バカと9人の女神と召喚獣 バカテス×ラブライブ!   作:星震

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海未ちゃん回ですよ!
そしてようやく物語が動き始めます!
スクールアイドルを知る海未ちゃんたちです。


彼と私とスクールアイドル

 

「見つかったんだよ!!」

 

「ぬおっ!?」

 

それは僕の近くの席で突然起きた。

突然の大声にクラスにいる誰もが

声の主の方に視線を送る。

声の主は勿論、いつも元気なあの子。

 

「見つかったんだよ!!

 学校を救う方法が!!」

 

 

そう言うと高坂さんは雑誌のようなものを机に広げる。

 

「穂乃果ちゃん、これって?」

 

「スクールアイドルっていうんだよ!

 これが大阪のスクールアイドルで…

 こっちが東京の……

 って海未ちゃん!どこ行くの!?」

 

あ、園田さん逃げた…

まぁ高坂さんが何をしようとしてるのかは僕でも分かるけどさ…

しっかし…

僕は最近やたらスクールアイドルと縁があるみたいだなぁ…

 

「はぁ…どうせアイドルをやると

 言い出すつもりでしょう?」

 

「えっ!?海未ちゃんエスパー!?」

 

バリヤードかな?

それともゴチルゼル?

園田さんの雰囲気でエスパータイプ…

うん、いないね。

園田さんはどれかっていうと水タイプのアシマリが合ってると思うんだ。

 

「アイドルは無しです!!」

 

「何で!?こんなに可愛いんだよ!?

 こんなにキラキラしてるんだよ!?」

 

「そんなことで生徒が集まる保証が

 ありますか!?」

 

「それは…」

 

「それにその人たちだって真剣に努力

 してプロと同じくらい練習を重ねて

 きた人達でしょう?」

 

「それでも何もしないわけには…」

 

「で・す・か・ら!

 アイドルは無しです!!」

 

「えぇ~ん!!明久君助けてぇぇ!!

 海未ちゃんがいじめるよぉぉ~!!」

 

「あ!?穂乃果!?」

 

あ、こっち来た。

 

「明久君も見てよ!!

 この子たち可愛いよね?ね?」

 

「あぁ、スクールアイドルだね。

 こっちが東京のA-RISEでこっちが

 福岡の………はっ!?」

 

危ない危ない…

危うくマシンガントークをしてしまうところだった…

もう少しで僕はバカでお人好しでアイドル好きのキモオタというレッテルを貼られるところだった…

あの先輩に毒されてるなぁ…

 

「そ…そうだね!!

 可愛いよね、うん!!」

 

果たしてこれで誤魔化せるだろうか。

 

「あ…明久君……」

 

あ~…遅かったか………

さよなら、僕の学園生活。

 

「アイドルに詳しいんだね!!」

 

………………え?

どうしてそんなキラキラした目で僕を

見てるの?

いいことじゃないと思うけど……

 

「穂乃果!

 貴方から話し出していなくなるなんて…

 すいません、吉井さん。」

 

「僕は大丈夫だよ。」

 

「ねぇねぇ聞いてよ明久君!!

 海未ちゃん、スクールアイドル

 やろうって言ってるのに無しだって

 言うんだよ!

 こんなに可愛いのに!!」

 

「あはは……」

 

「アイドルの衣装なんて…私には……」

 

「海未ちゃんなら絶対アイドルの衣装

 とか似合うのに……

 ね?明久君?」

 

え~…

そこで話題を僕に振るの!?

一番答えにくい質問なんだけど…!?

だってここで似合うなんて言ったらただの公開告白だし似合わないなんていっても傷つけるだけじゃん!

けど園田さんなら似合うと思うけどさ!!

 

「僕は……似合うと思うけどな……」

 

「なっ!?」

 

あ、声に出てた…………

もう駄目だこりゃ…クラス中の視線が僕の方を向く。

あぁ…視線が痛い!!

助けて雄二!!

