ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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ツイッターで絡むハメ作者の方々、みんな大抵クセある人で、「あーやっぱり、作家ってこんな感じなんだなー」と思う日々。

俺は全然フツーの人だから、やっぱり、クセがあるってかなんていうか、変わった人じゃないと面白い話は書けねーもんなんだな、と思いましたね。


38話 偵察

朝、俺は、収納に突っ込んであった《召喚獣:フレズベルグ》を召喚した。

 

『グルル……』

 

「お前はアッシュだ」

 

『ガァッ!』

 

全長6mほど、人に近い骨格をしているが、両腕は大きな翼で、頭は猛禽。

 

名前?

 

まあほら……、灰の人がね。

 

×××××××××××××××

 

名前:アッシュ

 

体力:B

精神:A

筋力:B

耐久:B

器用:G

知覚:A

学習:A

意思:A

魔力:S

魅力:A

 

スキル

戦闘術:B

サバイバル:B

視覚:A

千里眼:S

飛行:S

風属性魔法:S

疾風怒濤:S

大旋風:S

威圧:B

 

×××××××××××××××

 

何故、アッシュを召喚したのかと言うと……。

 

「ほら来い」

 

「えっえっえっ、無理無理!死んじゃうよ!」

 

「大丈夫だ、パラシュートもつけたし、俺は空挺徽章も持ってるからな」

 

「私は死んじゃうってば!」

 

「死なねーよ、ほら、このロープでくっつけておくから、落ちる時は俺と一緒だ!な?」

 

「う、ううー、分かったよ……」

 

レクノアを言いくるめて、どうするのか?

 

答えは簡単。

 

「じゃあ、飛ぶか!」

 

空を飛ぶのだ。

 

もちろん、ただ単に空を飛ぶだけじゃない。

 

空の上から色んな街を、レクノアの魔眼で観測して、稼げそうな地を探すのだ!

 

 

 

「わーっ!わーっ!凄ーい!早ーい!」

 

「何だお前?あれほどビビってたのに楽しんでるじゃねえか」

 

「いやー、実際に飛んでみると楽しいもんなんだねー」

 

フレズベルグのアッシュは、大旋風のスキルで風を纏って飛行している。羽ばたくことなく、ジェット機のように風を圧縮して噴出しているので、揺れはほぼない。

 

また、風属性魔法で風のシールドを張り俺達を保護して飛んでいるため、音速近くの速度で飛んでいても、俺達が怪我をすることはなかった。

 

なんて便利な奴なんだ、アッシュ。偉いぞ。

 

二週間ほど世界を回り、それにより、この大陸とその周辺の地理関係は分かった。

 

トルニス帝国は大陸の北。様々な公国を抱える大国で、この大陸では一番大きい。

 

そして、帝国の西にヌボラ聖国、帝国の南にネブリナ王国。それよりさらに南にレゲン教国があり、ネブリナ王国の東にはストルム魔国がある。

 

ここまでは前も言ったな。

 

そして、帝国と王国の東、魔国の北には、『極地』と呼ばれる前人未到のジャングルがある。

 

その更に東には、超古代文明の遺跡の街が綺麗な状態で残っているのを発見した。後で調査する。そのうち。

 

ずっと南には、大陸が一つあった。

 

聞いた話によると、この南の大陸では、砂糖やスパイスが作られていて、北にあるこの大陸とは貿易しているみたいだ。

 

北の方には大山脈があり、移動はできない。だが、上空から見れば、北にも大陸があることが分かった。

 

聖国よりも西には、ギリシャのような列島があった。

 

この列島では、蜂蜜、魚、そしてオリーブオイルなどを売っているらしい。

 

南の砂糖にスパイス、西のオリーブオイル、この二つは、貴族からすれば必須なものだそう。だから、出費が嵩んで大変なんだとか。

 

頑張ってね。

 

まあ、他人事だ。

 

付け加えるならば、この前、帝国はアホだから侵略戦争を繰り返していると言ったが、真実は、資源集めの面もあるそうだ。

 

聖国では金がとれて、王国では茶が採れる。

 

金も茶も、貴族には欠かせない高級品だ。

 

また、帝国では鉄がたくさんとれる。

 

だから、他の国から狙われる。

 

まあ……、共存共栄の貿易ではなく、奪い合いをするようでは先がない。

 

