今回は原作同様の進行をしていきます。
【イッセーside】
安童が姿を眩ませてからもうすぐで1ヶ月が経とうとしていた。この1ヶ月の間、俺はずっと特訓して体力を身につけたり、悪魔の仕事で はぐれ悪魔を討伐したり、部長達から悪魔の知識を教えてもらったりとか色々とやってきた。
正直転生する前は悪魔とか堕天使とかはファンタジー世界のものであって、現実には存在しないと思っていた
だが実際にこうして悪魔として存在している
人生とはなんとも分からないもんだな
あ。俺今悪魔なんだ。人生ってのはちょっと違うのかな?
『生きていくことに変わりないのだからそこは気にしなくても良いだろう。最近は相棒もよく頑張ってる。その成果も少しずつではあるがきちんと見えているしな』
まぁ確かに転生したての頃よりから倍加にも耐えられるようになってきてるがそれでも今の段階だと十回が妥当くらいだ。
それにまだ【赤龍帝の篭手】の事をすべて知っている訳では無い。まだまだ知らないことが多く、立ち回りもどうしたらいいのか分からないのが現状だ
「もっと、力をつけないとな」
俺は呟いて椅子から立ち上がり、放課後の部室に行く。無論悪魔としての仕事の為だ。悪魔として転生してもらえたんだ。人間の頃出来なかったものを少しでもいいからやってみよう
部室の前に来たのだが、妙な気配を感じた気がした。
部長達オカ研メンバー以外の人がいるのかな?
とりあえず中に入るか
「し、失礼しま〜す・・・」
「あらイッセー。今日はずいぶんと早かったのね。まぁいいわ」
部室に入るといつものオカ研メンバーとプラスで銀髪の髪をした綺麗なメイドさんがいた。
すげえおっぱいデカいじゃん!!まさに俺好みのメイドさんだ!
「イッセー・・・色目を使っても無駄よ。彼女はグレイフィア。グレモリー家のメイドよ」
あ、つい無意識におっぱいを見てしまっていた・・・やっぱ部長の知り合いの人達は美人さんが多いなぁ・・・悪魔って美人さん多いよな!!
『まったく・・・こういうところがなければ最高の相棒なんだが』
何言ってんだ!これが俺の存在意義と言っても過言ではないんだ!!おっぱいは正義なんだ!!
「まったくもう・・・今日は部活の前にみんなに話しておく事があるの。とても重要なことよ」
「お嬢様。私からお話した方が良いのでは・・・」
「大丈夫よ。これは私から話さないといけないから。実は私は────」
部長が大事な事を言おうとした瞬間だった。
突如部室に魔法陣が展開された!
模様からしてグレモリー関連じゃないと思うんだが・・・どこの紋章だ?
「────フェニックス」
木場がそう呟いていた。
え、フェニックスって不死鳥のフェニックスなの??そんなのすら悪魔になってるの?鳥が悪魔ってどういう事だよ
いや、悪魔じゃなくても魔法陣は展開出来るのかな?
って、今それどころじゃない!!なんでフェニックスの魔法陣がここに来るんだよ!!?
「人間界に来るのは久しぶりだな・・・」
魔法陣の中から出てきたのは若そうな男性だ。赤いスーツを着ていてホストっぽい感じする。
でも着崩してるからなんか印象的には悪い方だな。なんかわがままな男って感じする
その男は部長を見ると
「やぁ愛しのリアス。愛に来たぜ?」
・・・ん?この男、いま愛しのリアスって言ったよな??
コイツと部長ってどんな関係・・・?
「イッセー様。この方はライザー・フェニックス様でございまして、お嬢様の婿様になるお方でございます」
婿・・・?婿って結婚する男性のことを指す言葉だった気が・・・んん??!
え、部長結婚するのぉぉぉぉ!!!???
・・・────・・・
「ライザー!私は前にも言ったわよ!!私の結婚相手は自分で決めるわ!!貴方とは結婚しないわ!!」
「そうは言ってもなリアス。君の御家事情はかなり切羽詰まってると思うんだ。それに俺もフェニックスの看板背負ってるんでな・・・この名前に泥を塗るような行為はしてはならないんだ」
んー・・・俺には訳のわからんが、なんか部長はすごい必死だってのはわかるんだが、ライザーもプライドを汚さないためにみたいな感じするし・・・どっちも上級悪魔だから拘りたいんだろうな・・・
『だがフェニックスの奴は自分自身の意思が見受けられん。フェニックスという名前のためにやっているように見えるが』
まぁ確かにそう見えるかもしれないんだが、それだと部長は無理やり結婚させられてしまうんだろ?それってなんか可哀想に見えるんだよ。部長だって一人の女の子だ。
自分なりの恋っていうのもあると思う。
だからこそ、俺はこのライザーとか言う奴がどうも好きに離れそうになかった
「ライザーさん。下級悪魔の俺がこんなことを言うのは失礼だと思うんですけど、貴方は部長を・・・いや、リアス・グレモリー様の事をどう思ってるんですか?」
俺がそう聞くとライザーはすごく不機嫌そうな顔になり、俺のことを睨みつけてきた
「あ?そんなもの決まってるだろ。俺の愛しい愛人としてさ。それ以外に何があるって言うんだ?」
「お言葉ですが、今のあなたの態度を見ている限り、本当にリアス様のことを愛しているようには到底思えません。そんな人にリアス様を渡すわけにはいかない!」
「ほう?小僧。この俺に意見をするのか。たかだか転生したての下級悪魔の分際で!」
やはり思った通りだ。
ライザーは本当に部長自身のことを考えてなんかいない!こんな奴に部長を連れていかれてたまるか!!!
「お二方。一度冷静になって下さいませ」
俺がライザーに向かって歩こうとした瞬間、グレイフィアさんが俺とライザーの間に入ってきた。とてつもなく恐ろしいオーラを身に纏いながら
「・・・最強の女王と言われた貴女に言われてしまったら大人しく引き下がるしかない・・・」
「これ以上の事がありますれば、最終手段を使わせていただきます」
最終手段?なんかあるのか?
「お二人で『レーティングゲーム』をして頂きます。勿論非公式での試合でございます」
「非公式・・・主に家族絡みの争いとかによく使われるわね。私は構わないわ。勝ってみせるから」
「はっ!おいおいリアス。まさか俺に勝てるとでも思ってるのか?見たところお前の眷属はここにいる者達だけだろう?そうとなれば『雷の巫女』と言われてるお前の女王しか戦力にならないじゃないか」
ほう?言ってくれるなこの焼き鳥!!
絶対ぶん殴ってやるからな・・・!!!
「俺の眷属はフルで揃っているからな。リアス。チャンスをやろう。十日だ。十日後にゲームをやろうじゃないか」
「・・・私に情けをかけるつもり?」
「違う。感情で勝てるほどレーティングゲームは甘くない。それだけだ。では十日後に会おう。リアス」
そう言うとライザーはその場から消えていった
・・・俺不味いことしちゃった気がするなぁ
「ほう?やっぱアイツは喧嘩を売ったのか・・・」
「ま、その喧嘩を買っちゃう鳥さんも鳥さんでバカだけどね」
「でもあの鳥は龍には勝てないにゃ」
「あったりめえよ。なんたって龍には力を持つものを引き寄せる不思議な現象が起きんだ。そしてそれに俺達も入る。そういうこった。ひとまず今は先回りしてアイツらを驚かせてやろうぜ」
まぁ特に大きく変わったところがないのでこんな感じです。
次回から特訓に入ります
それではまたお会いしましょう