 

「は……は…………」

 

「え?」

 

「ハレンチです!!!」

 

「えっ!?ちょ…園田さ……」

 

園田さんは走ってどこかに行って

しまった…

 

「やれやれ……

 ついに女子にハレンチな行為まで

 働いたのか明久。」

 

「雄二!!見てたんなら助けてよ!! それと誤解だから!!」

 

「忘れたか明久。」

 

「ダニィ!?」

 

「俺はお前がToLoveるに巻き込まれる

 のが大好きだってことぉぉぉ!!」

 

「まさしく外道じゃな。

 そしてトラブルの字が違うぞい。

 そっちの字はラッキースケベの方じゃ。」

 

「…ならそっちで合ってる。」

 

「お、合っとったな。」

 

「合ってないから!!

 僕は何もしてないよ!!!」

 

「あはは………」

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

『皆のハート、撃ち抜くぞっ!

 ばぁ~ん!!』

 

「!!」

 

何を考えてるんです!私は!!

ハレンチです!!

 

「園田さん、外したの!?

 珍しい!!」

 

「い…いえ……

 たまたまです!!」

 

『ラブアローシュートっ!』

 

「!!」

 

「そ…園田さん…大丈夫?」

 

「はひっ!

 私は至って大丈夫ですから!!」

 

「大丈夫じゃないよね!?

 言葉が変になってるよ!?」

 

「つ…次こそは……!!」

 

『僕は……似合うと思うけどな……』

 

「~~~~~~~!!!」

 

「…園田さん。

 今日は早めに帰って休んだ方がいいよ…」

 

「は…はい…………」

 

『海未ちゃ~ん!!』

 

「こ…ことり?」

 

「ちょっと来て!」

 

「は…はい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ…海未ちゃんが弓道の練習で

 外すなんて…」

 

「穂乃果のせいで全然練習に集中

 できません………」

 

「アイドルになったときの自分を

 想像しちゃったとか?」

 

「ち…違います!!」

 

「それってアイドルに興味があるって

 こと?」

 

「いっ…いえ…それは………」

 

「ふふっ…」

 

「上手く行くんでしょうか…」

 

「けど穂乃果ちゃんが言い出したこと

 っていつもいいことがあったでしょ?」

 

「…幼いころからそれに振り回されて

 ひどい目にあったこともありますが…」

 

「けど…後悔したことある?」

 

「え…?」

 

「ね、海未ちゃん。

 私ね、やってみようと思うんだ。」

 

「…………」

 

「海未ちゃんはどうする?」

 

「私は………」

 

『はっ!!よっ!!えい!!』

 

「ほら見て。」

 

「あっ…!」

 

練習嫌いの穂乃果が…練習してます…

そこまで貴方はアイドルに興味を…?

 

「ほっ!やっ!

 うわぁぁぁ!」

 

「あっ!!」

 

「穂乃果ちゃん!!」

 

「えへへ………中々上手くいかないや。」

 

「全く穂乃果は……無茶ですよ…」

 

「ごっめ~ん…」

 

「穂乃果、どうしてそこまでアイドルに

 興味を…?」

 

「学校を救いたいのもあるけど…

 楽しそうだから…かな?」

 

「え…?」

 

「だって皆あんなに大変そうに踊ってる

 のにずっと笑顔でいるんだよ!!

 それほど楽しいってことなんでしょ!」

 

「あ……」

 

「だからやるんだ、私!!」

 

「……………」

 

「海未ちゃん?」

 

「一人で…」

 

「え?」

 

「一人で練習しても意味ありませんよ。

 やるなら…三人でやりましょう。」

「海未ちゃぁぁぁん…」

 

「ふふっ……」

 

こうして…私達三人のスクールアイドル活動が始まろうとしていました…

 

 

 

 

 

 

「………これは?」

 

「アイドル部設立の申請書です!」

 

私達は生徒会長に部の申請に来ています。

 

「それは見ればわかるけど……」

 

「じゃあ承認して頂けますか?」

 

「いいえ。

 部活は同好会でも最低五人は必要なの。」

 

「でも…同好会でも五人以下の部活は

 ありますよね?」

 

「始めた当初は五人以上いたのよ。

 その部は転校や退部をしている人が

 その部は転校や退部をしている人が

 いる部活ね。」

 

「あと二人…やね。」

 

「あと二人…ですか。

 分かりました。行こう!」

 

「待って。

 どうして今更アイドル部をやろうと

 思ったの?

 貴方たち二年生でしょ?」

 

「廃校をなんとかしたくて…

 スクールアイドルって今凄い人気が

 あるんですよ!

