ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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オススメゲームを募集したらkenshiって言われたんだけど、あれどうなん?

戦うシムのような何かだと聞いたんだけど。

結構興味ある。


13話 ポストアポカリプスだと思ったら戦国時代だった件

「「「貴方の配下に」」」

 

「してくれ!」「してや!」「して」

 

朝、朝食を摂ったのち、宿の外に出たら、待ち構えていた三人に頭を下げられた。

 

「あれ?俺を見極めるとかそういうのは?」

 

「それどころやない!五千万円稼いだあんちゃんの一門と見なされたウチらは、もう他所に行けんのや!」

 

「うわ、そっか、周りの人に目をつけられちゃったか。それは考えてなかったな……」

 

「もう、ウチらはあんちゃんの一門に入る他ないんよ!今日は朝から変なのが『五千万円の分け前をもらったんだろー!』とか言って付き纏ってくるんや!」

 

「ごめん、本当に迷惑かけた。良ければ、他の街に送ろうか?」

 

「いや……、それ以上に、ウチらはあんちゃんの、その底知れなさに惚れ込んだ!」

 

ふむ。

 

「昨日、三人で一晩中話し合ったんや!その結果がこれなんや!頼むわ、何でもするから、一門に入れてくれんか?!」

 

一門ってのがよく分からんが、味方になってくれるなら願ったり叶ったりだ。

 

「良いよ、仲間になろう」

 

「「「やった!」」」

 

 

 

その後、三人は、共同で借りていたらしい部屋を即座に引き払って、俺の隣に立った。

 

「おい!俺を雇え!俺は凄腕の傭兵だ!十人扶持で良いぞ!」

 

「俺は最高のカラスだ!十人扶持で!」

 

「お兄さぁ〜ん?聞いたわよ〜?お金持ちなんだってねぇ〜ん?」

 

その間にも、変な奴らが俺達に絡んできた。

 

うわ……、マジでこうなるとは考えてなかったな。

 

単に金持ちムーブして他人から変な目で見られたら楽しいだろうな、くらいにしか考えてなかったんだよな。

 

うざったいので俺は、パンチを出した。

 

『ガアアアアアアアッ!!!!!』

 

パンチは吠えた。

 

「「「「ひいいいいっ!!!!」」」」

 

「こいつは、ドイツの特殊部隊KSKにて秘密裏に生産されたナノマシン型ロボットだ。常に俺の近くにいるから、邪魔な奴は食い千切るぞ!」

 

「や、やべえ!」「逃げろ!」「うわあああっ!」

 

雑魚を散らす。

 

一人も残らなかった。

 

まあ、パンチに吠えられたくらいで腰を抜かす程度のやつに護衛は任せられないな。

 

ん?いや待て……?

 

「ハッハァ!スゲェなオイ!」

 

数人、近くでしっかりと立っている男がいた。

 

警察官の制式採用拳銃、M360J SAKURAを腰に、そしてサバイバルナイフを二本帯刀し、背中にスコープが付いた豊和M1500……、SATの狙撃銃を背負っている男達だ。

 

この時代にこれだけの装備を持っている奴は凄くレアなんじゃないかな。

 

警察用のボディアーマーを装着していて、服はモスグリーンのカーゴパンツとSAT用のブーツに半袖の黒シャツ、防刃手袋という出で立ち。鉢巻きを巻いていて、そこには八咫烏のマークが刺繍されている。

 

何者だろうか?

 

「なあ、あんた!こいつは売らねえのかい?」

 

その中で一人、端末を持っている男に話しかけられた。軽薄そうな色男だ。

 

切れ目で茶髪、鋭い犬歯を持つヤンチャそうな若い男。

 

そいつは全く恐れずにパンチの頭を撫でてそう言った。

 

「こいつと同じようなものを売ってもいいが、その場合は軍用のエクステンダーよりも高いぞ」

 

「ハハッ!そりゃ無理だ、手持ちじゃ買えねえわ!じゃあ車は?」

 

快活に笑って交渉を仕掛けてきた色男。

 

へえ、面白いじゃん。

 

少し相手してやるか。

 

「売ってもいいぞ。買うのか?」

 

「ゴンタ!今回の稼ぎは?!」

 

