ううっ.....,ここは....知らない天井だ。
確か桐崎に腹パンされてから覚えてないな..
周りを見ると病室のようだった。部屋がやたら広いのが気になるが。
なんか周りに高そうな花瓶とかあるし。
「スゥ....スゥ....」
......なんか近くから寝息が聞こえるんだけど。そしてさらには腕になにか柔らかい感触があるんだけど。
俺は恐る恐る横を見てみた。......なんで小野寺が隣で寝てるの?
え、何この状況桐崎に腹パンされてそれから病院に運ばれたのはわかるよ?でもなんで小野寺が隣で寝てるんだよ。
「あ、おにぃちゃん!」
その時、扉が開いて小町が入ってきた。
「起きたんだね!体大丈夫?」
「....あぁ。心配かけたな。ってそれより今のこの状況説明してくれ」
「あ〜、小咲さんね。いや〜まさかお兄ちゃんにこんな彼女さんがいるとは.....小町的にポイント高いよ!」
「いやそういうことを聞いてるんじゃないんだよ」
「本当はね、小咲さんすごく心配してたんだよ。それでお兄ちゃんのそばにいたいって言ったからなんとか許可をもらってこうなったわけ」
「それでなんで隣で寝ることになるんだよ...」
「よかったね!お兄ちゃん!」
「おーい、小野寺起きてくれ。小野寺ー」
「ンンッ......あれ?八幡くん.,?なんでこんな近くに........〜!!!」
小野寺は状況を把握したのか顔を真っ赤にしてベッドから出た。
「ち、ちち違うの!最初は椅子で寝てたんだけど!え、えっと、そ、そう!私寝相悪くて!いやそんなに悪くは無いけど!だ、だから自分からベッドに入ったとかじゃ....」
「わ、わかったから落ち着け」
「う、うん......あ、そういえばもう体は平気?」
「まあ少し痛む程度だから心配ない」
「よかった....」
「......えっと、小咲さん質問してもいいですか?」
「え?こ、小町ちゃん!」
どうやら今小町がいたことに気がついたようだ。
「お兄ちゃんと小咲さんって付き合ってるんですか?」
「えっ!?ち、違うよ!た、ただの友達!」
「そうだったんですか〜。友達ですか....小咲さん、ちょっとカモン」
「え?う、うん..........えぇっ!?うん....そ、そんなの私には!....え?でも...うん」
何話してるんだあいつら?
「よし!この話は終わり!」
「何話してたんだ」
「そんな野暮なこと聞いちゃいけないよ、お兄ちゃん」
「あっそ.....そういや小町はおぼえてたんだな、小野寺のこと」
「......え?」
「いや、なんかすごい仲良さそうだから小町はおぼえてたんだろ?小野寺のこと」
「......おぼえてたって何を?」
「だから、俺達小学生の頃にあってるってことだよ」
「.........は?」
「え?」
「........あ〜!!!!思い出した!!!小咲お姉ちゃん!最初名前聞いた時なんか違和感あると思ったんだよ!」
「お前も覚えてなかったのかよ」
「いや〜、テヘペロ!どうして言ってくれなかったんですか!」
「え?タイミングもなかったし....」
「なるほどなるほどそれならあのことも納得-....あ!それなら春ちゃんは元気ですか!?」
「あ、うん。今は女子寮の中学に通ってるよ」
「いや〜また会いたいな〜」
「春?」
「ほら、お姉ちゃんの妹さんだよ」
「あー、そういやいたな。確か俺めっちゃ怖がられてた記憶がある」
「まぁお兄ちゃんの目を見ればね.....」
「多分春も来年はうちの高校に通うと思うよ」
「ほんとですか!?小町もお兄ちゃんと同じところ目指してたんですよ!いや〜また再会できるなんて!小町感激!」
「というかお前騒ぎすぎ。ここ病室だぞ一応」
「あっ、忘れてた。まぁとりあえず、お兄ちゃんは早く体治してね。
さぁお姉ちゃん!今から小町と近くのカフェでゆっくり話しましょう!」
「え?う、うん」
「それじゃあね!お兄ちゃん!」
え?あいつ俺のお見舞いに来たんじゃないの?着替えとか色々もらってないんだけど。.....あとで電話するか。
続く