タグにキャラ崩壊を追加しました。
もっと早くに入れるべきでしたかね(^_^;)
前回のあらすじ、図書委員の顔合わせで図書館に向かった僕と阿求さん。委員会の集まりがある部屋に辿り着いた僕はパチェと大ちゃんに出会った。
うん、ここまでは問題ない。だけど…
「むきゅう~~~~!」
「ぐぬぬぬぬぬ!」
「あわわわわわ!?」
…どうしてこうなった。
睨み合うパチェと大ちゃん、そして慌てる阿求さん。うん、カオスだ。
「きょ、叶也さんあの二人に何があったんですか?」
「え、えっと、僕にもわからないです。」
どうやら阿求さんは少し落ち着きを取り戻したようだ。問題は残りの二人か。
僕は二人のほうへ視線を向ける。
パチェは物静かで落ち着いた性格だし、大ちゃんは少し人見知りでおとなしい子だし、普段だったらこんなことは考えられないんだけどな。
仕方ない、とりあえず止めに入るか。
「まあまあ、二人とも落ち着いて。そろそろ集会も始まるし。」
「…まあ、叶也がそう言うなら。」
「…わかりました。」
しぶしぶといった感じを前面に出しながらも一応従ってくれる二人。
やれやれ、この先同じ委員会でやっていけるのかな。
「遅れてしまい申し訳ありませんでした。私はこの図書館の司書を務めている小悪魔です。気軽にこあさんと呼んでくれていいですよ。」
今度はこあさんか。彼女は紅魔館でもパチェの手伝いとして図書館の管理をしていたし、まさに適任と言えるだろう。
だけど、この学園には本当にに知り合いが多いな。まだ会っていない人たちがどんなポジションについているのか、少し楽しみになってきた。
「…というわけでして、仕事は四人一組でやってもらいます。とりあえず皆さん適当に四人組作ってくださーい。」
おっと、話が進んでる。四人組かぁ。とりあえず阿求さんとは一緒がいいな。知り合いだし、同じクラスだし。
隣に座っている阿求さんに声をかけると快くオーケーがもらえた。あと二人か。
「叶也、私と組みましょう!」
「叶也さん、私と組んでください!」
物凄い勢いでパチェと大ちゃんが駆け寄ってきた。
「う、うん、いいよ。阿求さんもいいかな?」
「え、ええ。問題ないですよ。」
二人の勢いに若干引き気味になってしまったが、これはしょうがないことだと思う。
これで四人そろったね、と言おうとしたが、ことはそう簡単には終わらなかった。
「なんでわざわざこっちに来るのよ。あんたは一年同士で組めばいいじゃない。」
「私は叶也さんと一緒がいいんです。あなたこそ、別の人と組めばいいじゃないですか。」
あの、これでちょうど四人なんですけど…。
「もしかしてあんた嫌われてんの?入学そうそうはぶられてんの?」
「そういうあなたこそさっきから叶也さんとしか話してませんけど、他に友達いないんですか?」
…ナニコレ怖い。
助けを求めて阿求さんのほうに目をやる。
「はわわわわわ!?」
ああ、ダメだ。完璧にテンパってる。
どうやらこの状況は僕がなんとかしなきゃいけないみたいだ。
「班ができたら私に報告してください!」
こあさんが大きな声でそういった。
「あー、阿求さん。そろそろ落ち着ついた?」
「は、はい。ななな何とか。」
まだダメっぽいな。
「とりあえずこあさんに班が出きたって報告してきて。」
「あの、えっと、大丈夫でしょうか…。」
阿求さんは言いづらそうに、二人を見た。
「うん、言いたいことは大体分かったよ。大丈夫、とは断言できないけど何とかしておくから。」
「わかりました、………私が戻ってくるまで無事でいてくださいね。」
そういうと阿求さんはこあさんのところに向かっていった。
しかし何故最後に死亡フラグを立てのか…。死ぬの?これに関わるとフラグ回収しちゃうの?
…はあ、行くしかないか。
「まあまあ、二人とも落ち着…」
「叶也(さん)は黙っててください!!!」
「……ゴメンナサイ。」
ヤバい。ついに抑えきれないところまで来てしまっている。
このままだと弾幕まで放ちそうな勢いだよ。早く何とかしないと、ってほんとに弾幕作ろうとしてる!?
ええい、もうどうとでもなれ!こうなれば力技でこの場をしのいでやる!!
僕は覚悟を決めて、その場で作った即興のスペルカードを発動させた。
―――――水符「クールダウン」
瞬間、彼女たちの頭上に冷たい水が生成されその頭に降り注いだ。
ちなみに今のは僕のエネルギーを使った魔法だ。本職の魔法使い並みに強力な魔法は使えないが、この程度なら僕でも余裕でできる。
「さあ、二人ともこれで少しは落ち着いた?これに懲りたら喧嘩はほどほどにだよ。」
「…わかったわよ。でももう少しマシな方法はなかったのかしら。」
「服までびちょびちょです…。」
少しやりすぎちゃったかな、ってコレは!?
「ごめん!!」
僕は物凄い勢いで二人から視線を外した。
二人はそんな僕を不思議に思ったのか、お互いに顔を見合わせた。
そしてその理由に気づいてしまった。
そう、水を被ったせいでびしょ濡れになったセーラー服が、その、透けちゃったわけで…、直視できない状況になってしまったわけです、はい。
あっ、ヤバい。正面の二人から怒りのオーラが漂ってきてる。
「叶也のあほおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
パチェの放った弾幕の一つが顔面に直撃し、僕はおもいっきり吹っ飛ばされた。
…阿求さん、無事ではいられなかったよ。
この後びしょ濡れになった床の掃除をこあさんに言いつけられたことは、言うまでもないだろう。
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