ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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イライラパートがうっすいなあ……。


8話 サヨナラバイバイ

「さあ、今日の日記を書こうか!」

 

ヒナタが言いました。

 

昨日の訓練でみんなTiredですね。

 

「オー、日記!書きまショウ!」

 

「おー!アンはノリノリだねえ!」

 

「娯楽がないデスからねえ……」

 

と、まずはヒナタから。

 

『まず、報告から。

 

私の能力は、見たことのあるエクストラスキルじゃないノーマルスキルを真似て発動させる能力ね。

 

一度に三種類までコピーがストックできて、今は、第三騎士団の騎士団長の「剣術 Lv7」と、第三魔道士団の副団長の「白魔法 Lv7」をコピーしてる。

 

一度コピーした能力は、忘れようと思って削除するまで何回でも、MPの消費なしに使えるみたい。でも、一度忘れるともう一度見なきゃ再取得はできないみたい。

 

それで、鬼山さんにものまねスキルを使ってみたら、なんと、「隠蔽 Lv10」のスキルが手に入ったの。

 

つまり鬼山さんは、常に隠蔽スキルを使っているってこと。

 

やっぱり怪しいね。』

 

そしたら、アキラが……。

 

『私は、前も言ったけど、魔法が全種類使えるわ。

 

銀魔法と金魔法は強すぎて封印するレベルね。

 

銀魔法なら加速や停滞、金魔法なら、核熱や放射線攻撃、重力制御とかできるみたい。

 

それと、鬼山さんの件、了解。

 

やっぱり怪しいわね。

 

それと……、さっき、鬼山さんを白魔法で治療したでしょ?

 

ヒールの光が当たったのに、分散しちゃったの、みんな見たわよね?

 

ヒールはね、身体に光が当たると、患部に当たって再生させるの。

 

でも、鬼山さんは、ヒールの光が分散した。

 

これはね、怪我をしてない人にヒールをかけた時と同じ状態よ。

 

つまり、鬼山さんは、あれだけボコボコに殴られていたのに、かすり傷一つついてなかったってことよ!

 

本当に怪しいわ。』

 

次に、私、アンジェラ。

 

『私のスキルは、「忍術」と「影渡り」ね。

 

忍術は、忍者っぽいことは大抵できるです。

 

カワリミ、クチヨセ、水の上やカベをdashして、火を吹いて……。

 

影渡りは、影に入り込むスキル。

 

それと、Mister鬼山の件、リョーカイです。』

 

そして、フーカ。

 

『鬼山さんの件、了解しました。

 

私のスキルは、「大地の神秘」は、地割れ、地震、落盤、突風、嵐、豪雨など、自然現象を自在に起こすスキルのようです。

 

この国にバレたら悪用させられそうで怖いので、ごく小規模な地割れによって、落とし穴を作るスキルだと説明してあります。

 

それと、「地図作成」ですが、これもまた悪用し放題なスキルですから、ぼかして説明しています。

 

地図作成スキルは、目の前に、私と私の許可した人しか見れない、リアルタイムで更新される衛星地図のようなものを表示するスキルです。

 

建物の中ですら見えて、今のところは半径1kmはマップ化できます。

 

また、マップ上の存在はマーキングされて、名前が見えるようになるのですが……。

 

例のおじさんは、陽さんの予想通り、名前が「鬼山景虎」でした。

 

そして、更に言うのであれば、鬼山さんは現在、宅配ピザを食べながら、iPadで映画を見ています。』

 

「「「んなっ……?!」」」

 

驚いた!ビックリ!

