ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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雪?!?!


閑話 一般通過冒険者の話 その二

俺達は、ご当地ラーメンの食べ比べをしている。

 

「横浜家系ラーメンなんだよなあ!このチャーシューの分厚さ!ヤサイ!ニンニク!ボリューミーな太麺!最強だルルォ?!!」

 

「喜多方ラーメンなんだよなあ?!!オーソドックスな縮れ麺に豚骨と煮干のスープがよく絡んで美味いんだよ!!!」

 

「札幌味噌バターコーンラーメン……!」

 

「博多ラーメンね。濃厚な豚骨スープとハリガネの細麺……、これが最高よ」

 

はー、ラーメン美味いな……。

 

社会人の頃は、仕事の都合で高級店に行くことも多かったけどな、何十万するフランス料理だ、懐石だ……、そういうのも美味いんだが、小汚ねえラーメン屋のデカ盛りラーメンみたいなのの方が……、何でかな、美味いって感じちまうんだよ。

 

大学生の頃、友人と馬鹿話しながら食ったチェーン店のハンバーガー。

 

その味は、きっと死ぬまで忘れねえんだろうな。

 

 

 

さて……、飯も食ったことだし、仕事を……。

 

しませーーーん!!!!

 

仕事は、しませーーーん!!!!

 

今からお昼寝しまーーーす!!!!

 

 

 

×××××××××××××××

 

 

 

俺の名前は伊藤和雄!

 

レベル二十五の冒険者だ!

 

司祭の水樹、魔法使いの恵、騎士の暗子とパーティを組んで、仕事に励んでいるぜ!

 

今日は休日だから、天海街で遊びまくってやるぜ〜!!!

 

 

 

とりあえず飯だな!

 

天海街の飯って言ったら、食い倒れ通りか天海バザーなんだが……、今は朝だし、朝飯は天海バザーの屋台で済ませるか!

 

天海バザー……。

 

天海街には、あの四天王……、外国人が言うにはBIG4の一角、《ムンドゥス》の羽佐間義辰がいる。

 

この崩壊後の世界の最強存在の一人が作った、世界各国に繋がるワープゲート。

 

そのワープゲートの中継点を、天海街の駅である天海駅にして、そこを天海ポータルと名付けた。

 

この天海ポータルは、今や、世界で唯一の貿易の要所で、あらゆる国の物資が集まる。

 

元々、天海街は、田舎なのでかなりスペースに余裕があり、物資の集積所として使われるようになった。

 

そんな天海ポータルの前にある、広く余った土地を利用して、外国人が出店を始めたのが、天海バザーの始まりだった。

 

天海ポータルのワープゲートはかなり広いし、通るのにパスポートも金もいらない。

 

最初は、最近開発された、火の魔石を使った『魔導コンロ』で、ホットサンドを焼くインド人が現れた。

 

次に、魔導コンロを使って、ホットドッグを売るアメリカ人が現れた。

 

その次は、氷の魔石を使った『魔導冷蔵庫』で魚を売るイタリア人が。

 

そして、乾燥スパイスを売るインド人が、カリーヴルストを売るドイツ人が、焼き鳥を焼く日本人が現れた。

 

それを見て、人々はどんどん増えた。

 

ダンジョン産の未鑑定品を売る冒険者が、自作の薬品を売る錬金術師が、自作の調理器具を売る鍛冶屋が現れた。

 

遂には、亜人までもが集まって、物を売り始めた。

 

そして、今や、天海ポータル前には、世界一のバザーが出来上がっていたのだ。

 

そして、そのバザーのすぐ近くには、世界最高の冒険者用品店、屑籠屋があった。

 

このバザーなら、世の中の大抵のものは揃うんだよな。

 

一日中やってるけど、混むのは朝の五時から六時頃かな。その頃に、各国の飲食店が仕込みをやるから、買い出ししに来る人が多いらしい。

 

今は八時、そこそこ空いてきたところだろうな。

 

さ、朝飯にしよう。

 

冒険者は腹が減るからな!

