ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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あまりの寒さに全身の骨が爆発しました。


54話 愛人を作ろう2頼れる建築士

新年。

 

三が日は親と過ごしたいんじゃないかと思い、杜和を家に帰そうとした。

 

しかし……。

 

「はい?何言ってんすか?私、嫁入りしたじゃないっすか」

 

と言って、俺の家に居座った。

 

まあつまり、杜和はもう、『白崎家の娘』ではなく『赤堀家の嫁』になったんだと言う話だ。

 

マジな話、杜和は、所持品の全てをうちの屋敷に送ってきたし、うちの屋敷から通学している。

 

そして、この状況について誰もツッコミを入れてこない。

 

親父が言うには、俺は、殺人や売春をしたとしても、なんだかんだで揉み消されるくらいにはVIPな立場になっているとのこと。

 

更に言えば、俺は既に杜和との婚約を公言して同棲までしているのに、偉い人達から見合い写真が届く有様だ。

 

しかも驚いたことに、写真の相手は最低年齢が八歳、最高が四十歳というふざけたラインナップ。

 

何かの間違いかと思って問い合わせたところ、「愛人でも良いので貰ってくれ」とか言われる始末。

 

つまり、八歳のガキにも手を出して良いですよと言われているようなもの。

 

見合い写真の送り主は、日本の政治家だの、日本の大企業の社長だの、そういうのガキ。

 

それの意味するところは、この日本という国そのものが、俺に犯罪(ガキを娶る)していいですよと言っていることになる。

 

俺だけかと思いきや、上位の冒険者も大体こんなもんらしいそうで、キチレンジャー仲間の緑門や青峯にもこんなような気狂いじみた見合い写真が届いているらしい。

 

青峯は性的に淡白で、その上変態なので、見合い話は断ったようだが……。いや、正確には、相手が悲鳴を上げて逃げていったんだが。

 

一方で緑門は、愛人を欲しがりホイホイと見合いに行こうとしたところ、恋人である桃瀬に半殺しにされ、高校の校舎に吊るされていた。

 

逆に言えば、政治家だの大企業だのがそうなっている……、つまりは没落して、今の日本で一番金を持っているであろう冒険者にテメェの娘を身売りさせてる訳だ。

 

いやあ、世も末だ。

 

嘘みたいな話だが、これも世の流れってことかね?

 

今でこそ盛り返してきている日本だが、かつてどん底の不景気の頃はあまりにも酷かったからな。

 

ハローワークに老若男女が長蛇の列、若い女は身売りをして、強盗や窃盗なども溢れていたものだ。

 

俺はその頃から既にダンジョンで荒稼ぎしていたので分からないが、その頃の日本の荒廃ぶりは、第二次世界大戦敗戦直後並みなのではないか?などと言われているほどだった。

 

うちの高校は公立なのでそう多くはなかったが、私立の高校や大学では、「学費を払えない」とか言う後進国的な理由での退学が相次いでいたらしい。

 

そんなレベルまで落ちぶれていたこの国の若者達は、まあ、色々と思い知ったようだな。

 

人権だの人種だの、女の権利だの、弱者の救済だのと世論は嘯くが、そんな贅沢なことを言えるのは結局金持ちだけ。

 

貧しくなった日本でそう言う意見は出なくなった。

 

むしろ、こうなる前は散々、女の権利がどうこうと言っていたような奴らが、「愛人になるので養ってください」だの「貞操を売り渡すのでお金をください」だの言うようになっていた。

 

結局、人間なんてそんなもんだ。

 

金があって地位があって法で守られていれば、声高々に「政治的正しさ」とやらを叫ぶが、飢えればそんな贅沢な活動はできない。

 

世の中のガキ共も、日に日に貧しくなってくる自分の家を見て、散々に「リアル」と言うものを叩きつけられたようで……、考え方は大きく変わってきている。

 

例えば、暴力は悪!という現代の思考も、『暴力はダンジョンで役立つので積極的に強くなりましょう』だし……。

 

