東方妄想譚 ~ドタバタ☆私立幻想学園~   作:さとゴン

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なんとか1組のクラス編成を考えました

1組にいないキャラもきちんと話に出すのでご安心ください

それではどうぞお楽しみください


第4話  これが2年1組だ!

 

 

 

 教室どこだ?

 

 まいったな。勢いに任せて飛び出してきたけど自分の教室がどこにあるのか分からないや。

 

 ……ど、どうしよう。

 

 「おや、叶也君じゃないか。早く教室に行かないとホームルームが始まってしまうよ。」

 

 悩んでいると声をかけられた。声のした方に振り向くとそこには僕がよく知る男性が立っている。

 

 魔法の森にある道具屋の店主、森近霖之助さんだった。

 

 もしかしたら霖之助さんもこの学園の関係者かもしれない。ならば彼に聞けば2年1組の教室がどこにあるか教えてくれるんじゃないか?

 

 「あのー、実は教室の場所が分からなくなってしまって。2年1組なんですけど…。」

 

 「君も1組か。じゃあ一年間よろしく頼むよ。僕が君のクラスの担任だからね。」

 

 なんですと!まさか霖之助さんがこの世界で教師をやっているとは…。

 

 多少驚きながらも、よろしくお願いしますと返しておく。

 

 もしかしたら、他にも教師になってる知り合いがいるかもしれないなぁ。なんだか不思議な気分だ。

 

 少し言葉を交わしながら歩いていると、僕たちは1組の教室にたどり着いた。

 

 いやー、なんだか緊張するね。これから一年を共にするクラスメイトとご対面というわけか。

 

 そんな風に考えながら僕は教室の扉を開けた。

 

 突然入ったせいか、一気に視線が集まる。

 

 知ってるやつもいるとはいえこんなに注目されると恥ずかしくなってくるな。さっさと座ってしまおう。

 

 えーと、空いてる席は…、あそこか。

 

 見つけたのは窓際最後尾の席。うん、なかなかいい場所だと思う。

 

 「このクラスの担任の森近霖之助です。一年間よろしく。」

 

 気づけば霖之助さんが教壇に立っていた。おお、教師っぽく見える。着ている服はいつもと同じなのに雰囲気が全然違う。よし、今度からは霖之助先生と呼ぼう。

 

 話は進んでいき、明日からの予定とか注意事項とかが説明されていく。

 

 「じゃあ最後に自己紹介をしようか。廊下側の前の席から順番にどうぞ。」

 

 自己紹介か。その順番でいくと僕は一番最後だな。

 

 そして一番先頭の人が話し始めた。

 

 「稲荷啓です。…」

 

 ああ、そういえばあいつらも同じクラスだって言ってたな。

 

 「…1年間よろしくお願いします。」

 

 ちょっと長い自己紹介が終わった。相変わらず堅苦しいな。

 

 そして次々と自己紹介は進んでいく。

 

 啓の後は知らない人が何人か続き、今は僕の幼馴染の一人に回っている。

 

 「私の名前は霧雨魔理沙だぜ!よろしくな!」

 

 魔理沙も同じクラスか。だいぶ賑やかなクラスになりそうだ。 

 

 「鞍馬流だ!楽しいクラスにしていこうぜ!」

 

 訂正、非常に賑やかなクラスになるだろう。相変わらず騒がしい流を見て、僕は少し前の自分の考えを修正する。

 

 「魂魄妖夢です。好きなことは剣術で、得意なことは切ることです。よろしくお願いします。」

 

 この物騒な自己紹介。間違いなく妖夢だ。…まじか。

 

 別に妖夢のことは嫌いではない。むしろかなり仲が良い方だろう。だが少しばかり苦手なのも事実。

 

 彼女の主である幽々子さんと紫さんは親友で、僕もよく白玉楼に連れて行かれた。その時に僕の相手をしてくれたのが妖夢だ。しかし、いくらなんでも子供に刀の扱い方を教えたり、真剣を持たせたりする彼女の行動は非常識的だと言わざるを得ないだろう。その他にも物騒なエピソードには事欠かない。

 

 できればこの世界では、危ないイベントが起こらないように願いたい。

 

 おっと、考え事をしてたらだいぶ進んでいる。ちょうど霊夢の自己紹介が終わったところか。

 

 「稗田阿求です。少し体が弱いので皆さんに迷惑をかけるかもしれませんが、1年間よろしくお願いします。」

 

 阿求さんもうちのクラスか。それにしても『ひえだのあきゅう』じゃなくて『ひえだあきゅう』って名乗ってるのか。この世界はそんな細かいところにも影響しているんだな…。

 

 「私は比那名居天子よ。一年間仲良くしてあげるわ。」

 

 げっ、わがままお嬢様もこのクラスか。あいつはあいつでトラブルメーカーだからな…。とりあえず学園生活の間くらい大人しくしていてくれることを祈ろう。

 

 「…久沼淵、よろしく。」

 

 短い自己紹介だな。啓と足して二で割ったらちょうど良くなるんじゃないかな。

 

 そして自己紹介はさらに進んでいき、僕の前の席まで来た。

 

 「アリス・マーガトロイドよ。趣味は人形作り。よろしく。」

 

 前の席はアリスだね。仲がいい人が近くの席にいるとちょっと安心する。

 

 アリスとも大分仲がいい。よく家に遊びに行くし、人形の素材集めを手伝ったこともあった。

 

 魔法の実験の時は毎回大変だったけど…。

 

 どうも僕のエネルギーはいろいろな魔法の触媒に使えたりするらしい。

 

 だけど毎回空っぽになるくらい使われるのは正直つらい。

 

 まあ、それはさておき。とうとう僕の番がやってきた!

 

 やっぱりここでびっしと決めてみんなに名前を覚えてもらわないとね!

 

 「どうも、八雲叶也です。一年間よろしくお願いしましゅっ!」

 

 か、噛んだあああああああああああああああああああああああ!好調な滑り出しどころか、いきなりスリップ決めちゃったよ!

 

 「よ、よろしくお願いします。」

 

 恥ずかしぃ。まさかの失敗。あとくすくす笑ってる啓はともかく爆笑してる流と魔理沙は後で殴る。

 

 「はい、以上で今日は終わりです。では、霊夢さん挨拶をお願いします。」

 

 「起立、ありがとうございました。」

 

 霊夢に合わせて全員が挨拶をする。なんだか学校って感じがするね!…とりあえずさっきの失敗は忘れよう。

 

 総勢40人、このクラスで一年間を過ごすわけか。天子あたりがバカやらなきゃ楽しい毎日が送れそうだ!

 

 そんなことを考えていると霖之助先生が教室を出ていく。僕もやることないし帰るかな。

 

 「叶也、帰ろうぜ。」

 

 おっと、魔理沙が声をかけてきた。折角だし下校は誰かと一緒のほうが楽しいよね。

 

 「うん、いいよ!一緒に帰ろう!」

 

 「な、なんかテンション高いな。霊夢も、もちろん一緒に帰るよな。」

 

 「ええ、そのつもりよ。」

 

 幼馴染と仲良く下校。僕が読んだ本の中にもそんな話があったな。

 

 …今まさに、僕は学園生活を満喫している!

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます

今回は僕的にはあまりいい出来ではありませんでした

できれば皆さんの率直な意見を聞かせてください

御意見、御指摘、御要望お待ちしてます

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