ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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お盆休み楽しみ。


多分14話あたりのはず? 計画を進めて行こうか Bパート

頭を抑えながら計画を立て、実行。

 

桜丘中学校の休校期間中に合わせて大会を開きたかったから、少し無理してスケジュールを早めた。

 

何故か?

 

桜丘中学校はな、主人公の通う学校なだけあって、ネームドキャラが多いんだよ。

 

この前チラ見したら、外伝漫画版の主人公やキャラクターもいたからな。そう言う奴らに是非参戦して欲しいんだよ俺は。

 

集まった強キャラは俺の陣営に入れて、上手い具合に使える予備戦力としたい。

 

そうじゃなくても、データ採取にはなるからな。

 

さあ、やっていこう。

 

 

 

「炎神ゼット……、僕と勝負しろ!!!」

 

なっ、何でぇ……?

 

「僕の名は、氷皇零弩(ひおうれいど)……。お前を超えて、ヴェリタス社よりもお父様の会社の方が上だと知らしめる!!!」

 

何で主人公のライバルキャラが!!!

 

俺の方に来るんだよ?!!!

 

「氷皇……?ああ、『ロジカル社』の方かな?良いですよ、少し……『遊び』ましょうか」

 

努めて平静を装い、知らないふりをして、俺は答えた。

 

氷皇零弩(ひおうれいど)……。

 

ロジカル社の社長令息にして、主人公ライトのライバルキャラ。

 

ライトに迫る潜在能力を持つ天才だが、本当は努力型で、ロジカル社社長から虐待じみた英才教育を受けている……みたいな設定だったな。

 

参った、こいつは殺せない。

 

光の陣営の内、かなりデカい存在だからな。

 

後半のシリーズにも普通に出てくるし、必要な人材だ。

 

……だが、戦ってみた感じ、そんなに強くもないかな?

 

いやまあ、強いよ?

 

でも、パナギアもそうだけど、俺が使っているロボテックのココロAIはヴァルハラで鍛え抜かれてるからさ。

 

こいつみたいな、基本を忠実にやって極めました!みたいなタイプが一番相手しやすいんだよね。

 

んでまあ……、戦いながら考えを整理するか。

 

まず、このライバルキャラさんがいきなり攻めてきた理由。

 

さっきからちょいちょい口に出しているセリフの通り、父親の会社の為っぽいな。

 

そもそもロジカル社は、本編でも、ロボテック開発者のエイト博士……死んだ俺の父親の作った最高傑作である『ブレイズセイバー』を、大会などの公の場で倒して、自社の技術力をアピールしようとしていた。

 

だが、俺という圧倒的存在がいる以上……、標的は俺……ってことになる。

 

ダッル!やってられんわ!

 

でも確か、本人はとても良い子ちゃんで、父親の虐待寸前の帝王学のせいでちょっと性格歪んでるだけなんです!みたいな後付け設定があったな。

 

この子はアレだ、テストで99点を取って帰ってくると「何故100点ではない?!」と親父に詰められる感じのご家庭の子だ。100点を取って帰ってきても「当然のことだ」と褒めてもらえない感じ。かわいそう。

 

この手のホビーアニメでありがちの、「メンタルが弱ってる方が戦いも弱い理論」によりライトに負けるんだったな、この子は。

 

うーん、勝つのは簡単だが、その後絡まれたりとかしたくないなあ……。

 

そうだ、少し洗脳するか。

 

パパッと倒して、俺はこう宣言した。

 

「皆さん、大会前の余興を楽しんでいただけましたか?今回のこの大会には、彼のような勇敢で強いテックバトラーが沢山出場しています。どうか私に、皆さんの素晴らしい戦いを見せてください!」

 

流石に、大事にしてメインキャラを犯罪者にする訳にはいかんからな。

 

庇ってやらなきゃならん。

 

んで、この……レイド君?の手を握って、俺用の控え室に連れ込む。

 

はあ……、何が嬉しくって男の子を口説かなきゃならないのか……。

 

 

 

「紅茶は好きかい?」

 

「……好きだ」

 

「アールグレイで良いかな?」

 

「……ダージリンがいい」

 

「分かったよ」

 

俺は、レイドを座らせて、紅茶を淹れてやる。

 

一息つかせてから、会話を始める……。

 

……いや、これは相手から切り出させた方が良いな。

 

少し待とう。

 

「……何も、聞かないのか?」

 

「……君にも、理由があるんだろう。無理に聞き出そうとは思わないよ」

 

「そう、か……。優しいんだな、お前は」

 

頬を染めるな!お前もホモか?!

 

「……テックバトルは好きかい?」

 

「……別に。勝つと、お父様に褒めてもらえるから、やっているだけだ」

 

「本当に、それだけなのかな?」

 

「……フロストバイトと、一緒に戦うのは、楽しい……のかもしれない。フロストバイトは……、僕の唯一の友達だから……」

 

うわキッツ……。

 

虐待されてんの君?されてんだよな。怖いんだわ、負のオーラが。

 

うーむ、これはちょっと、カウンセリングの技法を使うか……。

 

「頑張ったね」

 

「辛かったね」

 

「その時、君はどう思ったのかな?」

 

「君は良くやったよ」

 

「凄いね、偉いことだ」

 

「私だったらとても耐えられないよ」

 

とにかく、優しい言葉をかけて、相手の言葉を否定せずに肯定する。

 

女とかも基本的にこれでOKだ。

 

 

 

「お兄様……♡」

 

なんで?

 

……なんで?

 

なんで????

 

なんか……、ライバルキャラの少年が、俺に抱きついてるん……だけど。

 

なん……、何で?

 

えっ……、何、何で?

 

どういう……、ことだ?

 

ちょっとカウンセリングの技法を使って甘やかしただけなんだけど……?

 

ってか、「お兄様」って何だよ。

 

本当に気持ち悪い……。

 

「僕、もう少しだけ頑張ってみるよ……!お兄様、応援していてね……!」

 

「ああ、もちろんだよ、レイド」

 

んんん……、まあ、ライバルキャラ級の戦力が敵にならないと思えばプラスかぁ……。

 

……プラスかぁ?

 

本当かぁ?

 




書き溜め、もうないです。

助けて……、助けて……。

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