ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

408 / 1724
人外嫁と現代に帰還した勇者の田舎暮らしの話今書いてます。

あらすじはこんな感じ。

人外嫁ハーレムと現代帰還勇者

サヴァン脳と高いIQを持ち、沢山の勉強をしてきた天才少年、鎧嶺二(品性下劣)は、約束された将来があった。本人も、「アメリカのどデカイ大学を首席で卒業してどデカイ会社に勤めて、愛人作って遊んで暮らそう」とか思っていた。しかし、突然の勇者召喚異世界転移!高一から十年間、異世界で魔帝王とバトルする羽目に!……と言うのはもう終わった話。古代超文明の技術を解析し、空飛ぶ城と人型超兵器を得た嶺二は、十二人の人外嫁と隠居!しかし、あまりにも強大な力を持った嶺二を疎んだ王侯貴族は、嶺二の城ごと嶺二を日本に送り返した!しょうがないので嶺二は、北海道のど田舎で隠居生活をスタートする。しかし……、自重しない人外嫁が、変幻魔法使わないで、人外ボディのまま外を出歩いているんだが?噂を聞きつけてやってくるオタク、政府関係者、海外のスパイ!「まあ、軍隊だろうが核ミサイルだろうが俺らは殺せないし」そう言いつつユーチューバーデビューしたり魔法のアイテムを売りさばいたり!自重しないローファンタジー、ここに開幕!


3話 生命の樹

中学校生活もあと半年。

 

高校は推薦で、受験勉強は不要らしいので、魔法の開発をして、俺が一人前であることを証明することにした。

 

まあ、最初だからめちゃくちゃ凄い魔法とかじゃなくて良いだろう。

 

それに、俺が思いつくレベルの魔法なら、師匠が既に作っている可能性の方が高い。

 

なら、適当にやるか。

 

 

 

「……何これ?」

 

「『今まで食べてきた中で最も美味しいチーズバーガーを出す魔法』」

 

「……????」

 

何かおかしいことしたか俺?

 

「いや……、あの……、僕の専門分野は生命で……」

 

「駄目か?」

 

「まあ、良いけど……。よし、じゃあ、君を一人前の魔法使いと認めよう!」

 

「で、なんかくれんのか?」

 

「え?特に何も用意してないけど……」

 

「はー?」

 

「わ、分かったよ……、じゃあ、マジックアイテムあげるね」

 

「わーい」

 

腕輪をもらった。

 

「これなんだ?」

 

「死んだ時に一度だけ自動で蘇生される腕輪。題して『蘇エール』」

 

名前ださっ。

 

「因みにそれ、魔法使いに売っても三億円はするから」

 

「おー」

 

そりゃ凄え。

 

「ありがたくもらっておく」

 

「まあ、君が死んでも僕がパパッと蘇らせるから気にしなくて良いよー」

 

「そうか」

 

 

 

こうして、一人前の魔法使いになった俺は……、まあ、若干調子乗ってた感は否めなかった。

 

そんなある日。

 

「ちょっとここ行ってきて」

 

と地図を渡される。

 

「やだ」

 

「バイト代、一日三万円」

 

「よーし、じゃあ行ってくるぜ。晩飯はここで食ってくから用意しとけよ師匠。今晩はカレーで頼む」

 

「オッケー、よろしくー」

 

 

 

地図通りに街を歩くと……、そこは郊外の廃工場。

 

行けばわかると言われたけどな……。

 

ん?

 

なんか……、鼻息?

 

俺は師匠に教わった通り、専門は生命だ。

 

生命の反応なら分かる。

 

分かる、が……。

 

「何だこりゃ?人間でも、動物でもねえぞ?」

 

おかしな反応を感じる。

 

廃工場のドアを開き、中に入る。

 

電気は点かない。

 

「『光球』」

 

魔法で光を灯す……、すると。

 

『ガアアアアアアアッ!!!!』

 

「うおあーーー?!!!」

 

黒い何かが襲いかかってきた!

 

転がって避ける。

 

「『光球、散開、固定』!」

 

光球の位置制御を手放し、廃工場の天井に、複数の光球を、廃工場全体を照らすように配置。

 

『グルルルル……』

 

黒い何かは……。

 

黒い……、何かだった。

 

形容する言葉が見つからない。

 

人型、やや猫背、頭はなく、胸に目と口。鋭い牙と爪、全身に黒い毛。

 

何この……、何?

