ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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スマンホホくんが死んでしまった!!!

スマホで文を書いてるのに!!!


20話 無重力状態

「わあっ……!すごい!この『キカイ』の乗り物、ちょうだい!」

 

「……チッ」

 

「ちょっとあんた!聞いてるの?!シティ・ライコウの市長の娘である、この『ナキア・ライコウ』様が喋ってあげてるのよ?!」

 

「黙ってついて来い」

 

「なっ……?!不敬罪よ!」

 

なんて生意気な男!

 

お母様に雇われたミリタイ風情が、この私に対してなんでそんな偉そうなの?!

 

許せない!

 

キカイだけじゃなく、仲間も全部取り上げてやる!

 

こんな冴えない男……いや、見た目は良いわね。

 

よし、この男も私のものにしよう!

 

 

 

私が通されたのは、『応接室』とかいう部屋。

 

見たこともない素材でできた美しい部屋に、磨き込まれた綺麗なテーブルと、私のベッドよりもふわふわで手触りのいいソファ……。

 

目の前に差し出されたのは澄んだ水。シティのオアシスにだって、ここまで雑味のない水はない……。

 

ぐぬぬ……!

 

何よ、こいつら!ノーブルである私よりいい生活をしているなんて、ミリタイのくせに生意気!

 

これも取り上げてやる!

 

「名前は?」

 

「うるさい!私の言うことを聞きなさいっ!私を誰だと思っているの?!」

 

「……名前は?」

 

「黙りなさいって言ってるでしょ!私は発言を許可した覚えはないわ!命令するのは、ノーブルである私!あんた達ミリタイは、ノーブルに黙って従えばいいの!」

 

「答えろ、名前は?」

 

「〜〜〜っ!あんたねえっ!カッコいいから私の護衛にでもしてやろうと思ったけど、もうやめたわ!あんたは『スレイヴ』にしてやるっ!」

 

「……名前は?」

 

このっ!まだ喋るかっ!

 

私はまた、怒鳴りつけてやろうと男の顔を見た。

 

「ひっ……?!」

 

冷たい、目。

 

怖い顔。

 

怒ってる。

 

なんで?私、偉いのに!

 

「……おい、クソガキ。馬鹿なお前でも分かるように、一度だけ説明しておいてやる。俺達は、お前のママが雇った兵隊さんじゃねえ。つまり、お前が生きて街に帰れるかどうかは、俺の胸先三寸で決まるんだよ」

 

そんな……!

 

「で、でもっ!私は、シティ・ライコウの市長の娘よ?!手を出せばタダじゃ済まないのよっ?!」

 

「ああ、そうだな」

 

「ならっ……!」

 

「だが、別に俺は、お前の顔をおふくろでも見分けがつかないくらいに引き裂いて、砂漠に埋めてやってもいい。そうすれば、俺がやったとはバレないからな。逃げる時間は充分に稼げる……」

 

こ、こいつ、本気だ……!

 

いざとなれば、ほ、本気で、私を、殺すんだ!!!

 

「ひ、ひいいっ!」

 

「今お前が生きているのは、殺さずにシティに引き渡した方が儲かりそうだからだ。逆に言えば、不都合があれば『出会わなかったことにする』のもアリなんだよ」

 

怖い、怖い!

 

何よ、こいつ?!

 

シティの戦力が怖くないの?!

 

「ま、万が一、バレたら、あんた、こ、こ、殺される、のよ?や、やめておきなさいよ、ね?」

 

「バレる?どうやってバレるんだ?顔を刻み、髪を焼き、バラした死骸を砂漠に埋めて、どうしてバレるんだ?えぇ?!」

 

「ひっ……!わ、分かった!謝る、謝るからあっ!」

 

「意味のない謝罪を受け取っても、それこそ無意味だろうが……。まあ良い、舐めた真似をすれば即座に消されると思え」

 

「は、はい、分かりました……!」

 

この男、本気だ。

 

邪魔になれば、本気で私を……!

