IS 〜バイクと名人とSchoolLife〜   作:無限の槍製

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今回で臨海学校編終わり!


第31話 空我 〜XX〜

7月7日(金)PM09時00分

 

『ガシャコンスパロー!』

 

「っしゃあ、ノリノリで行っちゃうぜ?」

 

「本気で行くぜ」

 

レベル3にレベルアップしたキリヤんと赤のクウガ(マイティフォームでいいか)に進化した俺。つっても俺はちょっと前に進化している。コイツの戦い方も分かる。つまり殴る蹴るの喧嘩殺法!

 

「先手必勝!」

 

キリヤんはガシャコンスパローを弓モードから二本の鎌モードに変形させてガドルに切りつける。ガドルは難なくそれを防ごうとするが、

 

「っ!?」

 

「そらそら!!」

 

「くっ!」

 

少し当たっただけで大げさに避けるガドル。不思議に思う俺を置いてキリヤんは更に追撃を仕掛ける。俺も遅れるわけにはいかないな。

 

「そらっ!」「たあっ!」

 

「うぐっ!?おのれっ!」

 

俺はガドルに一気に詰め寄り、殴る蹴るの連続攻撃で逃げるのを許さない。なんか手足がビリビリするけど気にしない。

隙ができたガドルにガシャコンスパローで切りつけるキリヤん。思ったよりもダメージがあるんだな。

 

「くっ……レベル3。さっきの戦艦の仮面ライダーよりもレベルは低いはず。いったい何故そこまでの力が」

 

「さっきの戦艦ライダー……レベルっていくつだったんだ?」

 

「50」

 

「50か……ん?50!?え、キリヤんレベル3だろ?なんでそんなに強いんだよ!」

 

「ギリギリチャンバラは『一撃一撃がHPレッドゾーンギリギリに追い込むチャンバラゲーム』だ。つまり自分の攻撃は即死級の攻撃力なわけ」

 

攻撃の一撃一撃が即死級……あれ、これ俺今回必要ないんじゃない?

 

「まあ、それだけ言えば最強なんだけど……こっち自身も一撃でHPレッドゾーンギリギリまで追い込まれるから油断できないんだよな」

 

「ダメじゃないか!てか紙装甲だな!」

 

なんだか白式に似ているな。一撃必殺の攻撃、それに対してガス欠になりやすい紙装甲。ますます白式だな。

 

「確かにその攻撃力は脅威だな。しかし、当たらなければ意味はない!」

 

「それはこっちのセリフ。行くぞ名人!さっきみたいに攻めれば勝てる」

 

「それを大声で言わなかったら通用したかもな!」

 

同時に駆け出す。左右から攻める俺とキリヤんに対し、ガドルは地面を叩き、地面を隆起させて攻撃してくる。

 

俺はドラゴンフォームに変身して隆起してくる地面を回避していく。キリヤんも爆走バイクのクリティカルストライクで回避していく。しかし次々と隆起していく地面を回避するばかりじゃガドルへとたどり着けない。

 

「名人!これ使え!」

 

キリヤんが弓モードに戻したガシャコンスパローをこっちに投げてくる。射撃ならキリヤんの方が上手いから俺に渡す意味はあまり無いと思う。でも託されたからにはやり遂げる。

 

弓は射抜くもの。だったら!

 

隆起する地面を使って天高くジャンプする。かなりの高度だ。ISを使えばこれくらいなら余裕で跳べるが、やっぱりクウガで跳ぶのとはまた違うな。

 

『ギリギリ!クリティカルストライク!!』

「さっさと決めろ名人!」

 

下でキリヤんが蹴りの形で斬撃を飛ばし攻撃している。やはりガドルは警戒して斬撃を回避していく。こっちに意識を向けている暇はないようだ。

 

「そこだッ!」

 

ペガサスフォームに変身し、ペガサスボウガンでガドル目掛けて矢を放つ。貫通こそしなかったが傷をつけることはできた。

俺はすぐにタイタンフォームに変身し、雪片弐型をタイタンソードへ変化させる。そこから急降下でガドル目掛けて剣を向ける。

 

