六日目。
《スキル:ガチャを使用しますか?》
《GP:219890000》
《はい/いいえ》
三回はい。
ノーマル×74
レア×19
スーパーレア×7
レジェンドレア×0
ノーマル×73
レア×19
スーパーレア×7
レジェンドレア×1
ノーマル×73
レア×21
スーパーレア×6
レジェンドレア×0
おっ、レジェンドレアはなんだろな?
《現象:巨大サイクロン》
《指定地点から半径五十キロメートルを壊滅させる》
あのさぁ……。
さて、オウルベアを八体仕留めて大金を得た俺達は、またもや仕事をもらおうと、傭兵ギルドに向かった。
すると……。
「いたぞ!」
「あいつだ!」
「こっちだ!」
速攻で獣人達に囲まれた。
「おう、あんたよお……、獅子神様を召喚獣にしたってのは本当か?」
黒毛の熊獣人の男は、180cmほどの巨体で迫り、そう訊ねてきた。
「だったらどうする?」
俺の身長は198cmだ、俺より20cmも小さい男に睨まれても怖くはない。
俺がそう返すと……。
獣人達は一斉に土下座した。
「「「「拝ませてくれ!!!」」」」
「おお、獅子神様ぁ〜っ!」
「ありがたや、ありがたや……!」
「どうか俺に加護をくれ……!」
クーリエを拝む獣人を横目に、俺は傭兵ギルドで仕事をもらうことにした。
そんな矢先に、拝み終えた獣人達に再び囲まれた。
「おい、お前!」
「何だ?」
「俺達をお前の徒党に入れろ!」
俺は、レクノアとトライの肩を抱いて一言。
「俺は良い女としか組まないんだよ」
「いや、対等とは言ってねえよ。俺達が下でいい」
「下で良いー?」
「い、いや、下につかせてくれ!」
ふむ……。
「レクノア」
「うーん、噂によると、数年後には王国との戦争が起きるみたいだし、その時までに兵士を集めておくのも悪くないと思うよ」
ふーむ……。
「それに、この人達はみんな、裏切るつもりも今のところはないみたいだし」
「そうなのか?」
俺は獣人の男達を見る。
「当たり前だろ!ネメアンレオン様を召喚獣にするなんて、神の使徒……、いや、神を使徒にしているんだぞ?!尊敬するぜ!」
ふむ……、となると……。
「うーん、じゃあ、そうするか。詳しい話をするから、入隊希望者を集めておけ」
うーん……。
俺はレンジャー部隊の一員だった。
だが、なんでもできる訳じゃない。
森の中で暮らすとか、テロ組織との市街地戦とか、ゲリラ戦とかならできるが、大隊規模の兵士の指揮は流石にやったことがない。
そう、五百人くらい集まったのだ。
獣人が多めだが、蜥蜴人、ドワーフ。少ないが、エルフ、ダークエルフ、ハーフリング、鳥人、虫人、魔人もいる。
まず、前に出たのは五人の男女。
「俺は、傭兵団『茜の朝焼け』の団長、モスだ!よろしく頼む!」
黒毛の熊の獣人。身長180cmほどの男。体格は、ラグビー選手と相撲取りの中間のようなどっしりとした体型。筋肉と分厚い脂肪で、体重は100kgを優に超えるであろう。
両手で持つようなバトルアックスを背負っていて、左肩に鋼の刺付きの肩当てをしている。ベルセルクと言ったところか?
「ワシは、傭兵団『輝く星』のグレンじゃ!よろしく頼むぞい!」
禿頭に髭もじゃのドワーフ男。身長は130cmほどだが、体重は100kgに達するであろう筋肉と脂肪の塊。
牛の角のようなものがついた鉄兜と、大きなビール腹を完全に覆う丸い腹当てと、煮しめて硬くなった革の鎧を着込んでいる。両手持ちのメイスを片手で持ち、木製の大盾を持つパワーファイター。
「オレ、『跳ねる雷』のダンバ。コンゴトモヨロシク……」
蜥蜴人の男。身長は180cmいかないくらい。無駄な脂肪が一切ない、鋼のような肉体をしている。鱗の色は青。
刃渡りが長い大槍を持ち、サーベルを腰に帯びている。鋼鉄と、白い獣の毛皮で出来ている温かそうな鎧を着込む上質戦士。
「私はエルガ。『銀の静寂』の団長だ」
長い銀髪の女ダークエルフ。筋肉はほどほどだが、引き締まったアスリートのような体型。160cmくらいだが、この世界では女にしてはかなりでかい。
弓と矢筒を持ち、真っ黒なロングブーツとヒラヒラしたとこが多い踊り子のような服、赤いスカーフを巻いた弓使いだ。
「私は、『遙かな轟』のデオンよ。よろしくね」
青い肌、黒い眼球、赤い瞳。角、羽、尻尾が生えた魔人の美女だ。160cmほどの引き締まった肉体。
両手持ちの魔法の杖を持ち、肌に張り付き身体のラインを強調して見せるかのような扇情的な衣服に身を包む、魔法使いだ。
ふむふむなるほど。
「レクノア」
「獣人以外はみんな、お兄さんの下につくことを断るつもりみたい」
なるほど、なるほど。
俺は、訓練場に移動した。
「じゃあこうしようか。そこの団長五人、かかってこい」
「そりゃ良いの!分かりやすくてな!」
「ウム、貴様が勝てば従おう」
ドワーフのグレンと蜥蜴人のダンバは木剣を手に取った。
俺は笑う。
「ああ、違う違う……、殺す気で来い」
五人の団長達は、あからさまに怒りを見せてきた。
「何だと?」
「そりゃ舐め過ぎだぞい」
「勝てると思っているのか」
集まった観衆もざわめいている。
「俺が勝てば従え、良いな?」
「貴方が負けたらどうするの?」
魔人のデオンが訊ねた。
「ん?ああ、眠っててもお前ら程度には負けないから、その場合のことは考えなくていいぞ」
「……吐いた唾は飲み込めないわよ」
うんまあ、こっそり全員鑑定したけどさ。
×××××××××××××××
名前:ライン(我如古雷)
体力:B(1ランクアップ)
精神:G
筋力:B(1ランクアップ)
耐久:C(1ランクアップ)
器用:C(2ランクアップ)
知覚:D(2ランクアップ)
学習:F
意思:EX
魔力:G
魅力:C
スキル
教養:C
格闘:C
剣術:B(1ランクアップ)
射撃:C
運転:E
サバイバル:E
家事:F
ガチャ:SS
収納:C
鑑定:C
察知:C
状態異常耐性:C
ステータス偽装:C
見切り:C
PSY
テレポート
サイコキネシス
パイロキネシス
フロストバイト
ヒーリング
×××××××××××××××
このステータスならどう逆立ちしても負けねーんだよな。
傭兵団の団長の名前と団の名前で何かを気づいた人は僕と握手!