準決勝終了後
校門前
穂乃果[それでね~、海未ちゃんが~]
海未[穂乃果…、その話は止めてください]
ことり[あははは!]
???[あの!]
穂乃果[うわぁ!はい!]
???[高坂穂乃果さん、ですよね?]
穂乃果[?、そうだけど…]
海未[この制服は…]
ことり[音中の制服だ!かわいい~!]
穂乃果[あなた、誰?]
???[私、絢瀬 亜里沙と申します。]
海未[絢瀬?、もしかして…]
亜里沙[はい!この学園で生徒会長をしてる絢瀬絵里の妹です。]
穂乃果[へ~、生徒会長に妹がいたんだ~]
ことり[かわいい~]
亜里沙[あの…少し時間良いですか?他の場所に移動して話したいです。]
公園
穂乃果[それで亜里沙ちゃん、話って何かな?]
亜里沙[えっと、明日の試合の事ですけど…お願いです!お姉ちゃんを、絢瀬絵里を倒してください!]
三人[…え?!]
海未[まっ…待ってください、あなた、会長の妹さんですよね、何故!]
ことり[海未ちゃん!]
穂乃果[ねぇ、亜里沙ちゃん、どうしてお姉ちゃんを倒してほしいの?]
亜里沙[今日のお姉ちゃんの試合、観てましたよね、お姉ちゃんあんな冷たい事言ってますけど、実はバディファイトの事が凄く好きなんです!お姉ちゃんがあんな風になったのは、理由があるんです。]
穂乃果[理由?]
亜里沙[はい…、実はお姉ちゃん、バディファイトを初めてから一度も負けた事が無いんです。]
穂乃果[へ~凄いね!]
亜里沙[はい…、でも、その強さがお姉ちゃんを追い詰めて行ったんです。]
海未[強さが、追い詰めた?]
亜里沙[はい…、お姉ちゃんは、ロシアに居た時バディファイトの事では凄く真剣で、それでも楽しそうにバディファイトをしていて、ジュニア大会で何回か優勝もしてるんですよ?
だからお姉ちゃんの事を知らない子はいないとまでされていて、でも、お姉ちゃんは強すぎたんです。いつもファイトをしていた友達も、お姉ちゃんが強すぎるって事でだんだんファイトを挑んで来なくなりました。他の子達もお姉ちゃんの強さを恐れて避けるようになったんです。当然ですよね、負けた事がなくて、幾つもの大会で優勝してるんですから、いつも参加していたショップ大会もお姉ちゃんだけは殿堂入り扱いで、参加拒否するようになったんです。
それから…、お姉ちゃんは変わりました。いつも真剣にバディファイトを楽しんでいたのに、その頃からバディファイトはただの遊びだって、自分より強い子なんて居ないって、そう言うようになったんです。私、そんなお姉ちゃんを見て要られなくて…あの時のお姉ちゃんに…グス…真剣にバディファイトを楽しんでいたお姉ちゃんに…戻ってほしくて…!グス…グス…だから、お願いです!お姉ちゃんに勝って、あの時の思いをバディファイトを楽しんでいた時の自分を思い出させてほしいんです。無理なお願いだとは思いますが…グス…お姉ちゃんを倒してください!お願いします!]ポロポロ
穂乃果[亜里沙ちゃん、わかった!勝つよ、穂乃果!絶対に勝って、会長を…絵里先輩を救ってみせる!]
海未[そうですね、そんな事実を聞いてしまっては、断る事は出来ませんね]
ことり[うん!絶対に勝とう!穂乃果ちゃん、海未ちゃん!]
亜里沙[穂乃果さん、海未さんにことりさんも…、ありがとうございます。あ、そろそろ帰らないと、お姉ちゃんが心配するので、失礼します!]
穂乃果[うん!じゃあね~!亜里沙ちゃん!]
亜里沙[あっ!穂乃果さん!お姉ちゃんに一言聞いて下さい!バディファイト好きですか?って…!]
穂乃果[うん!わかった!]
帰路
海未[まさか、 生徒会長にあんな過去があったとは…]
ことり[うん…、ちょっと可哀想な話だったね…]
穂乃果[絵里先輩…、海未ちゃん、ことりちゃん、絶対に勝とう!亜里沙ちゃんの為にも、絵里先輩本人の為にも、やり遂げようね、最後まで]
海未/ことり[はい!(うん!)]