「うおおおおっ!!!」

 

「くっ!おのれクウガ!」

 

「おっとよそ見する暇はないぜ!」

『爆走!クリティカルストライク!!』

 

ガドル目掛けてドロップキックを叩き込むキリヤん。それをガードするガドルだが、それは俺の攻撃をガードできない証拠だ。

 

「っ、だあっ!!」

 

「ぐっ、うおおおおおっ!!」

 

傷がついた肩にタイタンソードを突き刺す。鮮血が飛び散るがそれでも俺は手を止めない。ガドルも振り払おうと一生懸命だ。

 

「キリヤん!一気に決めてくれ!」

 

キリヤんはガシャコンスパローを受け取る、すぐにギリギリチャンバラガシャットをガシャコンスパローに装填する。更に爆走クリティカルストライクをもう一度発動する。

 

その時俺は不思議に思った。なんかまだ、ベルトにガシャット刺さってるけど、あれも切り札なのか?

 

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「ふうっ……まったく発育のいい子は重たいわね」

 

「これで、海に落ちた篠ノ之さん、凰さん、ボーデヴィッヒさんは救出出来ました。お疲れ様です」

 

「まあ、今回参加が遅れた分は働かないとね。それで、九条くんは?」

 

「はい………今ゲーマドライバーから二本のガシャットを抜いています。恐らくクリティカルインパクトを使うかと」

 

「そう……今爆走バイクのガシャットレベルは25よね?」

 

「今しがたレベルが上がって、ただ今レベル28です」

 

「なら、これを使えるわね」

 

「恐らく使えると思えますが……」

 

「なら決まり。ダブルアップで援護するわ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なあキリヤん!ベルトのそれなんだ?」

 

「ベルト?……うおっ!?いつのまにこんなガシャットが……」

 

キリヤんも気づいていなかった?ならいつベルトに刺したのか。でも今はそんな事を気にする余裕は、

 

「ふん!!」

 

「うわあっ!!」

 

肩からタイタンソードを引き抜いたガドルに投げ飛ばされる。血が流れるがガドルは未だ健在だ。俺はマイティフォームに戻ってキリヤんと並び立つ。

 

「なんだか分かんないが、使ってみるか」

 

「大丈夫なのか?」

 

「心配するな名人。自分の速さは常に進化する」

 

『ガッチャーン!ダブルアップ!!』

『俺がお前で!お前が俺で!マイティ、マイティ!ブラザーズ!!ダブルエーックス!!』

 

キリヤんは更に姿を変えた。半分オレンジのツンツン髪で、半分青色に近い緑色の髪。左肩に半分になった顔がついてる。まあ簡単に言えば今までのレーザーとは全然違う姿になってる。

 

「ふーん……なんか別の仮面ライダーになったっぽいな」

 

「いくら姿を変えたどころで!」

 

「そいつはどうかな……ダブルエックス……XXは20、つまりレベル20だ!」

 

レベル上がりすぎだろ。3から20って……まあ俺からしてみれば嬉しいんだけど、ガドルにとってみれば嬉しくないよな。

 

「うーん……あんま体に馴染まないな。一撃で決めるぞ名人!」

『爆走!クリティカルストライク!!』

『ギリギリ!クリティカルフィニッシュ!!』

『マイティ!ダブル!クリティカルストライク!!』

 

『爆走!ギリギリ!マイティ!クリティカルインパクト!!』

 

「そんなに発動させて大丈夫なのか?」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

「ならOK!」

 

俺も右足に力を集中させる。ビリビリと足が少し痺れ、だんだんと足裏が熱くなる。これならいける!

 

俺とキリヤんが同時にジャンプするのと同時に、ガドルも両拳に力を溜めている。なんか赤いオーラ出てるけど大丈夫かアレ?多分アレとぶつかることになるけど……俺の足、もってくれよ……!

 

「ガドル、エナジーアイテム使うか?」

 

「不要だ。これが奴らの本気なら、俺は正々堂々打ち破る!」

 

「そうか、まあ骨は拾ってやるよ」

 

「来い仮面ライダー!貴様らの全力!俺にぶつけて来い!」

 

向こうはやる気満々。こっちも準備は整っている。ならば後はぶつかるだけ。後悔しないために、全力で行く!

