ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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フォールアウト君止まりすぎぃ!


5:セントラル・エリア

ラーメン食った後、周辺地域の把握の名目で食べ歩きをした。

 

俺の胃は物質分解炉になっているから、その気になれば一月分の食い溜めが可能だ。

 

うーん、美味いなあ、美味い美味い。

 

 

 

次の日の朝。

 

普通に起きて、学校に行く。

 

流石に遅刻はせんよ、こう見えても軍人なんでね。

 

大体にして、この時代に遅刻とかあり得るんだろうか?

 

みんな最低でも電脳化はしているだろうし、電脳アラームをかければ一発のはず。

 

まあ、最近の世の中のことは分からんから知らんけどな。

 

さて、セントラル・エリア。

 

セントラル・エリアは、その名の通りこの学園都市の中央ど真ん中にあり、行政区画が並ぶエリアでもある。

 

その更に中央にあるのは、俺が昨日行った学園長の官邸と、この学園の行政官たる『生徒総会』の本部だな。

 

俺はこれからその『生徒総会』の本部である、『第一高校』に行って着任の挨拶をする……。

 

 

 

第一高校。

 

おお、凄いな。

 

学ランのような、軍服のような、黒の合成布でできたビシッとした詰襟制服を着た女の子達がいっぱい。

 

学校も……、スキャンすりゃ分かるが、ありゃ軍用の要塞レベルだぞ。

 

戦車砲に耐える校門とか何の役に立つんだ?謎だな。

 

幸いにも迎撃ミサイルの類はないが……、対空高角砲があるな。ありゃ、飛行戦車すら落とせるレベルだぞ?流石に対飛行戦艦用の巡航ミサイルはないようだが、プラズマ高角砲はやり過ぎだろ?

 

そして、監視カメラが多いな。それと警報に、巡回の兵員(女子高生)。ステルス侵入は難しいだろう。

 

建物からせり上がる形式の……、ガルトネル・ファクトリー製自動ターレットも複数。ロボットもだ。

 

ドイツ製とはな。馬鹿みたいな関税で輸入費用もバカにならんのによくやるもんだ。

 

ん、じゃ。

 

とりあえず、その辺の子を捕まえてみるか。

 

みんな、基本的に黒い学ラン風の詰襟制服だ。そして髪型も黒髪のおかっぱ。

 

どれも同じに見えるから、歩ってる子を適当にキャプチャーしよう。

 

「ちょっと良いかい?」

 

「はい、何であります……か……?!!」

 

ん、何だ?

 

「はわわ!イケメン……!」

 

ああ、顔ね。

 

一応、若い頃の顔をそのまんま使ってるんだが……。

 

俺ってイケメンなんだよね。

 

まあ、男のサイボーグなんて、俺みたいな訳ありか、女を引っ掛ける目的でもなけりゃ、性能重視で昔のロボアニメみたいなマシンヘッドにしちまうもんな。

 

だから、イケメンは見慣れなてないって訳だ。

 

……ただでさえこの辺は、女の子ばかりだしな。男そのものに慣れてないのもあるだろう。

 

今時、子供なんて人工授精が当たり前だし、この歳になるまで異性に会ったことがないなんてのもザラだ。

 

「新任の教師なんだが、学園長からここへ向かえと言われてな」

 

「は、はいっ!それでしたら、『職員室』にご案内するであります!」

 

ビシッと敬礼する黒服ちゃん。

 

何これ?笑える。

 

 

 

職員室は……、おお。

 

ちゃんとしてるなあ。

 

俺は徴兵が一番ヤバかった時代の人間で、小学校もまともに出てないから、職員室なんてよく分からんのだが……。

 

少なくとも、企業オフィスのような小綺麗さはあるようだ。

 

「こんちわー」

 

中にいる人間は……、退役軍人か。

 

それも女。

 

年齢は三十くらいの若造だな。

 

……サイボーグだと、見た目で年齢は分からんし、五十歳くらいまでは若造扱いなのだ。

 

だって大体、サイボーグはみんな百歳超えて生きてるから……。

 

サイボーグ化すれば、老化とは無縁だからなあ。

 

この女も、スキャンの結果では三十五歳だと分かるが、見た目は二十五歳くらいだ。

 

「はい、こんにちは……?あ、ああ!もしかして、新任の方ですか?」

 

「ええ、そうです。新任の瓜中です」

 

「はい、連絡が来ていますよ、瓜中バンジさん。勤続三十年のベテランだとか?」

 

そう言うことになってるな。

 

輸送部隊で五年、歩兵部隊で十年、工兵部隊で十年、教導部隊で五年のキャリアだそうだ。

 

「凄いですねえ、こんな輝かしい軍歴をお持ちの方に来ていただけるなんて……、学園長はどんな手を使ったのでしょうか?」

 

「色々ありましてね。で、俺は今後どうすれば?」

 

「瓜中先生は……、『自由教師』ですね」

 

「何です、それは?」

 

「あ、すいません。この学園都市独自の制度なのですが……」

 

話を聞いた。

 

どうやら、この学園都市。

 

生徒は、「どこの学校に通っても良い」らしい。

 

例えば、この第一高校の「デアリマス!」って喋る黒服ちゃん達が、調理師高校や工業高校、商業高校に行って授業を受けても良い、と。

 

好きな授業を受けて、好きな「学歴」を身につけられるってことらしい。

 

学歴ってか、むしろ資格みたいな扱いだな。

 

例えば、ここを卒業する時に、調理師高校の「和食調理」の学歴を得ていたとすれば、和食調理師として開業する資格を得ることになる……、みたいな。

 

で、自由教師ってのは、その生徒達と同じく、「どんな授業を、どこでやっても良い」って存在らしい。

 

学園長に承認されれば、どんな授業を開講しても良いんだとか。

 

つまり俺が、「射撃術」の授業を開講して、学園長に許されれば、射撃術の教師になれるって訳だ。

 

ははーん?俺の権限また増やされたなこれ?

 




まあ大体原因は分かってて、Vortexにない古いMODを無理やり適応してるからなんだよね。

でも、ベゼスダゲー特有の肩幅ゴリラ女に囲まれると辛いじゃん……。

あーなんか、ポストアポカリプスものの続きが書きたくなってきた。もしくはまたなんかやるか……。

ミック&ラルフみたいなお店経営モノもいいかもなあ。崩壊世界で銃売ってさあ……。いや、それはソシャゲ転移でやりゃいいか。ソシャゲ転移は、第二章からはシティの中での話になりますからね。

フォールアウトをプレイすることで、作品に出したい単発ストーリーを思いつくのだ。

街の有力者から仕事をもらうとか、借金の回収とか、古い浄水システムの復旧とか。

田舎剣士は5話くらい書けました。やっぱり最低でも14話くらいは貯めておきたいですね。二週間分。


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