帝国も、折角鉄の一大産地なのだから、工業力の強化に力を入れれば、商業的に世界を征服できるかもしれないのに。

 

略奪のみで成り立つ民族は不健全だ。長続きしないだろう。

 

何せ、世界にある資源は有限だからな、生産者を殺して奪っていては生産量が先細りになる一方だ。

 

人間は弱いんだから、協力した方が良いだろう。

 

 

 

さて……、稼げそうなところはピックアップできた。

 

「数年後起きるかも」と言う噂の、王国との戦争の時まで、世界各地で傭兵活動するぞ。

 

そんなこんなで新しいログインボーナスの六十日目。

 

《スキル:ガチャを使用しますか?》

《GP:226450000》

《はい/いいえ》

 

レジェンド確定チケット含めてレジェンドは七つ。

 

二つはエリクサーで、三つはアムリタだった。ハズレだな。

 

そして、一つは《龍滅剣グラム》で、もう一つは《蘇生杖ロッドオブアスクレピオス》だった。

 

またやべーもんが集まったが、まあ良いや。

 

 

 

さて、飛竜山への遠征から二ヶ月。

 

ワイバーン素材は王都にてオークションにかけられ、総額にして金貨二万六千枚にまで達した。

 

ここから、オークションの手数料や税金、傭兵ギルドの取り分などを差し引いて、残った金貨はおよそ二万枚。

 

その二割の金貨四千枚を懐に入れて、残りは団員に配った。

 

もちろん、運営費などの関係もあり、全額をそのまままるっと配布した訳ではないが、全員の懐に金貨二十枚ほど入った。

 

金貨二十枚と言えば、メジャー級傭兵の年収に匹敵する。

 

物価が違うので何とも言えないが、価値的には、一人につき数百万円〜一千万円くらい稼いだことになるらしい。

 

一企業のボーナスにしてはあまりにも大きい額だ。

 

団員達は大喜びしている。

 

なお、傭兵団の帳簿や金銭の管理は全てラリーに任せた。

 

紙に書くのが大変そうだったので、ノートパソコンを一台くれてやり、エクセルの使い方を教えておいた。

 

文字が読めないと思うかもしれないが、俺がある程度教えたし、ノートパソコンの壁紙にデカデカと、アルファベットとこの世界の文字の対応表を貼り付けておいたので、特に問題はない。

 

印刷機もあるので、帳簿はコピーして物理的にファイルにまとめて、データもバックアップを残しておく。

 

 

 

今、手元には金貨七千枚ある。

 

そのうち、四千枚をGPに変換して、三千枚を収納に入れておく。

 

そして、レクノアに金貨五十枚を渡して、トライには金貨二十枚を渡した。

 

レクノアは、ゲーム機とカセットが欲しいとねだってきたので、金貨二枚で売ってやった。バッテリーの充電は特別サービスで無料にしておいてやろう。

 

レクノアはそうして、ファイナルファンタジスタというファンタジーゲームを始めた。

 

やり方は、俺の記憶を見たらしく、それを参考にしてプレイしているようだ。

 

夜更かしし過ぎないように注意はしてやる。

 

トライは、金は良いから酒をくれと言うので、適度に酒を与えた。金も一応持たせておく。

 

そして俺は、この二ヶ月の間に、部下の教育をそこそこにしていた。

 

レクノア、トライ、そして数十人の部下に車の運転方法を教えて、大移動に備えた。

 

レクノアは俺の右腕だから、能力増加ポーションで魔力面を強化して、他にもスキルをいくつか覚えさせた。

 

トライは雑用なのでちょっとだけ強化。

 

俺も普通に強化した。

 

配下の傭兵共は、装備を全て魔具にしてあるので、とりあえずこれでよしとしておく。

 

ってか、そもそも、能力増加系ポーションは中々集まらないんだよな……。

 

×××××××××××××××

 

名前:ライン(我如古雷)

 

体力:A(1ランクアップ)

精神:G

筋力:A(1ランクアップ)

耐久:B(1ランクアップ)

器用:B(1ランクアップ)

知覚:C(1ランクアップ)

学習:F

意思:EX

魔力:G

魅力:C

 

