ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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おちんこ。


81話 京都府京都市

京都府京都市。

 

日本人には知らぬものはいない、古都、京都。

 

その中心部が京都市である。

 

寺、神社ばかりの古い観光地であり、人はあまり住んでいなかったのだが、この崩壊後に逃げ込んできた人が集まり、今では、付近の宇治市、八幡市なども合わせて十万人もの人口が集まっている。

 

ここももう、俺は全く分からないのだが、なんか知らんが陰陽師が湧いた。

 

陰陽師が湧いたのだ。

 

いや、確かに、平安時代頃には陰陽師もいたらしいが……。

 

何故復活した?

 

俺は何も分からない。

 

これは、俺が伝え聞いた、陰陽師達のこれまでである。

 

 

 

土御門吉弥という男がいる。

 

由緒正しき土御門家は、あの安倍晴明の子孫であるという。

 

実家は寺で、本人は、いわくつき物件などの除霊をして暮らしていたそうだ。

 

見た目は、鋭いながらも理知的な目つきと、痩躯が特徴だ。

 

狐のような印象を受ける目つきは、確かな知性が秘められており、細いながらもしっかりとした身体つきは日本人らしい。

 

そして、長い黒髪を紐で結ってある。

 

吉弥は、実家の神社に帰郷していた。

 

そこで、世界崩壊に巻き込まれることとなる。

 

 

 

『NAME:土御門吉弥

TITLE:占事略决

RACE:人間

AGE:28

SEX:男

JOB:陰陽師

LEVEL:56

 

HP:122

MP:410

 

STR:90

DEX:105

VIT:78

AGI:97

INT:212

MND:248

LUK:14

CHA:15

 

SKILL

陰陽術(上級)

式神召喚(上級)

呪符生成(中級)

呪術(中級)

占星術(中級)

瞑想(中級)

精神増大(中)

言語翻訳

遠話魔法

生活魔法

鑑定』

 

 

 

「この街は変わらないな……」

 

そんなことを言いながら、京都の街を歩っていた吉弥。

 

丁度、昼食を摂って、実家に帰るところだった。

 

家に帰ったら、父親に近況を報告して、家の仕事を少し手伝い、東京へ帰る予定であった。

 

子供の頃に暮らした街を、なんの気なく散歩してみる。

 

どうせ今日は休日だ、問題ないだろう。

 

そのような気持ちで、春の休暇を楽しんでいる吉弥の耳に……、悲鳴が一つ。

 

「な、なんだ?!」

 

増えていく悲鳴、獣か何かの唸り声。

 

とりあえず、急いで実家に戻る吉弥だったが、途中でスケルトンと遭遇してしまう!

 

「妖怪変化か?!」

 

『………………!』

 

襲いかかってくるスケルトンに対して、吉弥は、一縷の望みにかけて、退魔札を投げつけた!

 

「急急如律令!!!」

 

『………………!!!!』

 

すると、どうしたことか。

 

スケルトンは苦しみだし、やがて、物言わぬ骨に戻ったではないか。

 

「よし、それなら……!」

 

 

 

吉弥は実家に帰ると、親兄弟を集めて、土御門家の古文書を引っ張り出した。

 

そして、呪符を量産し始める。

 

更に、他の神社関係者とも情報を共有して……。

 

「よし、妖怪変化の巣を破壊した!次に行くぞ!」

 

「「「「応ッ!!」」」」

 

『陰陽寮』という組織を作り出した。

 

神社や神道関係者を集め、結成された組織である陰陽寮は、京都府にある神職養成学校(そういうのがあるらしい)の生徒を吸収して組織された。

 

集団によるダンジョンの制圧で、京都周辺のダンジョンを破壊し尽くした。

 

利益のある小さなダンジョンや、陰陽師養成のために必要なダンジョンを残して、大半が破壊。

 

最終的には、街に現れたレベル60の大妖怪『鵺』を調伏し、街を守ったらしい。

 

十二神将と呼ばれる十二体の式神を自在に操る吉弥は、たった一人ながらも、式神の召喚により前衛を任せ、後衛として戦える万能JOBである陰陽師の名を轟かせた。

 

その他にも、式神も召喚でき物理も強い『山伏』や、物理的に強い『武僧』、強力なバッファー兼ヒーラー『巫女』が集まり、陰陽寮は戦い続けた。

 

そして……。

 

京都は要塞化し、陰陽寮に守られる堅牢な都市になったのだ。

 

そんな京都では、ある程度の食料自給率はあったのだが、何よりも資材が足りなかった。

 

陰陽術に使う紙、墨、武器の類など。

 

もちろん、生理用品やオムツと言ったものも足りなかった。

 

なので、ガーベージの出現によって、様々な資材が手に入り、生活が楽になった。

 

ガーベージは人民の生活を守る優良企業だからなー!

 

ここでも支持を得られたよ。

 

全くもって、ありがたいね。

 




蟲師おもしれー。

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