ウルトラマンオーブ ─Another world─   作:シロウ【特撮愛好者】

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第2話 土塊の魔王 ー前編ー

 ある日。

 ジェッタさんが自分の正面にセットしたビデオカメラに向かって、何かを話していた。

 ふと気になって、思い切って聞いてみた。

 

「……ジェッタさん、何してんですか?」

「ん、これ?未来の自分宛のビデオレターだよ」

「へ、へぇ……」

 

 そんなに大したことではなかった。

 SSPのサイトの運営を主な活動としているジェッタさんは、いつもこうなのだ。

 そんなジェッタさんに呆れているのは、僕だけではなかった。

 洗濯物の入ったカゴを持ったナオミさんが僕らの方にやって来て、ジェッタさんに言う。

 

「ジェッタったら仕事もしないで遊んでばっかりいて……」

「母ちゃんみたいな言い方だな……」

「今月のギャラ減らしちゃおっかな……?」

「仕事します!さてこないだの特ダネ、反響はっと……」

 

 さすがにお金のことを言われれば仕事をしない訳にもいかないジェッタさんは、先日のマガバッサーの一件を掲載したサイトのページでアクセス数を調べ始めた。

 しかし思いの外、アクセス数は上がっておらず、むしろ減少していた。

 

「全然アクセス数伸びてないですね……」

 

 僕がそう言うと、ナオミさんは無理もないと言った。

 実際あの怪獣──マガバッサーが起こした被害は大きく、様々なニュースサイトに当時の写真や動画が多数取り扱われているのだ。

 この一件は、僕らだけのものではないのだ。

 

「だってあの巨人の名前はさ……!」

「もう浸透してるみたいですよ……。ウルトラマンオーブって……」

 

 いつの間にか後ろに来ていたシンさんが、表情を歪めながら教えてくれた。

 深刻そうな顔で、首を曲げていた。

 

「シンさん!?大丈夫ですか!?」

「あぁ痛た……」

 

 僕がシンさんの状況に気付いた時、ジェッタさんは他のニュースサイトを検索。そこにはSSPのサイトを丸々パクったような記事がたくさんあった。

 パソコンの画面を見ながら、ナオミさんも危機感を感じ取ったようだ。

 

「もっとビックなネタ探さないと……。まだ誰も掴んでないような世紀の大ネタ……!」

「ナオミさんがいつになくやる気だ……!」

「いつもは経費削減で手一杯なのにね~」

 

 ジェッタさんがそう言って、ナオミさんをからかう。その一言にムッとしたナオミさんは、ジェッタさんの背中を叩く。

 

「あっ……。バイトの時間なので僕はお先に……」

 

 ふと時計を見ると、そろそろバイトの時間だった。

 僕は先日SSPに加入はしたけど、今まで通りオフィスの家賃の返済を手伝っている。

──僕がそれを手伝う必要はないと思うかも知れないけど、加入して以来、僕はこのオフィスで寝泊まりをしている。

 大家さんはまたおいでと言ってくれたけど、いつまでもお世話になる訳にもいかなかった。

 僕の事情を聞くと、ナオミさんは笑顔で送ってくれた。

 

「分かった、行ってらっしゃい」

 

 

 

 場所は変わって、北川町の銭湯の通り道。

 日中にもかかわらず風呂を上がったばかりの青年が、美味しそうにラムネを飲んでいた。

 その道の正面、ここより遠いところに高いビルが建っていた。

 

「すっかり変わっちまったな、この町の風景も……。昔はあのビルの向こうに、綺麗な夕陽が見えたもんさ……」

 

 そのビルを見つめながら、何かを懐かしむようにガイは独り言を呟く。

 そんなガイの隣に、小さな子どもがいた。その子どももラムネを飲みたいようだが、昔懐かしい瓶ラムネの開け方を知らないために四苦八苦していた。

 

「……坊や、貸してみな。こうやるんだよ……」

 

