IS 〜バイクと名人とSchoolLife〜   作:無限の槍製

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パート2です!


第15話 騎士 〜Study meeting Part2〜

5月20日(土)PM00時30分

 

「キリヤん、あとこれも〜」

 

「カゴがお菓子だらけに……」

 

「などと言いつつお前も菓子を入れているだろう」

 

「なんて言いながら箒も芋羊羹入れてるじゃないか!」

 

「とか言いながら、オリムージャガイモ入れてる〜」

 

「と言いつつまだお菓子を入れる本音であった」

 

以下無限ループ。

 

気がつけばカゴがいっぱいいっぱいだ。これ俺の財布だけでいけるのか?いや無理だ。俺のお財布事情では到底無理だ。千冬姉に怒られるレベルだ。そういや今日は帰ってこないよな?

 

「なあ名人。飲み物あるのか?」

 

「どーだったかな?お茶ならあると思うけど」

 

「よしコーラ買おうぜ!」

 

「私オレンジジュース!」

 

「あ、なら私は緑茶を」

 

「お茶で我慢しなさい!!」

 

「「「ええ〜〜」」」

 

これ以上このカゴに何か入れるわけにはいかない。さっさとレジに持ってかないと。ってレジ混んでないよな?

 

「なあ名人。金足りるのか?」

 

「うーん……多分大丈夫」

 

「そうか」

 

って今の流れ……足りないって言ったらキリヤん払ってくれたのかな?

 

「お会計が1万6千円になります」

 

「え、い、いちま、1万!?」

 

どんだけ買ったんだよ。ってか足りない……みんなには悪いけどどれか減らしてもらわないと。

 

「なあ、みんな悪いけ「2万円からお預かりいたします。4千円のお返しになります」え?」

 

「ん?どうした名人?」

 

「え、いや今払ったのキリヤんか?」

 

「自分以外に誰か見えるなら是非教えて欲しいね。ほら本音、箒。袋に詰めてくれ」

 

「分かった」「りょ〜か〜い!」

 

「みんな……」

 

「自分たちの買い物で名人の財布をスッカラカンにするのは違うだろ?」

 

俺、今すんごい泣きそう。

 

とまあそんなこんなで昼ごはんの買い出しが終わった。でも待ってほしい。これから家に帰り、そしてご飯作って、ご飯食べて、そんで少し休憩して………ほんと勉強会いつから始まるんだよ……。

 

俺がそんな心配しているとキリヤんの携帯が鳴る。てか今の着信音、最近の曲だな。あとでダウンロードしとこ。

 

「はーい木綿季さん。どしたの?……はあ、またか。分かったすぐ行きますよー。それじゃ後で」

 

「まさか今のは」

 

「感がいいな箒。おい名人。レディ2人を頼むぜ。寄り道せずまっすぐ帰れ、いいな?」

 

この感じ、未確認案件か。だったら俺も行かないと。キリヤん1人で戦わせるわけにはいかない。でもこの2人も心配だ。

 

「キリヤん……ちゃんと帰ってくる?」

 

「当たり前。だから菓子食ってまってろ本音」

 

そういって走り出すキリヤん。やっぱりキリヤんには俺のこと話すべきかな……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

5月20日(土)PM00時40分

 

「目撃情報が追加されたわ。あっちのビルの屋上ね」

 

「バッタ野郎といい、動きが速いやつばかりだ。まあ自分、スピードには自信あるけど」

 

「とかいいながら持ってるのはバンバンシューティングだけど?」

 

「こっちの方が使いやすいから仕方ない」

 

『バンバンシューティング!』

 

「変身!」

 

『ガシャット!』

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?』

『アイム ア カメンライダー!!』

 

「よーし、始めるかぁ。よっと!」

 

木綿季さんと合流して未確認16号が目撃されたビルの屋上まで跳躍する。屋上には白いシーツが干されている。そんですぐに姿を隠した、

 

「そこのお前、姿を見せな!」

 

「!?」

 

ガシャコンマグナムで奴さんが隠れた場所を狙い撃つ。それを回避する黒い影。確かに速い。でも自分の方がもっと速い!

