死んだと思ったら転生した!転生先でエロい身体の猫娘「黒歌」と出会って一緒に旅に出た!
以上!!
「そういや黒歌。ホントに俺についてきていいのか?」
「いいにゃ。ヴァーリとは契約してるわけでもないでもないにゃ」
黒歌と出会った森から脱出するべく2人で森の外に向かって宛もなく歩いてる間、俺は隣でふわふわ浮きながら付いて来る猫娘の黒歌に気になったことを聞いていた
「まぁそれならいいんだが、そういやここは冥界って所なんだろ?ここってどんな種族が生きてんの?」
「大体悪魔と堕天使が占めてるにゃ。悪魔の方が多いし、いろんなお偉いさんの屋敷が至る所に建ってるのが証拠にゃん」
俺が黒歌と会う寸前に拓けた崖のしたに見えたのも悪魔のお偉いさんの屋敷なのだろうか。そうするとかなり広い気がする。東〇ドーム何個分になるんだろうか。皆目見当もつかない
「なるほどねぇ・・・ひとまずのんびり話がしたいから安全な場所に行こうか。どこか安全な場所って知っているか?」
「そんな所冥界に存在しないにゃん」
「そっかないんだ・・・・・・・・・え?」
「ないにゃ。ほら。あそこにドラゴンがいるにゃ」
黒歌が指差す方向を向くとそこには全身真っ赤な鱗で覆われた体調三十メートル程にもなるであろうまさにドラゴンがいた。そしてそのドラゴンはこちらを見るや否や口を大きく開き、火の玉を形成し始める。
「・・・やばくね?」
「たかが火の玉にゃん。安童は下がっててにゃん」
黒歌は俺の前に立ちはだかり、右手の掌を真っ直ぐ立てる。するとそこには幾何学的な青い色をした魔法陣が形成され、大量の水が火の玉目掛けて放たれる。あれが魔術ってやつなのだろうか
黒歌が放った水とドラゴンが放った火の玉が空中で激突し、辺り一面に爆風が吹き荒れる。少しでも気を抜けば吹き飛ばされる勢いだ。やっぱ確信した。黒歌は恐ろしいほど強い
そして爆風が止むとそこに微動だにしない黒歌とドラゴンが立っていた。これが冥界の日常なのか・・・?そうだとしたら結構危ない気がする。まぁアレがあるからなんとかなるとは思うからその時その時で臨機応変に対応していこう。
『おぬし、なかなかやりおるな?このタンニーンのブレスを容易く弾き返すとは・・・』
「別にたいしたことないにゃん。それに本気じゃないのもすぐに分かったにゃ」
・・・黒歌が喋るドラゴンと会話をしている。しかしあのブレスが本気じゃない?もしあのドラゴンが本気を出したらこの辺一面炎の海に変化するんじゃねぇの・・・?
「安童、アレはドラゴンの中でも優しいドラゴンにゃ。名前はタンニーンにゃ」
『訳あって悪魔に転生はしているがドラゴンのタンニーンだ。小僧、おまえの名前はなんだ?』
「お、俺は安童だ」
『安童か。 しかし黒歌が人間を連れてるとは珍しいな?気に入ったのか?』
「ちょっとにゃん♪」
なんだろう。全く話の終わりが見えないんだけど。分かることはあのタンニーンっていうドラゴンが黒歌と知り合いであるという事、そして敵意が無く寧ろ友好的な性格のドラゴンであるということ、そして黒歌が俺の事を友好的に見てるということ。
まぁそうじゃなきゃ付いてくるはずがないんだけれどね
「タンニーンはなんでこんな何にもない場所にいるにゃ?」
『気晴らしの散歩という奴さ。最近息抜きというのが中々出来なかったからな』
気分転換超大事。これはドラゴンにも言えることなんだな。悪魔とか堕天使にも通じるものなのだろうか
そんなことを考えてる時、黒歌が急に真面目な表情になってタンニーンを見ていた。こんな顔を黒歌もするんだなと思ってしまう俺がいた
「そういえばタンニーン。赤龍帝が目を覚ましたっていう情報・・・これは知ってるにゃ?」
『ほう?ドライグが目を覚ましたか。しかし奴は神器の中に封印されているはず・・・つまりは何者かに付与されたというのか』
・・・なんか聞いたことある単語だなぁ・・・もしかしてこの世界って・・・ちょいと話に入ってみるか
「赤龍帝?確か人間に宿ったって話を聞いてるが?」
『何?人間にだと?安童とやら。どこでその情報を仕入れた?偽情報ではなかろうな?』
あ、やっぱり会話に入らない方が良さそうだった!!仕方ない!こうなりゃ言い訳してこの場を免れるしかない!!
「昔の知り合いに情報通が居たのさ。白龍皇の事もソイツから聞いたんだ」
うむ!我ながら良い言い訳だ!こうやって言えば納得してくれるだろ!!
