ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

1682 / 1724
チャーシューを2キロ煮た。

今日の俺は無敵だ。


49話 頼むからネタ被りはもう勘弁してください

「『魔眼』を使う!離れてな!」

 

ガラシャは、実はシャドウフォークの混血だったらしい。

 

片方の、眼帯に隠した側の瞳だけが『魔眼』で、視界に写したものの時間を停止させる『停止の魔眼』の持ち主だそうだ。

 

これで動きを止めたミイラの群れを……。

 

「揺蕩う水仙、御仏の白、白の輪郭、輪の烈火、燃ゆる硫黄、黄色の雄蕊……!『壊滅燐火(フレア・デトネーション)』ッ!!!」

 

メンシアが、焔の華の魔法で吹き飛ばす。

 

「今だ走れーーーっ!!!」

 

空いた穴に向かって、俺達は走り出す……。

 

 

 

そして。

 

クソデカい黄金の三角錐。

 

頂点にはオレンジ色の球体が浮かんでおり、その球体を中心に、大小様々な輪っかや角錐が衛星のように浮遊している。

 

その他にも、オレンジのエネルギーラインらしきものが入った、黄金の正方形がふわふわ浮かんでいるな。

 

パーツには一つ一つ、人の瞳のような紋章が何個も描かれていて、正直不気味だ。

 

しかし少なくとも……。

 

「あれだ!あれが秘宝に違いないよ!」

 

「ん!歴史的発見!」

 

砂漠の秘宝があれだと、誰が見てもわかるくらいには幻想的な光景だった……。

 

そんな感じで、皆で近づくと。

 

「「「「おおおっ?!!!」」」」

 

浮遊する正方形が浮かび上がり、道となったではないか。

 

近寄るミイラは、三角形がその先端から謎ビーム(魔力の反応があるから恐らくはマジックアイテムかな?)で始末してくれている。

 

気付けば、小型の正方形が近くにいて、それが俺の懐を照らして……。

 

「ああ、なるほど。これだろ?」

 

俺は、懐から、コレオ王子から受け取った秘宝の鍵……、円盤を取り出した。

 

それを翳すと、浮遊正方形くんは突然ポリゴンのように崩壊して、矢印の形になった。

 

「来い、ってことか」

 

俺は、浮遊矢印くんの案内に従い、ピラミッド(?)の麓へ……。

 

 

 

ピラミッドの麓には、クソデカい壁があった。

 

そしてそこには、いかにも「嵌め込んでください」と言わんばかりの穴が一つ。

 

丁度、手のひらサイズの円盤が嵌りそうな……。

 

「はい、ハメハメ」

 

なので、嵌め込んでみた。

 

「うおっ」

 

すると、鍵を中心にオレンジ色のエネルギーラインから燐光が走り……!

 

「おっおっ、お、これは……!」

 

砂が割れて、地面の底から……!

 

……街が出てきて。

 

……空を飛んだ。

 

「……被ってんだよーーー!!!ネタがよーーーっ!!!」

 

俺は叫んだ。

 

 

 

「つまんねーーーーー!」

 

飛行している古代都市の真ん中で、大の字に倒れてキレている俺。

 

「師匠ーーー!」

 

「旦那ー!」「ドーマ!」

 

そこに、弟子とガラシャ達がやってきた。

 

「すっごいよ、旦那!これが砂漠の秘宝かい?!」

 

「ん!学術的興味!」

 

「飽きた!俺はもう帰る!」

 

「「えぇ……?」」

 

「あー……、そのっすねえ?」

 

弟子が、ガラシャ達に説明する。

 

「……は?飛行都市をもう持ってる?作ったァ?!」「ん、んん……?!??!?!」

 

「もう飽きた!帰ろうぜ、打ち上げしよう打ち上げ」

 

「え、あ、いや、帰りたいのは山々だけどね、さっきの砂のうねりに巻き込まれて船が……」

 

「ん、というか、ここは空の上」

 

あー……。

 

んー……。

 

そっか。

 

「なあ、ガラシャ」

 

「ん?なんだい?」

 

「お前ら全員を愛人にするって件だが」

 

「えっと……、本気で言ってくれてたのかい?でも、アタイは……」

 

「お前が望むなら、新しい船もプレゼントするぜ?旅に必要なもんは全部くれてやる。代わりに、今年は俺の子供を産んでくれ」

 

「本当かい?!船に全部の資産を積んでたから、アタイらは一文なしになっちまったところなんだ!船をもらえるんなら何でもするよ!」

 

