IS 〜バイクと名人とSchoolLife〜   作:無限の槍製

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いや1ヶ月も空いてしまうとは。誠に申し訳ないです。いや新生活は大変ですね!ペースをつかめてきたらいつも通りに更新できるかな?かな?

今回はついにレーザー、クウガ、レベルアップです!


第8話 進化 〜Level up〜

4月12日(水)PM01時20分

 

一夏を見送った後、本音たちに席を確保してもらっていたためアリーナ席に向かったのが約20分前。迷いに迷って20分かけてようやくアリーナ席に到着できた。

 

「キリヤん遅〜い」

 

「悪い、道に迷った」

 

「確かに複雑なとこはあるよねここ」

 

そう言ったのは本音の隣に座ってる相川さん。その隣には鷹月さんに四十院さん、黛さん……って、

 

「あんたは学年1つ上でしょ……」

 

「まあまあ落ち着いて。これも新聞の記事にするんだから。あ、そうだ!九条君はこの勝負どう見る?」

 

そう聞かれてチラリとアリーナを見る。現在一夏が押され気味だ。しかし代表候補生に食らいついていくとは予想外だった。一夏には意外と才能というものがあるらしい。

 

「まあ自分としてはどっちが勝とうが興味ないけど……まあ勝ち負けならオルコットの方が勝つだろうな」

 

「おや、これは予想外。てっきり一夏君が勝つって言うかと思った」

 

「まあ応援は一夏の方をしてるよ。でもどっちが勝つかってなったら、そりゃあオルコットでしょ」

 

一夏とオルコットでは力の差がありすぎる。こうして一夏がオルコットに食らいついて行けてるのもマグレかオルコットが今だに手を抜いているかのどちらかだ。案外オルコットも驚いてるかもな。

 

「あれ?キリヤん電話鳴ってるよ?」

 

「鷹月さんまでキリヤんって……ハイもしもし」

 

『九条君大変よ!未確認15号が現れたわ』

 

「はあ!?」

 

 

4月12日(水)PM01時30分

 

未確認15号の目撃情報があったのはIS学園からさほど離れていなかった。本音から自転車を借りて目撃情報があった廃工場を訪れる。

廃工場から炎が出ておりまさに未確認が暴れたと確認できる。

 

「こいつはまあ……随分と暴れてるねぇ」

 

壁などの破壊された跡を見ると鉄球、しかも建物を壊すようなサイズの鉄球が使われている。いや下手したらもっとデカイかも。

 

「ウオオオオオオッ!!!」

 

「なんだ!?」

 

そんないきなり叫びながら襲われたら誰だってビックリするだろ!不意打ちをギリギリで回避して敵の姿を確認する。

パッと見はゴリラ。しかし背中には亀の甲羅を背負ってる。まさにゴリラガメ。新種の動物の発見だ。

 

「ガアアアアアアッ!!!」

 

「ったく、普通に喋って欲しいぜ」『爆走バイク!』

「変身!」

 

ゲーマドライバーを装着しガシャットを差し込む。そして表示されるパネル、その中でもレーザーのパネルを蹴り飛ばす。これが最近考えた変身方法だ。

 

『ガシャット!』

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?』

『アイム ア カメンライダー!!』

 

「よーし、ノッてくぜ!!」

 

「ウオオオオオオッ!!!」

 

15号の鉄球を躱してフロントアームド、リアアームドの両ユニットで撃つべし撃つべし。でもあんまり効果がない。だったら殴るべし!

懐に入り込んで打つべし打つべし。しかし実際に殴ってみてわかる15号の硬さ。背中の甲羅ならまだ分かる。だが奴の鍛え上げられた筋肉はまさにダイヤモンドのように硬かった。

 

いやダイヤモンド殴ったことないからわかんないけど。

 

「オラッ!!」

 

「グウオオオオオッ!!!」

 

そんなカチカチ15号でも顔面は少し、ほんの少しだけ柔らかい。狙いどころはそこだな。

だけどレベル1のゆるキャラ体系では本当に頑張らないと15号の顔に届かない。さっきのはマグレでなんとか当たったが、弱点とバレたならそこを重点的に防御するはずだ。そうなると本当に狙いどころがなくなる。

 

「こいつならどうだ!!」

 

両ユニットで殴りつけながら射撃。打撃と銃撃のダブルパンチだ。こいつなら多少ダメージは入るだろ。あ、いやあんま効いてないな。

 

「いい加減くたばれっての!!」

 

全身全霊のアッパーカットが綺麗に決まって15号が吹き飛んだ。多分記録更新だな。あとはキメワザっと。

 

「九条君!後ろ!!」

 

「あ?って、がはっ!?」

 

人が後ろ向いた瞬間に飛び蹴り、しかも急降下キックって酷いよな。しかし状況が最悪だ。なにせ14号と15号。未確認生命体が同時に二体現れたのだから。

 

ラズゴラゲバサザ(まずお前からだ)ライダー!」

 

「だから日本語で話せって、の!!」

 

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4月12日(水)PM01時36分

 

初期化、つまりフォーマット。最適化、つまりフィッテング。この2つの作業が終わり、俺の白式が完全に俺の専用機となったのが恐らく2分ぐらい前。

そして謎の頭痛がし始めたのが恐らく10分前。ここ最近ごく稀にとんでもなく頭が痛くなる。理由はなんとなく分かる。その時だけ耳と目がすごく良くなるのだ。

これだけ聞けば便利な能力と思えるが実際は違う。普段よりも圧倒的に多くなる情報量に頭が追いついていないんだ。整理できないせいでパニックを起こし頭痛がする。

 

これがこの戦闘中に起きたのはまさに最悪だ。

 

「くっ、うおおおおおっ!!」

 