色男は、隣にいるゴンタと呼ばれたゴリラみたいなゴリラに話しかけた。

 

「へ……?金延棒で1kgでさあ」

 

「そうかい、じゃあ、車の一台くらいは買えるな!さて、見せてくれよ、車をよぉ!」

 

「け、けどよ、若!この金はサイカ衆の本部に渡さなきゃ、マゴイチの親分にぶち殺されちまうぞ?!」

 

「ゴンタ、馬鹿かテメェは!ここでこの男を逃して、買えるはずの車両を買えなかったら、それこそ親父に殺されるってぇの!!」

 

「でも、一応、連絡くらいはした方が良いだろ」

 

正論ゴリラ。

 

「まあ、そうだな。端末を使うぜ。もしもし、親父か?マゴロクだ!今回の稼ぎで車両を買っても良いか?!」

 

そして、男が端末で誰かと連絡をとっているうちに、俺は適当に車を創造する。

 

因みに……、こうやって創造した車は、動力源はガソリンではなく、電動だ。

 

この時代、銃器や車両なんかは、俺の時代とデザインが変わらないが、素材や動力が新素材に入れ替わっているらしい。

 

車やロボット、エクステンダーは、核バッテリーによって半永久的に動くみたいだ。

 

核の炎で道端の車両は駄目になったが、屋内にある警備ロボットなんかはまだ動いているらしい。大抵は、経年劣化で半ば狂っているそうだが。

 

さて、創造した車は、高機動車、73式大型トラック、軽装甲機動車、96式装輪装甲車。

 

もちろん、動力は核バッテリー。

 

「おほーっ!日本軍の制式採用車両が!」

 

ミヨコが喜んでいるのを他所に、俺は、男達と商談をする。

 

「それで、どうする?」

 

「オイオイ、最高だぜ!で、値段は?」

 

「これ(高機動車)は金延棒1kgで四台、これ(96式装輪装甲車)は金延棒3kg、これ(73式大型トラック)は金延棒2kg、これ(軽装甲機動車)は金延棒2kgで三台だ」

 

金延棒一本五千万円くらいとする。

 

俺が異世界に転移する前は、金の相場は1gにつき五千円くらいだったと思うからな。

 

「これ(高機動車)は何でそんなに安い?」

 

「これは装甲がないからな」

 

「こいつ(96式装輪装甲車)は良いなぁ〜?機関銃が付いてやがる」

 

「金延棒3kgな」

 

「何とかならねーのか?」

 

「ならねーな」

 

「チッ、分かったよ。これ(高機動車)を四台買うぜ」

 

「良いだろう。これがキーとマニュアルだ」

 

他の車をアイテムボックスに収納する。

 

そして、金延棒を受け取った後、俺はその場を去ろうとするが……。

 

「待ちな。俺は、『サイカ衆』の『マゴロク』ってもんだ。あんたは?」

 

「俺はグレンだ」

 

「屋号は?」

 

「まだない」

 

「次はどこに行くんだ?」

 

「しばらく東京周辺を散策したら、西に行こうと思う」

 

「西か!なら、『ワカヤマ』の南に来い!そこにサイカ衆の本拠地があるんだ」

 

「何か欲しいものがあるのか?」

 

「そうだな、俺達はロボットや車両、エクステンダー、銃器……、そういうもんを使う仕事をしてんだよ」

 

ははあ、そりゃ雑賀ならそうだろうな。

 

鉄砲傭兵雑賀衆ってことか。

 

流石に直系の子孫ではないだろうが、肖って名乗り始めたのかね?

 

それを言えば、この辺りの支配者も北条だしな。

 

「雑賀ってのはそういうことか」

 

「オッ、分かるかい?博識だなぁ、旦那」

 

「信長とは戦ったか?」

 

「いやいや、オダはまだまだ弱いダイミョウだ。歴史の通りに戦うことになるとは限らねぇよ。石山本願寺もないしな」

 

ああ、オダもいるんだ。

 

ポストアポカリプスだと思ったら戦国時代だった件。

 




口内炎いてて。

さて……、この戦国時代×ポストアポカリプスどうよ?

ぶっちゃけ、戦国モノが書きたかった俺が、一ミリも知識ないから、それっぽいもんを書こうとしてこうなりました。

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