「なるほどな。アンタ達は全員悪魔・・・そして奴は堕天使・・・まぁ察してはいた」
「そう・・・飲み込みが早すぎてびっくりするわ・・・・・・」
現在俺は少し前に出会った紅色のロングヘアーの女性・・・リアス・グレモリー・・・に連れられて学校内のある部屋に連れてこられた。どうやらここが彼女達の根城らしい。学校のオカルト研究部と書かれてる看板のところだ。中に入ると普通の部室と変わりないような見た目だけれどね。
「それで、あなたのことを色々と聞きたいのだけれど・・・まずこれだけ聞くわ。なぜお兄様・・・サーゼクス様の事を知っているのかしら?」
「あぁそれか。俺は冥界で目を覚ましてな。そして目覚めたところの近くにルシファーさんの屋敷があったんだよ。んでお願いしてこの世界に来させてもらった。んで、困ったことがあったら自分と同じ髪をした妹を探せと」
「そう・・・道理で私にあってからすぐにお兄様の妹だと分かったわけね」
俺は包み隠さず話したのだが、冥界で目を覚ましたということに疑問を抱かなかったようだ
「それで次の質問なのだけれど・・・貴方、神器を宿してるのよね?」
「ん?あぁ。気がついたら宿ってたというか・・・目が覚めた時に宿ってたって感じかな」
まぁ本当はオーディン様に頼んだのだけれど流石にそこまで話すつもりは無いからな・・・
そして俺は疑問に思っていた点を聞いてみた
「そういえばリアスさん。その男はどうするんです?」
俺が公園にたどり着いた時に倒れていた男だ。ついさっき黒髪ポニーテールの人に治療してもらってたらしく、安静にしているが正直生きているのかさえ危うい。
「その子なら私の眷属にしようと思ってるの。なかなか見込みもありそうだし、ね?」
「へぇ・・・ま、眷属にするなら本人にもちゃんと説明しな?知らないうちに悪魔になってたなんて知ったりでもしたら何をするか見当もつかないからな」
「もちろんそのつもりよ。それに・・・堕天使に騙されて死亡・・・なんて彼自身も納得がいかないでしょうし。時間はあまりないからすぐにでも悪魔にしようと思ってるのだけれども、ね?」
まぁそりゃ致死率9割は普通にありそうな死に方してたからな。たしか腹のところに光の槍が刺さってたんだと思う。普通はアレだけで人間ならすぐに死ぬはずなんだが・・・死なないのは何か特殊なものが宿ってたりとかする可能性があるな
「部長。もうあまり時間が・・・」
「わかったわ・・・そういえば貴方の名前を聞いていなかったわね」
「俺は安童。ただの神器を宿した人間だよ」
「安童・・・ね。そういえばあなた学校は?」
「え、行ってないけど・・・?」
俺がそう答えるとリアスさんはニッコリと微笑んで
「じゃああなた、明日からこの学校に来なさい。住むところも用意してあげるから」
・・・は?
「・・・え、いや、なんでそうなるんすか・・・?」
「当たり前でしょう?神器持ちの人間が私の管轄内で勝手にウロウロする事は許さないわ」
あーはい・・・そうっすよねー・・・
ひとまず今日は部室の横の部屋が空き部屋になっているらしく、そこで寝ろと言われた。まぁ丁度寝るところ探してたから俺はラッキーだけれどさ!
そして俺は部屋に通され、寝ることにしたが・・・気がかりがあった
黒歌・・・何があったのだろうか。いきなりあんな風にいなくなるなんてな。多分ヴァーリの所に戻ったんだとは思う。元々向こう側の奴だったからな。まぁまた会えたらその時に理由は聞けばいいだろう
ちなみに翌日には高級マンションの部屋が確保され、家賃なし、月30万ずつお小遣いをくれるらしい。どんだけすげえんだよ・・・
年内最後の投稿です。
次回からは前回少し触れていた原作を進めようと思います
それではみなさん良いお年を