ハードオンの楽しい思いつき集   作:ハードオン

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サイバーパンク2077めっちゃ面白いなこれ……。

みなさんもこれ読むよりサイバーパンク2077やりましょうよ。

俺が描きたい物語、大体描いてくれてるから……。



4話 芸は身を助くってんだろ?

「おー酷え」

 

俺、吉祥寺、鈴木に与えられたのは、使用人室の屋根裏部屋だった。

 

ここはどうやら物置らしく、ベッドなど当然ない。

 

それどころか、埃まみれで、ネズミが梁を這い、蜘蛛の巣が張っていた。

 

こんなところで寝れないだろう。

 

「お、おい。どうするんだよ」

 

そう話しかけてきたのは、吉祥寺。

 

吉祥寺蓮華だ。

 

痩せ型ながらもムチッと肉の詰まった尻、控えめながらも確かにある乳、香ばしい猫のような体臭をした、陰気な美女だった。

 

顔の作りはクール系で、ダウナー調な昏い瞳は深い青色。ベタついたロングヘアはボサボサで櫛が通らなそうだ。

 

だけどなんだか、こんなにだらしないのに、謎の色気がある女……。それが吉祥寺蓮華なのである。

 

「どうするもこうするもないよね。とりあえず、ベッドを借りれるか聞いてくるよ」

 

「ふん、考えてはいるんだな、お前」

 

「当たり前だろ」

 

俺と吉祥寺は、二人で城の使用人に話しかけに行った。

 

鈴木は部屋で蹲っていた。声をかけても、「今そんな場合じゃないだろ!」と怒られたので、放置。

 

むしろ落ち込んでいる場合ではないと俺は思うが、その辺は個人の自由だな。

 

まあ、着いてきた吉祥寺は、コミュ障だから、俺の袖を掴んで背後からついてくるだけだ。

 

なんか変な汗を流しながら、俺の後ろに隠れてる。

 

「大丈夫?そんなんで社会人としてやっていけるか?」

 

「う、うるさい黙れ。余計なお世話だ」

 

まあ良いや。

 

では早速……。

 

「よう、メイドさん。ちょっと良いか?」

 

と、暇そうなメイドさんに話しかけた。

 

メイド服の文化はまだない……、となると、この世界はまだ中世くらいか。

 

カーキーの野暮ったいドレスにエプロン、ヘッドドレスをつけた使用人の女性。目がくりくりと大きな、人懐こそうな同い年程度の子だ。

 

「貴方は……ってうわ!お、大きい……!あ、えと、そうだ、勇者様の中でダメだった方々ですか?」

 

俺を見上げてビビるメイドさん。

 

ってか、そう言う噂が出回ってるんだ。

 

「いやいや!加護については少々良くないことになったがね、俺はよく働くぞ〜?見てくれ、この身体!」

 

俺は、両腕の筋肉をアピールする。

 

私服可であるうちの高校では、俺は黒いノースリーブのタンクトップを着ている。

 

それと、革ジャンと革ズボンにサングラス。

 

裏でこっそり「あいつターミネーターだろ」とか言われているのは自覚してるぞ!

 

とにかく、俺はこの世界ではかなりの大男扱いだ。

 

まだ決めつけるのは早計かもしれないが、この世界の人間は小さめだからな。

 

道行く男達も160cm前後、メイドさん達に至っては150cmを切るおチビちゃんも珍しくはない。

 

騎士達は精々、大きくても身長175cm前後ってくらいか。

 

そんな中で俺は、身長198cmで体重は100kgを超え、体脂肪率は12パーセント程度。

 

まあ普通に巨人だよね。

 

「ひ、ひええ……!す、凄い……!その、ちょっと触っても良いですか?」

 

「おう!」

 

「わ、カチカチ……。私の兄さんよりよっぽど逞しい……」

 

と、ぽっと頬を染めるメイドさんと楽しくお話。

 

