バディファイトLoveLive!   作:ヤギリ

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サツキと絵里

盛谷サツキは、歌ノ森坂高校の2年生である。

彼は高校1年の時に他の学校から編入して来たが、彼の気さくな性格が功を奏し、クラスに馴染むのはそう時間がかからなかった。

 

そして彼は今、黒い雷が鳴り響く中、帰路についていた。

 

 

サツキ「全く、最近の天気おかしいだろ……」

 

 

ピシャァァァァァ!!ゴォゥゥ!!

 

 

サツキ ビクッ!?

 

サツキ「雷に撃たれる前に早く帰るか……、ん?」

 

少女「………」

 

 

サツキの目の前に、1人の少女が倒れていた。サツキは急いで少女の元に駆け寄る

 

 

サツキ「ん?……!君!大丈夫か⁉︎ボロボロじゃないか……!どこか休める場所は……」

 

?「どうかしましたか?」

 

 

サツキの後から、別の制服の女子が声をかける

 

 

サツキ「あ、この娘が道で倒れてて……」

 

?「ボロボロじゃない、どこか休ませる場所は……?」

 

サツキ「仕方ない、近くに僕の家がある、そこへ運ぼう!少し手伝ってください!」

 

?「分かったわ!」

 

少女「………」

 

 

サツキとその女子は倒れていた少女の介抱の為にサツキの家に向かう

 

ーーー

 

しばらく歩いて、サツキの家に着く。

 

 

サツキの家

 

 

少女をソファに寝かせる。

 

 

サツキ「本当に助かったよ、ありがとうございます。」

 

?「どういたしまして……」

 

サツキ「あ、僕は盛谷サツキ、歌ノ森高の2年だ。」

 

絵里「私は絢瀬絵里よ。音ノ木坂学院の3年よ。」

 

サツキ「ん?絢瀬絵里?」

 

絵里「どうかしたの?」

 

サツキ「あ、もしかして!ラブライブ!の優勝スクールバディチーム〈μ's〉の、絢瀬絵里さんですか⁉︎」

 

絵里「ええ…、まぁそうよ。私を知ってるの?」

 

サツキ「まぁ、名前だけはメンバーが多いから誰が誰か分からなかったけど、あなたが絵里さんでしたか……」

 

絵里「ふふふ、そうなのね?」

 

 

2人はしばらく会話していた。

 

 

サツキ「それより、今はこの娘だな」

 

少女「………」

 

絵里「そうね」

 

少女「う、うーん……うぅ……」

 

サツキ/絵里「⁉︎」

 

少女「こ、ここは……?」

 

サツキ「気がついた?ここは僕の家だよ。」

 

絵里「大丈夫?」

 

少女「はい、大丈夫で……うぅ……‼︎」

 

 

突然少女はお腹を抑えて唸る……!

 

 

サツキ「お、おい!」

 

絵里「ちょっと、どうしたの⁉︎」

 

少女「お…、お腹が……!」

 

絵里「お腹?」

 

サツキ「腹がどうしたんだ⁉︎」

 

少女「お腹がぁ……!……す、空きました……。」

 

サツキ/絵里「……へ?」

 

少女「お腹が空きました……」

 

サツキ/絵里「あ、あはは……」

 

 

サツキは今晩の夕食にと取っておいたコロッケやご飯などを、温めて少女に与えた。

 

 

少女「ふぅー、ありがとうございました!美味しかったです。」

 

サツキ「それは良かった。」

 

絵里「もう、紛らわしいかったわよ」

 

少女「すいません。あ、私は黒谷頼那です。」

 

サツキ「僕は盛谷サツキだ。」

 

絵里「私は絢瀬絵里よ。」

 

頼那「サツキさんと絵里さん。助けていただき、ありがとうございます。」

 

サツキ「じゃあ頼那ちゃん、さっそく聞きたいんだけど、どうしてそんなにボロボロなんだ?」

 

絵里「何かあったの?」

 

頼那「そ、それは………」

 

 

?(頼那……)

 

頼那(! 雷神様……!)

 

雷神(その男はまだしも、あの女からは強い力を感じる。)

 

頼那(強い力、ですか?)

 

雷神(ああ、我のような特別な存在を……『王』の気質を感じる。彼女には、話してみてもいいだろう。)

 

頼那(分かった。)

 

 

サツキ「どうかしたかな?」

 

絵里「言いたくない事なら無理に話さなくてもいいのよ?」

 

頼那「い、いえ!話します。何があったのか……」

 

 

そして、頼那は自分に起きた事を全て話した。自分が〈黒き雷神〉の継承者である事、自分の村が野盗に襲われた事、そして自分だけが逃げ延びた事、〈黒き雷神〉がその野盗に狙われている事を……

 

 

サツキ/絵里「………」

 

頼那「信じられないよね、こんな話……」

 

絵里「いいえ、信じるわ……!大変だったわね?」

 

サツキ「え?信じるの⁉︎」

 

絵里「ま、まあ……似たような事が何度かあったからね……」

 

サツキ「………」

 

絵里「でも、こればかりは私1人じゃどうにもできないわね……」

 

頼那「ですよね……」

 

サツキ「………」

 

絵里「まだ8人仲間がいるわ。あの子達にも話を聞いてもらいましょう。」

 

頼那「本当ですか⁉︎」

 

サツキ「あと8人……って、まさか……」

 

絵里「そのまさかよ!けど、その話は明日にしましょう?」

 

サツキ「そうだな、えっと……、絵里……さん?」

 

絵里「ふふふ!普通に読んで良いわよ。同い年でしょ?サツキ」

 

サツキ「じゃあ、絵里ちゃん……、頼那ちゃんの事頼んでもいいかな?」

 

絵里「え?」

 

サツキ「ほら、僕は1人暮らしだからさ、女の子と屋根の下っていうのは、まずいだろ?」

 

絵里「確かにそうね、しばらくは私の家で預かるわ。」

 

サツキ「助かるよ……。」

 

頼那「よろしいんですか?」

 

絵里「ええ、家も女だけだから。あ、あの……サツキ…」

 

サツキ「ん?」

 

絵里「えっと…、メアド交換しましょう!」

 

サツキ「え?」

 

絵里「こ、今後の為よ!頼那についての事とか……!それに、頼那の話を聞いて、僕は関係ありません。じゃ困るからよ!」

 

サツキ「わ、分かった!分かったから!」

 

 

そしてサツキと絵里はメアドやLINEなどを交換して、絵里は頼那を連れて自宅へ帰っていった。絵里の顔は少し赤らんでいた。

 

 

サツキ「絢瀬絵里ちゃん……か……、何だろう?この胸の高鳴りは……」




初対面の2人の心は少し揺れる……。




姑息な宣伝をします。

ニンテンドー3DS用ソフト『フューチャーカード バディ ファイト 誕生!オレたちの最強バディ!』
2018年 3月15日に発売予定‼︎


金欠でバディファイトの遊び相手が居ない僕にとって、ゲームで出してくれるのは、非情にありがたい事であります!1年遅れになりますが、やっとバッツのデッキやカオス、アトラのデッキを無料で組めるとなると凄く嬉しい限りです。ある程度カードの使い方に慣れたらオンラインで出没するかもしれないので、このゲーム買うよ!って人は、もしオンラインで当たったら、よろしくです。良いファイトをしましょう!


∞the chaos∞ も収録されてて欲しいな〜 (小声)

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