"黒谷一族襲撃騒動"以来、日本には黒い雷が鳴り響いていた。
そんなある日、サツキと絵里は道で倒れていた謎の少女〈黒谷頼那〉を保護して、さらに今起きている黒い雷の理由を知る。
それから翌日……
絵里は自宅にμ'sの皆を集めていた。
穂乃果「おじゃましまーす!」
ことり「おじゃまします。」
海未「おじゃまいたします。」
絵里「穂乃果、ことり、海未、いらっしゃい。」
穂乃果達が着いた時には、μ'sのみんなはもう揃っていた。あと、見慣れない女の子も……
頼那「初めまして、黒谷頼那です。」
頼那の紹介を受けてμ'sの皆も自己紹介した。
にこ「それで?私達を集めて何の話よ?」
絵里「ちょっと待って、後もう1人来るから待ってもらえる?」
穂乃果「もう1人?」
ーーー
サツキはメールで絵里に呼び出された。内容は勿論、頼那の件だ。
サツキ「えーと、絵里ちゃんの家の住所は……、ここか?」
サツキは絵里の家のインターホンを2回鳴らす。
ーーー
ピンポ--ン
ピンポ--ン
絵里「来たわね……、はーい!」
ガチャ…
絵里「よく来たわね。上がって。」
サツキ「ああ、おじゃまします。」
絵里「皆お待たせ、この人を待ってたのよ。」
サツキ「凄い、μ'sが全員揃ってる……、僕は盛谷サツキです。よろしく」
サツキが家に入って自己紹介した時、周りが凍りついた……
サツキ「あ、あれ?」
8人「え、え……、ええーーー⁉︎」
にこ「ちょっと絵里⁉︎何で男があんたの家に入って来るのよー!」
ことり「えー!どういう事⁉︎絵里ちゃんとその人どういう関係!きゃーー!」
花陽「え、絵里ちゃんに、か…彼……、ダレカタスケテ----!!」
海未「え……絵里に……か、かれ……彼……ガクッ」
凛「ダメにゃ……、海未ちゃんがショックで気絶して……もう手遅れにゃ!」
真姫「ちゃんと説明しなさいよね!」
希「エリチにも遂に、春到来みたいやな〜〜」
絵里「ちょっ皆、勘違いよ!も〜」
サツキ「は、ははは……」
ーーー
???
ボルト「あの娘、東京に逃げ込んだか……、だが無駄だぁ!俺には雷神の波動を感じる力がある…、どこに居ても追い詰めてやるよぉ〜!アイハラ!」
アイハラ「はい、ボルトさん」
ボルト「俺が指示した場所へ行け!そして〈黒き雷神〉を俺に献上しろ!」
アイハラ「分かりました。」
ゴォォォウ!!ピシャアアアアアア!!
ーーー
絵里の家
絵里とサツキはなんとか皆を落ち着かせて誤解を解いた。そして頼那の事情を皆に説明した。
穂乃果「へ〜、そんな事が……大変だったね?」
にこ「〈黒き雷神〉ねぇ〜……」
希「ウチの占い通りやな、〈黒き雷を従えし巫女〉って頼那ちゃんの事やったんや!」
サツキ「本当に皆、信じるんだな……」
絵里「言ったでしょ?似たような事があったって」
サツキ「μ'sって、いったい……」
にこ「それで?私達にいったいどうして欲しいのよ?」
頼那「雷神様が言っています。あなた方からは、特別な……「王の気質を持っている」と!」
ことり「王の気質?」
頼那「はい」
希「それって、〈角王〉の事やない?」
海未「確かに、〈角王〉は特別な存在ですね。現に私達しか持っていないみたいですしね。」
真姫「結局はどういう事よ?」
頼那「助けていただいて、危険に巻き込みたくはないのですが……、お願いします!私と共に、〈黒き雷神〉様を守ってください!お願いします!」
μ's/サツキ「…………」
穂乃果「うん!協力してあげようよ、皆!」
真姫「ちょっ、穂乃果!」
穂乃果「真姫ちゃん!このまま黒い雷が鳴り続けててもいいの!」
真姫「そ、それは……」
穂乃果「このままだと自由に外を出歩けないよ!」
海未「確かにそうですね……」
希「暇つぶしには丁度いいんやない?」
真姫「暇つぶしって………」
希「そ・れ・に………、こういう状況は慣れっこやろ?ウチら……」
真姫「………‼︎」
絵里「それに、リーダーが決めた事だしね。」
真姫「もう!分かったわよ!」
ことり「決まりだね!」
穂乃果「私達も一緒に雷神様を守るよ!」
頼那「ありがとうございます!良かったですね、雷神様!」
雷神(ああ…)
μ's/サツキ「⁉︎」
サツキ「今のが、雷神の声か……?」
ーーー
アイハラ「感じる、ボルトさんから譲り受けた〈終焉騎〉の力で、雷神の波動を感取れるぞ!」
ーーー
雷神(‼︎ 頼那、分かるか?)
頼那(うん!近くに嫌な力を感じる……!)
雷神(奴らは構いも無く押し掛けて来るはずだ……、今はこの嫌な力を排除した方がいい!)
頼那(分かった。)
頼那「皆、雷神様が、近くに嫌な力を感じるみたいなの、多分この家に押し掛けて来るかもしれない、だから1回外に出よう!」
頼那達は外に出た。だが外に出た時、1人の男が目の前に現れた。
アイハラ「なんだ、外に出てきたのか?押し掛けてやろうと思ったんだが……ま、良いや、俺とファイトしようぜ?〈黒き雷神〉を賭けてさあ!」
にこ「早速ファイトのお誘いね?どうする?」
サツキ「僕がやるよ」
絵里「サツキ?」
サツキ「正直言って半信半疑だけど、でも頼那ちゃんの話を信じないわけじゃない、この黒い雷の事も説明に合ってるし、それにさ……協力するからには、僕の力を皆に知って貰わないとね!だから僕が相手になる!」
アイハラ「ふん、良いぜ!お前が負けたら〈黒き雷神〉は貰う!」
サツキ「僕が勝ったら諦めてもらう!」
サツキ「星よ、光よ、僕に勝利を!ルミナイズ!〈ヴィクトリー・スター〉」
アイハラ「終わりは突然やって来る!ルミナイズ!〈終わりの暴牙〉」
オープンTHEフラッグ
サツキ「スタードラゴンワールド」
アイハラ「デンジャーワールド」
アイハラ「見せてやる、ボルトさんから譲り受けた〈終焉騎〉の力をな!」