 

ここは従わなきゃ……。

 

殺されたくない……!

 

まだ、お母様に認められてないのに、殺されるなんて嫌……!!!

 

 

 

「名前は?」

 

「ナキア・ライコウ」

 

「職業」

 

「ノーブルとして勉強中よ」

 

「性別」

 

「み、見れば分かるでしょ!」

 

「……性別」

 

「ひっ!お、女です!」

 

「年齢」

 

「十歳よ」

 

「ここに来るまでの経緯」

 

「そ、それは……、ちょっと護衛をまいて、街の外を見物していたら、いきなり捕まって……」

 

「……なるほど、ただの馬鹿か」

 

「なっ……?!わ、私は!ノーブルとしてちゃんと勉強してて!あんた達みたいな無学な奴らとは違うのよ!文字だって読めるし計算も」

 

「それが?」

 

「だ、だから……!」

 

「……今頃、テメェの護衛とやらは処刑されてんじゃねえのか?」

 

「……え?な、なんで、そんな」

 

「本当にどうしようもないアホだな、お前。そんなの、お前を守りきれなかった護衛は、責任を取らされて処刑に決まってんだろ」

 

護衛が。

 

私の部下のミルカが、死ぬ……?

 

私の、私の、せいで……?

 

「う、嘘よね?だ、だって、ミルカはちゃんと働いてたのよ?こ、今回はたまたま失敗しちゃっただけで!そ、それにっ!前もちょっと護衛をまいたことあるし!その時は大丈夫だったし!だ、だからっ!」

 

「馬鹿かテメェはマジでよ。いや、馬鹿だったな。……国だぞ?組織だぞ?仕事や立場に責任があるのは当たり前だろうが。市長の娘の護衛という重要な任に就き、相応の立場にあったならば、責任を取らなきゃならないに決まってんだろ」

 

私、私のせい……?

 

私のせいで、護衛の人達は……?

 

「ハッ、まあ別に何でも良いけどな。話は終わりだ、部屋に連れて行く」

 

「ま、待ってよ!私も、あんたに聞きたいことが!」

 

「答える義務はない」

 

そうやって私は、目隠しをされて、どこかに連れて行かれた……。

 

 

 

目隠しを外される。

 

そこは、先程の綺麗で上品な『応接室』とは違う、何もない物置だった。

 

「あ、あんたねえ!」

 

「問題でもあるか?」

 

「う……」

 

私は怒鳴ろうとしたけど、よく考えると、今の私は怒鳴って良い立場じゃなかった……。

 

「何でもない、です。ごめんなさい……」

 

「指示するまでここから出るな」

 

そう言って、男は、部屋の外から鍵をかけて出ていった……。

 

 

 

……一人で、しばらく考えた。

 

私が馬鹿なことをしたせいで、みんなが迷惑したって言われたけど……、それは、多分本当だ。

 

外を見たいなんて思わなければ良かった。

 

一人でも大丈夫だなんて、甘かった。

 

私は偉いから大丈夫なんて、そんな訳ないのに!

 

馬鹿だ、私は……。

 

一人で泣いている私だったけど、そこに……。

 

戸を叩く音がした。

 

「だ、誰……?」

 

『先生の妻のスミです!ご飯の時間ですよ!』

 

食事……。

 

食べ物を出すってことは、とりあえずは殺されないで済むのかな……?

 

ドアが開く……。

 




フリーシムのを適当に購入。

アップルストアの純正品やし大丈夫大丈夫。

それはさておき、今はなんか無性にプログラマ転生が書きたくなって、書いてます。

ゲーム機発売とその反響、そして王家の勅使を「俺を呼びつけようとか気に食わん」とか言って追い返し、スラム街を丸ごと購入して不法占拠者の乞食(に偽装した暗殺ギルド協力者)共を抹殺しスラム街を支配!ついでにスラムのガキを洗脳教育で秘密結社の下働きにしてやるぜ!みたいな。


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