やはり俺の私の青春大学ラブコメは間違っている。   作:久谷見志乃

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長かった。

自分の癖なのですが
1日書くと1日が凄く長くなる。

直したい。


それと台本形式タグって
台本形式
ってつけたらいいのですかね?
よくわからないです。


5話:そしてかれらは一日を終える。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

夕食を食べ終わる頃には

これは夜食と言った方が

正しいのでは?

くらいの時間を指していた。

 

 

 

 

そしてあることに気づく。

 

 

 

 

八幡「この時間だと物音うるせぇしもうベッドの組み立て出来ねぇな…。」

 

 

いろは「…そうですね。」

 

 

八幡「そういやお前昨日こっちに来たって言ってたが昨晩はどうしてたんだ?」

 

 

いろは「え?仕方ないので持ってきた寝袋で寝てました。」

 

 

八幡「そうなのか。なら今日もだな。」

 

 

いろは「えー。…あー。こんなところにふかふかのベッドがぁー…。」

 

 

八幡「んな白々しく今気づいたみたいに言うな。」

 

 

いろは「とぅっ。」

 

 

 

ボフッ。

 

 

 

と。

布団独自のオノマトペを奏で

一色は俺のベッドに飛び込んだ。

 

 

八幡「っておい。」

 

 

いろは「先輩はヘタレだからなにもしませんよねー?」

 

 

八幡「先読み先取りやめてね?」

 

 

いろは「先輩のことなら6割くらい分かりますから!」

 

 

八幡「中途半端な…。」

 

 

いろは「でぇー。ここで寝てもいいですかぁ?」

 

 

八幡「…好きにしろ…。」

 

 

いろは「じゃー寝まーす。」

 

 

八幡「食器片付けてくるわ…。」

 

 

一応ね?

俺も男の子だからさ?

何も感じないことはないんですよ?

そういう意識くらい持ってねいろはす。

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

食器をあらかた片付けると

一色はベッドの上ですーすー寝息を欠いていた。

 

 

 

 

防御力薄くないですかね。

 

 

 

 

八幡「おい。起きろ。お前風呂どうすんだ。」

 

 

いろは「すーすー…。」

 

 

八幡「起きねぇ…。まぁいいか。寝かせておくか。」

 

 

 

 

この時間から自分のためだけに

風呂を沸かすのも時間とお金と労力がかかるので

シャワーでも浴びるかな…。

 

 

一色を俺のベッドの上に寝かせ自身はシャワーを浴びるというなにか誤解を生むかのような状況にドキマギしながら

心を無にするように支度をし始めた。

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 

冗談混じりで先輩の布団に飛び込んだけど

まさか本当に寝てしまうとは…。

 

 

いやこれは先輩の匂いが心地好いのが悪い。

…そう感じる私がどう考えても悪いですね。

 

 

 

まぁなにを言いたいかと言うと

 

 

 

 

目を覚まして

先輩のベッドの上で

向こうからシャワーの音がする

この状況どうしよう。

 

 

 

 

…。

……。

 

 

 

 

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

 

 

 

いくらなんでもやり過ぎたぁぁぁ!!

 

 

 

確かにちょっとは誘ってみたりとかはありましたけど!!

 

 

 

それでもほんとに寝るってわたしどうしたのぉぉーーー!!??

 

 

私こといろはちゃんは鉄壁の守りとして有名じゃありませんでしたっけぇ!?

 

 

なのにこの守りすらないがっらがらのDFはぁぁー!!

 

 

 

 

 

先輩のベッドの上で

悶えに悶え

なんかもう。

穴があったら埋まりたい。

というか。

対核爆弾用シェルターくらいの壁を隔てて

隠れたい。

 

 

 

 

八幡「…お。起きたか。」

 

 

いろは「しぇ、しぇんふぁい!?」

 

 

 

驚きのあまり

有り得ないくらい噛んで

中国に有りそうな地名になっていた。

 

 

 

八幡「おぉう…。どうした急に…。」

 

 

いろは「い、いえ!何でもありません!」

 

 

八幡「そうか…。あ。お前風呂とかどうするんだ?」

 

 

いろは「!?なんですか!?セクハラですか!?」

 

 

八幡「そうじゃねぇよ。単にどうするかを聞いてるんだ。」

 

 

いろは「…そりゃ入りますけど…。汗もかいてますし。」

 

 

 

勿論。

その中には変な汗なる部類のものもふくまれているんだけど。

 

 

 

八幡「いや。入るのは分かってたがお前の部屋で入るんだよな?」

 

 

いろは「…え?」

 

 

八幡「え。なにその反応。」

 

 

いろは「…いえ別に。」

 

 

 

当たり前のごとく昨日からいるのだから

風呂回りのことはあらかた整理されている。

だから私も私の部屋で入るつもりだったんだけど。

 

 

え?