 

「行くぞ名人!!コイツで決める!」「行くぞキリヤん!!コイツで終わらせる!」

 

俺のマイティキックとキリヤんのクリティカルインパクトによるダブルライダーキックは、ガドルの拳と激突する。その衝撃であっちこっちで爆発が起きる。

てか、結構ダメージ与えたはずなのに、なんでこんなにパワーあるんだよ!

 

「押し切れ!名人!」

 

「んなこと言っても……!」

 

「勝負、あったな!!」

 

遂にガドルのパワーが俺たちのライダーキックを上回った。衝撃で空中を舞う俺たち。あと少し、ほんのひと押しで押し切れた。俺の力不足か………。

 

「まだ、終わってないぞ!一夏!!」

『爆走バイク!レベルアップ!!』

 

遥か上空まで吹っ飛ばされた俺たちだったが、キリヤんはまだ諦めてなかった。レベル20のライダーからレベル2のレーザーへと姿を変える。

 

「ウイニングランを決めるのは俺たちだろ!」

 

「キリヤん………」

 

「乗りな。自分が走るとこ、それは全部自分のコースだ」

 

「……無茶言うぜ………でも、」

 

レーザーのハンドルを握る。そうだな、結構無茶言うよなお前って。

 

「ノッてやるよ!桐也!!」

『爆走!クリティカルストライク!!』

 

マフラーから炎を出し一気に加速する。落下の勢いもあってかそのスピードは白式にも勝るとも劣らない。

やがてガドルの姿が見える。てか結構飛んでたんだな俺たち。そういや若干雲の上から来たもんな。てか向こうは迎撃準備整ってるんだけど!

 

「名人!もっと加速する。合図が来たら飛べ!」

 

「わかった!」

 

更に加速する俺たちに対し、ガドルはその場を一歩も離れない。やはり迎え撃つつもりか。上等だぜ。

だんだんと距離が近くなる。てかもうあいつの射程圏内じゃないのか!?でもノッちゃってるしな……信じるしかないよな。

 

「準備しろ!………今だ!飛べ!!」

 

「来い!白式!!」

 

俺が白式で飛ぶのとガドルが拳を突き出して来たのはほぼ同時だった。俺がもう少し遅かったらやられてた。

 

「減速!!」

 

「なに!?」

 

キリヤんはレーザーをレベル2からレベル1に戻し、フロントアームでガドルの拳を防いだ。だがやはりレベルが低いこともあって簡単に吹っ飛んでいく。でも、おかげで一矢報いることが出来る!

 

「雪羅!!」

 

第二形態になった白式の新装備、雪羅をガドルに向ける。エネルギー満タン。チャージ完了!コイツをくらいな!!

最大威力の荷電粒子砲をガドルに叩き込む。クウガの力も上乗せで。

 

「ぬうっ!!」

 

「うおおおおっ!!」

 

「もう一押しだ!踏ん張れ名人!!」『爆走!クリティカルストライク!!』

 

背中に荷電粒子砲を受け続けるガドル目掛けてレーザーのクリティカルストライクが叩き込まれる。

 

「くっ!これが……仮面ライダーの、力かッ!!」

 

「「うおおおおっ!いっけえええええ!!!」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「!?……な、なんだ!」

 

激しい爆発で目がさめる。体の節々が少し痛むが動けなくはない。音のした方を見ると激しい爆炎が舞い上がっていた。

 

「起きたか箒。動けるか」

 

「結構無茶したでしょアンタ」

 

「鈴、ラウラ!無事だったのか」

 

「なんとかな………しかし今の爆発、まさかと思うが一夏とクジョーではないのか」

 

「だろうな」

 

後ろから声をかけてきたのはタイガ先生だった。ボロボロの白衣を着た先生。やはり向こうでは激戦が……

 

「そ、そうだ!一夏が、一夏が来たんだ!」

 

「知ってるわよ。海の中からうっすら見えた。なんかちょっと赤くなかったアイツ?」

 

