捻くれ少年のラブコメディ   作:リヨ

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2話

なんなんだこのあからさまにバレる演技は。

なんでみんな騙されてんの?それともわかっててのってるのか?

「一条くん.....」

なんか小野寺が複雑な顔をしている。.....あーなるほど。青春だねぇ。

 

翌日

「それでな!....」

なんでこいつら(一条と舞子)はいつも俺のところに来るんだよ。

ひっそりと暮らしたいのに。一条なんて今注目の的だから余計に嫌だ。

「ちょっと一条くん、いいかしら?今日あなたの部屋で勉強会したいのだけど、構わない?」

「.......はぁ!?」

 

 

 

 

 

「なぁ」

「ん?なんだよ比企谷」

言いたいことはひとつだ....

「なんで俺まで勉強会行かなくちゃならんのだ」

「まぁいいじゃないのー!男子3人、女子3人でさ!丁度いいし!」

合コンじゃねえよ。

 

「じゃあ早速始めようぜ」

まぁ宿題今回多いし別にいいか。

『......』

「ねぇ、一条くん、小咲わからない問題があるらしいから見てほしいんだけど」

「る、るりちゃん!?」

「え?別にいいけど....」

「お、お願いします....」

....リア充どもめ。

「すまん。俺この問題わかんねぇ」

「そこは一番上の公式を使うのよ」

「なんだよ桐崎。お前は自分の宿題を....」

「終わったわよ?」

「は!?お前今日結構量あるぞ!?」

「ほら」

「....全部終わってる」

「桐崎さんってアメリカでどのくらいの成績だったの?」

「うーん、通知表はオールAだったわよ?」

オールAってめちゃくちゃいいじゃねぇか。天才かコイツ。

「そういえば桐崎さんと楽ってどのくらい進んだの?」

「ぶーっ!?」

「キスとかはもう....」

「ちょっとこい!ついでに比企谷も!」

なんでだよ....

 

 

「付き合ってない?」

「あぁ。家の事情で偽の恋人やってるんだよ」

「いや、俺わかってたけど。舞子も気づいてるんだろ?」

「うん」

「はぁ!?」

「でも面白そうだったからねー!気づかないふりしてた!」

「はぁ....」

「ま、ほかの奴らはほんとに気づいてないみたいだし大丈夫じゃないか?」

「そうだといいけど....戻るか」

 

「何話してたの?」

「ちょっとな」

 

勉強会も終わり、今は小野寺と帰っている。

「それでね、るりちゃんが....」

いつも小野寺から話を振り、俺は返事をするだけ。何故小野寺は俺なんかと帰ろうとするのだろうか。

「....なぁ小野寺」

「?なぁに?」

「俺なんかと帰ってて楽しいか?」

「え?」

「いや、帰れる時はなんかいつも一緒に帰ってるだろ?途中までは宮本もいるけど」

「....比企谷くんはいやだった?」

「いや、そうじゃねぇけど....小野寺は嫌じゃないのか?」

「いやじゃないよ?比企谷くんと話してるの楽しいよ?比企谷くん、ちゃんと返事してくれるし」

「まぁそれならいいけどよ.....」

「これからも一緒に帰ってもいい?」

「....気が向いたらな」

「.....ふふっ、捻デレさんだね」

ドクン

......なんだ今の?小野寺に捻デレって言われた途端なんか....気のせいか

「誰が捻デレだ。俺のどこにデレがあるんだよ」

「そういう割には誘った時はいつも一緒に帰ってくれるよ?」

「......たまたまだよ」

「.....そっかー、ならそういうことにしとくよ:」

「おい、ほんとにわかってるのか?」

「わかってますよー」

「....ったく」

まぁ小野寺と帰るのもたまには....いいかな。

 

 

続く


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