やはり俺の私の青春大学ラブコメは間違っている。   作:久谷見志乃

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ぼっち夢の国は諦めました。

で、引っ張ってると何かずいぶんと時が経ってました。

その間は自分のオリジナルノベルとか書いて遊んでしました。

その間にペンタブは壊れ絵が描けない状態です。

なので今回は挿し絵なし!


7話:そしてかれと彼女はまみえる。

確かに言ったよ。

 

 

 

仲良くしてねっ!

 

 

 

って。

 

だからって。

 

 

いろは「ここまで絡んでくるとは思わなかったよ…。」

 

 

仁保「ん?」

 

 

 

只今。

あれから時が過ぎて

3限終わり。

 

 

仁保「いやー。1、3限とも一緒の授業だとはねー。」

 

 

いろは「そうだね…。」

 

 

仁保「?どうしたの?いろはちゃん。元気ない?」

 

 

いろは「元気はあるけど…。」

 

 

 

なんというか。

元気はあるけどやるせない。

そんな感じ。

 

 

 

高校生の頃はぶれてはいたけれどぼっちではなかったし。

女子相手だと表面上だし。

男子相手だと装おっちゃうしで。

まともに人と関わったことがなかったのが原因なのかなぁ…。

 

 

だからこそ。

先輩達とは素で関われたから

元気がなくてもやるせなくなることはなかった。

 

 

 

けど。この子…。

 

 

 

いろは「…素なのか作ってるのか…。」

 

 

仁保「酢?酢は作る派じゃなくて買う派だなぁ。」

 

 

いろは「そんなこと聞いてないしそれ前者はいるの?」

 

 

仁保「作る人がいないと買う派どうするのさ!」

 

 

いろは「いや業者とかじゃなくて…。…何でもない…。」

 

 

仁保「いろはちゃんは面白いなぁ~!」

 

 

いろは「私よりよっぽど仁保ちゃんの方が面白いよ…。」

 

 

 

 

明らかに今まで出会った中で先輩と同等くらいに

めんどくさくて特殊な感じがする。

 

 

ほんとなんなのこの子。

 

 

 

で。

 

 

 

いろは「仁保ちゃんはまだ授業あるの?」

 

 

仁保「ないよ?」

 

 

いろは「…この後の予定は?」

 

 

仁保「ないよ!」

 

 

いろは「…。はぁ…。」

 

 

仁保「えい!」

 

 

 

パシッ!っと音をたて

私の目の前で何かを掴むように合掌をした。

 

 

 

仁保「幸せ逃げちゃうよ?」

 

 

 

そう言い

小首を傾げ

ニコッと笑いかけられた。

 

 

 

 

いろは「これでほんとにつくってないの!?」

 

 

 

 

つい。

声を荒らげてしまった。

ここ大学内のカフェなのに。

 

 

 

仁保「あはは~。だから酢は買う派だって~。」

 

 

いろは「まだ引っ張られてた酢の話題!」

 

 

 

 

想像以上だった。

天然さでいうと

結衣先輩なんか比じゃないくらいに。

 

 

まぁそれは

そのキャラを作ってなければの話なんだけど。

 

 

 

仁保「いろはちゃんはこの後何か予定あるの?」

 

 

いろは「私?あるよ。」

 

 

仁保「なんだぁ。あるのかぁ~。」

 

 

 

如何にもというくらいに残念がっていた。

 

 

 

仁保「…因みにどんな予定?」

 

 

いろは「え。…えっーと…。」

 

 

 

なんて答えろと?

「隣に住んでる高校生の頃の先輩で今も大学の先輩の人に授業終わりに突撃して一緒に帰る予定。」

とでも答えろと?

 

何それ。

言葉にしたら物凄い恋人同士みたいじゃん!

やだ!そうなりたい!

 

 

…じゃなくて!

 

 

 

いろは「ま、まぁ。うん。何でもない予定だよ。」

 

 

仁保「あ!怪っし~い!」

 

 

いろは「…ほんとなんでもないから…。」

 

 

仁保「いや!その顔を下に向けながら口ごもるなんて怪しさ満点だよ!何なの!ねぇ!!」

 

 

 

この子結構ぐいぐい来るねぇ!?

確かに会ってから5時間くらいは経ってるけど

たった5時間でここまで来る子初めてなんだけど!?