スキル

教養:C

空手:C

剣術:B

射撃:C

運転:E

サバイバル:E

家事:F

ガチャ:SS

収納:C

鑑定:C

察知:C

状態異常耐性:C

ステータス偽装:C

見切り:C

 

PSY

テレポート

サイコキネシス

パイロキネシス

フロストバイト

ライトニングボルト

ヒーリング

 

×××××××××××××××

 

×××××××××××××××

 

名前:レクノア

 

体力:H

精神:B(1ランクアップ)

筋力:H

耐久:G(1ランクアップ)

器用:G

知覚:G

学習:C(1ランクアップ)

意思:G

魔力:B(1ランクアップ)

魅力:C

 

スキル

教養:D

礼儀作法:E

全知の魔眼:A

杖術:C

無属性魔法:C

回復魔法:C

運転:H

 

×××××××××××××××

 

×××××××××××××××

 

名前:トライ

 

体力:D(1ランクアップ)

精神:I

筋力:D(1ランクアップ)

耐久:E(1ランクアップ)

器用:G

知覚:D

学習:H

意思:F

魔力:I

魅力:D

 

スキル

教養:H

格闘術:F

槍術:D(2ランクアップ)

サバイバル:E

嗅覚:D

運転:H

 

×××××××××××××××

 

さあ、稼げる土地に大移動といくか。

 




新作、いくつかストックしてるんですワ。

既存作品では、帰還勇者の続きを書いてますですワ。

新作のあらすじ載せます。

・巻き込まれ転移おじさん
ライダー俳優系イケオジ、ネットスーパースキルを持たされて、高校生の一つのクラスの勇者召喚に巻き込まれる。
ネットスーパースキルは、億単位の金を使うとレベルが上がりテナントが増えていく。中には、美容院、病院、レストランなどがある。武器屋、レベルアップ訓練所、ゲーム屋などが増えていく。初期費用として、日本で稼いだ金を貰えたので、それで初期から楽々生活。
俳優の演技力全開で無能を装い、まんまと追放される。しかし、俳優系イケオジのファンである四人の女子高生に正体がバレて、有能であることもバレてしまい、捕まる。そこから、ヒロイン四人と一緒に勇者召喚した国から逃げて、諸国を漫遊する。

・ポストアポカリプス賢者
異世界召喚されたカリスマイケメン美容師主人公、貴族から奴隷まで、幅広い範囲の美女を口説いて百人の女を孕ませてしまい、異世界から追放される。
チート能力、『物質創造』を活かして、核の炎で焼かれて、雨すら降らないひび割れた大地となってしまった数百年後の未来の日本で、美女を集めつつ生きていく!
世界観は戦国時代×ポストアポカリプスって感じ。オダ家のお姫様に手を貸して、オダ家の天下統一に商人として力を貸す。

・クラン転移もの
eraとえぉなとFFが悪魔合体したみたいなVRアクション+シミュレーション+エロゲみたいなごちゃ混ぜゲームをやっていた一般通過SEが、ゲームのキャラの力と姿で、ゲームの世界の要塞と、下僕のハーレムメンバーと一緒に異世界転移。
現地住民の騎馬民族と接触し、空中要塞の真下に租界を作り、圧倒的な超文明で未開の非文明人達に衝撃を与える。
愚かしくも主人公に勝てると思って喧嘩を売ってくる馬鹿な国、擦り寄ると見せかけて寝首をかこうとする国などに囲まれつつも、それを蹴散らし、世界を征服する!
オバロっぽい話にしたいなあ。

・インフレ漫画の力を見よ
いきなり異世界転移させられたフリーターのおっさん、聖闘士星矢みたいな漫画の力を望んだら、その通りになる。
絶対零度の拳とか、銀河の星々を砕く一撃とか、光の速さの拳とかが出せるように。見た目も、ジャンプ黄金時代のラスボスっぽい、ロン毛のイケメンに。
その力を使って、ハードコアファンタジー世界で無双する。ゴブリンスレイヤー的な世界なのに、ジャンプのインフレバトル漫画のラスボスくらい強い主人公は、神の如く崇められる。
売春を持ちかけてきたロリを拾い、光の速さの拳でモンスターを爆殺し素材を売り、パーティメンバーになりたがる女も受け入れて、屋敷を建てて。
本人はスローライフ志願だが、周りが放っておかない!

こんなところかな。

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