みなさん、こんにちは。小野寺小咲です。
私には、比企谷八幡くんという恋人がいます。
彼は普段はひねくれていて、周りから誤解されることもあるけれど、いざと言う時は優しい男の子です。
八幡くんから告白された時はもうどうしょうもなく嬉しくて…思い出すだけで顔がにやけてしまいます。
そんな幸せな生活を送っていた私ですが……
「る、るるるるりちゃん!」
「どうしたの。急に電話してきて」
「ちょ、ちょっと〇〇まできて!大変なの!一大事なの!地球滅亡の危機だよ!」
「…なんだかよく分からないけど、分かったわ」
「…で、なんであんたはメガネしてマスクして帽子かぶって変装なんてしてるのよ」
「あ、あそこ!あそこ見て!」
「…あれは…比企谷くん?と………だれ?」
私はお母さんにおつかいをたのまれて、街を歩いていたのです。
そんな時、八幡くんを見かけたので声をかけようかと思ったら……隣に知らない美人の女の人がいたんです。
「私も分かんないの……」
「随分仲が良さそうね……小咲、これは浮気じゃない?」
「えぇっ!?は、八幡くんはそんなことする人じゃないし…か、勘違いかも!」
そう、きっと勘違いに決まってる。そうだよね?
「でも、比企谷くんが笑ってるわよ…?珍しくない?」
「……うぅ」
「な、泣かないの小咲。まだ浮気と決まったわけじゃ…あ、移動するみたい。行くわよ小咲」
「う、うん」
「次は…映画館」
「も、もうこれデートだよ!どうしようるりちゃん!!!」
「まさか比企谷くんが女たらしだったとは…明日、問い詰める必要があるみたいね」
翌日
るりちゃんは宣言通り、八幡くんにさっそく聞きに行きました。
私は聞きたくなかったけど、無理やり連れて行かされました。
「比企谷くん、あなた昨日どこで何をしていたの?」
「なんだよ急に」
「いいから答えなさい」
「こ、怖いぞ宮本…?……昨日は家にいただけだが」
嘘…やっぱり八幡くんは…
「嘘ね。私昨日見たの。ちなみに小咲も。あなたが街にいるのを。しかも女の人と」
「…八幡くん、あの人…誰?」
「見てたのか…」
「比企谷くん、さすがに私も今回は許せないわ」
「は?なにが?」
「ここまできてとぼけるの?」
「………もしかして、勘違いしてないか?」
「勘違いもなにも、あなたは…!」
「いや、あの人俺が千葉にいたときの恩師だから」
「「………え?」」
話を聞くと、たまたま東京に来たみたいで久しぶりにあっただけのようです。
「そ、そうだったんだ…!」
「なによ…つまらないわね」
「るりちゃん!?」
「浮気なんかするわけないだろ。俺にそんな甲斐性あると思うか?」
「確かに」
「それに……お、俺は小咲しか好きになる気はないしな…」
「は、八幡くん…!」
「え、まってイチャイチャは他所でやってもらえる?」
「私も八幡くんのこと大好きだよ…!」
「小咲…」
「八幡くん…」
「リア充砕け散れ」