ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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ワールドフリッパー割と楽しい。

機械の世界の女の子が可愛かった。


定期的に折れる心

暁人にも、愛情はなくとも性欲くらいはある。

 

故に、そう言った店に足を運ぶこともあるのだが……。

 

「うぅうー!!!うーーー!!!」

 

「何だ」

 

「何で私以外の女の子と……、それも商売女としたのよぉ!」

 

「使って欲しかったのか?」

 

「使うぅ?!何よその言い方!私はモノじゃないわぁ!」

 

「今から使ってやる」

 

「え?ひゃあんっ❤︎」

 

 

 

……「だ、駄目っ、は、激しっ❤︎」

 

……「く、あ、首、締めないでっ❤︎」

 

……「あああああっ❤︎❤︎❤︎駄目えええええっ❤︎❤︎❤︎」

 

 

 

このように、完全にモノ扱いされているベアトリクスは、寂しくてちょっと泣いたが、精の量と濃さがとんでもないので満腹にはなる。

 

複雑な気持ちであった。

 

 

 

「……って感じなのよ!酷くないかしらぁ?!」

 

頬を膨らませるベアトリクス。

 

「でも、妾の藤太郎もそんな感じじゃ……。藤太郎ぅ……、可哀想な藤太郎やい……」

 

妖狐の佳代が、狐色の狐耳をぺたりとへたらせて悲しそうな顔をする。

 

「藤太郎はのう、今の今まで、親に愛されず育った可哀想な子なんじゃ……。愛のなんたるかを知らぬ子なのじゃ……」

 

「グリム様は比較的優しいですよ!今日は五回しか怒られてません!」

 

サキュバスのリリカが喜色を滲ませた顔を見せる。

 

「藤太郎は……、藤太郎に抱いてもらっておる時に、あやつの眼を覗くとな、眼が空っぽなんじゃ……。妾を見てくれていないのじゃ……」

 

佳代が涙を滲ませる。

 

「……それを言ったら、グリム様も、私の見た目には興味があっても、中身には興味を持ってくれていないかも」

 

今度はリリカが涙を滲ませる。

 

他の魔物娘達も……。

 

「大門お兄ちゃんは儂を可愛がってくれるけど……、孫に接するおじいちゃんみたいな感じじゃな……。まあ、抱いてはもらったんだけど、女として見てもらえてないのじゃぁ……」

 

バフォメットのアイボリーが言う。

 

「伴は、戦いの後に抱いてくれたりするけど……、俺を愛してくれてはいない、な」

 

人虎のシャオが言う。

 

『マスター、エゴール様も、私のことを性処理もできる紅茶淹れマシーンとしか……』

 

オートマトンのゼロが言う。

 

「千景も、アタシのことをそこそこ使える性処理器具としか思ってない……」

 

グレムリンのルインが言う。

 

さめざめと泣きだす魔物娘達。

 

愛を知らない男に引っかかったお前らが悪い?

 

それは言わないお約束だ。

 

 

 

一方で、クズ男共はどうか?

 

「割と使えるねー、アレ」

 

千景が言った。

 

細長い手指で器用にキーボードを叩きながら、世間話のようなノリで話す。

 

「確かに、抱き心地は最高だったね」

 

とキセルを吹かせる大門は、白い長髪をかき上げる。

 

「肯定だ。できれば、長い間そばに置いておきたい」

 

エゴールが黒い眼球を輝かせて言った。

 

七魔帝の総意としては、「割と使えるのでそばに置いておきたい」であった。

 

この七魔帝に気に入られる女とは、それだけで極上の女であることが窺い知れる。

 

何せ、七魔帝はこの通り、人間性最底辺のクズ揃い。

 

魔人の隣に立てる女とは、それだけで、顔もスタイルも器量も良しと分かるものだ。

 

『佳代は料理が上手い。良いことだ』

 

藤太郎が外套を翻し、筆談する。

 

「……シャオも、利口にしている」

 

筋肉ダルマの黒髪オールバックの伴が言う。

 

「そうかな?まだまだ甘いが……、まあ、今までの女よりも利口ではあるのは同意するね」

 

グリムが金糸のような髪を弄びながら言った。

 

「とにかく……、使える資源であることには変わりない」

 

暁人が締める。

 

「これからも上手く活用する」

 

「「「「おう」」」」

 

そう言うことになった。

 

 

 

魔人には凡そ優しさなどと言った余計なものは搭載されていないのだが、優しさを演じることはできる。

 

多少優しいフリをして見せるだけで、魔物娘達の機嫌を良くすることができるなら、ちょっとくらいしても構わないと言うことだ。

 

 

 

「ベアトリクス」

 

「はーい……、っ?!!い、今っ、名前で呼んで……?!!」

 

「お前の名はベアトリクスだろう?」

 

「え、えっと、そうよ?……そ、その、親しい人はベアって呼ぶの……」

 

「ベア」

 

「〜ッ❤︎❤︎❤︎」

 

名前一つ呼ぶだけでここまで喜ぶとは安上がりな女だ。

 

暁人は、適度に、つけ上らない程度に甘やかしてやって、利益を引き出そうと考えた。

 

「……形だけでも優しくしてくれるのは嬉しいけど、どういう風の吹き回しかしらぁ?」

 

「いや何、愛に目覚めてね」

 

「嘘ね。相変わらず、あなたからは私に対する愛がかけらほども感じられないわぁ」

 

「そんなことないさ、愛している……」

 

「嘘……」

 

「道具としてな」

 

「ーっ!!!」

 

泣きながら暁人の家を飛び出したベアトリクス。

 

ベアトリクスは心が折れ、しばらく寝込んだ……。

 




ラブコメはあと3話くらいかな。

メガテンも書きたい……。

メガテンの続きは、槻賀多村生まれの女の子がひょんなことから悪魔に出会い、槻賀多村で引退している凪おばあちゃんからデビルサマナーとしての訓練を受けて、ピクシーと共に上京して、DDSネットを活用しながらデビルサマナー生活を始める!という話。

そして増えていく仲魔!そこに、DDSネットの新サービスである悪魔合体が!その他にも、槻賀多村の女の子を驚かせるようなアイテムをたくさん売ってくれるDDSネットは、女の子にとって、いや、デビルサマナーにとってなくてはならないシステムになった!!!みたいな。

そして、悪魔合体の技術を聞き入れたメシア教さん、天使と人間を合体させる「天使人間」を、膨大な犠牲の末に完成させる。世界滅亡カウンタープラス1。それを見たガイア教過激派も悪魔人間を作り始める。世界滅亡カウンターまたもやプラス1。ヤバいのでDDSネットの社員と幹部を派遣して潰してくるが、天使人間、悪魔人間の技術は既に拡散されていた……。みたいな。

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