ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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うわあああ!!!


23話 学校行ってるのかー

さて、お待ちかね。

 

女子の自己紹介だ。

 

「『安室未來(あむろみく)』でーす!カラオケが好きでー、チックタックやってまーす!」

 

頭軽そうな女。

 

金髪に染めてんのかありゃ。

 

顔が日本人だから、無理矢理金色に染めても似合わねえんだがなあ。

 

まあ、ブスって程じゃないけどさ。もうちょい大人しめな色にした方が可愛いと思うんだがなあ。

 

「『板倉すみれ(いたくらすみれ)』です!大神勇君の幼馴染みで、サッカー部のマネージャーやってました!」

 

ほーん?

 

まあ普通に可愛い感じ?

 

黒髪をサイドテールにした普通の女。

 

「『山形紬(やまがたつむぎ)』でーす!猫が好きで、うちでは猫を三匹飼ってまーす!みんなよろしくー!」

 

ベージュの髪をボブカットにした緩そうな雰囲気の女。

 

胸が割とある。

 

「『佐竹亜弥(さたけあや)』です。数学が得意で、数学科の大学に進学したいと思います」

 

眼鏡に黒髪セミロングの真面目そうな女。

 

まあそこそこ可愛いね。

 

「あ、私は、ひ、『雛井智加(ひないともか)』です……」

 

陰キャ。

 

ブッサイク。

 

「『目白若菜(めじろわかな)』です!陸上やってます!よろしく!」

 

まあ普通?

 

可愛い!ってほどでもないが、ブッサ!ってほどでもない。

 

赤毛をベリショにした女。

 

元気だね。

 

「『黒崎香苗(くろさきかなえ)』。瑠衣の彼女」

 

ごっついピアスにビジュアル系の化粧、茶髪に赤のエクステを着けて、シルバーアクセジャラジャラのロックな女。

 

素材は良いぞ、かなりの美人だ。

 

にしても、女装男の瑠衣の彼女とはな。

 

どう言う出会いをしたのか聞いてみたくはあるな。

 

「私は、『福見栞(ふくみしおり)』です……。昔から身体が良くなくて……、学校にはあまり来れないかもしれませんが、仲良くしてくださいね。ゴホッ、ゴホッ……」

 

顔色が悪い女。

 

だがまあ、かなりレベルの高い美人だ。

 

桜の花のように儚げな雰囲気、陶磁器のように白い肌、濡れた烏羽のように黒い長髪。

 

スタイルは細身だが胸はそこそこにあり、吸い込まれるような大きい瞳を持つ。

 

惜しむらくは、気の毒なくらいに不健康そうなところかな。

 

これがもう少し健康的なら、男なんてガンガン寄ってくるだろうに。

 

病人のような雰囲気では、誰も寄ってこないだろう。

 

「僕は『光坂千佳(こうさかちか)』だ。あらかじめ言っておくが、僕の学力でこんな程度の高校に行く必要はない。親の命令で不本意ながら登校しているんだ。私には構わないでくれ」

 

さっきの、チビで細っこい栗毛のお嬢ちゃんはそう名乗った。

 

なるほど、親に言われて来てるのか。

 

ふーん?

 

事情は知らんが、かなりの美人だな。

 

美人って言うより可愛いって感じか?

 

ふんわりとした栗毛のショートカット。榛色の瞳には知性の色が灯る。

 

インドア系らしい白い肌は、シミひとつ、できものひとつない。

 

ロリっぽい見た目だけど、泣き黒子があって、それがロリな見た目に反してセクシーさを醸し出している。背徳的な美しさがあるね。

 

つんけんした感じがまた可愛いんだこれが。

 

「『剣崎亜里沙(けんざきありさ)』です。家庭の事情で学校を休むこともあると思いますが、よろしくお願いします」

 

おー。

 

スッゲェ美人。

 

周りの男子共も騒めいている。

 

抜群のスタイル、ハーフらしいくっきりとした目鼻立ち、不自然さのない自然なブロンドの髪。

 

例えるならエマ・ストーンみたいな、銀幕で映える美女だな。

 

