捻くれ少年のラブコメディ   作:リヨ

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11話

「みなさん、集まっていただいたのは、今週の日曜日は千棘お嬢様の誕生日なんです。それで誕生会を開くのですが、小野寺様たちも招待したいと思いまして」

突然、鶫から集められ、告げられた。桐崎って今週だったのか。

「なぁ、集のやつはいいのか?」

「なんのことでしょう?」

「.....」

存在すら消されてるよ。

「じゃあプレゼント用意しなきゃ!るりちゃん前日の土曜日一緒に買いに行こうよ!」

「あ、ごめーん。私もう誕生日プレゼント用意してあるから、比企谷くんと行ってきて 」

「え!?るりちゃん、千棘ちゃんの誕生日知らないはずじゃあ...」

「いいからいけ」

「いたっ!?....ひ、比企谷くん、いいかな?」

「あぁ。いいぞ。俺も用意してないし。それに俺のセンスじゃ変なのになるからな。小野寺選んでくれ」

「ダメだよ!ちゃんと自分で選ばなきゃ!千棘ちゃんきっと喜んでくれるよ」

「わかったよ」

 

 

 

 

そして、誕生会前日。

俺と小野寺は今電車に乗っている。

「なぁ、近くのショッピングモールじゃダメだったのか?」

「前新しくオープンしたから行ってみたくて....ごめんね?嫌だった?」

「いや、別にいいけど...」

土曜だから人多いな。まだ数駅着くまであるし....

その時、電車が揺れた。

「おわっ」

「きゃっ」

「....すまん大丈夫か?」

「う、うん」

というかこの状態恥ずかしいんだけど。人多いので小野寺に角に行ってもらったんだが、今はその小野寺をいわゆる壁ドンしている状態だ。距離も近い。

「また人入ってきたな。小野寺つめるぞ」

「う、うん」

小野寺との距離がさらに近くなる。あと数センチ詰めれば触れてしまいそうな距離だ。

駅を通過する事にどんどん人が増えてくる。

「ぐっ....」

人多すぎだろ!もう小野寺と密着してるし!小野寺顔赤くしちゃってるし。

「す、すまん」

「だ、大丈夫だよ」

いや、そうは言うけど顔赤いじゃん。俺も赤いだろうけど。

その時、また電車が揺れた。

「おっと」

「んっ....」

「す、すすすまん!」

まずい。今の揺れで俺の足が小野寺の足と足の間にある。小野寺の方が小さいので、当然俺の足の方が長い。つまり膝が曲がってる状態なんだが...

「んっ....ひ、比企谷くん....足どけて...」

いやこれはまじでやばい!小野寺のスカートの中に膝が当たっているから....この先は言えん。

「そ、そんなこと言われても....人多すぎて」

「あっ....んっ!」

こ、これはエロい。俺今小野寺と密着状態なのでもう耳元で囁かれてるようなもんだ。収まってくれ!俺の息子よ!

ギュッ

「お、小野寺!?」

小野寺が抱きしめてきた。柔らかいのが当たってるから!

「あ、足...ゆらしちゃだめぇ....」

「ご、ごごごごめん!すぐどけるから!」

さすがに俺もやばいので足を頑張ってどけようとする。

「んっ....う、動かさないでぇ...」

だめだ!動かしたら余計にだめだ!早くついてくれ!俺の理性が!

 

 

 

 

 

「ハァハァ....やっとついた。小野寺大丈夫か?」

「う、うん大丈夫.....」

「....とりあえず行くか」

 

 

その後、俺たちはすぐにプレゼントが決まり帰路についた。

正直、プレゼント買いに来たというよりは遊びに来たようなものだった。プレゼント決まったあとゲームセンターとかいったし。

「喜んでくれるといいね!」

「あぁ」

 

そして、桐崎の家

「ようこそ、みなさん」

「おおきいねぇ....」

「!?」

桐崎はすごく驚いた顔をしている。そういやこのメンツ...ギャングか何かか?

「千棘ちゃんお金持ちだったんだね!」

「え?う、うん。まぁ」

 

その後俺達はプレゼントを渡した。楽のやつがなんか桐崎に似たゴリラのような人形を渡していて笑いそうになった。俺よりセンスないだろあいつ。

そしていまはパーティを楽しんでいる。

「ふぅ...ちょっと休憩....ん?」

外で桐崎と一条がなにか話している。

「ザクシャインラブって知ってる?」

....ん?なんの話だ?

「な......そ..を」

聞こえづらいな。ん?今度は一条がペンダントを取り出した。

......は?桐崎のやつなんで鍵を....

ポキッ

あ、折れてる。

 

.....どういうことだ?桐崎も鍵を持っていた。小野寺と似たような鍵を。つまり、一条、俺、桐崎、小野寺は昔あっていたということになる。.....二組のペアができるってことか?じゃあ俺の持っているペンダントも小野寺か桐崎のどっちかの鍵と当てはまるということになる。

.....うーん、気になる。

 

 

 

続く


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