なに?

先輩の浴室とか借りるみたいな夢のような…

じゃないじゃない。

幸福な選択肢あっていいの?

ねぇいいの?

 

 

 

八幡「ていうかそのままお前の部屋で寝ればいいじゃないか戻って来ずに。」

 

 

いろは「…片付けたとはいえまだ散らかってるじゃないですか。」

 

 

八幡「でも昨晩はそれより散らかってた部屋で寝たんだろ?」

 

 

いろは「…っぐ。そ、そうですけど。」

 

 

八幡「それにどう考えても男の部屋で寝るのはおかしいだろ。」

 

 

いろは「…むぅー。」

 

 

 

 

うまいこと口実が見当たらない思い付かない。

まぁそれもそのはず。

先輩の意見は正論で

私のはただのワガママなのだから。

 

 

欲にまみれた

自分だけを満たすためだけの

私欲なんだから。

 

 

 

いろは「…せ、先輩との再会記念に語りましょうよ!ね?!ね!?!」

 

 

八幡「それさっきオサレなカフェでやったじゃないか。それに俺別に語ることなんざないし。」

 

 

八幡「ていうかなに?何でお前そんなに必死なの?」

 

 

いろは「…ぅー。」

 

 

 

 

そうだよね。

先輩からしたら

「こいつなにこんなことに一生懸命になってるの?」

だもんね…。

 

 

 

八幡「まぁ。さっき俺好きにしろって言ったからどっちでもいいんだがな。」

 

 

いろは「え?」

 

 

 

予想外すぎる

的を外れすぎた

先輩の発言。

 

 

 

いろは「な、なんですか!?どうしたんですか先輩!前なら頑なに断るところじゃないですか!」

 

 

八幡「いや俺前からずっと意思貫徹してるだろ。」

 

 

いろは「そこじゃなくてですね!こう。人と関わるのを拒むというかですね!」

 

 

八幡「あー…。」

 

 

いろは「でしたよね!?」

 

 

八幡「かもな…。まぁ俺にも色々あるんだよ…。」

 

 

いろは「なんですかそれ!何があったんですか!私と離れてる一年間に一体何があったんですかぁ!」

 

 

八幡「うるさい。近所迷惑を考えろ。ボリュームを落とせ。」

 

 

いろは「…あ。すいません…。」

 

 

八幡「なんだ。俺もそれなりに人と関わることを邪険しなくなったわけだ。」

 

 

いろは「…らしくないですね…。前ならアイデンティティークライシスとか言いそうなのに…。」

 

 

八幡「さっきも言ったろ。色々あったって。」

 

 

八幡「まぁなに。一色お前と久しぶりに会ったのだからという先輩の後輩を思う心だ。」

 

 

いろは「会ったときは会いたくない云々言ってませんでしたか…?」

 

 

八幡「…。」

 

 

いろは「じっー…。」

 

 

八幡「と、とりあえず入ってくるか浴びてくるかしてこい。」

 

 

いろは「…まぁいいことにしておいてあげましょう。ではではいってきまーすぅ。」

 

 

八幡「…おう。出来れば帰ってくるな。」

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

さて。

先輩を誘惑するために

丹念に体を洗うとしますかね。

 

 

…。

 

 

 

なんかはしたなくないですか?今の発言。

 

 

 

なんて思いつつ

脱衣場で服を脱ぎ

自分の体が露になるのを実感して

ふと洗面所の鏡を見ると。

 

 

 

いろは「…んー。」

 

 

 

男と女を判別する際に

第一のポイントである

胸部。

 

 

 

いろは「…はぁ…。一年間でここまで育たないものなの…?」

 

 

 

まぁ。

あるかないかでいうと

ある方に属していると思うんだけど。

 

 

 

結衣先輩というすっごい持ち主を知ってからというものの

いまいち自信が持てない。

 

 

 

いろは「先輩はどうなんだろう…。」

 

 

…。

 

 

……。

 

 

 

 

 

ち、違うから!

別に!先輩の好みなんて気にしてないから!

先輩の好きな女子になんて目指してないから!

本当だから!

