ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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あっぁー。

最近急に冷え込んできて体調崩した。

追記

誤字報告すみません、五十万ドルなので日本円で大体五千万円ですね。


72話 雑貨屋開業

アクセサリー店を銀座の一等地にオープンした。

 

昼は学生や若者向けの雑貨店。

 

夜は大人向けの高級店。

 

二つの顔を持つ、異世界情緒溢れる謎の魔導具ブランド、『phantasia』の開業だ。

 

 

 

アクセサリーと言ったが、売ってるものは多岐に渡る。

 

登記にも、「魔導具の製造及び販売、魔法的サービス」と書いたから、アクセサリーだけを売るとは一言も言ってない。

 

ただ、薬事法が厳しいんで、化粧品やら薬品やらは売れない。

 

知ってる?アロマセラピーとか言って、このオイルは血行を良くします!とか言うと逮捕なんだってさ。

 

人体に影響を及ぼす、身体に塗ったり注射したり飲んだりするものは、ちゃんと薬事法を守った上で売らないと駄目なんだそうだ。

 

ポーション売ろうと思ったんだが、駄目っぽいな。

 

まあ、いつか事業を拡大するときに、アメリカとか、薬事法が緩そうなインドとかに掛け合っても良いかもな。

 

FDAには既に審査の依頼を出してある。

 

日本では、友達(?)の薬品会社勤務の榊に審査を頼んでおいた。

 

どうなるかは不明。

 

売るのは、ちょっとしたエンチャントがかかったアクセサリー型、服型の魔導具。

 

それらをメインに、おもちゃ程度の効果のある魔導具を。

 

例えば、インクがなくならないペンや、無限にページがあるノート、青く光る魔法のランプ。

 

一定量の冷水が湧くポット、斬れ味が悪くならないカミソリ、毒水を濾過すると真水にする布、一定量までなら重さをゼロにできる鞄、一度だけ即死を防ぐアミュレット、スピーカーなしで拡声するマイク。

 

そんな感じの、亜人国家では日用品やおもちゃとして使われている、低ランクのものだ。

 

おもちゃを売って何千万円もふんだくるのは、少々悪い気もしないでもない。いや、やっぱり何とも思わねえや。

 

何にせよ、「地球にはないもの」を売るんだ。

 

「地球にないもの」にどれだけの価値をつけようと、売る側である俺の勝手だろう。

 

例え、亜人国家においては安物ブランドだったとしても、この世界にはないものなんだから、いくらふんだくっても問題はないだろうよ。

 

 

 

開店初日。

 

あまりにも多くの人が押しかけてきた。

 

大行列だ。

 

俺は、レジの横でマガズンを読んでいる。

 

今週のおわりの一歩も楽しい。

 

その隣では、メイドが受付をして、ちょっとしたコンピューター並の演算力がある脳で会計を秒速で終わらせる。

 

基本的に、値段は、材料のランク+加工費+魔法効果の大きさ+デザイン代の四観点から判別。

 

昼の雑貨では、この世界にもある物質をメインに作っているので、価格帯は1〜15万円程。

 

その代わりにあらゆる機能が控えめ。デザインも手抜きでシンプル。

 

午後五時以降から、次の日の朝午前五時まで、高級店に。価格帯は30〜青天井万円のセレブな感じ。

 

基本的に、魔法的な材料を多く使って、それなりの機能の魔導具を置いておく。

 

今は午後一時頃。

 

低ランクの魔導具を適当に売っている。

 

噂を聞きつけた学生を中心に、話題が欲しい底辺ユウチューバーなどの、低所得層が中心に来店した。

 

夜は高所得層向けの高級店として営業するとネットでアナウンスしてあるので、昼はあまりおセレブ様は来なかったな。

 

 

 

さて、午後五時。

 

一旦店を閉めて、店内の雰囲気を変える。

 

高級雑貨店に変化させた、銀座の一等地に相応しいような店に。

 

ポップではなくフォーマルな雰囲気に変更したことにより、客層も当然変化する。

 

おセレブ様がぞろぞろと。

 

わーい、金蔓だー。

 

キャバクラ嬢の同伴だろうか?ブリオーニの高級スーツを着た中年の男。

 

嫁にしては若過ぎる……、恐らくは愛人を連れた、高級コートの老人。

 

ファーのついた白いコートを羽織る妙齢の女性。

 

とにかく、金を持ってそうな連中がぞろぞろと集まる。

 

こういったおセレブ様に負けないように、メイドのサービスも最高にしてある。

 

大口の客にはVIPルームで俺か、メイド長のセロが直接話すし、メイドも、この世界の作法とは少し違うが、亜人国家の作法を学んでいる。

 

異世界風の最高の応対をする見目麗しいメイドに傅かれて不快に思う人はそうそういないだろう。

 

それと、商品の魅力もあってか、初日から多くの商品が売れた。

 

バブルが弾けて久しいが、今でも、愛人に頼まれたら数百数千万ポンと渡すアホはいないこともないんだよな。

 

他にも、政府関係からの大口取引もある。

 

アメリカは、二百億円分の魔法的素材を買い取っていった。

 

税金やら何やらを諸々引いても、俺個人の収入は今日だけで億を超えたぜェ……。

 

だが、これからもっと稼げるぞ。

 

ここに来たおセレブ様達が、おセレブ的なおパーティーでうちの商品を自慢して、他のおセレブ様達が「キィー!悔しいざます!わたくしはもっと高価なものを買うざます!」とうちの店に来るだろう。

 

実際、珍しいもの好きのおセレブ様にはたまらないだろうよ。

 

見る角度によって色が変わる宝石、熱を発して光る宝石、青色や緑色の金属。

 

止まらない時計、毒物を知らせる指輪、バリアを張るネックレスと、実用性もばっちりだ。

 

売れない訳がないんだよなあ。

 

 

 

一ヶ月後。

 

割と洒落にならない来客があり、メイドを増員したりと大忙し。

 

とにかく、俺の年収は安定して一千万円を超える見込みだ。

 

今月?三百億ぐらい稼いだんじゃないの?

 

よーし、これならアメックスの審査も通るでしょ。

 

申し込み、と。

 

そして次の日。

 

速攻で手元にカードが届いた。

 

うーん?

 

何かこう、忖度を感じるが……。

 

まあ、良いや。

 

次はカードのランクを上げよう。

 

プラチナ、そしてブラックにするんだ。

 

まずは、またもやイギリスに飛んで、最も権威があるオークションの一つ「サザビーズ」に出向く。

 

「十万!」

 

「十二万!」

 

「十三万!」

 

当たり年のヴィンテージワインに対して、俺は。

 

「五十万」

 

「五十万!他に入札は?!……レイジ・ヨロイ様に決定です!」

 

五十万ドル、大体五千万円ポンと払って、ワインをゲット。

 

クレジットカードで払う。

 

ん?限度額?そう来ると思ってあらかじめ十億円くらいデポジットしてある。

 

そして次の日には、プラチナカード会員へのお誘いが。

 

これの繰り返しで、ブラックカードを目指すぞ!

 




どうしよっかな、一旦帰還勇者置いといて別の投稿しようかな?

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