「奇遇だな。私もそう見えた。箒は何か知ってるか?」

 

「いや、あの後すぐに気を失ったから分からない。だが、一夏が来たのは分かったぞ」

 

帰って来てくれた。私のせいで死なせてしまったと思ったが、一夏は生きていたのだな。それは良かった。だが今の爆発は少し不味いんじゃないだろうか……。

 

そう考えた私は無我夢中で走った。砂浜に足を取られながら走った。妙に長い道のりだった。そしてたどり着いた。そこで私が見たのは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハハハハハッ。なんとかなるもんだな名人!」

 

「そうだなキリヤん!」

 

肩を組んで笑い合う、私の友達がそこに座っていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

7月8日(土)

 

俺たちがみんなが待つ幻夢コーポレーションについたのは日付が変わってからだった。みんなが笑顔で出迎えてくれて、ああ、終わったんだなって感じて……まあそこから記憶がないんだけど。

 

結論から言って、ガドルは倒せなかった。結局最後の最後もガドルに防がれて、絶体絶命。まさにそんな状態だった。でもガドルは俺たちを見逃した。

 

『お前たちは俺が倒すに値する強者だ。俺以外に倒されることは許さん』とかなんとか。

正直助かった。そこからというもの、キリヤんと肩組んで笑いあってた。なんだか気が抜けて笑みが込み上げてきたからだ。

 

幻夢コーポレーションに帰ってからというのも大変だった。まず速攻で病院送り。俺以外もキリヤん、箒、鈴、ラウラも病院送りだ。セシリアとシャル、のほほんさんは付きっきりで看病してくれた。

そんな中タイガ先生はいつも通りだった。正直体おかしいと思う。

 

 

 

7月9日(日)

 

この日は疲れからかほぼ一日中寝ていた。起きたのは腹が減ったから。まあクウガの力でほとんど怪我も治ってたから、正直ベッドで寝ていても意味がなかった。だから俺はふらっと外へ出た。

 

「あ、箒」

 

「む、一夏?ダメじゃないか。大人しく寝ていろ」

 

「それはこっちのセリフだ。紅椿改造したんだって?そんなのに乗って大丈夫なのか?」

 

「見ての通りだ。大丈夫ではない」

 

「だろうな」

 

廊下を歩いていた箒の姿は包帯を巻いて痛々しい姿をしていた。その姿でベッドを抜け出すのは良くないと思う。しかも夜中だぞ?何があるか分かったもんじゃない。

 

「お前は大丈夫なのか………その、一度、死んだだろう?」

 

「ああ、そういやそうだった………多分だけど……白式と…いや白式が俺を呼び戻したんだと思う」

 

本当はクウガの力も働いてると思うが。

 

「ISにそんな力があるのか?……いや、そんなことより……そのだな」

 

「なんだよ、歯切れ悪いな」

 

「………こうして生き返ったと言ってもだな……一度お前を死なせてしまったことに変わりはない。その……謝って許してもらえるとは思わない。だが言わせてくれ。すまなか……ごめんなさい」

 

そう言って頭を下げる箒。いやいやアレは俺が勝手に突っ込んで行ったことだし、箒が謝ることじゃない。

それに、それこそこうして生きてるんだから気にすることじゃない。

 

「お前にはいつも迷惑をかけてばかりだ。ホント……ダメな友人ですまない」

 

「誰も箒がダメな友人だなんて思ってない。心配してくれたんだろ?すっごく嬉しいぜ俺は。誰かが誰かを思うって凄く大事だと思うんだ。だからそれが出来る箒は……その、なんて言えばいいか」

 

こういう時にいい言葉が思い浮かばない。なんか変にキザな言葉をかけるのもアレだな………。

 

「その……そう、好きだ!…………好き……だ」

 

好き。今まで何度か言ったことがある言葉。箒やセシリア、鈴。シャルやラウラ、勿論キリヤんにも言ったことがある言葉。

でも、俺の今の言葉には違和感があった。なんか……本心?そんな感じの言葉………そうか、そうだったんだ。

 

「………箒。俺はお前が好きなんだ。友達として……でもあるし、その……こ、恋人にしたいって、意味でも……」

 

「い……ち…か?」

 

「だああっもう!ハッキリ言う!お前が好きだ箒!この世界の誰よりも!君を守りたい!あ、いやみんなも守りたいけど!」

 

「…………」

 

やっべ……勢いで告白してしまったぞ。でも確かに俺の本心は伝えた。ずっと俺はこう思ってたんだ。それをひた隠しにして、やがて自分自身でも忘れていた、忘れちゃいけない気持ち。

 

てか箒うつむいたままなんだけど。これもしかして……3年間気まずい関係に!?