タンニーンは少々驚いた雰囲気を出していたが暫くしてその雰囲気はなくなった。どうやら信じてはくれているんだと思うんだが・・・
「赤龍帝が人間に・・・ねぇ。もしかしたら堕天使に狙われるかもしれないにゃん。堕天使総督さんはコレクターだからにゃん・・・」
「赤龍帝って確か神様さえも凌駕する力を兼ね備えてなかったか?白龍皇も確かそうだったような気がするが・・・この二つってなんか関係してるのか?龍ってのがキーワードだったり?」
敢えて知識があまりないって感じに会話に入ろう・・・まぁほぼわかってることしかないんだけれどね!!ごめんね黒歌!タンニーンさん!!
すると黒歌は簡単に説明をしてくれる
「赤龍帝と白龍皇は二天龍とも呼ばれて、世界から恐怖されてる存在にゃん。その理由は神をも超える力があるからにゃ。これは安童も知ってるにゃ」
「まぁ、皇帝と帝王って感じだからそんな名前が付いたんだろうなぁって感じがしたからさ。まぁこれで気になってることは解決したわ」
「まぁこの二天龍以外にも封印されてるドラゴンとかもいるにゃ。もちろん封印されてないのも存在する。ドラゴンは恐怖の象徴にゃ」
「ふーん・・・でもタンニーンのおっさんみたいなドラゴンもいるから全てが恐怖って訳でもなさそう。俺らに被害を与えるようにも見えないし」
するとタンニーンは大笑いしながら俺のことを見てくる。なんだなんだ。なんか変なことでも言ったか?
『実に面白いやつだ。黒歌が気に入る理由も分かる』
すると黒歌はニコニコしながら俺に近づいてきて────
「わかってくれるニャン♪」
その豊満なボディを俺に思い切りくっつけてくるうう!!??待ってください黒歌さん!!色々と当たっちゃいけないものが当たっている気がするんですけどぉぉぉ!!!?
あ、でも最高に柔らかいのが・・・ってそんなこと考えてる場合じゃねーよっ!!!
「いいから離れろ黒歌!!」
「いいじゃにゃいかー・・・減るもんじゃあるまいし・・・」
「俺の理性が減るんじゃボケェ!!」
すると黒歌は渋々といった表情で離れてくれた。やめるんだ・・・そんな、無理やり剥がされて辛いみたいな視線を送ってくるなああああああ!!!!これ以上は俺がもたないんだよおおおおお!!!
『はっはっは!!本当に面白い人間だな!』
タンニーンさんは未だに笑ってるし!!
転生して早々こんなに弄られるとは思ってもなかったよ!!まぁ1人よりは楽しいからいいんだけれども!
『久々に面白い奴と出会えたわ。そろそろ我は領地に戻るとするよ。黒歌、この先はグレモリー領だ。やることがないのであれば向かうといい』
「グレモリー領ね・・・わかったにゃん。ありがと、タンニーン」
『例には及ばぬ。ではまたいつか会おう』
タンニーンさんは大きな翼を羽ばたかせて去っていった
「さ、目的地が決まったにゃ。早速グレモリー領に出発にゃん♪」
すると黒歌は俺の右腕にまた抱きついてきた。だから俺が大変なんだってば!!
「お、おう・・・グレモリーってのはなんなのかわからんが、とりあえず向かえばわかるよな!そしてくっつくな!!」
「にゃはは♪安童は面白いにゃん♪」
なんだろう・・・凄い弄られまくってるんですけれど。慣れるまで時間かかりそうだなこりゃ。
そんな感じで黒歌と どんちゃん騒ぎしていると遠くからでは前方に大きな屋敷が見えてきた。遠くからでもデカイと思えてしまうほど巨大な屋敷だ
「あれがグレモリー領の屋敷にゃ。アソコには魔王の1人が住んでいるにゃ」
あ、魔王住んでるんだ・・・道理でデカイわけだよ・・・
「魔王って何人いるんだ?1人って事は他にもいるんだろ?」
「今のところは4人にゃ。あそこの屋敷にはルシファーっていう魔王がいるにゃ。とってもイケメンっていう噂にゃ。そして実力もトップクラスにゃ」
「へぇ・・・グレモリー領にルシファーさんがねぇ・・・」
「ルシファーっていうのは役職名みたいな感じにゃ。本名はグレモリーにゃ」
ホントに黒歌はなんでも知ってるなぁ・・・博識猫娘かよ
「グレモリーは情愛深くて有名にゃ。犯罪しなければいい人達にゃ」
「もし犯罪をしたら?」
「グレモリー特有の滅びの魔法で存在が消えるにゃ♪」
おっそろしい!!!恐ろしいぞグレモリー!!
逆らわないようにしよ・・・逆らったら俺の人生終わる・・・!
「アソコに行くのもいいが・・・人間が住んでる世界にも行きたいなぁ・・・」
だってここ人間存在してなさそうなんだもん。故郷に帰りたいよ。隣に妖怪いるし・・・
「人間界に行きたいにゃ?だったら魔王様にお願いすればもしかしたら転移魔法使わせてくれるかもしれないにゃん」
「マジで?!」
黒歌はニコニコしながら頷き、俺の手を引っ張る。こうやってみると好奇心旺盛な女の子って感じするな。くそう可愛い奴め・・・
そして俺は黒歌に引っ張られるまま魔王ルシファーさんのお屋敷に向かっていくのであった。
黒歌が空を飛んで移動し、俺が気絶してしまったのは遠くない未来のお話───
体調管理しっかりしましょう。私ダウンしてます