 

「そらそこだ!」

 

「グアッ!?」

 

「もっとも、今のは予測しただけだけど?」

 

「貴様……仮面ライダーか」

 

「お?やっと現代社会に慣れてきた?なんなら自分が美味しいファミレス案内するけど?」

 

「冗談は…そこまでだ!」

 

豹の姿をした未確認16号は爪を立てて高速で動く。さっきよりも速いな。だったらこっちも、

 

「ほらこっちだぜ!」

 

「な!?」

 

ビルの屋上から飛び降りる。それに驚いたのかすぐに屋上から顔を覗かせる16号。そんなホイホイ顔出したら、

 

「狙い撃つぜ?」『レベルアップ!バンバンシューティング!!』

 

ガシャコンマグナムをライフルモードに変形させ狙い撃つ。攻撃はギリギリ交わされるが体制を崩せた。

 

でも自分、落ちてるけどね。

 

「ッと!!」

 

綺麗に着地、とはいかないか。足が痛い。なんかカッコいい着地は膝に悪いらしいから足から着地したが……足折れるな。

 

「キサマッ!!」

 

「おいおい、ビルを駆け下りるってそういう意味じゃないだろ」

 

ビルの壁を走りながら降りてくる16号。ここでもし外したらビルが壊れるな。怒られたくはない。

 

「ガアッ!!」

 

「チッ!おらっ!!」

 

駆け下りてきた16号は爪で攻撃してくる。その攻撃を躱しながら蹴りを叩き込……みたかった。スナイプは近接格闘が極端に弱い訳ではない。自分だって少しは格闘にも自信がある。でも16号の攻撃はそれ以上に速く鋭い。下手すりゃ仮面ごとやられるんじゃないのか?

 

「そこだっ!!」

 

ガシャコンマグナムで16号のボディに銃弾を叩き込む。よしよし効いてるな。だったらこのまま、

 

「キリヤんさん!」「クジョキリ!」

 

「え!?セシリア!リンリン!」

 

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5月20日(土)PM01時10分

 

「ごちそうさま」「ごちそうさまでした〜」

 

「ははっ、よく食べたな2人とも」

 

「オリムーのご飯美味しいからねぇ〜」

 

「そうだぞ!お前の料理が美味しいからつい食べすぎるんだ!」

 

「そりゃ、料理を不味く作ってやろうなんて考えないだろ」

 

「それもそうだが……お前の料理を食べると負けた気分になる」

 

箒は一体何と戦ってるんだ……でも戦ってると言ったらキリヤんだ。遅いなぁ。セシリアたちも少し遅れるなんて言ってたけど……

 

「大丈夫だよオリムー」

 

「え?」

 

「だってキリヤん、強いもん!」

 

そうだよな……この前の無人機戦も大活躍だったんだ。今回もきっと……いや前回のように上手く行くなんてありえない。絶対なんてないんだ。

 

「あ、悪いトイレ」

 

俺が、クウガがやらないと。俺はトイレで変身して、そのまま窓から飛び出した。その時にケツをぶつけた。痛い。

 

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5月20日(土)PM01時15分

 

「鈴さん!」

 

「ちょっせーい!!」

 

リンリンの双天牙月が16号の首を狙う。てかなんだ『ちょっせーい!!』って。

でも全力の大振り攻撃は16号に受け止められる。ISの攻撃を受け止めるとは、流石未確認生命体と言ったところか

 

「クジョキリ!」

 

「分かってる!」

 

攻撃を受け止めている無防備な16号をライフルモードでぶっ放す。見事に店に吹っ飛んでいく。さて店には悪いがトドメといくか。

 

「セシリア!」

『ガシャット!キメワザ!』

 

「お任せを!」

 

『バンバン!クリティカルフィニッシュ!!』

 