1秒でも早くこの頭痛を止めたい一心で剣を振るう。しかしその剣が空を切る風切り音でも頭に響く。もう棄権したい気分だ。

 

「まったく、正面からぶつかってくるなんて無茶苦茶しますわね。ですが無駄な足掻きです!」

 

IS=ブルー・ティアーズのビットから連続でレーザーが放たれる。それも法則性が分かってきたから避けられる。だがそのレーザーの発射音が頭に壮大に響いて頭が割れそうだ。

 

「こんのっ………ん、この声は」

 

そんな中不意に聞こえた声。1つは獣の叫び声。1つは人ならざるものの声。1つは最近知り合った仮面ライダーの声。

つまりレーザーが未確認二体相手に戦ってる!?そんな未確認二体同時だなんて無茶すぎる!すぐに助けに行かないと。

 

「戦闘中に考え事ですか。そういう人間からやられるのですよ!」

 

「キーキー騒ぐな。うるさい」

 

「なっ……!」

 

これは後から聞いた話だが、この時の俺の顔はとんでもなく殺意がこもっていたとかなんとか。そんなつもりはなかったのだが。

 

一気に加速して懐に入り込む。その瞬間にオルコットさんが笑うのが見えた。多分奥の手だ。

 

「お生憎様、ブルー・ティアーズは6機あってよ!」

 

「だろうな」

 

「え……?」

 

彼女の奥の手のミサイルを直撃してISのシールドエネルギーがゼロになるのを確認した。残念だが負けだ。でもこれでいい。このまま落下していけば。

 

後にクラスメイトの1人が言う。あれは綺麗な丸だ、と。

 

俺はそのままアリーナの壁に激突。壁に穴を開けることとなった。

 

 

「よし、今のうちに」

 

ISを解除し走り出す。いつの間にか頭痛も無くなってるから全力で走れる。こんなに風が気持ちいいのは実にいいことだ。

 

「変身!」

 

人目のつかない、尚且つ監視カメラのない場所で変身してから更に加速する。今頃俺がいないことで騒いでそうだが気にしたら負けだ。

 

そのまま走ること3分弱。目的地に到着しました。世界チャンピオンもビックリの早さで廃工場に到着した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

4月12日(水)PM01時40分

 

「助っ人登場!」

 

「クウガ!ったく来るのが遅いんだよ」

 

「悪い悪い。女の子と喧嘩してた」

 

駆けつけたクウガと軽口を叩きながら再度戦闘準備に入る。これで2対2。だが戦力的には向こうが上だ。正直勝てる気がしない、が負けるつもりはない。

 

ゴゴバダダバ(遅かったな)クウガ」

 

「言ったろ。女の子と喧嘩してたんだ。そういうお前こそ随分と隠れてたみたいだな」

 

ザラセ(黙れ)ビガラビパ バンベギバギ(貴様には関係ない)

 

「14号は任せたぞ。自分は15号を押さえる」

 

「ウオオオオオオッ!!!」

 

15号の叫び声と鉄球の攻撃でタッグマッチが始まった。15号の攻略はなんとかなるとして、問題は14号のジャンプ力だ。今のクウガでは飛距離が足りない。もっと高く飛ばないと奴の急降下キックを攻略できない。となると自分がサポートするのが一番だが、

 

「こいつの鉄球、やけにスピードがある。こっちも機動力が欲しいな」

 

そんな時にベルトから変な音が流れる。具体的に言うと某RPGのレベルアップ音みたいな。

 

「くじょ、コホン。レーザー!社長から連絡!」

 

「どう見ても今無理でしょ!かわりに頼むわ!」

 

木綿季さんが取り出したのはノートパソコン。それを開いてメッセージを流し始める。

 

『やあ仮面ライダーレーザー。さっきの音楽は君のガシャット、爆走バイクガシャットに一定の経験値がたまってレベルアップが可能になったお知らせだ。以後覚えておくように』

 

「ご丁寧にどうも社長さん」

 

15号と距離をとりゲーマドライバーのレバーを開く。いざレベルアップの時!

 

「二速!」

 

『ガッチャーン!レベルアップ!!』

『爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!!』

 

「って、ええーーーー!?」

 

「………社長さん。あんたオモシロイ趣味してるわ」

 

レベルアップ完了。その姿はまるでバイク。いいやバイクそのものだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ぐはっ!?」

 

ルザザ(無駄だ)ダバガゼパ ゴセビパバデン(高さでは俺には勝てん)

 

確かにそうだ。高さでは圧倒的にジャンプ力が足りない。もっと高く跳ばないと奴を落とせない。

 

もっと高く。もっと、もっと、もっともっともっと!もっと高く空へ!

 

「はっ!!」

 

ルザバボドゾ(無駄なことを)

 

もう一度跳ぶ。もっと高くへ。14号はあっという間に俺に追いついた。でもまだだ。まだ跳べる!もっと高く跳べる!

 

「!?……ゴンバザババ(そんな馬鹿な)!」

 

気がついたら俺は14号よりも高く跳んでいた。そのまま踵落としを14号の頭に直撃させ、そのまま地面に叩きつける。壮大な地響きと砂埃が舞う。14号は急いで距離を取り俺の姿を見て驚いた。

 

実際、俺も驚いた。

 

「………青くなった」




レーザーはバイクゲーマーLevel2に。そしてクウガはドラゴンフォームに!マイティとばしてドラゴンです。これにも理由があるんですがそれはもっと先になりそうです。

15号は見た目キングコングがガメラの甲羅背負った感じです。一応名前も考えてます。次回ぐらいにわかるかな?

さて次回はドラゴンフォーム、バイクゲーマーLevel2が活躍します!多分!あとセシリア出番少なくてゴメンね。

ではsee you next game!

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