 ガイは子どもが持っていたラムネを受け取り、飲み口のビー玉を押し込もうとするが、少し苦戦。押し込めはしたが、勢い余ってラムネを少しこぼしてしまった。

 ガイがすまなさそうにラムネを子どもに手渡した、次の瞬間だった。

 自分達の目の前に(そび)え立っていたビルが、何の前触れもなく沈んだ。

 崩れたのではなく、文字通り沈んだのだ。

 

 

 

 その事件は、瞬く間に報道された。世間では地盤沈下として取り扱われていた。

 

「うちのオフィス大丈夫かな……?」

 

 ニュースを見たナオミは、その恐怖からオフィスの心配を始めた。

 ジェッタは、ネットから噂や情報を集める。都市開発に反対する勢力の陰謀やら、中には地底人から人類への警鐘といった声もあった。

 

「地底からの挑戦かぁ……。そそられますねぇ!」

「だろ?今度こそアクセス数を稼ぐチャンスだよキャップ!」

 

 シンが食い付き、ジェッタは思わず立ち上がりナオミに同意を求めた。

 

「話題性も社会性もバツグンね。これ以上被害を出さないためにも、早速調査開始しましょう!

 よぉ~し、Something Search People、出動!」

「「おぉー!」」

「じゃ、私バイト行ってきまーす」

 

 やる気十分に号令をかけるが、ナオミはバイトに行く支度を始めた。

 そんなナオミにジェッタとシンは、超常現象とバイトのどっちが大切なのかと聞く。

 

「だって……バイトしないと家賃も払えないんだもん……。シンヤ君が手伝ってくれてるけど、いつまでも頼る訳にもいかないし……。じゃあ行ってきます!」

 

 そう言うと、ナオミはそそくさと出ていってしまった。最終的にジェッタとシンは、二人で行くことにした。

 

 

 

 崩落したビル現場にて。

 立ち入り禁止の看板やテープが貼られる一方で、ガイはその内側──がっぽり開いた大穴の側に立ち、右手をかざして目を瞑る。

 すると瞼の裏に、機械のような出で立ちの魔物の姿が見えた。

 

「土の魔王獣か……」

 

 すると後ろから、テープをくぐった男性がやって来た。ビートル隊の、渋川一徹だ。

 

「おい、君!ここは立ち入り禁止だ。危ないから下がんなさい」

 

 その注意を聞いたガイは、渋川に対して労いの言葉と会釈をした。

 

「いつも地球の平和のために、お勤めご苦労様です」

「そりゃどうもご丁寧に……。ん?君は、前にもナオミちゃん達と一緒にいたな?」

 

 ガイがその質問に聞き直そうとした時。

 また別のビルが沈んだ。

 その緊急事態に、渋川が沈んだビルへ駆け出すよりも速く、ガイは走り出した。

 

「おい、待て君!」

 

 後ろから呼ぶ声が聞こえたが、ガイにとって今はそれどころではなかった。

 

 

 

 どこかの建物の、暗い調整室。赤く光るリングを持った男──ジャグラーがいた。

 何かが描かれたカードを額に当て、呪文のような言葉を唱える。唱え終わると、そのカードをリングの中心に通す。

 

「……テレスドン」

 

 するとそのカードは地底へと打ち込まれる。その先には、ガイが数分前に見た魔物とそれを封じ込める光の球体があった。

 だが球体は既に何かに覆われていて、先程打ち込まれたテレスドンのカードの影響で、更に覆われてしまった。

 ジャグラーは新たなカードを取り出す。そして先程と同じように、何かを唱え始める。

 

『~♪』

 

「ぐっ……うぅ……」

 

 それを妨害するように、どこからかメロディが聞こえた。するとジャグラーに急な偏頭痛が襲った。

 振り返るとそこには、己の仇敵──クレナイ・ガイがいた。

 

「……相変わらず酷いメロディだ。せっかくの良いムードが台無しだ」

「ジャグラー。お前さんと良いムードになろうなんて気は、さらさら無い」

 

 ガイはそう断言してすぐに、ジャグラーへ先制攻撃をしかけた。だがジャグラーも負けてはおらず、ガイの一撃を受け流し、距離を取る。

 

