私の宝物   作:御都合主義の狂信者

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申し訳ございません、私は制作者としてあるまじき行為である。読者の方々に八つ当たりをするなどという恥ずべき行為をしてしまいました。
その為、自分の反省を兼ねて1から自分を鍛え直す事にしました。
その為、この作品は1月1日に1から自分を見直す為に消す事にしました。今まで見てくれた方々には申し訳ありません。ここに深くお詫び申し上げます。


第5話 ラノベと馬鹿姉

 今日は生物学の教員のお手伝いをすると、私はいつも通りに部室に向かう。そして廊下歩いていると、アホ毛で猫背をした同じ目の同胞と遭遇する。

 

「んっ八幡か」

 

「おう」

 

 私と八幡はお互いに軽く挨拶をする。そして私達は黙って部室へと向かう。私としては、この沈黙は結構好きだったりする。何故なら、私は基本的にうるさいのが嫌いだからだ。

 とは言え、別に私を巻きこむ事をしなければ、側でうるさくされようと気にはしない。そう言う意味では、八幡はうるさくないので好感が持てる方だろう。

 

「そう言えば八幡、生物学の先生に聞いたが、熊の生態ならぬリアルの愚かさを書いたそうだな?」

 

「えっあぁ……あれだ社会の現実と、動物社会の共通点を書いたんだ」

 

 ほう目をキョドらせながらそう言うか……そう言えば雪乃や由比ヶ浜は、八幡のこういった言動をキモイとか言うけど、私としては愛いと思うぞ。

 

「そうか……私としては、反抗的な文面で面白かったがな」

 

 私はそう言ってクスリと笑う。そうしている内に、私と八幡は部室に付く。部室の入口では、由比ヶ浜と雪乃が妖しげに部屋を覗いていた。

 

「お前ら何やってるの」

 

 八幡もそんな2人に呆気に取られ、気だるそうにそう問いかける。

 

「部室に不審な人物がいるの」

 

 雪乃は八幡の問にそう答える。雪乃よ……お前達の方が不審だと気付いた方が良いぞ。

 私はため息を吐くと、2人を無視して部屋の扉を開ける。そこにはポッチャリした体格の男性が、こちらに背を向けて突っ立っていた。

 

「フフフ待っていたぞ……比企谷八幡!!」

 

 男はそう叫ぶと、私の方に振り向く。そして思いっきりセリフが滑った事に気付き、石化した様に固まる。

 

「彼。貴方を知っているようだけど、知り合いかしら?」

 

「いや知らん例え知っていても知らん」

 

 つまり知っている訳か。まあこんな中二病全開の奴が、知り合いとは、言いたくは無いのは分かる。

 

「まさかこの相棒の顔を忘れたとはな。見下げ果てたぞ!八幡!」

 

 刀を構えるポーズを取りながら、彼はそう言う。本当に見ていて痛々しいな。

 

「相棒だって言ってるよ?」

 

「そうだ相棒!貴様も覚えているだろう?あの地獄の様な時間を共に駆け抜けた日々を!」

 

「単に体育でペア組まされたかもな」

 

 由比ヶ浜にジト目で見られる中、目の前の男の言葉に八幡は言い訳をする。まあ確かにこの中二病では、残り物になりやすいな。ちなみに私のは、雪乃と必ず組んでいる。

 

「ふっ! あの忌まわしき悪しき風習、好きな奴と組めだと? フッハッハ! 我はいつ果つるとも分からなぬ身。好ましく思う者など作らん! うん我1人でも寂しくないし」

 

 うんそうか・・・・・・今度体育の教員に、彼にも気を使ってやるように言っておくか。

 

「でっ何のようだ材木座」

 

「知ってるんじゃん」

 

 そしてその後は、雪乃が比企谷に、彼の言動について尋ね、比企谷があれは中二病であると説明した。

 

「詳しいのね。以外だわ」

 

「まあ・・・・・・あれは、歴史をベースにしてるぶん、まだましな方だ」

 

 私は心の中で八幡に同意する中には完璧に架空の内容で過激な奴もあるからな。

 

「あれより酷いものがあるの? 参考にだけど教えて貰えないかしら」

 

「元々この世界には三人の創造主たるもの魔神ヘルシュト、天空神ベルグリム、地母神ヘルミラそして……てっ! お前、誘導尋問上手いなぁ、思わず喋る所だったぞ」

 

 いやあれで誘導尋問なら、八幡お前の口はどれだけ緩いって事になるんだが……まあ半分は自虐を込めた、冗談だろう。

 私何か自称魔界を創造しそれらを統治する、魔王を下っ端になるほどの、はるか上の存在である4人の魔帝を創造した、マッドサイエンティストを名乗ってたからな。あれ? 私の方が酷く無いか?