 

 

 

時間も時間で人もまばらなカフェで二度目の注目を感じていた。

 

 

いろは「…仁保ちゃん…。声おとして…。」

 

 

仁保「…あ。ごめん…。」

 

 

 

そう言うと仁保ちゃんは

周りの視線に気付いたのか

テーブルからいつの間にか乗り出していた体を縮こまらせ

照れ笑いをした。

 

 

 

仁保「いやぁ。大学生になったんだからもっとおしとやかに恋ばなしないとね!」

 

 

いろは「仁保ちゃんの大学生のイメージの安直さ…。」

 

 

仁保「ん?」

 

 

いろは「何でもないよ。」

 

 

仁保「で。どんな予定なの?」

 

 

いろは「結局踏み込んでは来るんだ…。」

 

 

仁保「ほれほ~れ。言ってみ~?」

 

 

 

なんかイラッとした。

ほんとになんか。

イラッとした。

 

 

 

いろは「…。別に。人待ってるだけ。」

 

 

仁保「男子?」

 

 

いろは「男子。」

 

 

仁保「彼氏?」

 

 

いろは「違う。」

 

 

仁保「でも気が?」

 

 

いろは「…。」

 

 

仁保「暗黙の了解ってやつだね!」

 

 

いろは「使い方間違ってない?」

 

 

仁保「直訳したらあってるよ!」

 

 

 

もうやだ。

もう何この子。

遠慮ない土足でずかずかと踏み込んでくる。

どうしよう。

既に嫌いになりつつあるよ…。

 

 

 

仁保「カッコいい?」

 

 

いろは「…まぁ。」

 

 

 

外見は腐った目を除けばそこそこ。

内面はひねくれを除けばそこそこ。

ってところ。

 

 

ていうか。

こういうズケズケ来る子に対して

高校までならもっとおざなりに対処してたような気がするんだけどなぁ。

なんかほんとにガードというか

壁が薄くなってない?いろはちゃん。

 

 

 

仁保「よし!会いたい!」

 

 

いろは「良くないし会わせないよ。」

 

 

仁保「勝手についていくね!」

 

 

いろは「…。スッ カチカチカチ プルルル」

 

 

仁保「無言で110番にかけないでくれる!?」

 

 

いろは「パタン。仕方ないね。で、どこの刑務所いきたい?」

 

 

仁保「まだ18だから少年院だね!」

 

 

いろは「切り返しの正論感がもうほんと先輩みたい…。」

 

 

仁保「お!例の?」

 

 

いろは「…。そろそろ私いくから。」

 

 

仁保「さらっと帰らないでガールズトークしよっ?」

 

 

 

立ち去ろうとした瞬間。

仁保ちゃんにガシッ!と腕を捕まれて

転びそうになったのでバランスを取り直しつつ

 

 

 

いろは「いや、もう時間だから。」

 

 

仁保「え?まだ4限終わるまで30分近くはあるよ?」

 

 

いろは「もういかないと間に合わないんだよ。」

 

 

仁保「??」

 

 

いろは「ついてきたかったらついてきていいから行かせて。」

 

 

仁保「いいの!?ならいこう!」

 

 

 

この際もうしょうがない。

と、自身に言い聞かせて

後ろに仁保ちゃんを迎えて

カフェを去っていった。

 

 

 

 

 

 

先輩に会うために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

八幡「…ほんとに待ってたのか。」

 

 

いろは「有言実行する女ですよ!私は!」

 

 

八幡「しなくてよかったのだが。で、後ろのは?」

 

 

いろは「…。先輩帰りますかっ!」

 

 

八幡「いやいや説明しろよ。まず誰だよ。」

 

 

仁保「庭部仁保と申します!先輩っ!」

 

 

八幡「あ、ぅお。比企谷八幡で、す。どうも。」

 

 

いろは「…先輩なにどもってるんですか。」

 

 

八幡「うるせぇ。で、誰だよ。」

 

 

仁保「庭部仁保ですっ!八幡先輩っ!」

 

 

八幡「いや、聞こえてたから。」

 

 

いろは「何かついてきたんですよね。」

 

 

八幡「何かって何だよ。」

 

 

いろは「たまたま、ほんとにたまたま1、3限と授業が重なったのでたまたま一緒にいたら何かついてきました。」

 

 

仁保「何かついてきましたっ!」

 

 

八幡「お、おう。」

 

 

 

なんだこの。

テンションだけで生きてるような長身女子。

髪型が由比ヶ浜に似てるせいでちょいちょい重なるんだが。

 

 

 

いろは「まぁもう。この際人手あった方が嬉しいですし先輩と二人で帰れないのは残念ですけどまぁメリットもあるしいいかなと。」

 

 

八幡「今日初めて会ったんじゃないのか?」

 

 

いろは「会いましたけど?」

 

 

八幡「…。いやお前のコミュ力すごいな。」

 

 

いろは「先輩と一緒にしないでください。」

 

 

仁保「?なにかするの?」

 

 

いろは「過酷労働。」

 

 

仁保「…え?」

 

 

いろは「ついてくるって言ったよね?」

 

 

仁保「…言った、けど…。え?」

 

 

いろは「ついてくるなら最後までついてくるよね?」

 

 

仁保「え、え?」

 

 

 

その女子は

おどおどして俺に向かって

「状況説明を!」

みたいな感じの眼差しで見てきた。

 

 

が、

 

 

 

八幡「…諦めろ。」

 

 

 

 

仁保「だから何をぉぉーーー!?!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

彼女の叫びは辺り一体に轟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




期間が空きすぎたので
降り戻って書いてました。
所々支離滅裂なところもあると思います。
その際は教えていただける幸いです。

それでは次こそ挿し絵書いて戻ってきます!

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