?

 恐ろしさが何だって?」

 

「この長い文が送られてきたときは

 絶対長い説教と機嫌直して貰うまで

 時間が…」

 

「おう、そうか。

 やっぱり訴えた方がいいな。」

 

「どうして!?」

 

「機嫌直して貰いたいほど仲が

 良いってな。

 この天然垂らしが…

 このダイアル1つでお前に天罰を…」

 

「いや、雄二…

 言い忘れてたけど雄二も指名手配中

 にされてるよ?」

 

「………Why?」

 

「だって僕たちと一緒に女子校に

 入学してる時点で……」

 

「あ、まちがえて奴らのアドレス

 消しちまったわ」

 

なんて都合の良い奴と思ったのは

内緒にしておこう…

 

「ところで雄二。

 明日も南さんの召喚獣の指導、

 するの?」

 

「あぁ。

 さもなくば俺の命がないからな。」

 

「死活問題かよ……

 まぁ、続けるつもりなら頑張ってね…」

 

「おう………」

 

うわ~…

何か心配だ……明日覗きに行ってみよ…

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「さて…雄二たちの様子を見に行って

 みるか…」

 

時間になると僕は教室を出て学校で

唯一いつでも召喚獣を呼び出せる学習室に向かった。

ドアの隙間から少し様子を覗いてみる。

 

『こ…こうでいいの?』

 

『あぁ違う違う!!

 もっとこう……バァーっと……』

 

『バ…バァーっと……?』

 

『とりあえずやってみろ。』

 

『えーーい!!』

 

『もっとだ!!もっとガッ!と…』

 

『うえぇ~ん!!ホノカチャ~~ン!!』

 

最悪だ…

何て教え方してんだあの馬鹿…

何なのバァーとかガッ!って……

そりゃあ分かんないよ!!

 

「くそ…こうなったら………!!」

 

僕は雄二にメールを送った。

 

「あ?メール…?

 悪い南、ちょっと待ってくれ…」

 

雄二は僕のメールを読んだようだ。

 

「明久から…?

 何々…もっと丁寧に教えろだぁ?」

 

「どうしたの?」

 

「いや…何でもない……

 とりあえず…

 もっと手に力を込めて発射と同時に

 手を降り下ろせば…いいんじゃねぇか?」

 

俺は魔法専門じゃねぇから分からんが。

と付け足す雄二。

けど教え方はまだマシになったな……

 

「えっと……こうかな?

 えいっ!!」

 

「うおっ!?

 危ねぇぇ!」

 

だけど格闘と違って魔法は力に任せればいいという訳ではないようだ…

 

「クソ…!

 これでも駄目か…………

 一体どうすりゃあ……………

 いや!!もう考えるのは辞めだ!!」

 

雄二は考えあぐねているかと思ったのもつかの間。

何を思ったのか南さんの前に出た。

何をする気なんだ………?

 

「坂本君………?」

 

「試獣召喚(サモン)!!」

 

雄二は自分の召喚獣を召喚した。

けどあれじゃあ南さんの魔法に巻き込まれて…

 

「南。

 俺は今から死ぬ気でお前の魔法を避ける。

 お前は死ぬ気の俺に一発でもいいから魔法を当ててみせろ。

 まぁ簡単な話…俺を敵だと思え。」

 

「えぇ!?」

 

雄二は自分自信が的になることで

南さんの魔法のコントロールを

上げようとしているのか!?

「けどそんなことしたら坂本君がまた

 補習に……」

 

「どうせいつものことだ。

 んじゃ始めるからな。」

 

そう言うと雄二は召喚獣を動かした。

 

「え~いっ!!」

 

「そんなんじゃ当たらねぇよ!!

 昨日より威力が落ちてるぞ!!」

 

「ううっ……」

 

急にスパルタになったな雄二…

真剣に勝負を挑む気か!?

 

「きゃああ!!」

 

「敵だと思えって言っただろ。

 敵は攻撃を待っちゃくんないぜ?」

 

軽くだが南さんの召喚獣を攻撃する雄二。

やっぱり………

雄二は本気で勝負を挑んでるんだ…!

 

「いいか南。

 お前の召喚獣の攻撃は大抵の召喚獣

 は一撃で倒せる。

 敵の動きをよく見て自分の決めた

 タイミングで撃て!」

 

「でも私じゃ………」

 

「お前はあの鉄人を倒したんだ。

 自分の力を信じろ!!」

 

「自分の力…………?」

 

「あぁそうだ!!

 自分が思った通りにやればいい!!