 

「それで八幡、奉仕部とは此処で良いのか? 」

 

「んっ? あぁ奉仕部なら、此処で合ってるぞ」

 

 まあその後は、雪乃によって悲惨な目にあったりした訳だが。まあ哀れなとしか言い様が無い、そんな彼の依頼を聞くに、ラノベの原稿を呼んで、感想が欲しいとの事だった。

 

「別に構わないが……おそらく投稿した方がマシだったと、後悔するぞ」

 

 そして現在自室にて、奴が書いたラノベの原稿を読んでいる。ちなみに私はラノベなどの作品は好きだ。と言うのも私の父は大学教授である。そしてまたラノベ作家を副業にしている。そんな父の影響もあり、私はラノベを良く読む事が多い。故に言わせて貰うと、材木座の書いた物は余りにも酷かった。

 

「ねぇトメッチ」

 

 そして私が読書する中、迷惑極まりない人物がやってきた。

 

「ちょっと宿題手伝ってくんない? 」

 

 私は毎回宿題の手伝いを頼む馬鹿に、思わずため息をこぼす。

 

「はぁこの馬鹿姉が・・・私無しで出来ないのか・・・・・・・・・」

 

 だがこの馬鹿が頼むのは毎度の事もあり、もはや断る事は諦めている。それにこの苦痛な読み物から逃れる、良い口実にもなる。

 

「なにそれウケる~〜♪」

 

 何がウケるだこの馬鹿姉は……私はこの馬鹿姉もとい折本(オリモト) カオリに、内心で悪態を吐く。

 ちなみに私とこの馬鹿姉は、双子の姉妹である。双子と言っても。一卵性双生児ではない。二卵生双生児である為、姉とは容姿がそれなりに違う。

 ちなみに母は、私達を産んだ負担が大きかったのだろう。産気で、そのまま帰らぬ人となった。

 その為か父は、男手1つで私達を育てた。そのせいか、姉は他人の領域にズカズカ入り込む様になってしまった。私はそんな姉を、反面教師にして現在に至る訳だ。

 

「でっさぁ。ここが分からなくて」

 

「ここか・・・・・・ここはまずこう引いた後、こうやってだな」

 

 思い返すと、馬鹿姉の勉強を何度か手伝っていたら。何故か学力が上がってたんだよなぁ、あれには驚いた。

 

「うん! さっすが私の妹だ、愛してる」

 

 はぁこの馬鹿姉は、ルックスだけは良いのに。この馬鹿姉に惚れた男達は、哀れと思わざるおえまい。んっまてよ、確か八幡の奴、以前に折本と言う苗字を聞いた時、怯える様な反応を見せていたな。そう思った瞬間、私の脳内にとある可能性いや仮説が浮かんだ。

 

「・・・・・・なあカオリ・・・卒業アルバムはあるか?」

 

「んっ? あるけどどうしたの」

 

 私は馬鹿姉にそう尋ねると、馬鹿姉は不思議そうに首を傾げる。

 

「何となく見たくなってな」

 

 私は馬鹿姉にそう言う、この何となくは、人によっては勘ぐられるが、ちゃらんぽらんな馬鹿姉には、それなりに効果があったりする。

 

「ん? まあ良いよ」

 

 そして馬鹿姉はそう言うと、部屋の奥にあるクローゼットを開けて、下に置かれているダーンボールを探る。そしてダンボールから、アルバムを1冊取り出す。

 私はそれを受け取ると、その場でアルバムを開く。すると思った通り。とある人物の写真が、そこにあった。そして私の仮説は、それにより確信に近づく。だがまだピースが足りない。

 

「んっ? なあカオリこの目が腐った男は誰だ? 」

 

 私は確認の為に、技と写真のとある人物を指差して、話題をふる。

 

「ん? あぁ比企谷じゃん」

 

「比企谷?」

 

