IS 〜バイクと名人とSchoolLife〜   作:無限の槍製

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今回は一夏とセシリアの口喧嘩(言うほどかな?)

あと映画でレーザー復活!キリヤさんが帰ってくるよ!やったね!
あとヒロイン決まりました。


第5話 代表 〜Recommendation〜

4月3日 (月) PM00時50分

 

今日は入学初日ということで授業は午前中で終わり、今は帰りのホームルームの時間だ。別の部屋にいたキリヤんも今は席についている。

 

「入学初日ということでこれで終わりにする」

 

「あ、織斑先生。あのこと決めなくていいんですか?帰りのホームルームで決まるからって授業中にはしませんでしたが」

 

「ああ、そうだったな。まったく上も我々を急かしてくるな」

 

教室を出ようとした織斑先生、千冬姉は山田先生に何か言われ教壇に戻ってきた。何やら大事な話らしい。

 

「すまないが今からクラス長を決めようと思う。まあクラスの代表だ。上から今日中に決まるようにと迫られていてな」

 

学校の先生も大変だ。しかしクラスの代表か。まあここは責任感の強い誰かに任せたいな。俺?無理無理。そうなったら学級崩壊待った無しだ。

 

「一度決めたら一年間は変えるつもりはない。誰かいないか?」

 

当然の如く誰も手を挙げない。皆んな誰かが手を挙げるのを待っている状況だ。多分千冬姉のことだ誰か自己推薦してほしいのだろう。だがしかし!今時の現代っ子は自己推薦などしたくないのである!

 

「なしか。では誰か適任と思う奴はいないか?」

 

所謂生贄に捧げる人はいないか。そうなると誰が誰を指名するかが決め手となる。まあ俺が選ばれることはないだろうから安心しておこう。

 

「はい!織斑くんがいいと思います!」

「あ、私も私も!」

「せっかく男子がいるんだからね!」

「きっと盛り上がるよ!」

 

「俺が生贄になるとは……」

 

しかし現実は非情である。何故俺なんだ!男子がいいならキリヤんもいるじゃないか!

 

「あ、私九条くんがいいなー」

 

ほら来た!キリヤん、お前も俺と一緒に生贄になるがいい!!

 

「すまないが九条は諸事情でクラス長には出来ん」

 

はあ!?なんでキリヤんは選ばれないんだよ!まさか全てを見越した上でのあの余裕の表情だったのかキリヤん!!

 

「このまま意見がなければ織斑になるが?」

 

「俺の意見は?」

 

「推薦されたなら推薦してくれた人の希望に応えなくてはな」

 

「通りませんかそうですか」

 

いかん!このままじゃ俺がクラス長になってしまう!それだけは何としても回避しなくては。

 

「ちょっとお待ちになってください!!」

 

『!!??』

 

声をあげたのは金髪ロールの女の子。多分イギリス人かな?クラス全員が注目している。

 

「さっきから黙って聞いていれば!男男男男男!なんですか?男だからクラス長にしよう?冗談ではありません!クラス長は実力がある者がするべきです!このイギリス代表候補生のセシリア・オルコットのように!」

 

「だったらさ、最初に自己推薦すりゃよかったじゃん」

 

オルコットさんに言葉を返したのはキリヤんだった。しかしその言葉もごもっともだ。そんなことを言うなら自己推薦して欲しかった。そうすれば俺も他薦されることもなく、オルコットさんはクラス長になれる。まさにwin-winだ。

 

「他に自己推薦する人がいないか待っていましたの。いないことを確認した上で手を挙げようとしましたが、ちょうど他薦の時間になりましたので。まあそこでも私が他薦されるのは目に見えていました。見えていましたのに」

 

「一夏が推薦されて怒ってるのか」

 

「何故なのですか!実力のないただ珍しいだけのパンダと、圧倒的な実力がわかるライオンと、どっちを推薦するかは皆さんもお分かりでしょう!」

 

どうやら俺はパンダと言われている。まあそれは悪い気はしないが、

 

「ちょっと待てよ。俺に実力がないのは認めるけど、自分の価値観を他人に押し付けるのはどうかと思うぞ」

 