「運命の再会だぞ?ずいぶん荒っぽいご挨拶だな?」

 

 ジャグラーがそう言う合間にも、ガイは攻撃の手を緩めず攻め続ける。その一撃一撃を受け止め、防ぎ続けるジャグラー。どちらも互角の戦いを繰り広げる。

 

「今度は土の魔王獣か!」

「この星の生命など、全て土塊(つちくれ)に還してやる!」

 

 互いに距離を取り睨み合うが、ジャグラーがダークリングを構え、すかさず先程のカードを地底に打ち込んだ。

 

「どんなに魔王獣を復活させようと……この俺がぶっ倒す!」

 

 ガイはジャグラーへ力強く宣告するが、ジャグラーはそれを嘲笑う。

 

「ハァハハハハハハハハッ!カッコいいねぇ!……まぁ精々頑張れよ」

 

 ジャグラーはそう言い、立ち去ろうした。

 

「待て、お前に聞きたいことがある。ヨミ……。アイツは何者だ?」

 

 ガイは先日接触した謎の青年について、ジャグラーから聞き出そうとした。ジャグラーの従者と本人が言ったため、きっと何かを知っていると睨んだのだ。

 

「さぁな、俺にも分からんよ。1つ言えるのは……お前の敵だってことさ」

 

 ジャグラーは背中越しに言うが、最後に邪悪な笑みを向けて今度こそ去って行った。

 

 ガイは追いかけようとするが、突如起こった大きな揺れで身動きが取れず、逃げられてしまった。

 

 

 

 

 

「あれ……?確かこっちの方にガイさんが……」

 

 今日のバイト帰り、どこかへ走るガイさんを見かけた僕はその後を追ってここまで来た。

 でもガイさんの姿どころか、他の人の姿も見えない。

 

(……もしかして迷子になった?)

 

 まだこの世界の土地勘について知らないことだらけな僕にとっては、最も大きい失敗だ。

 これから先、どうしようかと悩んでいた時だった。

 

「あっ、すみません……」

 

 隣を通り過ぎた人にぶつかりそうになって慌てて横道に避けるが、その人は特に気にかけることもなく、静かに去って行った。

 それは黒い装いの、怪しい雰囲気の青年だった。外見年齢は僕と大体変わらないくらい。

 その青年の雰囲気に僕は、根拠のない胸騒ぎを感じ取った。

 

「……? ……!?」

 

 首をかしげながらまた歩き出した僕の後ろから、背筋がゾッとするような気配がした。

 急に振り返ると、さっきの青年がその手に小太刀のような武器を持って、僕に向かってそれを降り下ろしていた。

 何とかそれをかわすことは出来たけど、驚いた拍子で尻餅を付いた。

 

「ちっ……。外したか」

「ちょっと待って!何なんです、あなた!?何で僕を……!」

「そんなの……あなたが知る必要はないですよ!」

 

 立ち上がったばかりの僕に、青年は攻撃を止めることをしない。ギリギリのところを逃げようにかわすけど、素早い一太刀はどれも的確に僕を狙う。

 僕が油断した途端に、鋭い一突きが放たれる。

 何度目かの偶然で、それもかわすことに成功する。

 相手も驚いているけど、何より驚いているのは僕自身だ。こんなに動けるとは思わなかった。いわゆる「火事場の馬鹿力」ってやつだろうか……?