 その後は笑い話でもするかのように、馬鹿姉は比企谷八幡との事を、あらいざらい白状してくれた。そして私の仮説は正しかった事が分かり。私は内心この馬鹿姉に呆れる。これは下手をすれば、八幡の奴が俺と同情で関わるなと、言って来そうだな。まああの時は知らなかった訳だし、機会があれば私から言う事にしよう。

 翌日、私は自転車置き場で、八幡と出くわした。八幡は眠そうな所からして、徹夜であれを読んだのだろう。

 

「眠そうだな」

 

「徹夜であれを読んだからな、普通だろ?」

 

「そうだな・・・・・・私は数ページ読んだ所で床に投げつけて閉まったよ」

 

「ヤッハロー!」

 

 私たちがそんな会話をしてると、由比ヶ浜はそんな私達に挨拶をして来た。

 

「おはよう由比ヶ浜」

 

「おっす」

 

「あれ? ヒッキー余り元気ない?」

 

 由比ヶ浜は心配そうな顔で首を傾げる。この様子だと私の様に数ページしか見てなかったりするか。

 

「あんなの読んでたらそりゃ元気なくなるだろ……てか、むしろあれ読んでお前が元気なのか知りたい」

 

 八幡がそう言うと由比ヶ浜は急に眠いだのベタな演技をし出した。ひょっとして、1ページも読んでない何て事はないよね?

 

「さて感想を聞かせて貰おう」

 

 そして部室にて、依頼者の彼は椅子に堂々と腰掛ける。この自身が、この後直ぐ壊されると言うのに。

 

「ごめんなさい。私にはこういうのよくわからないの」

 

「構わぬ。凡俗の意見も聞きたいところだったのでな。好きに言ってくれたまえ」

 

 あっ言っちゃたよ。もはや雪乃を止めるものは無い、これは死んだな。

 

「そう……詰らなかった。創造を絶する詰まらなさ。読むのが苦痛だと感じたわ」

 

 雪乃は容赦無くそ彼に告げる。彼はオーバーリアクションで地面に倒れふす。

 

「ちっちなみにどの辺が詰らなかった? 参考に聞かせては貰え無いだろうか……」

 

 そして聞かなければ良かったものを、雪乃はもちろん文法がどうだとか、何故この場面で脱ぐなど、残酷に指摘して行く。

 

「雪乃その辺にしてやれ」

 

 私は彼が余りにも不憫に見えたので、助け舟として雪乃にそう言う。

 

「そう……本当はまだ言い足りないのだけど、まあいいわ。由比ヶ浜さん」

 

 そして雪乃は不服そうにそう言いながら、由比ヶ浜にバトンを渡す。由比ヶ浜は話をふられた事で、一瞬慌てるが、直ぐに材木座に目をやる。

 

「いっぱい難しい漢字知っているんだね」

 

「ガハッ!」

 

 由比ヶ浜は愛想笑いで、材木座にそう言う。由比ヶ浜よ、それは難しい漢字が多くて、読みにくかったと言っているようなものだ。材木座は地面に倒れふした。

 

「ひっ比企谷よ……お前なら分かってくれるよなぁ我の創造した世界が」

 

 材木座はすがる思いで手を伸ばしながら八幡を見る。八幡はそんな材木座に爽やかな笑顔を向ける。

 

「でっあれ何のパクリ?」

 

「くぁwせ!?drftgyふじこlp!!」

 

 だが材木座の思い虚しく、八幡は残酷な問を彼に告げる。材木座は壊れたと言って良いくらいに、地面を転げ回る。そしていよいよ私の番となった。その前に椅子に座り直させる必要があるな。

 そして材木座が落ち着いたのを見計らい、座り直す様に彼に告げると、私は机を引っ張り出し、彼の前に置く。

 

「あっあの……これは1体?」

 

 私は材木座の問を無視する。そして鞄から文法書や国語の教科書等を取り出し、机の上に叩きつける。

 

「簡単な事だ……父の作品を模造して置いてこの有様……貴様には、奉仕部部長ならぬ折本留として、直々に再教育してやる覚悟しろ」

 

 私は笑顔で威圧すると、奉仕部の仲間達に顔を向ける。

 

「私からの以来だ……彼の教育の為に手伝って欲しい」

 

 その後は彼を文法から、てにをはまで徹底的に再教育してやった。最後に魂が口から出ていたが知らん事だ。


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