やはり一色いろはの青春ラブコメはまちがっていない 作:シシャン
まだまだ不慣れで見苦しいとこもあるかもしれませんが、頑張って書いていければなと思いますので宜しくお願いします<(_ _)>
「そういえば先輩、なんでカテキョーのバイトなんかやってるんですか?」
解いてみろと言われた現代文の問題を読みながら、ふと疑問に思ったので聞いてみる。
よくよくかんがえたらこんな性格をした人が普通家庭教師のバイトとか選ぶわけないですし。
すると先輩は、いつもの嫌そうな顔で答える。
「平塚先生の友人がこの家庭教師塾を運営してるんだが、どうやら人手が足りないらしくて頼み込まれちゃったんだよ」
「あ〜 先輩なんだかんだ頼まれると弱いですもんねぇ」
「全力で断って最大限まで嫌な顔をしたのに、ダメだっただけだ」
「そこまでされても引受けさせる平塚先生すごいですね…」
今度先輩のしつけ方を教わらなければ…
「だから結婚出来ないんだろうなぁ…」
「あ あははは… でも頼み込まれるってことは先輩結構いい大学に行ってるんですね〜」
「まぁ多少はな」
「どこの大学ですか?」
大学の話に持っていくことに成功したので、ここでさりげな〜く聞き出そうとする。
「別に教える必要は無いだろ」
先輩はしらっと言う。やっぱりそう言うと思いましたよ…
まぁでも予想はしてたので、ここはしっかりと切り返す。
「えー 気になるじゃないですかー それに私まだ志望校決めてないので、参考までにと思いまして〜」
「もう6月だしそろそろ志望校は決めないとマズイな ただ俺とお前の学力差だと、あまり参考にならないと思うぞ」
「ちょっとそれどういうことですか? 私がバカだって言いたいんですか? 先輩と同じ総武高の可愛い可愛い後輩ですよ!? 私だってちゃんと受験して受かってるんですからね!!」
むくれて言うと、先輩は
「あーそういえばそうだったな 表面上あざとすぎてバカっぽいから忘れてたわ」
「あざとくないし、バカでもないですぅ!」
全くほんとにひどくないですかねー!? でもSっ気のある先輩もいいなと思ってしまう… なんか悔しいから仕返ししよう。
「まぁでもなんて言われてもいいです。だからせんぱい・・・ お・し・え・て♡」
上目遣いでジリジリと先輩に近寄りながら甘い声を出す。
すると先輩はうっと声を出し、頬を赤らめ私が近づく度に後ろに下がる。
だが、突然なにかに気づいたのか はっとしたように言った。
「そういえばもう時間だけど、解き終わったのか?」
「あ・・・」
そういえば問題を解いてる最中だった。
先輩の大学を聞き出すのに必死になりすぎてしまった・・・
私が解いてないことを察すと先輩はため息をつき
「しょうがないから一緒に解きながら解説するけど、それでいいか?」
「はい… すみません…」
「…まぁなんだ 全部やり終えたら教えてやるよ」
私が萎んでいるのを見た先輩が言う。ほんとそういうとこがドキッとするからやめてほしい… いや、やめてほしくないです。むしろもっと欲しいです。私だけにください!
「…はやくやりましょう先輩!!」
「いや、一気にやる気出過ぎだからね? 全く…」
呆れたように言う先輩だけどその表情はいつものように嫌な顔ではなく、どこか優しさに満ちているように見えた。
今回は会話文が多めの回になりました。
ダラダラと語る感じよりはいい感じに仕上がったかな?と思いました。
次回も頑張ります!