IS 〜バイクと名人とSchoolLife〜   作:無限の槍製

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最近FGOで水着騎士王、ガンバライジングではキメワザチェインのエグゼイドが当たり、運がついてきた気がする。ま、どうでもいいか!

今回遂にフランスの疾風とドイツの黒い雨がやってくる!


第17話 金色 〜Gentle〜

6月5日(月)AM07時50分

 

「本日はなんと、転校生が2名います!それでは入ってきてください」

 

朝一発目から山田先生の声が教室に響く。転校生がそんなに嬉しいのだろうか?まあ俺としても友達が増えるのは嬉しい。しかも1人は男らしいからな。

 

教室に入ってきた2人の第一印象を話すと、金色と銀色。これが率直な感想だ。次に金色が美形で銀色が可愛い系で眼帯少女。あと変な角度に曲がっている髪の一部。どうなってるんだあれ?

 

「では自己紹介をお願いします」

 

「はい。フランスから来ました、シャルル・デュノアです。こちらに僕と同じ境遇の人がいると聞いて少し安心しています。これからよろしくお願いします」

 

丁寧に「はーい」って返そうと思ったら女子の叫び声にかき消された。みんなワイワイ騒いでるな。落ち着いてる人の方が少ないぞ。

 

「はーい、皆さん静かに。まだ自己紹介は終わっていませんよ。では次お願いします」

 

「……ラウラ・ボーデヴィッヒ」

 

「………」

 

「……以上だ」

 

それだけ言うとボーデヴィッヒは教室を見渡し……あ、キリヤんのとこ行った。

 

「お前が織斑一夏か?」

 

「いいや、お目当てはあっち」

 

おい、こっち向いたぞ!反射的に顔を背けてしまった。いや別にやましいこととか無いんだけどさ。

 

「貴様が……織斑一夏」

 

「お、おう……」

 

「貴様のせいで!!」

 

瞬間飛んでくる平手打ち。うん、いい平手打ちだ。凄く痛い。てかなんで平手打ち!?

 

「私はお前を……認めはしない」

 

「ええ………急展開すぎて……」

 

ホントに急展開すぎて頭が追いつかない。分かっているのはボーデヴィッヒに平手打ちされて、デュノアが曖昧な表情で目を背けて、キリヤんが爆笑していることだけだった。

 

「何やら騒がしいな。何があった」

 

教室に入ってきた千冬姉。多分会議かなんかしてたんだろうな。って後ろの人誰だ?

 

「名人がボーデヴェッヒに殴られました。大方スケベ案件です」

 

「ボーデヴィッヒだ!」

 

「またお前か織斑」

 

「なんで俺が怒られるの!あとスケベ案件ってなんだよ!」

 

「そんなことより先生、後ろの人誰ですか」

 

あ、スルーした。キリヤんスルーした!でもまあ俺も気になる。白衣を着てるけど……保健の先生か?でも女子校で男の保健の先生ってあんまりいいイメージないけど。まあそれも一部の人のせいだが。

 

「そうだな。花家先生、お願いします」

 

「ああ」

 

花家先生と呼ばれるその人はデュノアの隣に立つと自己紹介を始めた。てか身長結構あるな……

 

「花家タイガだ。暫くの間このIS学園で保険医を勤めることになった。まあそんなとこだ」

 

「ちょっとタイガ先生!それじゃあ可愛げがないよ!」

 

そう言ったのは意外にもデュノアだった。なんか知り合いなのか?

 

「テメェが指図してんじゃねぇ。大人しく席についてろ」

 

デュノアの頭をワシャワシャする花家先生。まるで仲のいい兄弟みたいだ。デュノアもなんだか嬉しそうだし……あ、髪の毛ボサボサになってる。

 

「後は任せたぞ織斑。女の扱いは俺には無理だ」

 

「分かりました。では本日は2組との合同授業だ。午前中はグラウンドにて訓練機による訓練を行う。遅れた奴はISスーツではなく水着で授業を受けてもらうぞ」

 

「「ブハッ」」

 

同時に吹き出す俺と花家先生。キリヤんは「なん…だと…」みたいな顔をしている。今のキリヤんに近づいちゃダメだぞみんな。絶対遅れるからな。

 

「それと、織斑と九条、篠ノ之にオルコット、あと布仏。少し話がある」

 

 

別室に移った俺、キリヤん、箒、セシリア、のほほんさん、千冬姉、花家先生。なんかいつものメンバーになってるような。

 

「お前達に話したいのはデュノアのことだ。花家先生よろしくお願いします」

 

「アイツは軽いパニック症持ちでな、とある奴を見るとパニック状態に陥ってしまう」

 

「とある奴?」

 

「この国じゃ未確認生命体なんて呼ばれてるか」

 

未確認生命体。確かにあんなの見たらパニック状態になるよな。でもそれって大体みんななるようなものじゃ?