初対面の人にはこうやって筋肉を見せつけると面白がってもらえるぞ。

 

面白がってもらえば、そこからコミュニケーションのとっかかりが掴めるからな。

 

「で、メイドさん。今からなんか仕事手伝えるか?その代わりに部屋をもうちょっと何とかしてほしくてさあ」

 

「え?部屋ですか?」

 

「そうそう、渡された部屋の鍵がこれ」

 

「これ……、屋根裏倉庫のじゃないですか!これはちょっと……、酷すぎますね」

 

「えっ、メイドさん、そんなこと言って良いんですか?国の決定に……」

 

「あっ!はい、そうですね!聞かなかったことにしておいてください。でも、皆さんの加護がダメだったとは言っても、私達平民も最低位の加護ですしね……。思うことはありませんよ」

 

なるほど、俺達と同じ最低位階の加護を持つメイドさん達と立場は同じだから、嫌ったりはしないってことか。

 

「で、とにかく、あの埃だらけの屋根裏倉庫で寝るのは難しいですから、使用人部屋の余っているベッドとか貸してもらえません?」

 

「それくらいなら大丈夫ですけど……、使用人のベッドは基本的に人数分しかありませんから、夜勤の人のベッドを借りてもらう感じになりますね」

 

「今日凌げれば明日以降はまあ何とかするんで」

 

「おい待て、どうするんだ」

 

お、吉祥寺。

 

「僕は何にも聞いてないぞ!」

 

「ベッドだろ?最悪藁で……」

 

「無理に決まってるだろうがこのバーバリアンゴリラ!僕みたいな現代人は繊細なんだよ!」

 

口わっる……。

 

が、まあ、正論か。

 

「んじゃメイドさん、しばらくベッド借りたいから、夜勤の人を紹介してくれんかな?」

 

「ええ、良いですよ」

 

「おおっ、ありがとー!優しいねえ、メイドさん!……で、食い扶持もどうにかしたいから、雑用でいいから仕事くんない?野菜の皮むきとか超得意だよ俺」

 

「では、そろそろディナーの仕込みがありますから、キッチンの方に訊ねてみましょうか。手伝ってもらえれば、賄いくらいは出せると思います」

 

「おお、重ね重ねありがとう!あんたは最高の人だ!」

 

「ほ、褒め過ぎですよぅ!」

 

 

 

そして案内されたキッチンは……。

 

「ど、どうするんだ?!俺達、このままじゃ死、死んじまうぞ!」

 

と、コック達が泣いていた。

 

「……何事?」

 

「実は……」

 

どうやら、先程、勇者達が歓迎の昼食会を開かれたらしい。俺達はもちろん呼ばれなかったが、あったんだとさ。

 

で、コック達は腕によりをかけて料理を作ったが、殆ど残されてしまった、と。

 

それどころか、勇者の中には、口に含んだ料理を吐き出す者までいたそうだ。

 

俺は試しに、その辺のあまりものをつまみ食いする。

 

……うわ、これは酷いな。

 

香辛料の使い過ぎに、日本人受けしない味付け。

 

こりゃ、舌の肥えた日本人には無理だ。

 

「次のディナーで失敗すれば、俺達は責任をおっ被せられて処刑されちまう!ちくしょう、ちくしょう……!」

 

よし、じゃあ、かわいそうな料理人達にアドバイスをしてやるか……。

 

 




まあでも更新は続けるんですけどね!

こりゃ、次にやろうとしているウィッチャー3にも期待が持てるなあ!

……いや、次はポータルか。いや、フォールアウトNVも。いやいや、スパロボ30もか。どうしよ。



あと今はクズ社長の続きも書いてます。

話がひと段落してるから、しばらくは閑話が続くと思いますね。

なんかこう、支配者視点だと伝わらない、悲惨なダンジョン世界をもっと書いていきたい。その悲惨な世界を「生の映画を見てるようなモンだよ……」と消費するチームクズもガンガン書いてきたい!

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