「押し付けてなどおりません。当然のことだと言っているのです」

 

実力がないだけに反論ができない。ISならば負ける。でもクウガだったら勝てる。でもここはIS学園だ。ここだと実力がないんだ。

 

「ですから私セシリア・オルコットが自薦いたします」

 

「なるほどな。自薦と他薦、ライオンとパンダ、女と男か。なるほどなるほど。よしお前ら、戦え」

 

「「………は?」」

 

「いやだから戦えって。クラス代表は一人だけだぞ?ならば勝負してどっちがクラス代表に相応しいか決めるんだよ」

 

「ちょ待ってくれよ千、織斑先生!そんなの俺が負けるの確定じゃないか!」

 

「いや、そうとも限らんぞ?」

 

「?それってどういう」

 

「では決戦は来週の水曜日、第3アリーナで行う。それまで各自準備しておくように。以上だ」

 

 

「はあ〜どうしよう」

 

「オルコットが代表候補生と分かっていたら他薦していたのか?」

 

「多分な」

 

現在食堂。本来より時間をオーバーしてホームルームを終えた俺たちは食堂に来ていた。本当なら午後は自由に行動できるのだが、精神的に疲れた俺には飯を食うのがやっとだった。

 

「なあ箒、キリヤん。俺にISについて教えてくれないか?」

 

「私は構わないが、キリヤん教えられるのか?」

 

「悪いけど自分、そういうの苦手だから」

 

「そんな殺生な」

 

「それに自分の方がわからないとこ多いよ?それ以外ならサポート出来るけど」

 

「まあそれがいいだろうな。よし一夏!2時間後に剣道場に来い。剣の腕が鈍ってないか一度見てやる」

 

剣道か。そういえば中学は帰宅部でバイトばっかりだから竹刀なんて握ってないぞ?多分滅茶苦茶鈍ってるよな。箒怒るだろうな。

 

「キリヤんも来るんだぞ」

 

「いや自分どっちかと言うと遠距離型なんで」

 

「来るんだぞ?」

 

「……あ、はい」

 

あれは脅迫だろうか。箒の後ろに鬼が見えたぞ。

 

「あ、織斑くん!それに九条くんも!」

 

鬼に怯えている俺たちを助けてくれたのは山田先生だ。何やら鍵を2つ持ってるが。

 

「どうしたんですか山田先生」

 

「織斑くんと九条くんの部屋が決まりましたので」

 

「部屋が決まった?しばらくは家から通学って聞いてたけど?」

 

「急遽部屋割りがされまして。織斑くんと九条くんは今日から学生寮での生活になります」

 

つまり俺たちも今日から寮で寝泊りをすると。まあそれは別にいいけど、荷物とかないぞ?

 

「荷物などは今から取りに行ってもらいます。午後8時までに寮へ戻っていただければ構いませんので。あと………お二人の部屋なのですが、急遽部屋割りを行なったために同居人がいます。それも女の子の」

 

「「は?」」

 

「す、すみません!ですがこれからキチンとした部屋割りをいたしますので!どうか今は我慢してください!」

 

頭を下げる山田先生。俺たちが我慢というか、多分同居人の女子が我慢しなくちゃいけないと思う。

 

「それと学生寮でのルールですが特に厳しいものはありません。最低限どのマナーを守っていただければ。あとお二人には申し訳ないのですが大浴場は使用できません」

 

「ええ!?なんでですか」

 

「おバカ一夏。女の子がいるのに全裸のお前が突撃したらお風呂じゃなくて独房に入ることになるぞ?」

 

「あ、そうだよな。元は女子校だもんな。だったら男の風呂なんてないよな」

 

「そういうことですのでお願いしますね。一度同居人の方にご挨拶をしておいてください」

 

「わかりました」「りょーかい」

 

そう言うと山田先生は帰って行った。しかしいきなりだな。同居人も気になるが大浴場が使えないのは痛いな。

 

「なあ箒。ちょっと荷物とか挨拶とかあるから少し遅れるかもしれないぞ?」

 

「少しぐらいなら構わんさ。失礼のないようにな」

 