 

「まあ、大概の人間がパニックに陥ると思うが、アイツの場合は度が過ぎてる。見境なしにISを展開して武装をブッ放すぞ」

 

「それは、パニック状態というより、バーサーカー状態では?」

 

「似たようなもんだろ。俺はソレの治療の為にアイツについてる。IS学園に来たのもそれが理由だ」

 

「というわけだ。くれぐれも注意してくれ」

 

まあ大体わかった。要はデュノアに未確認生命体を近づけさせなきゃいいんだ。でもこういうことはクラス皆んなに言ったほうがいいじゃないのか?

 

「織斑先生、そういうのはクラス皆んなに言ったほうが良いんじゃない?」

 

「私もそう思ったのだが……花家先生が、コイツらなら任せられる。とな」

 

「んなこと言ってねえ。全部テメェが決めたんだろうが」

 

「まあ、そんなとこだ。話は理解したな?ではグラウンドにいけ」

 

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6月5日(月)AM08時40分

 

「……誰も遅れてなかったのか…チッ」

 

「どれだけ水着を見たかったのよ…」

 

クソ暑い部屋の中からクソ暑いであろうグラウンドを見る。さっきまでセシリアとリンリンが山田先生相手に模擬戦を行なっていた。結果は惨敗。手も足も出ずにセシリアとリンリンは敗北した。

今は専用機持ちを中心に歩行練習なんかをしている。

 

「それにしてもいきなり平手打ちなんて凄いわね、そのボーデヴィッヒって子」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ。眼帯銀髪少女なんてこのご時世珍しいから少し調べたんだけどさ……まさかドイツの特殊部隊の隊長なんて思わないよな」

 

「確か、シュヴァルツェ・ハーゼ。通称黒ウサギ隊。確かそこの副隊長とうちの社長が友達なのよ」

 

「どーせオンラインゲームで知り合ったんだろ?」

 

「その通り。全くいろんなところで友達作るんだから」

 

などとブツブツ言いながらホワイトボードに文字を書いていく木綿季さん。他の生徒がISの授業をしている間、自分は別室で普通の授業をするわけだが、今日からその授業をしていた部屋が変更になった。元はカウンセリング室だったらしい。まあそれもあって狭い。そんで暑い。扇風機だけじゃダメだ。暑すぎる。

 

「暑いんだけど」

 

「同感。こんなジャケットなんて着てられないわよ」

 

ジャケットを脱ぐ木綿季さん……ピンクか。

 

「それにしてもホワイトボードの方が書きやすいわね。黒板も悪くないけどやっぱり汚れが目立つからね。こんな狭い部屋じゃチョークの粉で地獄絵図になりかねないし」

 

そういや色で思い出したけど、昨日仕留め損なった未確認生命体17号。別格の強さだったが油断してくれたおかげで一矢報いることができた。それと気になったのが未確認生命体のバックルの色だ。今までは銅色だったが昨日のは金色だった。なんか階級とかあるのか?

 

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6月5日(月)PM00時10分

 

「だあ〜疲れた〜」

 

午前の授業を終えて死にかけの俺。まだ午後は座学だからまだマシだな。さっき座席表見たら後ろの方だし。こういう時に人数が多いと助かるよな。

 

「お疲れ様織斑君」

 

「一夏でいいよ。織斑君ってあんまり慣れなくてさ」

 

「そう?なら僕もシャルルでいいよ一夏」

 

「分かったシャルル」

 

今現在はシャルルと一緒に屋上に向かっている。本当なら箒と飯を食う予定だったが、なにやら後からセシリアと鈴が参加すると言い出し、ならキリヤんとシャルルも連れていくと俺が言ったのだ。のほほんさんは先に予定が入ってたみたいだ。

