鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ 作:アインスト
最終回も変わらないテンションでお送りします。
では、どうぞ。
刃「ナナシ‥‥‥」
ノーネーム「‥‥‥」
ノーネームは引き金に指をかけたまま。
俺は何もできない。
どうするつもりだ‥‥‥?
ノーネーム「‥‥‥!!」
闇奈「ひっ‥‥‥!!」
刃「!!」
するとその時、ノーネームは引き金をゆっくりと引く。
最大まで引き金は引かれ、"タァンッ"と乾いた音が響いた。
向けられた銃口は‥‥‥。
ノーネーム「‥‥‥俺も、存外甘い男だな」
闇奈「あ‥‥‥れ‥‥‥?」
あの娘の足元を見ると、一発の銃弾が直撃した跡が地面に残っていた。
どうやら撃つ寸前で逸らして引き金を引いたみたいだ。
ノーネーム「力を暴走させた者を我々は止める事ができる‥‥‥が、我々には裁く権利は無い。裁くのは我々ではなく法だ」
闇奈「私を、突き出すの‥‥‥?」
ノーネーム「逆だ。お前ほどの技術者はそうはいない。だから我々亡国企業が保護する」
刃「そんな事できんのか?」
ノーネーム「まぁ、出来ない事は無い。スコールとの相談が必要だが、な」
刃「なるほど、じゃあ後は任せていいんだな?」
ノーネーム「問題は無い。お前はいつも通り過ごせばいい」
こうして、彼女によるクーデターは終息。
‥‥‥だけど、なんか終わった気がしねぇな。
まぁあれだけ乱戦だったから、それもそうか。
こういう落ち着いた日常ってのも悪くないな。
それから一週間後。
一夏「おーい刃ー!!」
刃「おーイッチー、元気してたか?」
一夏「あぁ。刃はもう退院して大丈夫なのか?」
刃「おう。もうバッチリ回復したからな」
一夏「そうか。セシリアとシャル、刃の事心配してたぞ?」
刃「あちゃー、マジ?」
一夏「あぁ。後は‥‥‥楯無さんや簪も」
刃「なぁイッチー、これって俺愛されてる?」
一夏「いや、そうと見て間違いないと思うぞ」
刃「だよなぁ‥‥‥あ、そうだイッチー」
一夏「うん?」
刃「俺‥‥‥束姉さんから会社みたいなの作ってみないかって言われたんだよ」
一夏「‥‥‥え?」
刃「まぁまだ考えてる途中だからな」
一夏「そ、そうか」
刃「ところでイッチー、セシリアとシャルは何処に?」
一夏「あー、確か一組教室にいると思うぞ」
刃「サンキュ、じゃあ行ってくらぁ」
一夏「あぁ、行ってこい」
そうして俺は一組教室に向かって走った。
早く会いたいから。
会って抱きしめてやりたいから。
そうして走って、やっと着いた。
俺は意を決して扉を開く。
刃「よ、よう。久しぶり‥‥‥」
セシリア「えぇ、本当にお久しぶりですわ。刃さん」
シャル「女の子を待たせ過ぎだよ、刃。心配したんだから」
刃「はは、悪いな‥‥‥」
セシリア「ならそれなりの誠意を見せてほしいですわね。ねぇシャルロットさん?」
シャル「うん、わかってるよセシリア。という訳で刃」
セシリア・シャル「「私(僕)達に許してほしいなら抱きしめてほしいですわ(な)」」
刃「おう、わかった」
そして俺は右腕でセシリアを、左腕でシャルを抱きしめた。
これで、本当に終わったな。
セシリア「‥‥‥刃さん」
刃「ん?」
シャル「あ、セシリアも気づいた?」
セシリア「えぇ。扉の前で二人ほどウズウズしてらっしゃいますわ」
シャル「あのー、貴女達もこうしたかったらやってもいいですよ?」
シャルの一言で教室の扉が開き、そこからなんとかんちゃんとたっちゃんが。
そして、抱きつかれる。
楯無「はー、久しぶりの楠上君だわ」
簪「私も、同じ」
刃「おぉ‥‥‥っと、あー‥‥‥」
セシリア「刃さん、怒ってませんよ?」
シャル「うんうん。最終的に誰を選ぶかは刃次第だしね」
刃「‥‥‥だよな」
セシリア「さ、あと二年頑張りましょう?」
刃「あぁ、っとその前に‥‥‥」
簪「?」
刃「えーっと‥‥‥セッシーとシャル、たっちゃん、それからかんちゃん‥‥‥あのな、その‥‥‥」
セシリア「どうしましたの?」
シャル「何か言葉がつっかえてるのかな?」
楯無「ふーん、まぁ予想はできたわ」
簪「刃、はっきり言って」
四人から言われる。
いやぁー、だって自分から言うの恥ずかしいし‥‥‥。
まぁ、言わなきゃならんのだが。
刃「‥‥‥っと、あのな?嫌じゃなけりゃいいんだけど‥‥‥俺と、付き合ってくれないか?」
セシリア「まぁ‥‥‥殿方からのお誘いを断る訳にはいきませんわね」
シャル「あはは、これから大変だよ刃?」
楯無「ふふ、まさかキミから言ってくれるなんて嬉しい事してくれるじゃない」
簪「でも、私達と付き合うという事は刃の出費が‥‥‥」
シャル「そこはほら、たまに刃にお返ししてあげればいいと思うよ」
セシリア「そういう事ですわ。刃さん、大事にしてくださいね?」
刃「‥‥‥っ、おう!!」
いやぁ、転生してからいろんな事があったなぁ。
いきなり束姉さんに頭ごっつんこするし。
さらに買い物先でイッチーとちっふー先生に会うし。
セッシーと初めて会って、決闘したし。
クラス代表戦では無人機が襲撃するし。
シャルが男装して転校してくるし。
まぁちょっとラッキースケベもあったけど。
それからラウリーからお兄ちゃんって慕われるし。
臨海学校でも色々あったな。
後は‥‥‥あ、そうだ。
セッシーとイギリス行ったり、シャルとフランス行ったりしたな。
そのあとにあの娘が襲撃したんだよな。
いやー、本当に色々あったな。
でもここまで来れたのは俺だけの力じゃない。
イッチー、セシリア、シャル、りーちゃん、モッピー、かんちゃん、たっちゃん、それからちっふー先生にまーちゃん先生(真耶)、ナナシ(ノーネーム)、亡国企業の方々、色んな人に支えられてここまで来た。
本当に感謝しかねぇや。
‥‥‥ふぅ。
はは、鉄血のオルフェンズ好きな俺がIS世界に転生した結果がこれだよ。
完!!
次回、エピローグ。
無事完走(?)しました。
これも皆様の感想や応援、協力のおかげです。
ありがとうございます。
さて、最終回投稿時にアンケートをとりたいと前回言いました。
そのアンケート内容は"とりあえず終わっちゃったけど第二期も見たい?"かどうかです。
活動報告内にてアンケート募集中です。
さて、長くなりましたが、ここまで見ていただきありがとうございました。
次回の更新でまたお会いしましょう。
感想、質問等お待ちしてます。
ではでは(´・ω・`)ノシ