 それに入学する人が増えてる学校

 だってスクールアイドルで…」

 

「だったら例え五人集めて来ても

 認めるわけにはいかないわ。

 それに生徒会でも今その対策は

 しています。

 貴方たちは自分たちの学校生活を

 よくすることだけを考えて。」

 

「なら………!

 講堂の使用許可だけでも…!」

 

「え?」

 

「生徒は部活動に関係なく講堂を

 使用できた筈です。

 新入生歓迎会がある日の放課後だけ

 でいいので!!」

 

「何をするつもりなの?」

 

「ライブです。

 三人でライブをします。」

 

「出来るの?

 やったこともないのに…

 新入生歓迎会は遊びではないのよ?」

 

「それは…………」

 

言うこともついに無くなり

もう駄目かと思ったそのときでした…

 

「失礼しまーーーす!

 会長!!家で集めた資料を……」

 

「……………」

 

「……………」

 

この人は空気が読めない人なんでしょうか…

吉井 明久………

 

「こ…ここに置いておきますね……」

 

「明久君生徒会だったんだ…」

 

「そんなに意外…かな?」

 

「それは…あはは………」

 

「死にたい…死んじゃいたい………」

 

「ご…ごめん!冗談だよ!

 だから本気で泣かないで!!」

 

「い…いいさ……

 僕なんて…………ん?」

 

彼の目に申請書が止まったようです…

「それって……」

 

「明久君!!

 私達スクールアイドルやることに

 したんだよ!」

 

「ちょっと!まだ承認してませんよ」

 

「え?どうしてですか?」

 

彼が聞いた。

 

「人数が規定人数に達してないし、

 そんな理由で闇雲に部を増やされても…」

 

「ですが…

 人数に達せればいいんじゃ…」

 

「吉井君。

 この子たちが本気がどうかも

 分からないのよ?

 それなのに………」

 

「う~ん…

 それは困りましたね…」

 

「講堂だけでもと思い、話しをして

 いたときに…貴方が………」

 

「講堂?

 講堂なら部活動に関係なく使用

 できるんじゃ…」

 

「けど…新入生歓迎会でやるとなれば

 話は別よ。

 やれるという強い信念を見せて

 貰わないと…」

 

そんな手立てがある筈がありません。

もうこれでは……

 

「あ!!

 それじゃあ………」

 

そう言うと彼は一枚のプリントを机に出した。

 

「第一回試験召喚戦争……?」

 

「うん。

 試験召喚システムを使った学校

 行事だよ。」

「吉井君…貴方一体何を……」

 

「これで僕たち四人のクラスが優勝

 したら講堂の使用を認めて貰えま

 せんか?」

 

「ふふ…おもしろそうやね。

 じゃあええよ、それで。」

 

「ちょっと希!?」

 

「けど…そっちの条件だけ呑んでも

 駄目やと思うんよ。」

 

「なるほど…」

 

「だから…優勝できなかったらこの話は

 無かったことにしてもらうで?」

 

「!!」

 

彼は驚いた顔をしています。

その表情は真剣で…真っ直ぐな。

いつもふざけてる人とは思えないような。

 

「いいですよ…!!

 それじゃあ条件成立で………」

 

「待って。」

 

「会長?」

 

「もう一つ条件があるわ。」

 

「もう一つですか?」

 

「明久君。

 貴方はその子たちの意見を通すために

 生徒会の発言件を悪用しているのと

 同じことをしているの。

 だから…もし優勝できなかったら…」

 

「………」

 

「私に……一日付き合って貰うわ…!」

 

「えっ!?」

 

「なっ!?」

 

「え~!?

 会長と明久君が……付き合う!?」

 

「へぇ…いいですよ。

 そのくらいの条件なら。」

 

「な…なら承認してあげる。

 絶対忘れないでよ?吉井君?」

 

「了解です。

 では…これで………」

 

私達は生徒会室を出ました。

何なんでしょう…この人は……

いきなり出てきたかと思えば関係無い私達に手を貸してくれて………

あんな条件までのんで……

 

 

彼は…吉井さんは……

他人に優しすぎるのでしょうか………

 




次回は試験召喚戦争か妹'sの誰か出します。
多分…亜里沙かな?
個人的にはこころ出したいけど…

今回もありがとうございました!

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