ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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シグルド……。

お前もう、完全に、新興宗教とかセミナーとかを真に受けて、「私は目覚めた!」みたいになってるじゃん……。




25話 世の中の問題は思いの外シンプル

私、アンジェラ・ジンデルは最近、幸せです。

 

素敵な男性のgirlfriendになれて、友達も一緒に、嫌なところから逃げられたから。

 

私、勉強はそこそこ、でも、考えることは苦手です。

 

フーカは、私達に、ミスターの機嫌を損ねないように!とか、もしエッチなことをされても受け入れた方がいい!とか、色々言う。

 

けど、私は、難しいことよく分からない。

 

ミスターは、私のことを守ってくれるfatherであり、それでいて、私達のboyfriendみたいなもの。

 

ニホンの言う、カレシ?とはちょっと違う。

 

まだ、そこまで深い関係じゃない。

 

エッチなことは、どうしてもしたい!とミスターが言うなら、えーと、ヤブサカデモナイ?かも。

 

ここ最近、と言ってもまだ一月くらいだけど、ミスターとお話しして、一緒に旅をして、分かったことがあります。

 

ミスター、多分、私達が生活を保証してもらう代わりに、身体を捧げると言っても、多分断るですね。

 

ミスターは、かなり、プライド高い人。

 

だから、私達とエッチをするとしたら、それは自分の魅力で口説き落としてから初めて手を出すと思います。

 

生活を保証してもらう代わりに、身体を捧げると言ったら、多分嫌がるですね。

 

フーカは、とっても賢いです。けど、難しく考えてます。

 

ミスターは、普通に私達を口説いてきてるじゃないですか。

 

面倒も見てくれるし、遊んでくれるし、褒めてくれます。

 

つまり、ミスターは、自分の男性的魅力のみで、私達を口説き落とそうとしてます。

 

怖がる必要、ないですね?

 

いつも優しくて、brotherができたみたいです。

 

打算?とか、計算とか、そう言うことしないで、普通に甘えちゃえば良いんですよ?

 

何で甘えないですか?

 

確かに、盗賊を殺したのは、辛かったです。

 

でも、悪い人は死んで当然ですよ?

 

私が殺すのは確かに嫌です。

 

けど、盗賊は悪者で、悪くない人を殺して、尊厳を奪い、金品を奪うんですよ?

 

そんな奴は、死んで当然。

 

自分の身を守るため殺すことは、仕方ないこと。

 

ミスターは、盗賊と戦えと言いました。

 

おかしくないですよ?

 

敵と戦う、当たり前です。

 

やっぱりgrotesqueで、食欲なくなりました。

 

けど、次の日にはちゃんと元気!

 

ミスターを守る。

 

familyを守ること、当然、アタリマエ。

 

その後、ミスターは、偉い偉い、してくれました。

 

日本にいるパパとママも、身を守るために盗賊を殺したなら、許してくれます。

 

神様も、悪者を退治した私を怒ることはないと思います。

 

 

 

また、盗賊。

 

でも、ミスターが殺しました。

 

アザヤカ?ワザマエ?very coolでした。

 

「ミスター!カッコ良かったデース!!」

 

「おお、そうかい。さあ、血の匂いに惹かれてモンスターが集まる前に、とっとと移動しようぜ」

 

「イエース!」

 

そしたら、ヒナタが言いました。

 

「アン、正気なの?人を殺したんだよ?」

 

「ホワイ?悪者を退治したんデスよ?」

 

「悪者って……!いや、うん、ごめん。この世界ではそうなんだろうね。私、まだ日本人のつもりだったみたい……」

 

「エ?ヒナタは日本人デスよ?」

 

「はぁ……。アンはお気楽だねぇ……」

 

「イエース!ミスターと一緒、フレンズと一緒!私は嬉しいデース!」

 

辛い生活をしなきゃならない、お城から逃げて。

 

ミスターと一緒に旅を始めて。

 

私は幸せです。

 

素敵な男性と一緒にいられて、大好きな友達と一緒いられて。

 

私は多くを望まないです。

 

友達、守れたら、それで良いです。

 

それと、人間らしい生活。

 

今後は、みんなとミスターで、安住の地を見つけたい、ですね?

 

 

 

そして、ミスターは、いくつかの街で高価なスパイスを売って、大金持ちになりました。

 

「ミスター!ミリオネア、デスね!」

 

「そうだな」

 

「お屋敷を買いまショー!でーっかいお屋敷で、みんなで暮らしまショー!」

 

「屋敷かぁ、良いなそれ」

 

「イエース!そしたら、私、ミスターの奥さんになってあげマスよ〜?」

 

「そりゃ良いな」

 

「ママが言ってました!男の人はカイショー?だって!」

 

「そうかそうか」

 

そんな話をした後に、フーカから呼び止められました。

 

「アンジェラさん、あなたは……」

 

「オー!フーカもミスターのヨメになりマスかー?ミスターにチート&ハーレム!してもらいまショー!」

 

「あなたは、それで良いんですか?」

 

「エ?うーん……、みんながファミリーになるは、嬉しいデスよ?」

 

「で、でも、その……、アンジェラさんは、鬼山さんが他の女の人と仲良くしても良いんですか?」

 

「男の浮気はカイショーだってママが言ってマシたー!まあ、ミスターが他の人と仲良しはノー!ですけど、ミスターが私のフレンズと仲良しなら、私はそれで良いと思いマスよ?」

 

「は、はあ……、そうなんですか?嫉妬とか、しないんですか?」

 

「ジェラシー?うーん、そう言われると、確かにジェラシーしちゃうカモ?でも、そうならないように、ミスターにいっぱい構ってもらいマース!」

 

「えーと……、アンジェラさんって、すごい、ですね……」

 

 

 

うーん。

 

私はそんなに、たくさんのことを考えてないです。

 

ただ、私は、素敵なミスターと、フレンズみんなでfamilyになって、どこか遠く、綺麗で安全なところで、大きなお屋敷でも建てて、そこで静かに暮らそう、と言っているだけなのに。

 

その過程で、色んな冒険をして、絆を深められたら嬉しいです、ってことだけです。

 

オカシクない、ですよね?

 




アンジェラは、世の中はもっとシンプルな作りをしていると捉えています。

多くを望みません。友と、素敵な男性、人並みの生活さえあれば、どこでもやっていけます。



次の次から、ラブのないラブコメ、その次に帰還勇者、それから新作の大賢者ポストアポカリプスってスケジュールですぞ。

また新作を書きたい。VRゲームものとか、精霊魔法当然世界ものとか、色々。

人外転生ものと汚いオバロみたいなのはちょっと書いた。

チートなし主人公がヤンデレ奴隷ヒロインに守られるやつも書きたい。


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