「うんうん、何でもやるから。気に入ったから全員嫁な」

 

「「「「よろしくお願いします!!!」」」」

 

そうして俺は、砂漠の秘宝こと『浮遊黄金都市』を放置して転移で……。

 

あ、ちょっと待って。

 

時空の精霊ア・バオ・ア・クゥ召喚。

 

「え?」

 

「よう」

 

「えっ御友人?!いきなり何ヲ"ッ?!!!」

 

コレオ王子を浮遊黄金都市の管理者ルームに引き摺り込んで、管理者権限を全部渡して最上級権限を永久登録させて、改めて。

 

転移で女達と共に、自分の飛行都市へと帰還した……。

 

 

 

「……ってな訳で、期待外れだったわー。まあこんなもんかー」

 

「ふふ、でも楽しめたんでしょう?顔に書いてあります」

 

「そうかね?」

 

「そうですよ!」

 

エリカに膝枕されながらしばらく寛ぐ。

 

そのままなんかそういう雰囲気になったんで一発ヤってから、シャワーを浴びて。

 

ガラシャ達に飛空艇を一隻プレゼントして遊ばせておく。

 

で、晩飯食って風呂入ってから……。

 

「……あ、そうだ」

 

夜、俺は浮遊黄金都市の管理者ルームに再転移した。

 

 

 

「ご、御友人……?!」

 

コレオ王子が死にかけてて笑える。

 

「悪い、忘れてたわ」

 

「はは、死ぬところだったよ御友人。恨むぞ……」

 

「まあ良いじゃん、秘宝はこの通り、全部やるからさ」

 

「扱い方が分からないのだが……?」

 

あー?

 

「えーと、このモニターが多分気温調節だから、ここの数値を上げてみ?」

 

「こうかな?….…おお、暖かい!」

 

「で、ここが多分気温固定だから、こんなもんか?」

 

「なるほど」

 

「で、防衛システムにミイラ共を始末させて……、あ、てか、水道も再起動してねーじゃん」

 

「水道?」

 

「押すんだよ!ここ!」

 

「こ、こうかな?」

 

「んで、カメラを……」

 

「おお……!これは凄い!」

 

そうして、浮遊黄金都市は。

 

コレオ王子の手で完全に再起動し、空を飛んでジャムール王都の隣へと移動した……。

 




次回で召喚士はひと段落。後は無限書き溜め編に入ります。

田舎剣士をちょっと書いた。

後今悩んでることがあるんですが、テイマーものを書くとして舞台はどこが良いです?

異世界転移ファンタジー世界?それとも、現代ダンジョンもの?異世界ファンタジーと現代を行き来できるやつでも良いけど……。どうしようか。

もう既に設定は決まっているんですよ。

テイマーもの、核とするならば「スキル制」の世界観で行きます、と。

つまり、レベルカンストは100で固定。レベルが10上がる毎にスキル枠が増えて、合計十個のスキルしか持てない。

スキルは、滅多なことでは外すことはできず、固有スキルとかそういう制度もほぼない。

まともにやってりゃカンストなんてまずあり得ないから、レベル30〜40を完成系として、三つ四つのスキルを選ぶのが一般冒険者達のやり方。

スキルの内容は、「戦術」「剣術」「探知」「破壊魔法」「錬金術」「大工」などなど……。多分、「戦術」が近接戦闘職には必須で、そこにシナジーのある「剣術」や「槍術」などをお好みで乗せて、余裕があれば「回避」「防御」「抵抗力」「心眼」などを積んでいく……みたいな。

但し主人公くんにはチートしてもらわなくては困るので、主人公くんだけ、十個の枠制限に引っかからない「エクストラスキル」みたいなのを持っていてもらいます。『支配者』とかそんなん。その効果でテイマーをやりつつも他のことにスキル枠を割けるのでつよい!みたいな。

んー、やっぱ現代か?

謎の上位存在さんが地球人類全てに、「2025年1月1日に世界が崩壊するので、それまでにダンジョンで鍛えて頑張れ(要約)」みたいなこと言って、強制ダンジョン攻略!とか。

主人公くんは普通に、自宅兼オフィスがダンジョンになって、朝起きたらダンジョンに居たので、「ファーストエクスプローラー」としてボーナスにエクストラスキルを貰いつつ、その辺のコボルトをボコって手下にしつつ、ダンジョンから出る為に攻略開始……。あ、あらかじめ言っときますけど、タイムモンスターはちゃんと進化して人外娘になってセックスします。

現代かなあ……?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。