 

 

さて、女子の自己紹介はこんなものかな。

 

女教師である美幸からの連絡事項の通達と、プリント類の配布が終わると、解散となった。

 

「理玖、と言ったか?君との議論は、実に充実した時間だった。……これは僕の連絡先だ。そちらの連絡先も貰いたいのだが」

 

「ん?ああ、ほら」

 

博士少女の千佳と連絡先を交換して、と。

 

千佳は、速攻で帰って行った。

 

スッゲェ美人である亜里沙は、馬鹿な男共に囲まれて辟易としているようだな。

 

やがて、話を強引に切り上げて、亜里沙も帰宅、と。

 

因みに、他の殆どの女共は、それに嫉妬丸出しの視線を向けていたな。

 

いやぁ、顔の善し悪し以前に、性根が卑しい女は嫌だねぇ……。

 

一方で、病人女の栞は、近くに座っていた女共に話しかけていたようだが、体力が尽きたようでぐったりしている。

 

そして、俺が帰宅しようとすると。

 

「よう、理玖!」

 

んお?

 

「勘次か」

 

勘次……、友人キャラだな。勘次が話しかけて来た。

 

「お前、相変わらずスゲーよな!何で、あの『第四中の天才少女』と議論できたんだよ?!」

 

んー?

 

ああ、千佳のことかな?

 

「俺実は天才なんだよね」

 

と、適当なことを吐かす俺。男との会話に誠実さとかいらんいらん。

 

テキトーで良いんだよテキトーで。

 

「いや、それは知ってるけどよ」

 

「ん?そうか?」

 

「そりゃお前……、外国語ペラペラで、文学にも詳しいだろ?普通はいねーって、そんな高校生」

 

そうかね?

 

俺は旅行の移動中に本を読んでいたから、文学に詳しくなっただけ。で、旅行先で人と話したいから外国語を覚えただけなんだよな。

 

みんな、普通の人はやろうとしないだけだ。

 

けど、普通の人でもやろうとすればできることしかやってないぞ俺は。

 

今回、千景とあそこまで議論できたのは、先日の異世界転移の件でポーションによるステータスアップをしたお陰だ。

 

普段の俺なら、話を聞くことしかできなかっただろうな。

 

そりゃあ、俺も一応、ネイチャー辺りの科学雑誌は購読しているがね。

 

雑誌の内容を知っている程度で他人と議論まではできないだろ?

 

今回、ここまで議論できたのは、ステータスアップのおかげだ。

 

ついでに言えば、この休日の間に、三千冊を超える学術書を分野問わず読んでおいた。

 

え?スキルポーションで『速読』スキルを身につけて、帝都大学に夜な夜なお邪魔して本を読み漁ったんだよ。

 

いやー、ステータスのHP値、つまり体力をがっつり増やしたら、まるで眠くならねーでやんの。

 

普段の俺なら、二徹三徹くらいはできる体力があるんだが、HPのステータス値を千倍にしたから、千倍の体力を持つようになった訳だな。

 

なんで、この二週間、殆ど寝てないんだわ。

 

昼は異世界で観光して、夜は日本に戻って来て、帝都大学に忍び込み、本を読み漁っていたってこと。

 

忍び込む方法?転移スキルだが?

 

とまあ、そんな訳で。

 

現在の俺の圧倒的な知能と知識量をもってすれば、帝都大学入試も余裕ってレベルだ。

 

うーん、暇な時、知能テストでも受けてみようかね?

 

「……って訳!分かったか?」

 

あ、こいつなんか喋ってたのか。

 

男の話はあんまり興味ないからスルーしてたわ。

 

「おう!よく分かったぜ!」

 

と適当に答えておく。

 

「おっし!じゃあ、飯食いに行こうぜ!」

 

飯か。

 

そうだな、行こうか。

 




たまには綿密なプロットを立ててから執筆をしたいと思い、新作の設定を考えていたら一日が終わっていた!

前回話した、学校丸ごとローグライクゲームに転生!みたいな話、めっちゃ書きたい!

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