未来の世界
穂乃果は目を覚ました。
けどそこは、穂乃果の知ってる景色じゃなかった…まるで映画で見た戦場のような風景だった…けど、それとは違う、実際にこの目で、いつだったか見たような風景にも似ている。
穂乃果[空が灰色だ…]
???[どっかで見た空だな〜]
その声の後、穂乃果のデッキからドラムが出てきた。
穂乃果[ドラム⁉︎]
ドラム[よう、久しぶりにカードから出たぜ…]
穂乃果[久しぶりだね、ドラム]
ドラム[おう!それより、ここは俺が実体化できる世界みたいだな]
穂乃果[そうだね、それにこの灰色の景色、見た事ある気がする]
グォォォォォ!!
突然、遠くの方から咆哮のようなのが聞こえた
穂乃果[何⁉︎]
ドラム[あっちだ!行ってみようぜ!]
穂乃果とドラムは咆哮が聞こえた方へ向かう、そこにいたのは…
穂乃果[え?あのモンスターって…]
ドラム[嘘だろ…、あり得ねえ…あいつは確かに、俺たちが完全に消滅させたはずだ…]
穂乃果/ドラム[ヤミゲドウ…!]
私達の目の前には確かに消滅させたはずのヤミゲドウがいた。
穂乃果[どうして…?]
その時…
??[何をしているのです⁉︎危険なので行きますよ!]
突然、すらっとした青い髪の女の人に腕を引かれた。けど、私はその人の事を知っている。私の親友で幼馴染み…
穂乃果[海未…ちゃん…?]
私は海未ちゃん?似の人にある所へ連れていかれた、そこは…
穂乃果[音ノ木坂学院…?]
海未?[さあ、入りましょう、穂乃果]
穂乃果[やっぱり海未ちゃんだ!]
海未[久しぶりですね、穂乃果、今は部室に行きましょう]
部室
海未[皆さん、お待たせしました。]
私が部室に入った時、背丈や見た目は変わっているけど、私には容易にその人達の事が分かった
絵里[お疲れ様、海未…、あら?その子は…]
海未[はい!穂乃果です!穂乃果ですよ!!]
海未ちゃんは嬉しそうに穂乃果に抱き着いてきた
海未[穂乃果…穂乃果ぁ…グスッ]ぎゅー!
穂乃果[ちょっ、海未ちゃん、痛いよ…]
真姫[落ち着きなさいよ、海未]
その後、海未ちゃんが落ち着いたところで私は皆んなにある疑問を聞く…
穂乃果[ねぇ、あれってヤミゲドウだよね?どうしてあそこにいるの?]
ドラム[そうだぜ、あいつは完全に消滅したはずだ…]
その時、凛ちゃんのデッキからミセリアが現れる
ミセリア[それは僕がお話ししましょう]
ドラム[ミセリア!]
ミセリア[久しぶりですね、ドラム]
ドラム[おう!ところで、あれはヤミゲドウだよな?見た目と雰囲気が少し違う感じがするけどよ…]
ミセリア[そうですね、確かにあれはヤミゲドウです。ですが、あなた達が知ってるヤミゲドウとは少し違います。]
穂乃果[何が違うの?]
ミセリア[あれは、この世界とは別の過去から来たヤミゲドウです。]
ドラム[過去から…来た、ヤミゲドウ?]
ミセリア[ええ…、ここはあなた達がヤミゲドウを消滅させた未来の世界です。]
穂乃果[未来の世界?]
ミセリア[はい、ですがあのヤミゲドウはあなた達の過去の世界からさらに過去から来たとヤミゲドウは言ってました。]
穂乃果[そっか、じゃあここは私達の世界から何年後の世界なの?]
絵里[4年後の世界よ、だから私と希とにこは21よ]
真姫[私と花陽と凛は19ね]
海未[私とことりは20です。]
穂乃果[へー、あれ?そう言えば、穂乃果は?]
その時、全員が固まる
ことり[穂乃果ちゃん…うぅ…]
絵里[穂乃果…凄く…言い辛いんだけど…、未来のあなたはヤミゲドウに負けて…、そのまま、ヤミゲドウに吸収されてしまった…]
穂乃果[え…、そんな…!]
ドラム[お前ら、助けようとしなかったのか⁉︎]
絵里[したわよ!助けようとした!だけど…]
ミセリア[あのヤミゲドウはあの時よりはるかに強く、凶暴になっています、我々が刃が立たないほどに…]
ドラム[マジかよ…]
グォォォォォ!!
またヤミゲドウの咆哮が聞こえる
穂乃果[穂乃果、戦うよ!]
海未[いけません!穂乃果⁉︎]
ことり[未来の穂乃果ちゃんが勝てなかったんだよ!]
穂乃果[それでも!過去の私が呼ばれたってことは、穂乃果には、何か役目があるってことじゃないの⁉︎]
8人[⁉︎]
ドラム[そうだぜ!わざわざ時代を越えて俺たちはここにいるんだ!何か意味があるはずだ!]
希[確かに、そうやな…]
海未[希⁉︎]
にこ[海未!いい加減落ち着きなさい!]
絵里[そうよね、過去の穂乃果がここにいる、それこそ、何か意味があっていること…、可能性の1つとして、過去の穂乃果をヤミゲドウにぶつけてみましょう!]
穂乃果[ありがとう、絵里ちゃん]
ドラム[よし!行くか、穂乃果!]
穂乃果[うん!]
未来の世界で、ヤミゲドウとまみえる!