 

……あ、思い出した。

 

多分これ、魔法生物だ。

 

魔法生物は、滞空魔力が集まってできる、若しくは魔法使いが魔法で作る、いわゆるモンスターだ。

 

知恵と理性があるやつ、獣並のやつ、強いやつ弱いやつ、人っぽいやつ、まんま化け物、色々いるらしい。

 

こいつは多分、滞空魔力から自然発生したタイプのやつだな。

 

このバイト命かかってんのかよ!師匠てめえ帰ったら殴るからな!

 

まあ良い、こいつを殺せば終わりなんだ。

 

「『即死』!」

 

即死魔法を唱える!

 

ただの人間ならこれで死ぬ!

 

「ガアアアアアアアッ!!!!」

 

効かねえだと?!

 

まあ、他者の生命を操作するのは難しいからなー。

 

魔法使いにも魔法生物にも、魔法抵抗があるし。

 

戦うとなると、外部から破壊するような魔法を……。

 

魔法、を………………。

 

アレ?!俺、戦えるような魔法覚えてねえぞ?!!

 

『シイイィイッ!!!!』

 

「ぐ、あああっ!!!」

 

速えっ!!!

 

クソ、血が止まらねえ。

 

ああ、畜生、焦るな、回復魔法は十八番だろ!

 

「『再生』『増血』『殺菌』!」

 

『アアアアアッ!!!!』

 

「ッ!『防壁』!」

 

弾いたッ……!

 

「『火球』!!」

 

『ゴアアアアッ!!!!』

 

効いてねえ!

 

『ガアアアアアアアッ!!!!』

 

ああクソッ!

 

避ける、受ける、回復する……。

 

そうやってどんどんジリ貧になっていった俺。

 

しゃーねえ、いのちだいじに、バイト代破棄して逃げよう。

 

俺が逃げようと後ろを向くと。

 

『ゲヒ、ヒヒヒヒ!!!』

 

「あ"?」

 

『オレノ、カチダ!!!』

 

喋れたのかこいつ。

 

ってかよ。

 

「テメエ、今、俺を笑ったな?」

 

『ゲヒヒヒヒ!!ヒヒヒ!!!』

 

「便器にこびりついたクソカスの分際で……、俺を笑いやがったな?」

 

『ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!』

 

逃げるのはヤメだ。

 

「……殺す」

 

さあ、考えろ。

 

どうやって殺す?

 

あっちの方が生命として格上だ。

 

どうやる?

 

どうする?

 

簡単だ。

 

「俺は俺を見下す奴を許さねえ」

 

俺が格上になれば良い。

 

魔法式構築………………!!!!

 

「『セフィロトドライブ』始動。『第十セフィラ:マルクト』解放……!!!!」

 

自己の変容。

 

俺は自分自身を改造し、半ば魔法生物と化して……。

 

『ゲ……?!』

 

踏み込む。

 

「死ね」

 

地面を踏み込み、魔力を放射し加速。

 

『ゲ、ハ……』

 

魔法生物の胴体を殴って破壊。

 

俺の勝ちだ。

 

 

 

「おかえへぶっ」

 

師匠の顔面を殴る。

 

「な、何で?」

 

「テメエ、分かってて俺を差し向けたな?」

 

「ああ、うん。だって君、一人前になったからって気を抜いてるんだもん」

 

「普通に口頭で言えや」

 

「言って聞くタイプじゃないでしょ、君」

 

「ああ言えばこう言うなあ?つーか、たった三万ぽっちで命かけさせんなや!」

 

「まあまあ、カレーできてるよ、食べる?」

 

「大盛りだバーカ!!!」

 

 

 

 

 

「セフィロトドライブ、か……。素晴らしい固有魔法だ。本当に面白い弟子だね、僕は良い拾い物をした。他の四人に取られる前で良かったよ。彼は僕の後継に……」

 




主人公戦闘コンセプト

旅人:引き出しの多さで勝負

真凛:器用万能型魔法使い

ジン:火器、奥の手は現実改変

衛斗:現実改変

ザンダー:超技術でぶん殴る

シグ:物理格闘

志導:バフデバフで物理で殴る

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。