ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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最近、評価バーがオレンジになったんだ……。


第13話 闇テックバトラー、アレイスター現る! Bパート

手に汗握るバトル!

 

俺はそれを見ていたんだけど……、そこに乱入者が現れる!

 

大太刀と小太刀を持った、重量二脚型ロボテック……!

 

ゼット様親衛隊の隊長、安辺揶伽(やすべやとぎ)の、『イナリエッジ』だ!

 

「こやあん……、こやあん……」

 

「「ひっ」」

 

う、うわあ……!

 

メッチャキレてる……!

 

おっかねー!

 

ヤトギは、おっぱいは真っ平で、背もチビだけど、顔は可愛いし親衛隊の中ではマトモな奴だ。

 

とっこーふく?とかいう、変な上着を着ていることと、昔の日本軍みたいな柄のバンダナ(旭日旗?とか言うらしい)を頭に巻いている以外は変なところは……まあ狐の耳みたいな髪のハネくらいしかない。

 

ヤトギは、ちゃんと話を聞いてくれるし、むしろこういう暴走しがちな親衛隊員を抑える立場にある。

 

あとなんか俺にも、ゼット様の弟と言えども〜みたいな感じで絡んでくるからな!

 

俺は弟なんだから、お兄ちゃんにたくさん甘えても良いだろ?!

 

「オドレらぁ……、舐めとんのかぁ?!ウチの敬愛するゼット様の前で、くだらねー理由でテックバトルなんざ、許さへんで!!!」

 

「「ひ、ひいぃ……!」」

 

そんなヤトギの愛機であるイナリエッジは、重装甲な侍タイプ。

 

白いボディに赤い蛇腹装甲の鎧を纏い、三角錐の頭部には狐の耳のような大きなアンテナがある。

 

大きな刀と小さな刀の二刀流でこの二人の親衛隊員の間に割って入り、ぶつかり合うシノビートとスパルタンの二機の攻撃を、一体で受け止めていた!

 

「親衛隊の規則を守れん阿呆は……、仕置きや!!!」

 

あ、あれは!

 

『こやあん……、スペシャルムーブ!』

 

スペシャルムーブ、必殺技だ!

 

『———天驚剣!』

 

二本の刀に赤いエネルギーが巻き付いて、もの凄い勢いで振り下ろされる!

 

赤いエネルギーには炎のパワーが秘められていて、その炎がケンカしている二人の女の子のロボテックの装甲を焼き払い、ブレイクアウトさせた!

 

やっぱ強えなあ……!

 

 

 

お兄ちゃんと別れて、俺は、三階にある一年一組の教室に行く。

 

「おはよっ、ライト!」

 

俺に一番最初に話しかけてきたのは、河合優里(かわいゆうり)。

 

茶髪をショートカットにした、俺の幼馴染だ。

 

可愛い女の子なんだけど、かーちゃんみたいに口うるさい奴なんだよな。

 

「おはようございます、ライト君!」

 

「おはようでごんす!ライト!」

 

それに続いて挨拶してくるのが、友達の風見賢司(かざみけんじ)と盤堂大助(ばんどうだいすけ)の二人。

 

小柄で眼鏡をかけたケンジは良いとして、背が高くて太っているダイスケが来ると、何だか一気に暑苦しくなった気がしてくるぜ……。

 

「はーい、みんな席に着いて〜」

 

おっ、担任のマイ先生が来たな。

 

朝礼をしてから、早速授業だ……。

 

 

 

授業中、俺は、時間を有意義に使うため、ずっとテックバトルの戦術について考えていた。

 

途中から眠くなって二時間くらい寝たけど、まあ、これは誤差ってやつだな!

 

そうして、昼休みになったので、俺は教室でお弁当を食べることにした。

 

実は、今朝、お兄ちゃんに持たせてもらったんだ!へへへ……!

 

三段弁当で、下段は米!

 

……うわあ、切った海苔と桜でんぶでデフォルメされたブレイズセイバーが描かれてる!