 

「逃げるのは上手いですねぇ?……ならこれでどうです!」

「うわぁ!?」

 

 すると青年は、空っぽの左の掌から黒いエネルギー弾を打つ。真っ直ぐ打たれたそれは確実に僕の顔に飛ばされる。

 咄嗟に顔を反らして直撃を免れたけど、僕の代わりに直撃した建物に、小規模なクレーターが出来上がった。

 

「今のは……。あんた、人間じゃないのか?」

「かもしれませんね。今のは確実に仕留められると思ったんですが……」

 

 右手に握った小太刀を見つめながら、青年は答えた。

 本能的に僕は察した。この男は僕の──敵だと。

 

「……何者なんだよ、あんた」

「さぁ?でもこれだけは言っておきますよ。

……草薙眞哉。あなたが手にした光が、私という闇を生み出した」

「!?何で僕の名前を……!それに、どうしてその言葉を…!」

 

 数々の驚きが重なり、愕然としていた時だった。聞いたことのある声がどこからか聞こえた。

 

「シンヤ!大丈夫か!?」

「ガイさん!えぇ、何とか……」

 

 ガイさんは僕を庇うように、青年の前に立ち塞がる。その背中はとても頼もしく見えた。

 

「またお会いしましたね、ガイ様。先日のゲームはお楽しみいただけましたか?」

 

 どうやら青年はガイさんとは顔見知りのようだったが、その会話の中に気になることがあった。

 

「先日……?まさか……レッドキングはあんたが呼び出したのか!?」

「ご名答」

 

 僕の問いかけに、青年は歪んだ笑みを交えて答える。

 これまでは中性的な好青年の雰囲気だったのに、これが彼の本性なのだと思うと改めてゾッとした。

 

「ふざけんな!お前らの計画は、俺が全部打ち砕く!」

「健闘を祈ります……では」

 

 ガイさんは青年に敵意を向けながら宣言した。

 丁寧なお辞儀を返した彼が指をパチンと鳴らすと、黒い霧になってその場から忽然と消えた。

 

「ガイさん……。今のは……」

「アイツはヨミ。まだ何者かは知らねぇが、今はっきりしてるのは」

「僕らの敵……ですか」

「……あぁ」

 

 

 

 

 

「相変わらずポンコツな発明だよな。あれじゃ、俺達ただの役立たずじゃん。……聞いてんのかよ」

「待てよ……?問題は断層ではないとすると……。そうか!」

 

 数分前、シンの発明品が崩落するビルを予測した。だが崩れたのは別のビルで、ジェッタはその発明品への不信感を募らせていた。

 一方のシンは、タブレットを使って地域一帯の断層図で何かを調べていた。そして何かに気付いて、結論を導き出した。

 

「お願いします、シュワシュワコーヒーです!シュワシュワコーヒーの試飲会を行っております!たった一杯で美味しくシュワシュワ……」

 

 別の場所では、ナオミがバイト先のチラシを配っていた。行き交う人々はそれを断る素振りをして、ナオミの前を通りすがる。

 そんな時、すれ違った男性の肩がぶつかり、ナオミは派手に転んだ。

 あちこちに散らばったチラシを集める最中、愛用のスマホが振動。相手はどうやらSSPの分析担当からだった。

 

「もしもし、シン君?今シュワシュワコーヒーでいっぱいいっぱいなの」

『もう、それどころじゃないんです!分かったんです!次の発生現場が!』

 

 シン曰く、東京は世界屈指の風水都市であり、地底には様々な龍脈──気の流れるルート──が流れ、それが乱れると災いが起こるとされている。

 例の『太平風土記』にも、巨大な魔物や伝説の龍脈という記述があったそうだ。

 ビルが沈んだ3つのポイントとその龍脈を重ね合わせた結果4つ目のポイントが判明。このポイントが沈めば、龍脈は完全に破壊される──。

 その説明を受けていたナオミだったが、町行く人々の中に先日の事件で出会った男性を見た。

 ナオミは本能的に、その後を付け始めた。

 

 

 

 どこかのビルの地下駐車場。男の後を付けたナオミはそこへやって来た。

──このビルが龍脈の流れる4つ目のポイントであることを、ナオミはまだ知らない。

 ナオミは、蛍光灯一本だけが照らす暗がりを進み、柱の影から男性の姿を確認した。

 

「……ゴモラ」

 