 

「私も………だ」

 

「え?」

 

「私も……好きだ!一夏が好きだ!!」

 

顔を真っ赤にして俺に対して言い放つ箒。それはつまり……OK?

 

「あ、いや……その………今後も、よろしくな」

 

「そ、そうだな……不束者ですが、どうぞよろしくお願いします。一夏」

 

「ああ、よろしくな箒」

 

互いに気持ちを伝えあった俺たちは、やがて顔を近づけて………。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あ〜あ。ほんと嫌になっちゃう。一緒に告白しようって言ったのに抜け駆けしちゃって」

 

「じゃあどうする?このまま名人を奪いに行くのか?」

 

「それこそバカよ。一夏が好きなのは箒。箒が好きなのは一夏。両想いだったのよあの2人。ハッピーエンドじゃない」

 

「お前の顔はハッピーに見えないけどな」

 

「ハッピーよ……友達に……恋人が………できたのよ。それに同時に告白したってこうなることは決まってたのよ。アイツが箒を好きである限りね」

 

「そうか………まあ、今日ぐらい、強がりやめてもいいんじゃない?」

 

「だからってアンタの胸の中では泣かないわ。セシリアはちょっと大きいから……そうね、シャルあたりに慰めてもらうわ」

 

「そうかい………まあ、頑張ったよ鈴は」

 

「いつもみたいに………リンリンって呼びなさいよ……バカ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「箒!!」

 

「!?り、鈴」

 

「あんた知ってるわよ………昨日の夜に一夏に告白したでしょ」

 

「そ、それは………すまない。約束を守らなくて」

 

「そうよ、許さないわよ。でもどうしても許してほしいなら………一夏に絶対に幸せにしてもらいなさい!!それで今回の件はチャラにしてあげる!」

 

「!!…鈴………ごめん……ありが……とう…」

 

「ちょ、アンタが泣いてどうすんのよ!ほら一夏!あんた恋人なんだからどうにかしなさいよ!」

 

「ええ!?」

 

箒と鈴が話をしていたと思ったら箒は泣き出すし、シャルとラウラは噂を聞きつけて駆け寄ってくるし、キリヤんはやれやれって顔でこっち見るし、のほほんさんはいつも通りのほほんとしている。

 

ほんと、コレだけだと普通の高校生と変わらないんだよな。

 

でも俺はクウガだ。

 

誰かを守るための力を持っている。

 

普通なんて当分は訪れない。

 

それでも俺は挫けずに戦える。

 

みんなが、笑顔で待っててくれるから。

 

俺は、クウガとして戦えるんだ………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、クウガでも倒せない敵がいた。史上最大の強敵が。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「えー、今日で1学期は終了だが、織斑。お前は赤点だから補習だ。以上」

 

「……………は?」

 

期末テスト……奴には勝てなかった………。




というわけで、1学期編も終了です!

一夏は箒と恋人同士になり、キリヤんも更なるレベルアップを果たし、物語は折り返します。その前に夏休み編がありますが。

この作品のマイティブラザーズはちょっとややこしい設定にしてます。それは二学期編でね。

鈴と箒。恋人にするならどっちか……結構悩んだ。と言いますが、実はこの作品を書く前から実は決めていたり。ほら原作だとメインヒロインじゃん?まあ自分はあの5人全員がメインだと思ってますが。

次回から夏休み編ですが……内容を決めていない!何かあったら意見をよろしくお願いします!
あ、活動報告も今日中にあげますので、そっちもよろしくです。

ではsee you next game!

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