 

中段には、唐揚げとハンバーグ!ブロッコリーとプチトマトに、それと、大学芋に甘い味付けの卵焼き!

 

ブロッコリーとプチトマトは、フリッターとかコンポートにされていて、野菜が苦手な俺にも食べやすくしてくれてるぜ!

 

……へへ、俺の好物、ちゃんと覚えてくれてたんだな。やっぱり、お兄ちゃんは優しいぜ!

 

上段には、飾り切りされたフルーツと、メープル味の蒸しパンが!

 

デザートだ!

 

「うおっ?!ライトの今日の弁当は、なんか凄いでごんすな!」

 

「へへへ、お兄ちゃんが作ってくれたんだ!」

 

「ライト君、お兄さんが大好きですねぇ……」

 

「おう!好きだぜ!自慢のお兄ちゃんなんだ!」

 

「もうっ、ライトったら!私というものがありながら……ブツブツ、しかも男同士なんて……ダメよ……ハレンチで……!」

 

「ん?ユーリ、なんか言ったか?」

 

「ふ、ふんっ!何でもないわよっ!」

 

「お、おう」

 

そうやって、昼メシを済ませて、昼休みを利用してさあテックバトルだ!

 

……と思ったその時!

 

校庭にあるテックバトル用のフィールドに、いきなり銃声が鳴り響いた!

 

『ライト!退がれ!』

 

叫んだ俺の愛機、ブレイズセイバーの声を聞いた俺は、咄嗟にセンジョージオラマの後ろに隠れた。

 

ヤバいぜ……、銃なんて!

 

「我々は『バタリオン』!!!この学園を占拠する!!!」

 

バタリオン……!

 

やっぱり、奴らか!

 

ロボテックで世界征服を考えている悪の組織で、何よりも……!

 

「とーちゃんの、仇……っ!!!」

 

そう、奴らバタリオンは、俺達家族からとーちゃんを……、『炎神英斗』を奪った!!!

 

とーちゃんは、『イマジネクサス社』でロボテックを開発した天才科学者で……、その頭脳を狙った奴らは、とーちゃんを誘拐したんだ!

 

そして、悪の陰謀に手を貸さないとーちゃんを……、手にかけた!!!

 

許せねぇ……!絶対に許せねぇ!

 

あいつらのせいで、俺も、かーちゃんも、お兄ちゃんも悲しんでる!

 

これ以上、悲しむ人を増やすってんなら……!

 

「そこまでだ、バタリオン!俺が相手になってやる!!!」

 

俺が、ぶっ潰してやるぜ!!!

 

「何だぁ、このガキ!」

 

「いや、待て!こいつ、炎神ライトだ!」

 

「何だと?!じゃああのガキが、幹部のゴーマ軍曹を倒したって言う……?」

 

「ってことは、このガキを捕まえれば、組織から報酬が出るってことか!」

 

う……!

 

勢いよく出てきたは良いものの、ちょっと多勢に無勢か……?

 

「やっちまえ!」

 

「「「おおっ!」」」

 

クソ、だが俺は負けないぜ!

 

「加勢するわ、ライト!」

 

「僕も戦います!援護は任せてください!」

 

「おいらもやるでごんす!友達は助けるでごんす!」

 

ユーリ!ケンジ!ダイスケ!

 

「お、お前ら?!やめろ!こんな奴らとの危険な戦いを……」

 

「良いの!私達、友達でしょ?」

 

でも……。

 

「私だって、貴方の力になりたい!戦わせて!」

 

「……分かった!でも、ヤバそうなら逃げてくれよ!」

 

「その時はライトも一緒よ!」

 

さあ、行くぞ……!

 

「「「「バトル開始!!!!」」」」

 




あーーー、もっと多くの人に読んでもらってたくさん感想が欲しいなあ……。

でもそれをやると他サイトに転載して、本気で終わらせるまでちゃんと書く必要が出てくるもんな……。

はあ……、ただの息抜きではダメか、やはり……。

疲れちゃってぇ……。

全然働けなくってぇ……。


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