16号が吹っ飛んだ先に攻撃を叩き込む。自分はクリティカルフィニッシュ。セシリアはビットとスターライトmkIIIで一斉狙撃で攻撃する。相手が動かないならビットの細かい操作も必要ない。動きが止まってるからこそできる一斉狙撃だ。

 

「やった…ですの?」

 

「バカ!それはフラグだ!」

 

しかしフラグはすぐに回収される。

 

「やってくれたな……死ねぇ!」

 

「「セシリア!!」」

 

「見えていますわよ!」

 

爆炎の中から飛び出してきた16号に対してビットを操るセシリア。しかし目に見えてわかる。16号のスピードが格段に上がっている。さっきの比じゃないぞ!?

 

「この、ちょこまかと!」

 

「落ち着けリンリン。お前の腕じゃ当てられないし、セシリアの邪魔になる!」

 

「んな!?わ、わかってるわよ……あーもう!」

 

リンリンがすごくイライラしているのがわかる。そんなの俺だって一緒だってのに。

 

「シャアァッ!!」

 

「なっ!?スラスターが!?」

 

「セシリア!」「こんにゃろ!!」

 

あーだこーだ言っているうちにセシリアのISのスラスターがやられた。不味いぞ、動揺して動きが止まってる!あれじゃあ狙ってくださいって言ってるもんだぞ!

 

「死ね!」

 

「しまっ「させるかっ!!」

 

リンリンが援護に入るよりも、自分がライフルで撃つよりも、16号の爪がセシリアに突き立てられるよりも速く動く青い影があった。

 

セシリアをお姫様抱っこで助け出したのは青いクウガ。仮面ライダークウガだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「大丈夫か?セシリア」

 

「ど、どうして私の名前を」

 

「え!?そ、それは……スナイプ、そう!スナイプから教えてもらったんだよ!」

 

「そ、そうなのですか」

 

どうしたことか。セシリアを助け出した途端、セシリアの顔が真っ赤だ。風邪でも引いたのかな?

 

「クウガ……またゲゲルの邪魔か!」

 

「お前の好きにはさせない。ここで倒す!」

 

何としてもセシリアを守る。そんでコイツを倒す!あとはさっさと帰って勉強会だ!

 

「あ、あの」

 

「大丈夫、君は俺が絶対守るから!」

 

そんな俺の誓いがクウガに新たな力を授けた。今度は俺にもちゃんと確認できる。ベルトの青い部分が紫に変わり、体には銀色の鎧を纏っていく。

 

「な、それは……ダグバを封印した!?」

 

「騎士…みたいです」

 

「騎士か……じゃあ剣を持たないとな」

 

雪片弐型を一瞬だけ呼び出し、形を変える。コイツでセシリアを守る騎士になれたかな?

 

「まーた姿変わったのか」

「大丈夫なのセシリア!」

 

「キリ、んん!スナイプに鈴か」

 

「………」

 

「あんた、なんであたしの名前を」

 

「リンリン、その話は後だ。セシリア連れて少し離れてろ」

 

「……そうね、悔しいけどあたしじゃ足手まといね」

 

すぐに鈴はセシリアを連れて離脱する。とにかくこれで気兼ねなく戦える!

 

「いくぞ名人。自分が足止めるから、その先に叩き潰せ」

 

「おう!」

 

「どいつもこいつも!ぶっ殺す!!」




というわけでタイタンフォーム登場!メビオ相手にどう戦うのかな?全然考えてないよ!イエイノープラン!

あとなんか仮面ライダーWの続編が出るそうで。しかも映像作品じゃないときた。それじゃあ何だろうか?舞台かな?それとも漫画とか?いっそのこと龍が如くみたいなゲームでも作ったらいいんだよ笑

次回はパート3!の前になんか番外編入れるかも。息抜きは大事ですよ?

あ、あと活動報告上げますので。ていっても大したことなってないけど。

ではSee you Next game!

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