 

朝飯もがっつり食わなきゃ駄目だ。

 

まずはスープから攻めるか。

 

謎の漁師風フランス人の屋台にあるブイヤベースから行ってみよう。

 

「一杯ください!」

 

「サンヒャクエン!」

 

三百円を渡す。

 

「ドゾー!オイシヨー!」

 

木の皿にフォークが添えられて渡される。大盛りのカップ麺くらいの量はある。

 

魚介がたくさんでこの量、コスパいいな!

 

「いただきます」

 

お……、美味い!

 

立ち食いしやすいように、エビや貝は剥き身で、食材は一口サイズだ。

 

それと白身魚が入ってるな。何かは分からんけど美味え。

 

「ごちそうさまでしたー」

 

次は……、パン!

 

「ホットドッグ!ニビャックエン!!!」

 

ホットドッグかあ!

 

「すいません、二つください!」

 

「ホットドッグ、ツー?」

 

「イエス、ホットドッグ、ツー!」

 

四百円渡す。

 

ホットドッグはシンプルに、パンにソーセージとケチャップだけ。

 

「お、アメリカン」

 

味は大味だ。

 

パンがパサパサで、ソーセージの肉汁でパンを濡らして食べる感じだな。

 

だが不味くない、決して不味くないぞ。

 

次は……。

 

「おう兄ちゃん、焼き鳥だよ!一串五十円!食べてきな!」

 

焼き鳥か!

 

えーと、ねぎまとつくね、砂肝か。

 

「おじちゃん!ねぎまとつくね、タレで三本ずつよろしく!」

 

「あいよ!」

 

焼き鳥は……、うめーっ!

 

崩壊前の味だ!

 

串をゴミ箱に捨てて移動。

 

次はどうしようかな?

 

おっ、ここは……。

 

「おにぎり〜!一個百円!美味しいよ〜!」

 

おにぎりか!

 

丁度米が食いたかったんだよな!

 

「えーと、シャケと、焼きたらこと、梅!二つずつ!」

 

「あいよ!どうぞ!」

 

んー!おふくろの味って奴だな!

 

最後に……。

 

「焼きとうもろこし!美味いよー!一本五十円だ!」

 

「四本ください!」

 

うほーっ!とうもろこし美味えっ!

 

ふー、こんなもんか!

 

 

 

さて、午前は……。

 

風呂に入ろうか。

 

午後に向けてな。

 

天海街は温泉街で、風呂が多いからな!

 

ぶっちゃけ、生活魔法で清潔を保てるから、風呂は気分だ。

 

俺の目的は風呂の後……。

 

っと、その前に昼メシにするか。

 

 

 

昼は食い倒れ通りだな!

 

今日は牛丼の気分だ!

 

「チーズ牛丼、キング盛りで!」

 

「はーい、チーズキングはいります!」

 

んー!

 

牛丼は美味いな!

 

流石に崩壊前とはちょっと味が違うような気もするが。

 

うーん……、あ、そうか!肉が美味いんだ。

 

これ、モンスター肉だろ?

 

メニューを見ると、ハリアルシティ産ブラックブル肉使用って書かれてるわ。

 

あと、やっぱり量が冒険者向けに多くなってる。

 

美味いな!

 

 

 

そして、午後はお楽しみ……。

 

「あら、カズオったらまた来たの?」

 

「は、はい」

 

「うふふ、お盛んね!素敵よ!」

 

サキュバス風俗だ!

 

ピンク通りのサキュバス風俗!

 

冒険者の憩いの場!

 

え?俺?今年で18だけど?何か問題あるか?

 

俺はオキニのメアちゃんを抱く!

 

一時間一万円の激安価格!

 

おっと、これ以上はNGだな。

 

「メアちゃん!」

 

「おいで、カズオ!」

 

 

 

ふへへ、毎日楽しいな!

 

ニートより冒険者だ!

 




なろうデビューなあ、旅人提督も書きたいのよね。

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