 

「それにしてもシャルルの飯の誘いの断り方凄かったな。あんな台詞よく思いつくな」

 

「そりゃお前、フランスの貴公子だからな。名人とは出来が違うんだよ」

 

「なんでお前が言うんだよ!」

 

「貴公子だなんてそんな。あ、そういえば午前中いなかったよね……えーと」

 

「九条桐也。まあ自分は特別授業で別室だから。気にすんな」

 

「キリヤんは少し訳ありだからな。んで座学は参加するんだよな?」

 

「一応な。睨んできたら起こしてくれ」

 

寝る気満々のキリヤん。まあISに乗れないのにISの勉強してもなあ、っていうのは少しわかる。多分俺もそうする。

 

「お待たせー」

 

「おっそいわよ一夏!」

 

屋上に着くなり叫んでくるのは鈴だ。てかそれは制服なのか?思ったけどIS学園は制服の改造の限度を超えている。制服の着こなしかたは皆んなの性格が出るという。セシリアなんかはお嬢様っぽくロングスカート。キリヤんはアロハ柄が入っている。鈴のは……いくら夏服でもやり過ぎじゃないか?ハッキリ言ってエロい。

 

「な、なに見てんのよ」

 

「いいや別に。それよりご飯ご飯!」

 

「子供かあんたは」

 

さてさてここで皆んなの弁当オープンだ。箒のはよくある弁当。セシリアはサンドウィッチ。鈴のは酢豚だな。キリヤんとシャルルは食堂で買ってきたパンだ。俺?おにぎりです。

 

「皆んなうまそうだなぁ」

 

「な、ならこの唐揚げをやろう。おにぎり1つでは腹も満たされまい」

「なら私のサンドウィッチも」

「あたしの酢豚も食べなさいよ!」

 

「人気だね一夏は」

 

「これが名人だからな。仕方ない」

 

3人から少しずつ分けてもらう。箒の唐揚げも鈴の酢豚も大変美味しいです。さてあとはセシリアのサンドウィッチだけど……

食べれるかな?あ、メッチャニコニコしてる。食べるしかないか……

 

前に一度セシリアの手料理を食べたことがある。気がついたら自分の布団の上だった。

 

「ウーン……オイシイオイシイ」

 

「まあ、ありがとうございます!最近料理の練習をしていますの!」

 

練習をして味が変わらないとはこれいかに。

 

「なんでまた急に料理の練習?」

 

「食べてもらいたいお方の為ですわ。あの蒼き龍の方ですわ!」

 

「「「!!?」」」

 

蒼き龍。これにピンときたのは俺とキリヤんと鈴。まさかと思うけど……ドラゴンフォーム(最近命名)か!?因みに鎧のクウガはタイタンフォームだ。

てか、もしドラゴンフォームの時にセシリアに飯を渡されたら……俺は死ぬのか?

 

恐ろしさに身を震わせながらサンドウィッチを頬張る。まだ半分以上残ってる。先は長い。

 

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6月5日(月)同時刻

 

「だからあ!それは千冬が片付け下手だから一夏君にドン引きされたんでしょ?ちゃんと片付けしなさいよ」

 

「だからってあんな部屋の入り口で正座をさせることはないだろう!あいつ、家事のことになると周りが見えなくなるからなぁ」

 

「織斑先生が片付け下手なんて意外ですね」

 

「人間誰しも苦手なもんはある。俺もあるからな」

 

「意外ですね花家先生。貴方ほどなら恐れるものはないと思いますが……あ、お化けとか?」

 

「…………」

 

「「「図星……」」」

 

「うるせぇ」

 

職員室ではこんな会話が続いていたとか。




と言うわけでシャル、ラウラ、タイガ先生がログインしました。
タイガは大我だとまんまで少し面白みないのでカタカナにしました。わりとどっちでもいい笑

さて今回でセシリアがクウガドラゴンフォームに一目惚れと判明!
各人物の好きな人は、
箒、鈴→一夏
セシリア→クウガ
?→桐也
まあキリヤんのこと好きな人は隠さないでもわかるか。てかタグに書いてるし。さてシャルとラウラはどうなるか!

次回はキリヤんvsラウラ!?どうなる!?俺も分からん!!

活動報告にてArie nightの続編の設定とか書いてますので、よかったらどうぞ。

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