女は自立!女の権利!みたいなのも、『女の力を使ってでも男から金を貰ったりしてうまく立ち回りましょう』みたいな話になってきていた。

 

まあ要するに『世も末』の一言だ。

 

 

 

「で、どうするんすか?」

 

こたつに入った俺の膝の上に収まる杜和。

 

こいつは、元からスキンシップ多い女だったが、婚約してからはより露骨にくっついてきやがる。

 

まあ可愛らしいし、特に困ってもいないから別に構わんが。

 

「何がだ?」

 

何となく、杜和の乳を揉みながら、俺は聞き返す。

 

「あんっ♡……いや、お見合いっすよ」

 

甘い声を漏らしながら、ちょっとばかし不機嫌になる杜和の、その言葉を聞いて思い出す。

 

ああ、そうだった、そうだった。

 

見合い。

 

俺にも来てたな。

 

千通くらい。

 

「なんだ、嫉妬か?」

 

「まあそりゃあ、先輩が他の女に手を出すのは、面白くないっすよ」

 

そりゃそうだな。

 

「でも……、政界の大物の娘とか、大企業の会長の孫とか、断りにくいんすよね……」

 

「俺はどうでも良いんだがなあ」

 

「私に丸投げしないでくださいっすよぉ〜……。断りのお手紙とか電話とか、私がやるんすからね?」

 

「無視で良いだろ」

 

「そんなことできないっすよー!」

 

そう言われてもな。

 

「大体にして、何で私に丸投げなんすか?!お見合いの相手なら、先輩が自分で選べば良いじゃないっすかー!」

 

「良いのか?」

 

「いやまあ、嫌ではあるっすけどね?!」

 

ふむ……。

 

「俺は、仮に愛人がいたとして、お前より優遇しようとは思わん。仮に選ぶなら、お前と上手くやっていけるかどうかを基準として選びたいと思う。だからお前に選んで欲しかったんだが」

 

「んもーーー!先輩のそう言うとこホントに大好きっすー!愛してるっすー!」

 

実際の話、しばらく生活を共にして分かったが、杜和と俺は相性が良い。

 

一緒に行動して楽しいと思うことはそう多くはないが、辛いと思ったことはほぼないのだ。

 

一緒に居て楽しいと思うような奴とは、友人として付き合い、たまに顔を合わせるのが丁度いい。

 

しかし、家族となるからには、一緒に居て不愉快だと思うシーンが少ない人間が一番だ。

 

それを言えば、同郷で、ほぼ幼馴染のようなポジションにあり、お互いに不愉快になることのない関係は、家族として素晴らしいものだろう。

 

……まあ、お袋の受け売りだが。

 

それを言えば、親父とお袋も仲がいいな。

 

どちらも享楽主義の外道だが、だからこそ相性が良いのだろう。

 

割れ鍋に綴じ蓋とはよく言ったもので、上手く行く夫婦関係とはつまりこれなのかもしれない。

 

殺し合いが大好きな気狂いの俺と、変わり者でどこかズレた女である杜和。

 

相性が良い。

 

杜和より相性が良い女がそう簡単に見つかるとは思えないし、そもそも杜和と波長が合う女なら、俺ともある程度は合うはずだ。

 

ならいっそ、杜和に選ばせた方がいいだろう。

 

「……分かったっすよ!ちゃんと良い子を選んでおくっす!」

 

杜和は、そう言いながら己の胸を叩いた。

 

「ああ、任せた」

 

さて、見合いね。

 

まあ、特に女の外見に拘りはないからな。

 

杜和が認める奴なら家に置いても良いだろう。

 

後は頼んだ。

 




ゲーム化地球もの、エロくなっちゃった……。

イケメンマッチョ農家主人公おじさんが、思春期武装JK達にオナネタにされてしまう話に……。

でも仕方ないよね。

やりたい盛りの異性経験が一切ないガキが、イケメンに出会うと碌なことにならんでしょ……?

イケメン教師が赴任してきた女子校の雰囲気!!!

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