 これが一番の活路だ!!」

 

「私の思った通りに………

 当たれぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

刹那、雄二の召喚獣に炎の塊が落ちた。

 

「みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

そして何故かフィードバックで苦しむ

雄二。

っていうかなんで雄二の召喚獣に

フィードバックが!?

 

「あ…明久………

 観察処分者も大変なんだな……ガクッ」

 

「坂本君!!」

 

「こ…これ不味くない?

 雄二気絶してるよねアレ……

 とりあえず保健室まで運んでやるか…」

 

僕は南さんと一緒に雄二を保健室まで

運んだ。

そしてそのまま雄二と南さんを二人っきりにして保健室から出た。

勿論僕は覗き見する。

まさに外道。

 

「ん………?」

 

しばらくして雄二は目を覚ました。

まぁあの炎を喰らったらね……

 

「坂本君!大丈夫!?」

 

「なんとかな……

 フィードバックってあんな感じ

 なのか……」

 

「そういえばどうして坂本君の召喚獣

 にフィードバックがあったの?」

 

「最高の敵を相手にすれば

 お前の召喚獣の腕も上達すると

 思ってな……

 鉄人に頼んで召喚獣を観察処分者

 仕様にして貰ったんだが…

 こりゃとんだお節介だったな…」

 

「それって……?」

 

「南。

 お前は召喚獣の扱いが下手だった訳

 じゃない。

 どっかで自分の力を抑えちまってた。

 強すぎる魔法を使うのを躊躇ってた

 ってとこか?」

 

「………そうかな」

 

「あぁそうだ。

 まぁ…つまりだ。

 お前はもっと自分を表に出しても

 いいんじゃねぇか?」

 

「自分を表に出す…?」

 

「言い方が悪かったな。

 自分のしたいように動いてもいいと

 思った。

 あの魔法だって変に力を抑えて

 撃ってなければ成功したじゃねぇか。

 さっきのは今までで一番成功したと

 思うぞ。」

 

「本当に?」

 

「おう。

 最高のコンディションで挑んだ

 俺にぶち当てたんだ。

 俺もお手上げだっての。

 ナイスファイトだ。」

 

「う…うん!

 ありがとう………」

 

「さて…

 もうこれで俺が教えることはないな。

 短い間だったがデカイ声出したり

 して悪かったな。」

 

「う…ううん!!全然!!

 それに坂本君はきちんと最後まで

 教えてくれたよ。

 自分が痛い思いしてまで……」

 

「そりゃどうも。

 けど教え方が下手な自分は好きに

 なれんな。

 もう少し教え方を覚えないと駄目だな…」

 

「そうかな………?」

 

「何?」

 

「ちょっと教え方は不器用だけど…

 自分が傷ついてまで全力で教えて

 くれる…

 そんな坂本君が私は好きだよ?」

 

「あ………お…おう…

 ありがとな…」

 

うわ~…

南さんあれ絶対自然に言っちゃってるよ…

天然というかなんというか………

雄二があんなになるの見たことない…

 

「坂本君はもし私がやりたいことが

 あるって言ったらおかしいと思う…?」

 

「んな訳あるか。

 誰だってそんな気持ちくらいあるだろ。

 まぁ……

 なんかあるってなら…

 そのときは後押しくらいしてやるよ。」

 

「ふふっ…

 本当に不器用さんだね。」

「教えるのがってことだよな……?」

 

そんなこんなで時間になって

僕は部活に向かった。

南さんも部活に。

雄二はというと…分からん……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の放課後

 

「何だこれ………?」

 

雄二は自分の机に紙が置いてあることに気づいた。

 

「スクールアイドル…?

 何て読むんだコレ……ユ…ユーズ…?」

 

雄二は何で俺の机に?

と思ったが誰が置いたのかすぐに分かった。

 

「明久あたりがお節介で置いていき

 やがったな…

 まぁ、けど………」

 

その紙にはさっきまで話していた

南 ことり。

彼女の名前があったので雄二は放って

おけなかった。

 

「講堂でライブか……

 お前のやりたいことってこれのこと

 なのか?」

 

雄二はライブの日付と時間を見た。

 

「ま、その日は暇だし…

 後押しくらいしてやるって言ったしな」

 

雄二はその紙を鞄にしまって帰った。

しっかりとその日の時間と場所を

空白だらけのスケジュール帳に書きながら。

 




次回はようやくファーストライブです…
ここまで長かった……
まだ終わらないけどね!!

途中で明久が名前つけてたラストユージングやらの元ネタ全部わかった人は神です。
もしいらっしゃいましたらぜひ感想でお伝え下さいw




今回もありがとうございました!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。