妹に砲を向けられた時   作:風月 雪桜

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なんか超久しぶりの投稿で今までの話の記憶に残っている人はいないはず…居ないですよね?

まあ、2年ぶりくらいの投稿なので文章の雰囲気が途中から変わってたり、キャラがブレてたりしそうで怖い…


平和な時間2

駆逐艦吹雪は自室で1人、拳銃やナイフを眺めていた

 

1匹の猫が頬を吹雪の足に優しく擦り付ける

吹雪はちょっとくすぐったそうにすると、拳銃とナイフを仕舞い猫を抱き抱え、床に座って猫を撫でる

 

コンコン、ガチャ

 

「おはようございます」

「おはよう、吹雪お姉ちゃん」

 

入ってきたのは初霜も白雪で、2人ともマフラーにブレザーを着ている

 

「初霜さん、白雪ちゃんおはよう!

朝ご飯だよね?

行こっか!」

 

吹雪は猫を抱え立ち上がると、マフラーだけ首に巻き付けて部屋を出る

 

「吹雪さん!

この花はどこで摘んできたのですか?」

 

初霜は吹雪の部屋にある黄色いスイセンを見ながら尋ねる

 

「…近くにある花屋さんから取ってきたんです!

まだ、枯れてないと思いますし取ってきたら?」

 

「そうします!

ありがとう」

 

「どういたしまして!」

 

「吹雪お姉ちゃん、ドア鍵掛けておきますね」

 

「白雪ちゃん、ありがとう!」

 

吹雪達は雑談をしながら、間宮の運用するお店に着く

元はチェーン店だったらしく、特徴的なマークが目に付く

 

「「「間宮さんおはようございます!」」」

 

「おはようございます

注文は何にします?」

 

「うーん…

私はサンドイッチでお願いします」

 

「私もサンドイッチにします」

 

吹雪は暫く考えてから、いつもの和朝食にする

 

三人が談笑していると、1人の艦娘が近づいてくる

 

「おはよう、初霜、白雪…」

 

「あ、おはようございます、長月さん」

 

「おはようございます」

 

長月は吹雪に気がつき、自己紹介する

 

「…私は呉第二鎮守府所属の長月だ…

よろしく頼む…」

 

「よろしくお願いいたします!

私は横須賀第一鎮守府所属の吹雪です!」

 

「あの噂の…

あ、隣の席いいか?」

 

「大丈夫ですよ、長月ちゃん!」

 

「遠慮なく…」

 

「長月ちゃんは、どこ所属なの?」

 

「私は、第22駆逐隊所属だったんだが、その駆逐隊が壊滅して今はどこにも所属してないんだ…」

 

「そっか…大変だったね…」

 

「白雪と初霜とは、東京と仙台でお世話になったんだ…」

 

「それ以来よく一緒にご飯を食べているんです

今日は私服を持ってないそうなので、一緒に選ぶんですよ」

 

白雪が楽しみそうに吹雪に返事する

 

「吹雪さんも一緒に来ませんか?

大勢の方が楽しいですし!」

 

「参加したいけど、私今日任務あるから難しいですね

ごめんね、初霜ちゃん…」

 

「任務なら仕方なありませんね…

今度非番の日に一緒に行きましょう!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初霜達と別れた後、吹雪は海に面した訓練所に向かう

海では艦娘達が砲撃訓練や発艦の訓練をしている

吹雪はその様子を一瞥すると訓練所の近くで待っていた四人の駆逐艦娘に話しかける

 

「おはよう!

待たせてごめんね…」

 

「おはよ、吹雪教官!」

「おはようございます」

「おはようございます

大して待ってはないから問題ないわ」

「おはようございます…」

 

陽炎、不知火、霞、霰の四人が元気に返事をする

吹雪は全員が元気そうなことを確認すると、訓練所に入り準備を整える

吹雪が戻って来る時には艦娘達は基礎訓練を始めており、吹雪は終わるのを見計らって声をかける

 

「訓練お疲れ様!

ちょっと休憩したら、予定通り実戦訓練しよっか!」

 

人の実戦訓練とは違い、艦娘の実戦訓練とは実際に対艦娘用のナイフや銃を使い負傷すること前提にした訓練なためより本格的な訓練となっている

 

4人の艦娘は2人ずつのバディに分かれ、お互いの艤装をチェックすると吹雪に準備が出来たことを伝える

吹雪は頷くと帯びていたナイフを抜き取り、戦闘態勢を取る

陽炎が相方に目配せすると、陽炎はナイフ片手に吹雪に切りかかる

そのナイフ捌きは無駄なく洗練されており、躱されても一撃ニ撃三撃と休む暇なく吹雪を切りつけるが、慣れたように躱していく

激しい攻防が一区切りつきお互いが離れた瞬間、不知火が構えていたP-90をフルオートで射撃する

吹雪はとっさに回避しつつ後退し、障害物に隠れやり過ごす

銃撃が終わるとすかさず陽炎の猛攻が始まり、吹雪に休まる時間を与えさせない

 

(想定していたよりも、連携が取れてます…

ですが…)

 

僅かな隙を吹雪は見逃さない

 

「…っ!?」

 

足を払われた陽炎は体勢を崩す、吹雪は容赦なく腹を切り裂く

 

「か、陽炎!?」

 

P-90で援護しようとする不知火を左手で取り出したM&P9を乱射することで牽制しつつ不知火の懐に入り込む

P-90を捨て素手で対応しようとするも、吹雪のナイフ捌きは最早芸術と呼べるレベルで完全に避けきれず服はさけ、切り傷が作られていく

 

(やはり、陽炎と比べて不知火はCQCに慣れてません…)

 

そして遂に不知火の首にナイフが突きつけられ、轟沈判定が下る

直ぐに吹雪は陽炎がいた所を見たが、未だ陽炎は立つことが出来てなくナイフを首に突きつけ轟沈判定が下り訓練は終了した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霞、霰との訓練も終わり、一息つく

そこに1人の艦娘が話しかけてくる

 

「ヘーイ、ブッキー!

訓練はどうでしたカ?」

 

「あ、金剛さん!

訓練は順調でしたが…

まだ2対1では彼には勝てそうはないです…」

 

「ウーム…

作戦日を延長するべきでショウカ…?」

 

「私も参加しますし、4対1なら間違いなく勝てます!

だから延長する必要はありません!」

 

私は必死に金剛に訴える

 

「……わかったネ!

 

予定通り2週間後に作戦を開始することをあの子達に伝えてくだサイ!」

 

「了解しました!」

 

私は敬礼して金剛を見送る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遂に作戦日前日

移動は少しでも敵の目をくぐり抜けるために夜間に行わられることとなった

 

ナイフを腰に帯び、9mm拳銃をホルスターに入れる

 

最後に洗面台で顔を洗い目を覚ます

 

「よしっ!」

 

宿舎を出ると既に装甲車が待機していた

私は後部ドアを開け、車に乗り込んだ




最後まで読んで頂きありがとうございます!

昨日は吹雪の轟沈した日だったのですが、知っていましたか?
唐突にそれを思い出して無性に小説また書きたくなってしまったのです…
次はいつやる気が起きるのか正直分かりませんが期待せず待っていただければ幸いです…

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