 

「どうかしましたか?」

 

誤魔化そう……。

 

「「「い、いや、何でもないよ!」」」

 

『それと、ひなたさんが言った通り、この部屋は監視されています。一人、屋根裏部屋にいるみたいです』

 

「「「……!!」」」

 

OK、OKです。

 

分かったですよ。

 

これ、本格的にdangerousな展開。

 

『とにかく、鬼山さんを全力で援助ですね!!!』

 

『『『了解!』』』

 

 

 

四人でミスターの監視と援助をしながら、私達は、半年かけて訓練をしました。

 

モンスターを殺す訓練もやったです。

 

もちろん、モンスターを殺す葛藤とかもあったですし、初めてモンスターをこの手で殺した時には、何度も吐いたですよ。

 

肉や骨を叩き壊し斬り刻む感触は、very very、本当の本当に、grotesqueでした。

 

でも、この世界では、殺さないと友達と自分が殺されてしまう。

 

そう何度も自分に言い聞かせて、殺しの訓練しました。

 

怪我も何度もしました。

 

骨折も何度も。

 

でも、魔法で治しました。

 

何人かのクラスメイトは、環境の厳しさに耐えきれず発狂して放逐されたり、脱走して行方不明になったです。

 

びっくりするほど不味い食事!生理用品どころかまともな下着すらなく、石鹸もろくにない!トイレはおまるで、歯ブラシもろくになく、水浴びもろくにできない!

 

もう、限界ですね。

 

全てを打ち明けて、ミスターカゲトラに助けてもらうです。

 

私の貞操くらいならあげます。むしろ、あげられるものは貞操くらいしか残ってませんですね。

 

ミスターカゲトラみたいな素敵な男性になら、望むところですね。

 

むしろ、このままここに残っても、変な貴族の後妻とか、一生男性と縁がないか……。

 

私だって女ですし、性欲だってありますです。

 

初めては素敵な男性が良いです。

 

そうして……。

 

『NAME:ヒナタ

RACE:ヒューマン

AGE:17

SEX:女

JOB:マスターオブミミック

LEVEL:10

 

HP:1500

MP:1500

 

STR:500

DEX:500

VIT:500

AGI:500

INT:500

MND:600

LUK:700

CHA:700

 

SKILL

異界知識 Lv3

演技 Lv5

瞬時記憶 Lv5

剣術 Lv3

 

EXTRA SKILL

ものまね Lv3

・剣術 Lv7

・格闘 Lv5

・投擲 Lv7

・黒魔法 Lv7

・白魔法 Lv7

・赤魔法 Lv7

・察知 Lv5』

 

『NAME:アキラ

RACE:ヒューマン

AGE:17

SEX:女

JOB:ワイズマン

LEVEL:10

 

HP:1200

MP:3400

 

STR:300

DEX:450

VIT:300

AGI:320

INT:650

MND:400

LUK:400

CHA:700

 

SKILL

異界知識 Lv6

知識 Lv6

料理 Lv4

黒魔法 LV7

白魔法 Lv7

赤魔法 Lv7

青魔法 Lv7

緑魔法 Lv7

 

EXTRA SKILL

金魔法 Lv3

銀魔法 Lv3』

 

『NAME:フウカ

RACE:ヒューマン

AGE:17

SEX:女

JOB:ジオマンサー

LEVEL:10

 

HP:1100

MP:2200

 

STR:280

DEX:450

VIT:270

AGI:270

INT:780

MND:350

LUK:400

CHA:700

 

SKILL

異界知識 Lv8

知識 Lv8

速読 Lv5

杖術 Lv3

 

EXTRA SKILL

地図作成 Lv5

大地の神秘 Lv5』

 

『NAME:アンジェラ

RACE:ヒューマン

AGE:17

SEX:女

JOB:ニンジャマスター

LEVEL:10

 

HP:1500

MP:1600

 

STR:600

DEX:800

VIT:400

AGI:880

INT:400

MND:450

LUK:500

CHA:700

 

SKILL

異界知識 Lv3

格闘 Lv5

剣術 Lv7

二刀流 Lv7

投擲 Lv7

窃盗 Lv7

 

EXTRA SKILL

忍術 Lv5

影渡り Lv5』

 

そう決意した春のある日に。

 

ミスターカゲトラが、あまりにも役に立たないから放逐されたとの知らせを受けたです……。

 




>>コメ欄「第三者視点からイライラパートを書くのはどうか?」

なるほど!虐げる側の視線って事で、適当なモブ生徒の視点で1話書いて挿入すりゃええんか!

次回、イライラパート(真)。

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