 男性は不振な行動を取っており、謎のカードを左手に持つリングに通した瞬間、赤黒いオーラが地底へと伸びた。

 懐からまた別のカードを取り出して、何かを唱える。

 ナオミはスマホの録画機能でその一部始終の撮影を試みる。そんな時、誰かから連絡が入る。慌てたナオミは間違ってスピーカーモードにしてしまう。

 何とかして電話を切り、バレたのではないかと不安げに男性を見る。

 だがそこには既に男性はいなかった。辺りを見回すが、首もとに寒気を感じた。

 

「ハッ……!」

「やぁお嬢さん……。またお会い出来ましたね?」

 

 男性──ジャグラーはいつの間にかナオミの後ろに回り込んでいたのだ。例えようのない恐怖を感じて、ナオミは問いかける。

 

「……あなた、ここで何しているの?」

 

 だが返ってきたのは、全く関係のない言葉だった。

 

「恋は矛盾に満ちている……。謎が多いほど、危険が多いほど強く惹かれ虜になっていく……。まるでこの世界そのものだ」

 

 男性の右手がナオミの首を絞める。力を込められ、息をすることが出来なくなりかけた時だった。

 

「おい。そいつを離せ」

「あなた……、どうしてここに……!」

 

 そこにいたのは、あの時助けてくれたジャケットの青年だった。

 ナオミは、後ろの男性に拘束されたまま彼と向かい合い、引きずられるように後ろに下がる。

 そんな中、突如何かの声が聞こえた。その声に彼──ガイは反応した。

 

「土の魔王獣が目覚める……!そいつが目覚めれば地上のものは土に飲み込まれ、消滅する……!」

「あなた達……、一体何者なの?」

 

 ジャケットの青年と後ろの男の2人にナオミは問いかける。

 それに答えたのは、ジャケットの青年。

 

「……この世には、知らない方が幸せなこともある」

「幸せなんていい。真実が知りたいの!」

 

 諭すように優しく語るガイの言葉に反発して、自分の本音をぶつけるナオミ。

 そして、後ろの男にも動きがあった。

 

「お嬢さん……続きはいずれ、夜明けのコーヒーを飲みながら……!」

「きゃああ!」

 

 ジャグラーはナオミの耳元でそう呟くと、ガイに向けてナオミを投げ飛ばす。ガイは咄嗟に受け止めるも、勢いで倒れ、ナオミは後頭部を地面にぶつけて気絶した。

 

「かつてウルトラ戦士に封印された『土ノ魔王獣 マガグランドキング』よ……。この怪獣達のパワーを喰らい、悠久の眠りより目覚めよ!」

 

 再びダークリングを構え直したジャグラーは、懐にしまっていた最後の1枚を打ち込む。何かを封じていた光の球体は、完全にその光を覆い尽くされた。

 それと同時に揺れが起こり、だんだん大きくなっていった。

 

「お前の吹くメロディよりもっと良い音色を聞かせてやろう……。魔王獣の雄叫びを!」

 

 ガイにそう言い放つと、ジャグラーはどこかへ去って行った。

 気絶したナオミを抱えたままガイは出口へ走り出し、ビルが完全に崩落したと同時にビルから飛び出すことで、崩落に巻き込まれずに済んだ。

 何とか着地したガイは、抱えたナオミを見ながら呆れる。

 

「ったく、手間のかかるヤツだ……」

「ガイさん!やっぱりこのビルでしたか……?」

 

 崩落したビルを見た僕はガイさんを見つけて、すぐに駆け寄る。

 

「あぁ。お前に教わった通り、ここに来て正解だったぜ」

 

 あの後、シンさん達からどこのビルが崩れるのか連絡が入ったのだ。先にガイさんにその場所を教えて、その後に僕がここに来たという訳だ。

 

「ナオミさん!?どうしたんですか?」

「安心しな、気絶してるだけだ。……こいつを頼みたい」

 

 ガイさんはナオミさんを優しく壁に寄りかからせると、僕にそう言った。

 

「分かりました。……必ず、勝って下さい!」

「あぁ、任せろ……!」

 

 強く頷いたガイさんは、どこかへ向かって走り出した。




いかがでしょうか。
相変わらず駄文だな~と読み返して何度も思います…。

後編に続きます。

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