 

 

 

 

 

い、いや。

誰に言い訳してるの私…。

 

 

 

早くシャワーでも浴びて

煩悩とかそーいうのも洗い流してこよう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

日付変更線は

無慈悲にも日本を跨いでしまった…。

 

 

 

一色がこの部屋を去ってから既に30分は経っている。

万が一。

もしかしたら。

いやもう来る気しかしないんだが。

可能性という話を信じて

一色が二度この部屋の敷居を跨ぐことがあるかもしれない。

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

 

いろは「せんぱーい。愛しのいろはちゃんですよー!」

 

 

 

 

一色いろはは

無慈悲にも敷居を跨いでしまった…。

 

 

 

八幡「ほんとに来たのかよ…。」

 

 

いろは「先輩だって起きててくれたじゃないですかー。」

 

 

八幡「後輩を思う心でな。」

 

 

いろは「あー。はいはい。」

 

 

 

雑という意味で

てきとうにあしらわれるような返事をした一色は

勿論先程とは服装が違う。

だが与える印象というのはほとんど変わらなかった。

 

 

所々モコモコしており

色はピンクときた。

 

 

THE私可愛いでしょ?

みたいな服装だ。

 

 

 

 

いや実際一色は可愛いんだがな。

 

 

 

 

それを知ってなお

それを利用しているから

本当にいい性格してる。

 

 

八幡「さて寝るか。お休み。」

 

 

いろは「ちょ、ちょっとはやくないですか!?もうちょっとなにか話しましょうよ!」

 

 

八幡「だから語ることなんぞない。」

 

 

いろは「そんなぁ…。」

 

 

いろは「…ってあれ?先輩どこで寝るつもりなんですか?」

 

 

八幡「床。」

 

 

 

まぁ正確にはカーペットの上なのだが。

 

 

 

いろは「…先輩のベッドって広いですよねー。」

 

 

八幡「そうか?普通だろ?」

 

 

いろは「でもぉ二人くらい寝れそうじゃないですかー?」

 

 

八幡「…。」

 

 

いろは「…。」

 

 

八幡「…お休み。」

 

 

いろは「ちょっとぉ!いーじゃないですかぁ!一緒に寝ましょうよぉ!」

 

 

八幡「やだよ!あと両肩持ってぐらぐらするのやめろ。」

 

 

いろは「先輩が床で寝るなら私も床で寝ますぅ!」

 

 

八幡「なんでだよ。疲れてるんだろ?いいからベッドで寝ろよ。」

 

 

いろは「そーですけどぉー。そーじゃないじゃないですかー。」

 

 

八幡「どういうことだよ…。」

 

 

いろは「こんな可愛い後輩と一緒の布団に寝れるんですよぉ?」

 

 

八幡「…電気消すぞ。」

 

 

 

カチッ

 

 

 

いろは「え。ちょっ。ホントに消さないでくださいよぉ!」

 

 

 

 

いちいちうるさいな。この後輩。

 

 

 

 

いろは「暗くて見えないですよぉ。」

 

 

八幡「いやベッドお前のすぐ横にあったろ。」

 

 

いろは「…いやそーですけど…。まぁもういいです…。」

 

 

八幡「なんだよ。」

 

 

いろは「何でもないです。」

 

 

 

一色が布団に入ったことを音で確認したあと

自分も横になった。

 

 

しばし訪れる静寂の時間。

一色が来てからというもの

俺の部屋がこのような時間を過ぎるのを久しぶりに感じてた。

 

 

やはり俺の部屋はこうあるべきだと思う。

 

 

 

いろは「…先輩。」

 

 

八幡「…なんだよ。」

 

 

 

ホントにしばしだった。

 

 

 

いろは「なんか今日はすいません。それとありがとうございました。」

 

 

八幡「謝罪か礼かはっきりしないな。」

 

 

いろは「どっちもですから。久しぶりに会ったというのに色々振り回した謝罪とその振り回しに付き合ってくれたお礼です。」

 

 

八幡「お前が礼を言うなんてな…。まぁお前に振り回されるのは慣れてるから気にするな。」

 

 

いろは「…そうですか。そうですね。ふふっ。」

 

 

いろは「それじゃ先輩お休みなさいです。」

 

 

八幡「おう…。」

 

 

 

久しぶりに一色と会った今日という日が

久しぶりにとても濃い一日だったな。

 

 

いや一色の言う通り振り回されただけなんだけどな。

 

 

…あ。そういや。

 

 

 

八幡「おい一色。」

 

 

いろは「すーすー…。」

 

 

八幡「もう寝てるのか…。まぁいいか…。」

 

 

 

明日俺は昼から講義なのだが

こいつのカリキュラムを聞いてなかった。

 

 

朝からだったらどうするんだこいつ。

目覚ましとかかけた様子なんてなかったぞ。

 

 

まぁいい。

俺はいつも通り昼に起きるとするか。

 

 

 

八幡「…。」

 

 

八幡「…はぁ。」

 

 

 

本当に手間のかかる後輩だな。

 

 

 

そう思いつつ

スマホを取りアラーム時刻を変更した。

 

 

 




プロボッチの自分は

勿論クリボッチでしたが
皆さんは如何なクリボッチを過ごしましたか?

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