「分かってるよ。行こうぜキリヤん」

 

「ああ。また後でな箒」

 

 

「ここか……555号室」

 

寮はいたって普通の学生寮だった。まあ寮っていうよりはホテルだな。泊まるところに変わりはないが。

 

「とりあえずノックしないとな」コンコン

 

………。反応がない。どうやらこの部屋には屍がいるらしい。

 

「失礼しまーす……って誰もいないのか」

 

部屋には誰もいなかった。荷物はあるがとうの本人はいないようだ。

 

「緊張して損したぜ。早いとこ荷物取りに行かないと」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「この部屋か……753号室。間違いないな」

 

部屋の同室は一夏になると思っていたが……どうやら自分ツイテルネ!ここでノックせずに入ると高確率でラッキースケベが発動するが、同時に非常識な変態のレッテルも貼られる。ここは無難にノックしておくか。

 

「は〜い。どうぞ〜」

 

妙に間延びした声。休み時間に聞いたぞ。多分クラス一緒だ。

 

「失礼するよ……ってなんだこれ」

 

まず始めに見たのは散らかったお菓子のゴミゴミゴミゴミゴミ。まず最初に思ったことを口に出そう。

 

「汚っ!」

 

「お〜お〜いらっしゃ〜い」

 

「いくらなんでも汚すぎるぜ。初日でこんなに汚れるなんて」

 

「えへへ〜褒めても何にもでないよ〜」

 

「褒めてないけど……自分九条桐也。同じクラスだよな布仏本音」

 

「よろしくね〜キリヤん」

 

「もうそこまで自分のあだ名が……」

 

「??今考えたんだよ?」

 

どうやら布仏はエスパーらしい。のほほんとした雰囲気はフェイクと。勉強になったよ。

 

「ベッドは窓際をもらったからね〜」

 

「まあどっちでもいいけど。それじゃ遠慮なく」

 

布団に荷物を置く。と言っても取りに帰るからまだ荷物は増えるのだ。下手したら寝るスペースがなくなるな。

 

「ん?本音は自転車に乗るのか?」

 

目に付いたのは折りたたみの自転車。お菓子のゴミだらけのなかその自転車だけは綺麗だった。

 

「そ〜だよ〜。風にノってビューーンって」

 

意外とアクティブだな。この袖の余る服で自転車に乗れるのだろうか?

 

「それじゃあ荷物取りに行くから。またな」

 

「またね〜」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

4月3日(月)PM04時05分

 

「やっべー。遅くなったよ。箒怒ってるよな」

 

家に荷物を取りに行き、それから何を持って行くか吟味していたらかなり遅くなってしまった。やっぱりタクシーぐらい拾えばよかったか。それか千冬姉に迎えに来てもらうとか。

 

「にしても重いな」

 

着替えにゲーム、漫画とかを詰め込んだらかなり重くなった。ハードごと持ってくるんじゃなかったな。

 

「待て」

 

「ん?」

 

そんなこと考えてると突如止められる。ライダースーツに身を包んだ男。メイクしてるのかな?

 

「お前、クウガ 、ダろ?」

 

「!?まさか……未確認」

 

「俺、止めなきゃ、リント、死ぬぞ?」

 

「またゲゲルか!そんなこと俺が許さない!」

 

荷物を置き、腹に手をかざす。具現化したベルト。変身するために集中する。

 

「……変身!」

 

体中を熱いものが駆け巡る。そして俺の体は徐々に白く異形の姿に変化していく。

これこそが未確認生命体2号、いや仮面ライダークウガ。

 

ゴグザ・ゴセゼギギ(そうだ、それでいい)・クウガ!」

 

「いくぞ!!」

 

未確認に飛び蹴りを繰り出す。しかしそれは交わされて逆に攻撃を食らう。それも余裕で。なるほど、こいつは強敵だな。

でも、俺は負けるわけにははいかない!




キリヤんの同居人はのほほんさんになりました。のほほんさん可愛いよ!

次回はクウガ(白)VSバヅー!もしかしたらレーザーのレベル2も出るかも?

ではsee you next game!

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